昨日は自伝の感想、印象だけ書いたので、

内容に少しだけ触れたいと思います。

 

この本の出版と同時期に

アルバムも2枚発表されているので、

 

BBCやグラモフォンなど、

ラジオ番組やポッドキャストに出演、

本やアルバムについて語っておられます。

 

(モンポウのアルバムはピアノ演奏、

タカーチ弦楽四重奏団のアルバムは作曲)

 

自伝の大まかな流れは、

BBCのラジオ番組で語られた内容をまとめた記事とほぼ同じです⬇️

 

 

 

 

サー・スティーヴンの自伝、

一般的なピアニストのイメージのものとは少し違うインパクトです。

 

今、ピアニストのジェレミー・デンク氏の自伝も読んでいて、

それもステレオタイプなイメージとは違っていて

面白いのですが、

 

さらにビックリ度大です。

 

読者を驚かすのも狙いというか楽しみでもあるよう。

それと、作家でもいらっしゃるから、

普通の自伝では収まらないのだと思います。

 

一番面食らうのは、ご両親の話かもしれません。

 

ボーダーラインギリギリかも(個人的感想)、、、。

 

キリスト教の宗派の違いや、

それにまつわる人々の感情は、

八百万の神の国、日本に住む身にとっては、

感覚的にはつかみにくかったですが、

世界史で習った知識で補う感じで読みました。

 

あと、読んで辛かったのは、

子ども・学生時代のサー・スティーヴンが出会う

あまり良くない大人や教師の話でしょうか。

 

良き大人、先生もたくさん描かれています。

 

でも、やっぱり

自分の経験や、

我が子が子供だった頃の心配などを思い出して

ドキドキしました。

 

大人が子供を守ってあげなきゃいけない

 

そう思いました。

 

子供時代からジュリアード時代までの

何人ものピアノの先生の話が出てきます。

 

今までゴードン・グリーン先生という、

素敵な先生の話を

インタビューで何度もされるので、

先生に恵まれてらっしゃるのかなと思っていたら、

そうでもない。

 

先生も人間だから、

一癖も二癖もあり、

長所も短所も持ってらっしゃる。

 

素晴らしい先生に出会い、

導かれるのは才能開花に大事だけれど、

 

やはり一番大事なのは、

本人が持っている何か、

本人の努力なんだなと思いました。

 

コンテストの結果が生んだ人生の影響の話など、

いろんな驚きの種が自伝に入っていて、

読み応えがありました。

 

 

お読みくださりありがとうございました。

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