●緑内障治療法は眼圧を下げることがもっとも確実
緑内障治療において最も確実で、科学的根拠エビデンスに基づいた緑内障治療法は眼圧を下げることです。
そのために、まず第一最優先で取られる選択肢は目薬の点眼になります。緑内障の治療の目薬といっても種類は多数あり、眼圧を低下させることが目的なので、眼圧を上げる要因となる房水の排出を促進する、または房水の生産を抑える、またはその両方の働きを備えた目薬という種類に分類されます。目薬の種類によって作用の相違や、効果のある箇所が多少異なってきます。点眼回数も毎日2回または1回点眼の目薬もあります。また目薬は先に開発された先発薬とは別に、後発薬のジェネリックもあります。患者さん一人一人に合った最適な目薬を選択し、最適と思われる眼圧の低下を目指して点眼を続けることが大切です。
最適な眼圧はどれくらいかといいますと、通常眼圧の正常値は10から20mmHgですが、その数値が一人一人その人にとって適正な眼圧の数値かどうかは異なってきます。日本人は眼圧が正常値範囲内である正常眼圧緑内障も多いです。したがって、緑内障治療前のベースライン、眼圧は正常眼圧であっても、眼圧をその正常値よりももっと下げる事は大切です。一般に患者さんの治療前の合わせるベースラインが、緑内障治療前よりも20%の下がる眼圧の値を目標にします。例として治療前のベースライン眼圧が20mmHgの場合、その20%下げた80%の眼圧である16mmHgを目指してその患者さんに適正な目薬を選択し、点眼治療を続けることが大切です。
海外の研究結果や、国内の医師の経験からよく言われる事は、緑内障治療前の眼圧ベースライン眼圧の20%程度下げると病気の進行が遅くなると言われています。
●緑内障治療では目薬をやめないことが最重要
緑内障治療において1番大切な事は目薬を途中で止めないことです。
実際、目薬を途中で止めてしまう人が想像以上に多いのです。やめることの理由は、目薬をさすことが面倒だからかもしれません。ある調査で緑内障治療による目薬の点眼を開始して、3ヶ月から4ヶ月経過後、約3割の患者さんが目薬の点眼を止めていました。また目薬を点眼を3ケ月から4ヶ月継続することができた患者さんは、その後の目薬の点眼を継続できる可能性が多いのです。緑内障の目薬の治療は、他の病気と異なり、効果をすぐに実感できるタイプのものではありません。その事は、途中で目薬を止めてしまう大きな理由になっていると言われています。また、緑内障は、自覚症状に乏しい目の病気であることと、治療の必要性をよく理解してない患者さんも多いのも目薬をやめてしまう理由です。しかし、緑内障治療において、目薬の点眼を継続することは、最優先事項で、そのことが、視野を狭くしたり、失明を避けることができる一番の方法なのです。
●緑内障治療の目薬の種類
緑内障治療の目薬の種類についてです。
緑内障治療薬には多数の目薬があります。患者さん一人一人の緑内障の進行度、年齢、持病、眼圧、生活習慣などを考慮し、患者さんにとって最適と思われる目薬を医師は処方します。まず最初に処方するのが多い目薬は、プロスタノイド受容体関連薬です。なぜ最初に処方する場合が多いかといいますと、緑内障診療ガイドライン第5番で第一選択薬として推奨されているように、いろいろな科学的根拠、エビデンスをもとに、緑内障に対して最初に処方されるべき緑内障治療薬と推奨されてることも大きな要因です。
また第一選択薬として選定される薬は、他の病気においても大きな効果が期待でき、同時に副作用が少ない薬が第一選択薬として選ばれます。緑内障の第一選択薬としてはプロスタノイド関連薬が第一選択薬として推奨され、効果も下も期待できて、副作用も少ないと言われております。また、このタイプの目薬は、1日1回の点眼で持続して効果が期待できるため、この点においても優れています。
