緑内障の内服薬の副作用についてです。

緑内障の内服薬は眼圧を下げる効果は高いのですが、副作用が出る可能性があるため、量や服用期間に制限があり、通常は短期間のみの使用とされることが多いです。

緑内障の内服薬には、食欲不振、吐き気、手足のしびれ、尿の回数の増加、発熱、発疹、尿道結石などがあります。

緑内障の眼薬は副作用の出ることが少なく、副作用がもし出ても軽い副作用であることが多いです。

緑内障の眼薬、内服薬などの治療で眼圧が思うように低下しない場合は、レーザー治療も検討します。

 

緑内障の内服薬の種類についてです。

緑内障の内服薬の種類は主に2種類あります。

 

[アセタゾラミド(炭酸脱水酵素阻害薬)]

アセタゾラミド(炭酸脱水酵素阻害薬)の商品名はダイアモックスといいます。

房水は毛様体(もうようたい)で生成され、房水の排水と生成のバランスが壊れて眼球内に房水が増加すると眼圧上昇となります。そして、毛様体には炭酸脱水酵素が分布し眼圧調整を行います。

アセタゾラミド(炭酸脱水酵素阻害薬)は、その炭酸脱水酵素の作用を阻害し、房水の生成を抑制し、眼圧を下げます。

 

[イソソルビド(高張浸透圧薬)]

イソソルビド(高張浸透圧薬)は血液の浸透圧を上昇させる内服薬です。房水の水分を血管内に移動させ眼圧を低下させます。

房水の排水を促進し、眼圧を下げる眼薬についてです。

このタイプの眼薬の中にもいくつか種類があります。

 

[イオンチャンネル開口薬]

房水の排水には電荷を帯びた電子であるイオンが関係していて、繊維柱帯に働きかけイオンの通り道を作ることで、房水の排水を促進します。

イオンチャンネル開口薬として、イソプロピルウノプロストン(レスキュラ)などがあります。

イソプロピルウノプロストン(レスキュラ)の副作用として、充血、涙目、かゆみ、痛み、結膜アレルギー、まつ毛が濃くなる、まぶたの黒ずみ、虹彩の色の変化などがあります。

また、イソプロピルウノプロストン(レスキュラ)の全身への副作用は少ないです。

 

[Rhoキナーゼ阻害薬(ROCK阻害薬)(ろっくそがいやく)]

日本で2014年に発売された新しいタイプの目薬です。シュレム管や繊維柱帯に存在するRhoキナーゼという酵素の働きを直接阻害し、房水の排水を促進します。

Rhoキナーゼ阻害薬(ROCK阻害薬)(ろっくそがいやく)として、リパスジル(グラナテック)などがあります。

リパスジル(グラナテック)の副作用として、充血、涙目、かゆみ、痛み、結膜アレルギーなどがあります。

また、リパスジル(グラナテック)の全身への副作用は少ないです。

 

[プロスタグラジン関連薬]

毛様体筋肉の収縮作用を促し、副ルートから房水排水を促進させます。

プロスタグラジン関連薬として、トラボプロスト(トラバタンズ)、ラタノプロスト(キサラタン)、タフルプロスト(タプロス)、ビマトプロスト(ルミガン)などがあります。

トラボプロスト(トラバタンズ)、ラタノプロスト(キサラタン)、タフルプロスト(タプロス)、ビマトプロスト(ルミガン)の副作用として、充血、涙目、かゆみ、痛み、結膜アレルギー、まつ毛が濃くなる、まぶたの黒ずみ、上まぶたのまわりのくぼみ、虹彩の色の変化などがあります。

また、トラボプロスト(トラバタンズ)、ラタノプロスト(キサラタン)、タフルプロスト(タプロス)、ビマトプロスト(ルミガン)の全身への副作用は少ないです。

 

[副交感神経刺激薬]

黒目の中心部分である瞳孔(どうこう)を狭くしたり、瞳孔奥の毛様体筋肉の収縮を促します。その作用により、繊維柱帯と隅角を広げることにより、房水の排水を促進します。

副交感神経刺激薬として、プロカルピン(サンピロ)などがあります。

プロカルピン(サンピロ)の副作用として、充血、涙目、かゆみ、痛み、結膜アレルギー、暗くぼやけて見える気管支ぜんそくなどがあります。

 

[交感神経非選択性刺激薬]

