トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車の3社が3月の
国内生産・海外生産の実績をまとめ、発表した日、
SMAPの草ナギ剛氏が「公然猥褻罪」で現行犯逮捕された。
トヨタは、世界生産7年ぶりのマイナス、
07年度比16.3%減の809万3389台。
逮捕は夕方のニュースで大々的に報道された。
(私が見たCXでは、約20分にわたり報道)
社会的影響の大きい個人であり、また一般的に理解しやすい
ニュースであることが要因であると思う。
社会的影響を考えたら、トヨタ自動車のニュースのほうが本来は大きいのではないか、と思う。
日本は資本主義社会で、その発展の根幹を担った自動車業界の最大手が厳しい状況にあることは、雇用問題など、一般市民の生活に影響を及ぼす。
・・・けど、まあ、私も含め、
簡素で理解しやすい構造でない限り、
なかなか理解できないので、
つい草ナギ氏逮捕のニュースに目を奪われてしまう。
逮捕ニュースで思ったことは、3つ。
1.信頼は一瞬にして崩れる
2.選んだ責任は、どこへ?
3.影響力
1.信頼は一瞬にして崩れる
「信頼を築くには時間を要するが、壊れるのは一瞬である」
とは、通説だが、まさにその通りで、一瞬にして「容疑者」
として報道される。あっという間に「草ナギ容疑者」に変身。
ちなみに、
2001年に稲垣氏が逮捕された当初の報道は、
「稲垣メンバー」だった。
著名人が定義する
(名前を忘れてしまいました・・・経済系の人だったと思う)
危機とは、
・予測不能で完璧な驚きで、
・現在の計画がうまくいかないという不快感をもたらし、
・迅速な対応を迫られる
ことで、
危機を奪回するには、「信頼」の回復が前提となる、
と言う。
まさに今、彼はこの事態に陥っている。
2.選んだ責任は、どこへ?
地デジ大使として普及推進のイメージキャラクター契約を
している草ナギ氏に対して、鳩山総務相のコメント
がテレビでも報道されていた。
「イメージキャラクターとしてやっている社会的責任というか、
それくらいの自意識は持ってほしい。絶対に許さない。
キャラクターは変えます。恥ずかしい。人間として最低だ」
確かに、「契約不履行」という側面もあるが、
契約した時点でのイメージ・未来を予測したうえで選択したはずだ。
「選んだ責任」という感覚は、こういう方々にはないのだろうか?
比較対象にはならないのかもしれないが、
一般企業の経営者であれば、社員採用時に「賞罰なし」
の人材を受け入れたら、その後に不正をしても、社員で
ある限り、ある程度の責任は発生する。
この場合、所属事務所に責任が発生するのだろうが、
少し無責任な発言ではないか、と感じた。
3.影響力
冒頭にも記載したが、他のニュースに比べて、
時間を多く割いていることから、やはり彼の影響力が大きいのだと思う。
報道側からの影響力とは、視聴率。
このニュースは、人の関心を呼ぶ。
トヨタレンタリースとの契約もある。
自分が商品、というのは、
個人が法人みたいなものなのかな。
これからの時代は、
個人と法人の境界線が薄くなっていくのだろうな。
根拠はないですが、そんなことを思いました。
※鳩山総務相が「最低の人間」発言を撤回
したとのことです。
(朝日新聞ニュースより)
鳩山総務相の言葉を拝借すれば、彼自身も
「社会的責任というか、それくらいの自意識」を持つ立場にいると思う。
いくら
「地デジ(地上デジタル放送)に影響があることを強く懸念してはらわたが煮えくりかえり」
という心理状態に陥ったとしても、後で
「言ってはいけないことを言った」と撤回するような発言を
してしまうのは、大丈夫なのでしょうか。心配です。
上目線での心配ではなく、国の代表の一人である立場の方が
「言ってはいけないことを言った」という状況コントロールをできない
ことが不安要素なのです。。人間味があるとも言えますが。


