250kmほど走るとさすがに疲労した。名寄のホテルの外観はアパートみたいな感じだった。部屋の中に入るとまるでラブホテルのように広い。風呂も普通のビジネスホテルのシングルよりも広い。


ぼくは風呂に入って長時間の運転で固まった体をほぐした。風呂に入りながらiPadでぐるなびを見て夕食をどこにしようか検討した。名寄駅前によさそうな定食屋がありそうだった。
風呂を出て食事をしに名寄の街へでることにした。駅前の定食屋に向かおうと思っていたが、ふとフロントを見ると、食事処の案内図があった。フロントのお姉さんに聞いてみるとホテルの姉妹店である居酒屋が近所にあるという。ホテルの紹介であれば10%値引きということなのでその店に行ってみることにした。

名寄市の商店街は閑散としていた。ほとんどの店はシャッターを閉めていて、歩いている人は少ない。しかし夕張市のようにゴーストタウン化はしていない。どこか寂れっぷりに趣がある――と感じたのは気のせいだろうか。
ホテルから通りをひとつまたいだところに居酒屋はあった。客はぼくひとりだった。カウンターに座ってノンアルコールビールテイスト飲料を注文した。どうしても最初はそいつを頼んでしまう。お盆限定オホーツクホタテ刺しが500円だったので思わず頼んでしまった。貝類はあまり好きではないがせっかくなので北海道らしいものを食べてみようと思った。
しばらくするとお通しがでてきた。串カツと卵焼きと小鉢という豪華なお通しだった。オホーツクのホタテには驚いた。まるで真珠のように艶やかでさくっと口の中で溶ける。貝ひもを生で食べるのは初めてだった。ころこりとした歯ごたえがありこれもうまい。最後にサービスのデザートがでてきた。ぼくは北海道の味覚に満足して店を出たのだった。



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