今日はやっとインタビューの続きです。

 

1月14日

イギリスのラジオ番組 BBC  Radio4の

This Cultural Life

に出演の

ピアニスト、

サー・スティーヴン・ハフ。

 

⬆️インタビュー番組はこちらから聴けます

 

 

おばさまのピアノに触れた瞬間から、

ピアノを一生弾き続けたいと思うほど

好きだったピアノ。

 

暴力的指導

 

音楽の才能を見出されて、

マンチェスターの

チェサムズ・スクール・オブ・ミュージック

に1年早く10歳で入学しました。

 

ここで、

ピアノへの興味を失ってしまいます

 

その理由は今でもはっきりわからないといいます。

 

考えられるのは、

 

・環境の変化

・通学途中でお金を脅し取られ通学が怖くなる

・クラシックからポップスやロックに関心が移る

 

などで、

 

2年目からほぼ不登校の状態になったとのこと。

 

それ以外にも、

学校自体に問題が。

 

今でこそ、

チェサムズ・スクール・オブ・ミュージックは

良い学校に変わったものの、

当時は暴力的指導が行われていました。

 

サー・スティーヴンも

棒で頭を叩かれたと言います。

 

先生に楯突くなどもってのほか、

暴力的指導を受けても、

自分が悪いんだと、

 

そういう時代だったと言います。

 

後年この学校で、

性的虐待もあったことが明るみになりました。

 

暴行事件で教師が2名逮捕されたそうです。

 

学校にあまり行かず、

1日6時間もテレビを見るような生活。

 

両親は小言を言わず静観。

 

こんな状態でも、

才能ある若いピアニストとして

1976年には

ジャズピアニスト、オスカー・ピーターソンと

「ピアノ・パーティー」というテレビ番組に出演。

(ラジオ14分58秒辺りから

スティーヴン少年のインタビューが聞けます。

ジャズはあまり好きじゃないみたいですw

でも、ぼやかして失礼のないように返事しているところが礼儀正しい。

練習したけどジャズの即興ができないと話されてます。)

 

不登校気味でも、

ピアノのレッスンは最低限は続けていました。

 

学校でのレッスンと、

個人で習っていたゴードン・グリーン先生。

 

グリーン先生は、

サー・スティーヴンに大きな影響を与えた先生。

 

ペダルの重要性など、

大切なことを数々教えて下さったようです。

 

グリーン先生は、

当時、何か様子が変だと感じとりました。

 

才能を発揮しきれていない、

チェサムズ・スクールはやめて

王立ノーザン音楽大学に行った方がいい、と

 

資格年齢より早く入れるよう

鍵盤科のトップと交渉してくださり、

許可が取れたんだそうです。

 

なんと、

その2週間後にルールが変更し

特例の入学は不可となったため、

ギリギリセーフで15歳で入学できたそう。

 

途端に人生が劇的に変わったとおっしゃってます。

 

1978年(16、7歳)

BBCの若手音楽家のコンクールのピアノ部門で優勝。

(ラジオの18分35分付近で演奏の一部が聴けます。)

 

ここから、次のトピック

宗教とピアノと同性愛

に移る前に、

 

以前、ブログに書いた

ゴードン・グリーン先生の指導、

 

サー・スティーヴンが語った

子供にとって

良き先生、良き親とは?

 

とてもいい話でしたので、

ここでその箇所を再び抜粋したいと思います。

(その時に書いた私の感想もついたままで失礼しますあせる

 

良き先生・良き親とは

良き先生、良き親というのは、

引き際を心得ている。

 

成長する時に、

持っている知恵を全て与えてくれて、

 

さぁ、これで準備完了、

ボートを後ろから押し出して、

いざ出港

 

ふと振り返ると、先生・親は姿を消している。

 

先生も親も、

子どもを世話やサポートし、

独り立ちの時が来たら、

身を引く。

 

(⬆️ここまでがサー・スティーヴンのお話です)

 

今は少子化のせいか、

過干渉になりすぎることもある。

 

けれども、

子どもの失敗を恐れて

親や先生が

「言う通りにしてれば間違いないから」

とか

「だから言ったでしょ」

などと、

親が方向性ややり方まで細かく決めてしまうと、

1人で生きてゆく力がつかなくなってしまう。

 

親は子どもより早く死ぬ。

一生面倒を見るわけにはいかない。

 

然るべき時期に独り立ちできる力をつけてやるのが親の務め。

あとは一歩引いて、見守っていく。

自立心を育てる。

 

自転車の練習に付き合う親のように、

気がつけば、支えていた親の手はなく、

1人で漕いでいる。

 

難しいけれど大事だなって

ハフ氏のインタビューを聴いて再認識しました。

 

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