2012年11月3日㈯に埼玉・モンスターアクア●ウムで入手した巨大ショウガサンゴのことを記します。我が水槽に来て丸11年となりました。
このショウガについてネタ的に長くならないよう心がけましたが、コピペなので長い記事です。そもそも自分で読み返すためのブログであって、記録付け&自己満足のためなので読まないでOKですよ(笑)
当時大きすぎるせいか1週間以上売れ残っていました。
この時は、この大きさこそが価値で魅力だ~(?)と思って買いました。
スチロール箱は45cm×45cmの大きさなのでいかに大きいか分かりますよね。
値段は3000円でした! ブリードやフラグ以下の値段ですよ(笑)
ミスズ=このショウガのイメージ(?)
過去にお会いした古参のアクアリストさん数名の方々からそうお声かけ頂いたことが何度かありました。
なんせブログ開設初期はこのショウガサンゴがメインネタでしたから。
下の画像は件のショウガを迎え入れる直前です。
当時の灯具はメタハラでMT250とSC115ことスーパークール(マリンブルー球・散光)でした。スーパークールが水没しそうなほど至近(笑)
徐々に色が変わってきたことに気が付きましたが、ピンクというよりパープルに近いような印象でしたので照明を刷新したら明るいパープル寄りになるのかなぁと当時はいろいろと空想していました。
そこで、ついに(?)当時憧れの灯具KR93SP-36インチ/90㎝幅を購入した2012年12月末。
大いなる期待をこめて設置し約1か月で早々に変化しましたよ! どうですかこの変わりよう。
すぐ上と同じアングルですが、憧れの灯具を導入したら期待に反してスーパー激茶色(笑)
当時はこの事象に大いに驚きつつも、裏を返せばむしろKR93SPの凄さを知った気がします。
誤解ないようお願いしたいのは、まずKR93SPの当時設定値はMAX値で白100%青25%でムーンは常時オフでした。
ショウガの仲間は光への依存度が高く、早々に色が変わる事を学びました。
しかもショウガはご覧の通りの変化でしたが、ミドリイシについては過去記事で何度も記事にしたためてきたように大多数の茶イシがKR93SPの効果で容易に色揚がりをしています。
この後どうしたらパープル(またはピンク)寄りに出来るかいろいろと試行錯誤し、KRの生みの親である某氏に光のアドバイスを受け電球色のライトや炭素源+白色LEDなども使ったりして、こんな感じになったことも。
結果、ここまで変化が出せることに一定の理解と灯具との因果を導きました。
他の方法としては過去に複数メーカーの添加剤を試みましたが具体的な手応えは無し!
2014年3月発売の雑誌マリンアクアリストNo.71に掲載された時のショウガは今思えば存在感あり過ぎでしたね~
そんな理由もあって、2014年4月末~5月上旬に当ブログで里親を募り9名の方にバディングしたショウガをお引き受けをお願いしたこともありました。
その時に挙手していただいた大部分の人たちは浅い飼育経験と甘い知識しかなかったのか(?)あるいは持ち合わせている機材や飼育環境も及ばず(?)
里子に出した方で生存確認が出来た最長記録は広島悪〇会のベテランキーパーのTankさん1名だけでした!(2022年に水槽を畳まれる直前にこのショウガは死亡)
さて肝心の本体に話を戻します。
【2019年12月】
巨大すぎて一見ほぼ変化ないようですが、背面のガラス後方はご覧のように上方のサンゴにすでに覆われて完全に光も届かず水流も満足に当たらず衰退していました。
ポリプ先端が濃いパープルなのは照明の反射じゃないですよ(笑)
この同時期にM.A誌に再び掲載して頂きましたので、そちらの方が第三者目線でリアルかも!?
