ときには真珠のように -21ページ目

ときには真珠のように

思考は光速を越える

夕張市が財政破たんしたのは2007年のことだった。市が財政破たんってどうなっちゃうんだろう。夕張市大変だなあと他人事のように感じていた。その後、夕張市はどうなったのだろう。また現在はどんな感じなのだろう。日本で財政が破綻した地方自治体は夕張市だけだ。ここにも非日常がある。夕張市は廃墟になってしまっているのだろうか?そう思うと居ても立っても居られなくなり、室蘭から国道36号を通り夕張に向かった。
夕張への道


昨日までに比べると天候は安定していて、空も明るかった。気温も上がって30℃になろうかとしていた。北海道にしては暑いのだと思う。

夕張市について市役所があるあたりを走ってみた。おそらくかつてもっとも栄えていたあたりかと思うが、今は人が目につかない。歩いている人が少ない。ところどころにある映画の看板が古臭いのだが、これが演出なのか?本当に古びているのか、最早わからない。
夕張市街1

夕張市街2

夕張市街3


街を走っていると道路のアスファルトがひび割れていたり、陥没していたり、ガードレールがへこんでいたりしているところが目についた。修復がされていない。お金がないのだろうか?街が死んでいるような気がした。このまま廃墟になってしまうのか?それは寂しい。何か街が活気づくものはないのだろうかとグーグル先生に聞いてみたら、メロン熊というキャラクタが見つかった。北海道物産センター夕張店のマスコットキャラクタで頭がメロンになったクマの姿をしているらしい。メロン熊に会うため北海道物流センターに行ってみた。もしかしたら観光客で賑わっているかもしれない。

だだっ広い駐車場に車が2,3台止まっていた。メロン熊の宣伝カーが止まっていたので、ここは北海道物産センター夕張店に違いない。観光客であふれていることを期待したが、そうでもなかった。それにメロン熊はゆるキャラかと思っていたがそうでもない。むしろ怖い。ブームは去ってしまったのだろうか?
メロン熊2
メロン熊1

寂れた夕張を堪能した後、どこへ行こうかとしばらく道の駅で考えた。
富良野――は前回訪問している。
世界遺産の知床――も前回行った。
今回は北のほうに行ってみたくなった。これまで3回北海道に行っているが道北は初めてになる。
とにかく北を目指して走り出すと、夕張市郊外の山道、見通しの悪いカーブに軽自動車が止まっていた。一瞬故障か事故かと思ったが、その軽の前をキタキツネの親子がうろうろと歩いていた。驚いたことにまったく逃げる様子がない。クラクションを鳴らしても無視。むしろよってくる。観光客がエサをやったので慣れてしまったのだろうか?あるいは人間という種が危険であるという認識がないのか?非日常だ。
きつね1
きつね2
【メロン熊公式販売店舗】メロン熊 鮭ストラップ(メロン/熊/メロンクマ/クマー/ゆるキャラ/グ...

¥486
楽天

送料無料 訳あり 北海道夕張産夕張メロン4~7玉入り もうそろそろ終了です♪♪

¥6,980
楽天

国道37号線で伊達市から室蘭に入ると急に室蘭港あたりの工場の夜景が見えた。
それまでの何もない闇から突然眩いほどの人工的な明かりが現れ、ぼくは背中がぞくぞくとして鳥肌がたつくらい体が震えた。
iPhoneでは夜景がうまく撮影できなかったのでリンク→
これは感動なのか?恐怖なのか?とにかくぞくぞくした。こういった工業地帯は関東にも東海にもある。なぜぞくぞくするのか?それはおそらく観測者がぼくだけだったからだ。この時もぼくの車の周りを走っている車はなかった。さっきまで雄大な自然の中を走っていたはずなのに突然無機質の塊の中に閉じ込められたような感覚。まるで生物がぼくだけでになってしまったような孤独。これも非日常。
焼き鳥

