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ときには真珠のように

思考は光速を越える

東川町の道の駅で目が覚めたのが午前5時ごろだった。道の駅のトイレで顔を洗って、iPadで今日の予定を検討した。本州へ向かうフェリーの出発は午前0時30分。苫小牧から出航する。最後に札幌でラーメンを食べて、お土産を買っていこう。東川町から札幌を目指して、BMWを走らせた。

途中、風呂に入りたくなって「湯の郷 絢ほのか」というスーパー銭湯に入ったり、パチンコ店で休憩したりして、札幌についたのは夕暮れどきになった。ぼくは適当な駐車場に車を止めて、まずはラーメン屋を探すことにした。札幌でラーメン屋といえば、すすきのラーメン横丁ではないだろうか?ぼくは元祖ラーメン横丁に向かった。ラーメン横丁でラーメンを食べるは何度目だろうか?少なくても4回は行っているので5度目か?夜にはまだ早い時間が中途半端だったせいか閉まっているお店もあった。ぼくは「おぢぢ」という店に入って、味噌ラーメンを食べた。シンプルな札幌味噌ラーメンは美味しかった。ラーメンを食べるのは3か月ぶりくらいだろうか?とにかく久しぶりだった。

らーめん1
らーめん2


ラーメンを食べた後は札幌の街をぶらぶらと歩いた。狸小路商店街では狸まつり?だったのか巨大狸の人形が飾られていた。ぼくは適当に土産を買って、苫小牧を目指して札幌を後にした。今日が北海道最終日だ。

札幌1
札幌2
札幌3


おぢぢ
TEL:0115182425
住所:北海道札幌市中央区南五条西3-6 第4グリーンビル1F ラーメン横丁内


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2014年8月13日、北海道旅行、最後の夜。ぼくはあえて車中泊することにした。ホテルでも旅館でも健康ランドでもない。キャンプ場でもない。車の中で寝る――のである。
20数年前の学生時代に友人3人と北海道旅行に行った時は10日くらいかけて北海道をまわった。ほとんどが車中泊だった。お金がなかったということもあったが、あのころは車の中で寝るということが苦痛でなく、少なくてもぼくにとってはどこか楽しみでもあったのだと思う。それでぼくは学生時代によく車中泊をしていた。
就職すると車中泊することはほとんどなくなった。社会人になったのだからそんな貧乏旅行はもうやめようという変なプライドと、もうひとつは日常的に酒を飲むようになったことが原因だと思う。酒を飲んで車中泊はあまりにも危険だ。あとは体力的な問題と体質的な問題――睡眠障害――があり、ぼくは社会人になってから車中泊をしたことがほとんどなかった。
今は酒をやめている。酒をやめたら睡眠障害もよくなった。変なプライドを捨ててしまえば別に車中泊はできるのだ。これも非日常。

明日14日の夜、苫小牧からフェリーに乗って本州に帰る予定だ。今日車中泊をするにしてもなるべく苫小牧の近くまで行っておきたい。ぼくは今度は南を目指して走り出した。旭川周辺にある道の駅で車中泊をしよう。

学生の頃は何も考えずにそこらへんに車を止めて寝ていた。道路わきに駐車して寝ていることもあったが、それは危険だ。せめて駐車スペースがある場所がいい。コンビニの駐車場に止めて寝ていたこともあったが、それはお店とお店の利用者に対して迷惑になるし、自分もおちつかない。しかるべき駐車スペースがある場所に車を止めてじっくりと寝たい。高速道路であればサービスエリアやパーキングエリアがある。一般道路であれば道の駅だろうと思った。道の駅でなくてもちょっとした駐車スペースはある。それは例えば北海道だとチェーンの脱着所であったりする。しかしそういった場所は他に車が止まっていなくて外灯もなく寂しいところが多い。またトイレなどの設備がない。静かでよいかもしれないが危険もあるのだと思う。何かあったときに人がいることは心強い。それでぼくは旭川周辺まで行って道の駅で車中泊をしようと決めたのだった。