現在、ほとんど使用されていない目薬です。繊維柱帯の交感神経を刺激することにより、房水の流れを促進します。

交感神経非選択性刺激薬としてジピベフリン(ピパレフリン)などがあります。

ジピベフリン(ピパレフリン)の副作用として充血、涙目、かゆみ、痛み、結膜アレルギー、血圧上昇、頻脈などがあります。

 

緑内障の眼薬の種類は多種ありますが、房水の生産を抑制し、眼圧を下げるタイプの目薬についてです。

 

[交感神経ベータ受容体遮断薬(じゅようたいしゃだんやく)]

房水は眼の毛様体(もうようたい)で生成されます。

毛様体にある自立神経のベータ受容体に作用し交感神経の動きを遮断し、房水の生成を抑制します。

点眼薬としては、カルテオロール(ミケラン)、チモロールマレイン(チモプトール、リズモン)、レボブノロール、ベタキソロール(ベトクティック)などがあります。

眼への副作用として、充血、涙目、結膜アレルギー、かゆみ、痛み、まぶたのただれなどがあります。

全身への副作用は、気管支ぜんそく、血圧の低下、除脈、善玉コレステロール低下などです。

 

[炭酸脱水酵素阻害薬]

眼の毛様体で房水を生成する際に必要な炭酸脱水酵素の動きを抑制します。

点眼薬としては、ブリンゾラミド(エイゾプト)、ドルゾラミド(トルソプト)などがあります。

眼への副作用として、充血、涙目、結膜アレルギー、かゆみ、痛み、まぶたのただれなどがあります。

全身への副作用は少ないです。

 

[交感神経刺激薬]

自立神経の交感神経を刺激する眼薬です。

点眼薬としては、ジピベフリンなどがあります。

 

 

緑内障の眼薬の種類についてです。

緑内障の眼薬の種類は多種多様ありますが、目的は眼圧を下げることです。

また眼薬の種類は大きく分けて次の様な種類に分類されます。

 

❶房水の生産を抑え、眼圧を低下させる眼薬。

❷房水の排出を促進し、眼圧を低下させる眼薬。

❸房水の生産を抑え、同時に房水の排出を促進し、眼圧を低下させる眼薬。

 

また次のように眼薬を分類することも可能です。

❶先発医薬品の眼薬

❷後発医薬品の眼薬(ジェネリック)

 

その他に眼薬によって次のような違いがあります。

❶眼薬が眼の中で作用する箇所の違い

❷1日に必要な点眼の回数

❸眼薬の効果の差

❹眼薬の副作用の差

眼の定期健診の大切さについてです。

眼の定期健診を眼科で受けて、眼の健康状態を把握しましょう。

眼に異常を感じなくても、最低でも1年に1回は眼の定期健診を受けましょう。

眼の定期健診には以下の様な検査があります。

 

[視野検査]

視野検査は視野計を使用し、眼を片眼ずつ検査し、どの範囲まで見えているのかを調査します。両眼で見ていると、視野欠損が実際にはあっても、片方の眼が補って自分では視野欠損であることに気がつかないことが多いです。

視野検査で視神経や網膜の異常の有無もわかります。

 

[眼圧検査]

眼球の中の圧力を調査します。眼球の中は房水によって一定の圧力で満たされています。

眼圧検査では眼圧計により、眼球内の圧力を調査します。

眼圧異常の場合、緑内障などの疑いがあります。

 

[眼底検査]

眼球に光を当て、眼底鏡を使用し網膜や視神経などの毛細血管の状態や、眼球の奥を調査します。

眼底は眼球の一番奥にある網膜部分で、眼底血管は体内で唯一、眼で直接観察可能な血管です。眼底血管を検査することにより、動脈硬化、くも膜下出血、高血圧、糖尿病などの病気の検査も可能です。

 

[OCT(光干渉断層計)]

OCT(光干渉断層計)により、眼底の網膜断面を計測可能です。この検査により、視野検査で発見不可能な初期の緑内障や、網膜疾患の早期発見が可能になりました。

 

眼圧の正常値についてです。

眼圧の正常値は10~20mmHg(ミリメートル水銀柱)と言われますが、眼圧がその範囲内の人でも緑内障にかかる人はいます。

正確に言うとこの正常値は、人間の平均的な眼圧である平均値です。健康な人の眼圧を測定し95%以上の人の眼圧が10~20mmHgであったので、 10~20mmHgが平均的な眼圧と言っているのです。

