闇に佇みて -21ページ目

きっと


一生懸命やったのに
小さな小石に躓いて

転んだら膝をすりむいて

血は滲む程度なのに
ヒリヒリと痛くて

ヒリヒリとずっと
痛くて

傷口ばかり見ている


悔しくて
涙を浮かべて

傷口だけを見ている


でも
思い出して

一生懸命だった事


石ころは何処かに
転がっていても

その道のたどり着く
場所を目指して
歩んできた事を


さあ

涙を拭って立ち上がって


周りを見渡せば

肩を貸してくれる人が
いるかもしれない

心配そうな顔で
見守る人が
いるかもしれない


誰もいなくても


後ろを振り向けば

歩んできた遥かな
道のりが見えるはず


険しい坂道も

頭を抱えた分かれ道も

雨に濡れた寒い夜も

あなたは思い出せるはず


だから自信を持って

勇気を持って


立ち上がって
膝の砂を払って

また
歩み始めて


頑張って歩いて


頑張って歩けば
いい事あるよ


きっと


そして
たどり着いた時

傷跡を見ながら

心穏やかな
気持ちになれるよ



きっと

きっと



きっと



はるのよい


過ごしやすさは
夜を二分する

寝静まり

若しくは

柔らかくいとなむ


三分目を考えた
わけではないが

外へ出てみる


静けさの中
遠巻きに聞こえる
雑踏の微かな雑音

幻想のような
探しあてられぬ
窓辺のささやき



深呼吸をする

そんなこと意識
させられながら


心地好い
春の宵


風はそよ風

温もりと
穏やかな香りを運ぶ

春の宵


羽化した命は

まだ

息をひそめて
眠っている



新しき
春の宵

しょーもな

長年止めていた
煙草を吸い始めた

片そうと思う気持ちが
追い付かず
部屋中に物が溢れた

足の踏み場も
ないような部屋で
何をしようか
考えていたら
一日が過ぎた

一日が過ぎたのを
考えていたら
また一日が過ぎた

手持ち無沙汰で
フラフラと街へ出た

焦っていたら
イラついてきた

金が欲しくなって
パチンコをしたら
有り金を全てスッた

虚しさに縛られて
ツケで酒を呑んだ

悪酔いしたので
吐いた

服を着たまま
ふて寝した

二日酔いのせいで
目が覚めた


また一日が過ぎる


今日は仕事だ

二日酔いのまま
今日は仕事だ


無精髭で冴えない
面のまま
煙草を吸った


嗚咽を押さえながら

止めた筈の
不味い煙草を

吸った



しょーもな