室蘭は工業都市であり、焼き鳥の街でもあった。夕食のため室蘭の街をうろうろしていると、焼き鳥屋が目についた。グーグル先生で検索してみると室蘭・焼き鳥でヒットした。それでぼくは焼き鳥屋に入ることにした。入った店は「やきとりの一平」。焼き鳥にはビールである。これが当たり前というかそれ以外に何があるのかと改めて思う。焼き鳥屋に入ってビールを飲まないなんて絶対に異常だ――と思う。しかしぼくはアルコールを摂取することをやめた。だからビールは飲めない。でもせめて雰囲気だけでも味わいたいので、ノンアルコールビールテイスト飲料を飲んでしまった。焼き鳥とビールという組み合わせはずるい。肝心の焼き鳥はシロ、ハツ、トントロ、そしてツクネを食した。いつもは残すノンアルコールビールを2本もいってしまった。ここの焼き鳥はこれまでで一番かもしれない。

ビール
やきとり一平中島本店

ジャンル:焼き鳥・串焼き・串揚げ
最寄り駅:東室蘭
TEL:0143444420
住所:北海道室蘭市中島町1丁目17-3

目覚めるとカーテンの隙間から光がさしていた。期待を込めてカーテンをあけてみた。空は快晴――ではなく、薄曇りだった。今日は温泉に行こうと思っていた。非日常的な露天風呂を味わう予定だった。
まず札幌から近い定山渓温泉に向かった。ぼくはこの20年あまり定山渓(じょうざんけい)を『ていざんけい』だと思っていた。初めて北海道に行ったのは22歳の時。その時、霧がかかった定山渓温泉にたちよったのだ。温泉には入らなかった。ドライブインみたいなところで休憩したのをかすかに覚えている。ふと懐かしくなって、そのドライブインらしきものを探した。札幌から定山渓温泉に向かう国道230号沿いにそれらしきドライブインがあった。
学生のころ、友人たちと北海道貧乏旅行をした。たしかこのドライブインで車を止めて、休憩したんだ。その時友人らは車の中で爆睡していた。ぼくは何故か眠くなかったので、霧に包まれたドライブインをうろうろしていたのだ。霧の中からドライブインの看板が浮かび上がった。ていざんけい――か。何となくそう読んで、それ以来ずっと間違えているのに気が付かなった。
定山渓1

今回は「湯の花」という日帰り温泉施設によった。広々とした大浴場と川のせせらぎを聞きながらはいる露天風呂。雄大で非日常的だ。
湯の花
湯の花2

定山渓温泉でいい湯に入って体がぽかぽかになった。真夏とは思えないほど涼しく澄み切った風が火照った体を冷ます。ぼくはもう一回温泉に入りたくなり、カーナビで次の温泉を探した。

北海道では温泉に困らない。そこらじゅうに温泉がある。どこへ行こうか?支笏湖のほとりか、洞爺湖温泉か?ああニセコに行ってみよう!国道230号から国道278号、そして国道5号へ入る。北海道らしい緑に囲まれた直線道路。定山渓では少し晴れ間も見えたが、また雲行きが怪しくなってきた。一雨きそうだ。
道

ようやくニセコグランドホテルに着いた。何かでここの露天風呂がよいと書いてあったのでカーナビの目的地にセットした。想像していたよりかなり小さいグランドホテルだったが、温泉に立ち寄ることにした。
狭い駐車場にBMWを駐車して、フロントで料金を支払い、服を脱いで風呂場にでる。風呂場には温泉の臭いが充満していて何となくうれしくなる。
ああそうだ――露天風呂だ。
露天風呂に出る引き戸を開けると、一気に目の前が開けた。そこに大自然と池かと思うほど大きな風呂があった。これほど広い露天風呂を見たことがない。お湯は緑の濁り湯。池のような温泉が3つほどあり、それぞれ温度が違う。奥の方の温泉はぬるく、長くつかっていられそうだが、家族連れの人たちがいたので、しばらく待った。ここは混浴だった。
ニセコ

待っていると怪しかった空が急速に黒くなって大粒の雨が降り出した。雨の露天風呂。これもまた非日常的だ。それにしてもこれほど大きな露天風呂は大分の別府保養ランドくらいだろうか?