そして、その眼圧に対して視神経がどれだけ耐性があるかは個人差があります。眼圧が正常値であっても視神経が弱いために緑内障になる人もいれば、眼圧が正常値を超えていても視神経が強いために緑内障にならない人もいます。

日本人は視神経が弱い傾向があるので、眼圧が正常値であっても発病する正常眼圧緑内障の人が9割もいます。

眼圧は変化していきますので、今は適正な眼圧であっても将来、変化している可能性もありますので、眼科で定期的な検査が重要です。緑内障は早期発見、早期治療がとても重要です。

 

ですので、眼圧の正常値よりも眼圧を下げるようにするわけです。眼圧の正常値よりも眼圧を下げても心配はいりません。眼圧が5mmHg以下でしたら眼球が柔らかくなり過ぎですが、手術をしない限り、眼圧が5mmHg以下になることは通常ありえません。

緑内障初期なら眼圧18mmHg以下、緑内障中期なら眼圧15mmHg以下、緑内障末期なら眼圧12mmHg以下という説や、元々の眼圧の30%以上の値を下げた眼圧が良いという説もあります。しかし緑内障の方の眼圧はいくつが良いという結論は出ていないのが現状です。

従って眼圧はなるべく下げ、その眼圧でも視野の状態が悪化したらさらに眼圧を下げる、という方針になります。

目標眼圧を設定するために、治療前の眼圧であるベース眼圧を測定する必要がありますが、眼圧は季節、1日の中でも時間帯によっても変化しますので、数回、眼圧測定をする必要があります。

眼を手で温め緑内障の進行を抑制する方法についてです。

 

❶瞳を閉じます。

眼の辺り全体を手のひらか指先を使用してふわりと軽く覆います。

時間は5秒以上温めます。

この際、眼を強く押すと眼の網膜が破れる場合がありますので注意が必要です。

指先が冷たい場合は手のひらを使って眼を覆って下さい。

❸同時に深呼吸を行いストレス解消も行います。

息を吸う時間の2倍程度の時間をかけてゆっくり息を吐きます。

❹常時、手が冷たい場合は冷え性の改善を行って下さい。

冷え性の場合は、甲状腺異常や貧血の場合もありますので、内科での検診をおすすめいたします。

ホットタオルで眼を温めると緑内障の進行抑制が期待できます。この方法は温罨法(おんあんぽう)と呼ばれ、昔からある方法ですが簡単にでき、効果も大きな方法です。

 

❶タオルを水で濡らします。

❷電子レンジで20秒程度温めます。

まぶたにホットタオルをのせても熱すぎない温度になるまで電子レンジで温めます。その温度になるまでの電子レンジにかける時間はタオルの大きさ、電子レンジの種類によって異なるのでいろいろ時間を変えて調整してみます。

火傷をしないように注意します。また、腫れやアレルギーが激しい時は行わないようにしましょう。

❸まぶたにホットタオルをのせて3~10分間温める。出来るだけ10分程度温めた方が効果が期待できます。

タオルを2本用意して、タオルが冷えてきたらもう1本のタオルを使用するのも効果的です

入浴中の浴槽のお湯にタオルを浸してから、眼を閉じてその温めたタオルで5分程度、眼を温めるのも効果的です。

 

 

使い捨てのアイマスクも販売されています。市販で多種多様なアイマスクも販売されています。ホットアイマスクという名前の商品もあります。

約40度の温度が約20分持続します。

仕事の休憩時間、飛行機や新幹線での移動中に使用することも可能です。

袋を開けてすぐに使用することも可能です。

眼を温めることによって緑内障の進行抑制が期待できます。

緑内障の患者さんは眼の周りの血流が滞っている為、まぶたが冷えていることが大多数です。

眼の周りの血流障害によって以下の障害が発生します。

❶眼の奥の網膜の血流が悪くなると、栄養分や酸素が視神経に十分に到達できなくなり、視神経の働きが低下する。その結果、緑内障が進行する。

❷眼球内を流れている房水の流れに障害が生じ、眼圧が上昇する。

❸眼の周辺の血流悪化により眼が乾燥し涙の質が悪化する。その結果、眼のかすみ、眼の痛み等の不快な症状が発生し、眼薬の効果も薄くなる。