プロスタノイド受容体関連薬は、作用としては房水の促進を排出を促進するという作用で眼圧低下作用を促します。そして房水の排出では、排出口である主ルートと、眼球の外側を流れるルートがあり、このプロスタノイド受容体関連薬は副ルートに作用して房水排出を促進します。
●緑内障治療薬の点眼薬 プロスタノイド受容体関連薬
緑内障治療薬の点眼薬であるプロスタノイド受容体関連薬は、緑内障治療において使う点眼薬の第一選択薬であり副作用は少ないのですが、副作用は全くないと言うことではありません。
では、具体的にどのような副作用があるかといいますと、まつげが濃くなる、眼の周辺の黒ずみができる、上まぶたの凹みが発生するなどの副作用が1年間で10%前後発生というデータがあります。
また、 プロスタノイド受容体関連薬 の中でオミデネパグという成分が入っている目薬で、商品名はエイベリスは副作用は比較的少ないので、希望の方は眼科医師に相談してもいいかもしれません。
●緑内障治療において第二に選択される目薬
第二に選択される緑内障治療においての目薬としては金山駅ベータ遮断薬があります。具体的にはカルテオロール、チモロール、ミケラン、チモプトールなどがあります。そして炭酸脱水素阻害薬のトルソフトなどがあります。アルファーツー作動薬として、アイファガン、プリモ二ジンなどもあります。
第一選択薬を点眼しても改善がうまく見られない場合や、第一選択薬で副作用が激しい場合に、これらの点眼薬を第二選択薬として変更したり、または第一選択薬に追加して使用されます。
炭酸脱水素阻害薬は房水生産を抑制し、眼圧低下を促す作用をします。つまり眼の中で、房水は網様体という組織で作られますが、その時に、炭酸脱水酵素の働きを妨げたり、ベータ受容体の働きを妨げることで、防水の生産量を減少させるのです。また アルファー2作動薬は、房水排出や房水生産に関連する交感神経であるアルファー2受動体の働きを活発にすることで、眼圧低下を促す作用を働きかけます。
●緑内障治療薬の点眼薬の複合材
緑内障治療薬の点眼薬は、本数が増加すればするほど、点眼するのに手間がかかります。そしてその結果、差し方も雑になる傾向があります。緑内障診療ガイドライン、第5版では点眼薬は3剤までは処方してもいいとされています。しかし3剤を継続するのはなかなか手間がかかってて難しいのではないでしょうか。
近年、2種類の薬剤を配合した点眼薬である配合剤が次々と発売されています。点眼薬を1種類さすだけで点眼薬2種類分を刺したことになりますので、目薬の点眼回数を減らすことが可能になります。
緑内障治療薬の点眼剤の配合剤は、1日1階点眼の点眼剤と1日2回の点眼の点眼剤を組み合わせて1日回点眼としている点眼薬もあるので、点眼薬の効果が落ちると思われる傾向がありますが、実際、2種類の点眼薬を併用した場合と比較すると、配合剤の方が風熱を下げる効果があるというデータもあります。この理由は点眼をする回数が減ると、患者さんの負担が減ることにより、点眼をたくさんするときに比べて丁寧に目薬を点眼させるようになるからだと思われます。
また、他の理由としては、複数の点眼剤を併用する場合、点眼する時間の間隔をあけないと、一とした点眼薬を後に刺した点眼薬で、その薬剤を洗い流してしまうため、最初の点眼剤の効果が減少すると推測されています。
現在は緑内障患者さんが悪からも配合剤を希望する声が多いです。また、眼科医も患者さんへの指導がしやすい点から配合剤を使用するケースが増加しています。
●緑内障治療薬の点眼薬の副作用を防ぐ方法
緑内障治療薬の点眼薬の副作用を防ぐためには、目薬を正しい方法でさすことが重要です。
