オーチャードホールで観たダンス公演はこれでしたー。
森山未来君、他、日本人、中国人、イギリス人・・・多国籍のダンサー達。
才能にあふれ、みずみずしさが弾けていました
・・・でも実は内容は、そんな明るい物語ではないんだけどね。
手塚治虫アニメのキャラクター達と言葉と画がコラボレート。
森山君に語らせるところは、日本人に聞かせたいパートなのでしょう。
語るには過激な表現は、文字で現れては消え、音(響き)だけを聞かせたい
ところは、フランス語や英語で語られ、文字で翻訳される。
森山君が同時通訳のように、日本語と両方聞こえるところもある。
手塚ファンには、たまらないんだろうなーと思いつつ、
アトムくらいしか知らない私も、斬新な演出や、表現には意表を突かれ、
息をのんだままの1時間と1時間(休憩があったからね)。
カーテンコールは5回?追加公演ということで最後だからなのか?
嬉しくも、腕が上がらなくなる・・・うぅぅー。
アトムは最後に地球を救うために、地球(太陽?)に近づく惑星(かなにか?)
を地球から遠ざけて、太陽に飲み込まれて死んでしまう・・・
「僕は何のために生まれてきたの?僕はクルマになるの?」
人間じゃないから、涙が出ないと嘆くアトム。本当は嫌だったの?
アトムは涙を流さない、流せないけれど、愛はあった、感謝の心もあった。
だから、自分を犠牲にして人間を助けてくれた、人間はこんなにも愛された。
こんなにも私達を愛してくれたアトム・・・ありがとう、ごめんね・・・・
真っ赤な光の中、踊るダンサーの姿は、原爆を受けた人間の姿?
赤い光は原爆?やけどして朽ち落ちる肉片を、かさぶたをはらい落すような仕草。
キューバのオリシャ(神)の1人、ババル・アジェとそっくりだった・・・。
ババル・アジェは、病気の神様転じて、人間の健康をつかさどる神で、らい病で
かさぶたを落とす仕草が特徴。
そんな姿になってまで、人間の健康を守ってくれるなんて、なんて愛深い、
人間はこんなにも愛されているのに・・・
と、ちょっと関係のないところでも感動しながら、家路についたMiroでした
同じ森山でダンサーなら、森山開次君より、森山未来君の方がいいな・・・。
開次君は何度か見たけど、一度もいい時がなかった、テレビではいいのに。
未来君は、ダンサーとしては固いとこもあったけど、あの表現力彼の中のリズム
というかビートが伝わる素敵なダンスをする人でした