もうひとつくらい温泉に行きたかったが下痢ラ豪雨になったので今日はやめにした。温泉巡りといいつつ結局2つしか行っていない。が、まあ良しとして宿を探した。今日は室蘭に泊まって、明日登別にでも行くとするか
北海道温泉大図鑑/北海道新聞社

¥2,700
Amazon.co.jp

温泉じゃらん北海道―北海道の主要温泉地を網羅!人気の日帰り温泉もそろえ (リクルートスペシャル.../リクルートホールディングス

¥1,337
Amazon.co.jp

船は苫小牧港に到着した。台風の影響はあったが定刻の20時30分。昨日の23時30分に出航しているので、約21時間かかっている。
船ではひとりの時間を楽しんだ。ベッドでごろごろして、漫画読んで、小説読んで、音楽聴いて、iPadに保存してある動画みて、風呂に3回入った。腹が減るとレストランでカレーを食ったり、売店でノンアルコールビールとチーズを買って、少し荒れた海を見ながら食って飲んだ。結局航海中はほとんど雨が降っていた。晴れた穏やかな海を見ながら甲板でうとうとしたかったが、それは帰りにしよう。とにかくぼくは十分にダラダラとして、十分に満足した。
船

苫小牧も雨だった。フェリーからおりると、真っ暗な北の大地は低く唸っているようだった。ぼくはその唸りを軽く無視して、ゆっくりと北に向かって走り出した。めざすのは札幌・すすきの。この旅で唯一事前に予約した宿を目指した。苫小牧では宿泊するところを探すのが難しいし、さらに翌日からの行動を考えると札幌に行っておいた方が有利だと考え、すすきのに宿をとっていた。

札幌

苫小牧から札幌までは100Kmほどだった。約1時間半でホテルについて、ぼくは夜の街でジンギスカンを食った。そのお店はガラガラに空いていて、客はぼくひとりだった。ぼくはジンギスカンとスタミナ焼きとノンアルコールビールを注文した。ぼくはジンギスカンを食べるは3回目くらいだろうか?焼き方がわからないというと店主が最初だけだよっと言いながら焼いてくれた。レアが美味しいですよと茶髪でモヒカン刈りの店主が笑った。見かけによらずいい人みたいだった。
スタミナ焼きはニンニクそのままで、喉が熱くなった。もっと夜の街を散策しようかと思ったが、ニンニクの臭いが強烈なのが自分でも感じられたためホテルに戻った。
明日はどこへ行こうか?
ジンギスカン
北海道生活 2014年 07月号 [雑誌]/コスモメディア

¥905
Amazon.co.jp

非日常なのである。

まず海の上というか、水の上にいるということ。これが中々ない。
それに片道20時間、往復40時間も携帯電波やテレビの電波から解放される。これも中々ない。
ひとりになって何かを考える時間が強制的にとれる。これも中々ない。
せっかくの休みなのだから非日常を味わいたい。ぼくを縛りつけている日常的な何かを葬り去ってさらなる自由を満喫したい。だからぼくはフェリーでひとり北海道に行くことにしたのである。
photo:01


さらにぼくの日ごろの行いが良いためか、台風11号が非日常を加速させた。
揺れるのである。港に停泊しているフェリーが、ゆらゆらとこれまで乗ってきたどの船よりも大きく揺れている。
ちょうど風呂からあがる時に船は敦賀港を出港した。すると揺れがさらに大きくなった。あまり思い出したくない東日本大震災。あの時の東京の揺れ方より大きい。まるで地の底にくるくると回りながら落ちていくように、ぼくはフェリーの寝台で横になった。
非日常的な体験はゆっくりと続いていた。
photo:02

水曜どうでしょうコンプリートBOX ~Vol.2~ 専用ケース/HTB 北海道テレビ

¥価格不明
Amazon.co.jp

メロン熊 ボクサーパンツ Lサイズ/北海道物産センター夕張店

¥価格不明
Amazon.co.jp