それと他には、洗顔をする前に目薬をさすということも、副作用を避ける上で有効です。緑内障治療薬の目薬の副作用は、目薬の液が目の周りについて残ったりすることによって現れます。そこで点眼後5分程度たった後で顔を洗うのも有効な方法です。点眼薬は点眼してから、目頭を軽く押しながら目を閉じ3分間程度経過すると目薬の液が眼に浸透します。そこで点眼後5分後以降なら、顔を洗っても問題は無いのです。
緑内障治療薬の目薬を忘れずに日常の習慣としてさすことがとても重要ですので、食事の前、食事の後、入浴前、顔を洗う前など、日常的に行っている習慣に組み入れることも良いことです。
●緑内障治療の目薬をさす順番
緑内障治療の目薬を点眼する順番についてです。緑内障治療の目薬を点眼する順番は最初に点眼するものは液体が基本的にさらっとしたものが先に点眼し、次に液体はトロットした目薬をさすのがいいです。トロットした液体の目薬の成分は、長時間眼球の表面に溜まりやすいので、これを先に点眼すると他の目薬の吸収を妨げることがあるのです。
そして、さらっとした目薬が何本かあり、それを連続して点眼する場合についてです。目薬を続けて点眼した場合、先に点眼した目薬が眼球に吸収される前に次の目薬に洗い流されてしまう可能性があります。そこでより重要な緑内障治療の目薬の点眼を後にするといいのです。
例えば、ドライアイや疲れ目の目薬と緑内障の目薬をささないといけない場合についてです。ドライアイや疲れ目も治療するに越した事はないのですが、緑内障のリスクに至るまでのリスクは基本ありません。そこで、よりリスクの高い緑内障を治療する目薬を優先させるということで、緑内障治療の目薬を後にさした方がいいでしょう。
順番に迷ったときは、眼科医に相談してみるのも良いでしょう。
また目薬を連続して点眼する場合についてです。最初の目薬を点眼してから5分以上経過した後に、次の目薬を点眼するようにしましょう。最初の目薬が眼球に浸透するまでに、5分程度はかかります。
●緑内障最新治療法 新しい目薬の点眼による緑内障治療法
房水の生産と排出のバランスをとることで、眼圧は正常な状態を保っています。しかし、このバランスが崩れると眼圧が異常値を示します。ですので、いろいろな眼圧を下げるための薬を緑内障の治療薬として使っています。今回、この研究により、緑内障患者の目の中の房水に含まれる細胞外ATPの量やその分解が異常値を示している点に注目し、 P2Y1受容体 に注目し、新たな緑内障治療の標的となる可能性があることを証明しました。
この研究により、いろいろな眼薬を使用した結果、マウスにおいてMRS2364をマウスに点眼すると、マウスの眼圧が低下することを発見しました。またP2Y1受容体が防水の生産排出に関係することも発見しました。また房水の移動に関係するアクアポリン4も発見しました。P2Y1受容体がアクアポリンを抑制した結果、眼の中の房水の生産を減少させることで、眼圧低下が発生することを発見しました。今回の研究によって全く新しい視点により、緑内障治療薬の開発が期待されます。
マウスにいろいろな薬を点眼し、眼圧の変化をデータを取ったところ、MRS2365が眼圧定価を促進することを発見しました。またMRS2365の濃度は300ナノモーラの場合、最も眼圧降下作用が大きいことも発見しました。
●緑内障治療薬の点眼薬の正しいさし方
緑内障治療薬の点眼薬の効果的な正しいさし方についてです。かなりの確率で目薬を正確にさせていないと言う調査結果が出ています。これは患者さんが悪いのではなく、正しい目薬の情報が行き届いてないことが原因だと思われます。目薬のさし方によって目薬の効果に差が出てきますので、正しい目薬のさし方を覚える事は重要な事です。目薬を正しくさすことにより、目薬の効果を十分に得られることができ、その結果、眼圧が下がって安定することが可能となります。