稚内から旭川まで国道40号をひたすら走った。距離にして250kmほど。時間にすると5時間ちょっと。今日は名寄~オロロンライン~宗谷岬で280km走っているので合計すると500km超えの運転になる。普通に考えるとずっと一般道路で500kmはつらいのだが、北海道ではそれほど気にならない――が、走ってみると少し疲れた。

旭川の道の駅は市内からちょっと外れたところにあった。思ったより街中だった。そのせいか満車だった。同じように道の駅で車中泊を――と考える人たちであふれていた。キャンピングトレーラーが多かった。そうだよなあ。どうしようか?カーナビで近くの道の駅を探すと、15kmほど離れた東川町というところに道の駅が見つかった。ぼくは東川町に移動した。東川町の道の駅も満車だったが、バススペースが空いていた。時刻は深夜12時をすぎた。もうバスはやってこないだろう。ぼくはBMWをバススペースに止めてエンジンを切って、シートを下げ、背もたれを倒してコンタクトレンズを外して眠りについた。疲れていたのですぐに眠れることができた。そして朝日が上がるとともに目覚め、トイレで顔を洗い、北海道の最終日をどこで過ごすかの検討をはじめていた。

東川1

東川3

東川2

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ぼくはまたずっと勘違いしていた。最北端の宗谷岬に行く前、納沙布岬に立ち寄ろうと考えていた。地図で見るとノシャップ岬、稚内、そして宗谷岬と海岸沿いを走っていける。この時、地図を見ながら、納沙布が少し訛って本当はノシャップと読むんだと思っていた。ぼくはずっとノサップと読んでいたんだ、恥ずかしいなあとつぶやきながらノシャップ岬の駐車場にBMWを止めた。車から降りて、岬に続くコンクリートの歩道に座っていると、記憶の底のほうから、ノサップはぁ♪人情岬~♪という明るいメロディと歌詞が浮かび上がってきた。誰の歌だったか?携帯を取り出してグーグル先生で調べると、それは「とんねるず」の1986年のヒット曲、「人情岬」であることがわかった。そしてさらにグーグル先生は驚愕の事実を教えてくれた。なんとノシャップ岬と納沙布岬はまったく別な存在であるということだ。
野寒布岬(ノシャップ)…北海道稚内市ノシャップ。
納沙布岬(ノサップ)…北海道根室市納沙布。ちなみに納沙布岬は日本最東端。
納沙布岬で待ち合わせをして間違えたらえらいことになっていた。全然違う。ノシャップ岬と納沙布岬は500kmほど離れている。あぶなかった。ぼくは気を取り直して最北端の宗谷岬を目指した。

ノシャップ1
ノシャップ2

宗谷岬に着くと雲は少しまばらになって、夏らしい青空を垣間見ることができた。宗谷岬の駐車場にBMWを止めて外に出ると、かなり風が強かった。オホーツクからの北風がびゅうびゅうと音をたててぼくの耳元を通りすぎていった。気温は20度もない。海もうねっていて半袖では肌寒く感じた。日本最北端の地の碑、最北端を標す記念碑のまわりは写真撮影を待つ観光客だらけだった。誰かに写真を撮ってもらおうかとも思ったが、おそらく30分以上待つことになる。寒さに耐えられそうにないのと、そもそも待つことが嫌いなので記念碑と間宮林蔵の像を撮影して宗谷岬を後にした。

さて最北端まで来たのでとりあえず今回の旅の目的は達した。十分に非日常も味わったと思う。しかしぼくは少し欲張って、この日もうひとつ非日常に挑戦することにした。

宗谷岬1
間宮

宗谷岬2



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実はすっかり忘れていたのだが、走ってみたい道のひとつにオロロンラインがあった。オロロンラインという道を知ったのはもう10年以上も前のことだった。バイクのツーリング雑誌に載っていたその風景は標識もガードレールも電柱もない直線道路が緑の中を果てしなく伸びていた。そんな非日常的な風景を見てみたくなった。宗谷岬まで内陸部の国道40号を通っていく予定だったが、急遽ルートを変更し、国道232号から北海道道106号――すなわちオロロンラインを通るルートに変更した。あの雑誌に載っていた美しい景色が見られるだろうか?