そして2020年1月の水槽入れ替え時にこのショウガサンゴだけではないのですが、大多数のサンゴを意図的に形を変えました。
やはり新規でレイアウトを構築するうえで、極端に巨大サイズというのはどうもバランスがイマイチ。
しかも照明の当たっていなかったところはバロニアや海藻まみれだったことと、このショウガサンゴの形状が独特過ぎてレイアウトがどうしても制限されてしまうため一部の破片だけを残すことを決断。
【2020年2月】
この頃はブログを辞めていたため、いつものデジカメではなくiphone SE+オレンジフィルムの組み合わせで妙な色になってます(笑)
件のショウガは右下の定位置です。
【2020年3月末撮影】
3つに分割し置いただけの状態。
一つ”御大”から欲しいとお声かけ頂き2020年2月に差し上げました。
【2020年11月】
【2021年11月】
①水槽の右端
その後、置き場所を水底から中段へ変えました。
【2022年11月】
色は前年より鮮やかになりましたが、周辺に埋もれていてどうなることやら。
調子はイマイチ感があります。
⇨2023年8月に水槽左右の端まで詰め込んでしたレイアウトを改善する際、海藻まみれだったため廃棄処分を決断したためThe End・・・
②中央付近の水底
【2021年11月】
【2022年11月】
隣接しているサンゴと何度も接触を繰り返し、しかも奥側はすでに照明が当たらなくなり衰退して小さくなってしまい、調子は下降線といった感じですね。
【2023年11月】
確実に衰退しています。
でも底を打ったかなという気がしますが、この先も放置の方針です。
かたや我が水槽では耐水ペーパ―で削るという発想に至り力技を試したことがありました。
耐水ペーパ―の番手の粗さを変えてポリプを削り取る加減が実際にやってみると、なかなか難しいのですが他のサンゴにも応用できるケースがあるかもしれません。
じつはハナヤサイやトゲサンゴでも2回チャレンジしましたが削れすぎてしまいダメでした。
この耐水ぺーパーがけの件は以前記事にし、専門家である琉球大学の山城教授へご意見を賜りました。その詳細はこちらで
https://ameblo.jp/misuzu6321/entry-12284179773.html
先生の著書は超オススメ!
この磨いたショウガのその後ですが、
【2016年6月撮影】
明るい色に変化しました。
【2017年11月撮影】
同じショウガですがこちらは世間受けする明るい色になったと思います。
緩やかに成長してますが近年の方が成長速度が著しい気がします。
【2018年11月撮影】
【2019年11月撮影】
1年の変化は緩やかですが1歩ずつ育っている感はあります。
他のサンゴにも当て嵌まる事ですが、成長を促すために主にKHと水流を今までよりもアップした事が最も効果的だと感じました。
そしてサンゴの持つ色彩には意味があり、良くも悪くも色が変化するのには理由があると考えています。
昨年1月の水槽入れ替え後にレイアウトが変わりましたが、健在です。
【2020年11月】
【2021年11月】
少しずつ成長しています。
【2022年11月】
前年と比べ正面から見比べて、シルエットは大きくはなったものの調子が悪いのは、まだら模様でお察しの通り一目瞭然。
再び部分的に衰退しているところをカットし成型し直す日は遠くなさそう・・・
色のムラは前出の水底にあるのと同じ事象になっていて、照明によって焼けているわけではないようです。
じつは、少し前に別のショウガサンゴが白くなって衰退してきたのですが、その時コチラも後を追うように衰退し始めました。
ショウガサンゴには同属にだけ伝染する独特の病気があるらしいので、どうもそれに罹患したのかも!?と疑っています。
【2023年11月】
いつだったか記憶が曖昧ですが、やや下方向へ移動させ衰退した所に海藻がまとまり付いたため、一回り小さくしました。
今後、この2つの生き残り破片をレポートすることが出来るのかは微妙な状況です。
このショウガサンゴは自分のサンゴ飼育を語る上では水槽歴史の一部と言っても過言ではないかもしれませんね。
2022年3月にナオさんから里帰りで帰ってきた同じショウガは海藻に憑りつかれるという理由でダメに・・・
11年間、ミスズの都合で振り回してきた不遇のサンゴとも言えるわけですが、このショウガにはいろいろ勉強させてもらってきたと思っています。
ここから再び大きく育たせることに固執していません。
惰性で長期飼育継続。
そんな緩い感じで何年育てられるか、記録だけ続いたら良いなと思うこの頃です。