今日のKey word:心理学/暗記法/理解/勉強

 

「心理学の視点から勉強法や指導法を紹介する系ブロガー」のみりんです。

 

今回は,「知識を間違って覚えてしまう仕組み」 をテーマに書いていこうと思います。

何かを覚える時に間違ったまま覚えてしまうことは,もしかしたらまだ覚えていない状態よりもやっかいな状態かもしれません。

学び手としては「この知識はこうのはずだ!」と定着したつもりになっていても,実は間違ってしまっている,ということも少なくないでしょう。

 

それでは,そもそも「知識を間違って覚えてしまう仕組み」とはどうなっているのでしょうか。

今回はそれについてご紹介していきたいと思います。

 

知識を間違って覚えてしまう仕組み

指導者が教える前から自分なりの理解を持っている

⇒日常生活の中で積み上げられた物事の常識やテレビ・ネットで得た知識など,前持った知識が新しく覚えることに影響し,理解を誘導してしまうことです

 

自分なりの理解が指導者から教えられる理解と違っている

⇒指導者の理解してほしいことと,学び手の理解したことがズレていることです。ここで1度間違った知識をインプットすることになります

 

指導者から教えられた後でも,自分なりの理解を根本的に変えない

⇒日常生活で積み重ねられた常識や知識はなかなか頑固なので,もし指導者の教えたことと,学び手の理解がズレていたとしても,それを変えることは難しい場合が多いです。

 

いかがでしたでしょうか。日ごろから人がたくさんのことを学んで,情報や常識をインプットしているからこそ,こういった間違った知識を覚えてしまう可能性も高まります。

ですが,もちろん間違ったままじゃダメですよね。

なので来週の月曜日では,どうやったら間違いを修正できるかについてご紹介していきたいと思います。

 

ここまで読んでくださり,ありがとうございました。お役に立てたら嬉しいです。

みりんでした。

technical terms: 誤概念

参考著書:大島純・千代西尾祐司(2019).主体的・対話的で深い学びに導く 学習科学ガイドブック