名寄から国道40号で士別に戻り、239号を通って日本海にでて232号に乗る。苫前からオロロンラインを走った。あいにく天気が悪くてくっきりとした青空が見えない。お昼頃になってようやく雲の隙間から太陽が見えるようになり、緑の中に伸びる果てしない直線道路――が現れた。これだ!ぼくは窓を開けて日本海からふく爽やかな風を感じながらオロロンラインを北へ走った。
おろろん2

おろろん1

国道232号から北海道道106号に入るつもりだったが、いつの間にか国道40号を走っていた。カーナビが目的地を宗谷岬にしてあったため、距離が短くなる内陸部のルートを案内していた。うっかりしていた。オロロンラインから外れてしまっていた。。ぼくはとにかく左折して日本海沿岸に戻ろうとした。おそらく道道444号だと思う。サロベツ原野の中を走っているとサロベツ湿原センターという案内図が見えて、ぼくはそこで休憩することにした。
サロベツ1

サロベツ湿原センターではサロベツ湿原の歴史や自然、人文についての情報が展示されていた。そして約1kmの木道で湿原の中に入ることができた。木道を歩いてサロベツの自然を肌で感じると少し頭の中がすっきりとして、記憶の底にあった草木の臭いや形がじわじわと頭から鼻と目のほうにあふれ出てくるような気がした。ぼくは昔いつもこんな草木の中にいたのだ。大人になってすっかりと忘れてしまった。
サロベツ2
サロベツ3

サロベツ湿原センターを後にして、湿原の中を走って、日本海を目指した。途中大きな牧場があって牛がたくさんいた。ぼくはBMWを止めてしばらく牛を見たり、青い空を眺めたりした。そしてまた日本海を目指して走って、やっとオロロンラインに復帰した。
おろろん3
さろべつ4
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夕張からひたすら北を目指した。とにかく北を目指してBMWを走らせた。目標は日本最北端の宗谷岬だ。国道452号を通って山を抜けて、国道12号に入って、美唄、砂川、滝川とJR函館本線を左にひた走る。途中今日の宿を名寄市のビジネスホテルに決めた。ちなみに今回の旅では最初のすすきのホテル以外は行き当たりばったりで当日予約。じゃらんで適当に予約した。ビジネスホテルであれば結構あいていた。
250kmほど走るとさすがに疲労した。名寄のホテルの外観はアパートみたいな感じだった。部屋の中に入るとまるでラブホテルのように広い。風呂も普通のビジネスホテルのシングルよりも広い。
ホテル
へや

ぼくは風呂に入って長時間の運転で固まった体をほぐした。風呂に入りながらiPadでぐるなびを見て夕食をどこにしようか検討した。名寄駅前によさそうな定食屋がありそうだった。
風呂を出て食事をしに名寄の街へでることにした。駅前の定食屋に向かおうと思っていたが、ふとフロントを見ると、食事処の案内図があった。フロントのお姉さんに聞いてみるとホテルの姉妹店である居酒屋が近所にあるという。ホテルの紹介であれば10%値引きということなのでその店に行ってみることにした。
名寄市

名寄市の商店街は閑散としていた。ほとんどの店はシャッターを閉めていて、歩いている人は少ない。しかし夕張市のようにゴーストタウン化はしていない。どこか寂れっぷりに趣がある――と感じたのは気のせいだろうか。
ホテルから通りをひとつまたいだところに居酒屋はあった。客はぼくひとりだった。カウンターに座ってノンアルコールビールテイスト飲料を注文した。どうしても最初はそいつを頼んでしまう。お盆限定オホーツクホタテ刺しが500円だったので思わず頼んでしまった。貝類はあまり好きではないがせっかくなので北海道らしいものを食べてみようと思った。
しばらくするとお通しがでてきた。串カツと卵焼きと小鉢という豪華なお通しだった。オホーツクのホタテには驚いた。まるで真珠のように艶やかでさくっと口の中で溶ける。貝ひもを生で食べるのは初めてだった。ころこりとした歯ごたえがありこれもうまい。最後にサービスのデザートがでてきた。ぼくは北海道の味覚に満足して店を出たのだった。
お通し
ホタテ
ゼリー


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