緑内障治療薬の目薬を正しくさすことにより、目薬の効果を十分に得ることができるとともに、目薬の費用、医療費を減少することもでき、薬の副作用も少なくすることも可能です。
以下は緑内障治療薬の正しいさし方についてです。
❶目薬を持っていない方の手のひらを広げます。そして親指を中に入れて握りしめます。そしてげんこつをつくります。
❷目薬をさす方の目の下のまぶたにげんこつを当てます。そしてげんこつを顔の下のほうにずらしていきます。
❸顔を少し上に向けます。目薬の容器を持った手をげんこつの上に乗せます。そして目薬を眼に1滴落とします。
❹点眼後、目を3分閉じます。その際、人差し指で目頭を軽く抑えます。目薬後、目頭を人差し指で軽く抑えるのは何故かといいますと、涙が鼻へ流れるのを防ぐためです。鼻と目はつながっているため、目頭を抑えないと、目薬の薬が鼻に流れ、目に十分届かないためです。泣いて涙が出た時、鼻水も止まらなくなった経験がある方も多いかと思いますが、これは鼻と目が繋がってるからです。
注意点として点眼後にやっていけないのは、目をパチパチすることで、目をパチパチすると目から目薬のが目からあふれて、目薬の効果が減少してしまうからです。
●緑内障治療薬の点眼薬のもう一つの正しいさし方下瞼下垂法
緑内障治療薬の点眼薬のもう一つの正しいさし方についてです。下瞼下垂法です。
❶緑内障治療薬の目薬の容器を持ってない方の手の指で、下まぶたを引き下げます。
❷眼に目薬を1滴たらします。
❸眼に目薬をたらしたら、人差し指で目頭を軽く抑えながら瞳を3分程度閉じます。この方法は、容器が目に近づきやすいので、まぶたの上に目薬の容器はぶつからないように注意することが必要です。
目薬をさす手を安定させたい人は、先ほどご紹介したげんこつを作っての目薬をさすやり方がお勧めです。
溢れた目薬は、ティッシュペーパー等で拭き取ります。
目薬を2種類以上指す場合は、5分程度間をあけてから次の目薬をさします。
●緑内障の症状がまだない場合でも、緑内障予防のため点眼が必要な場合
視野欠損等の緑内障の症状がまだない場合でも、緑内障予防のため、点眼が必要な場合もあります。
OCTにより網膜神経繊維や神経乳頭などのに変化が現れ、厳密にはまだ緑内障になっている状況ではない場合もあります。この場合まだ視野の欠損は見られませんが、このままいくと、将来的に緑内障にかかる可能性が高いのです。このような症状の場合、前者緑内障という病気になり、緑内障の前の段階とも言える前者緑内障のため、目薬を点眼をする場合も多いです。
前者緑内障の場合、定期的に眼科で受診して経過を見る経過観察になりますが、網膜神経繊維の欠損がなく、視野に異常がない場合でも、目薬による治療を開始することも多いです。
●緑内障治療の点眼液治療を開始しても眼圧が下がらない場合
緑内障治療の点眼液治療を開始しても、眼圧が下がらない場合についてです。
緑内障治療の点眼液治療の効果が出るまでに、日にちがかかる場合もあります。なので、緑内障治療の点眼液治療を開始して、たとえ眼圧低下がなくても1ヵ月から2ヶ月は経過観察をする場合が多いですし、実際半年後に緑内障治療の点眼の効果が出る方もいらっしゃいます。
そして、どんな緑内障の点眼液治療にもそれぞれに副作用がありますので、緑内障の点眼液治療を開始して、眼圧低下が見えないからといって、点眼薬の種類を増やすと、副作用が増えてしまうリスクも考えられます。
視野が現状維持で変化しない場合は、今の眼圧はそれほど高くないと言うことも考えられますので、点眼薬の効果、副作用等いろんなことを考えて数ヶ月かけて経過観察するのはよくあることです。
眼科医師が経過観察すると言った場合には、何か理由があるので、疑問の場合は、眼科医師に質問してもいいでしょう。
(東京都武蔵野市 三鷹駅前 武蔵野タワーズゆかり眼科 専用緑内障専門ブログ)