ウェブトゥーン連載中の韓国版の和訳です。
日本語版からはネタバレになりますのでご注意を。
以下463話訳です。
日本版に合わせて(直し忘れてる時がありましたが)シン・セラ→新子星羅にしています。
(回想:未玖の家の前で待つ埼玉。未玖が現れる)
未玖:目玉の怪物。
埼玉:遅いぞ、未玖。
未玖:夜でもグラサンかよ?
埼玉:あ~なんか暗いと思ったら。
未玖:夜は元々暗いんだよ、バカ。
埼玉:じゃあ久々に光を見るか。
(グラサンを外す)
未玖:ずいぶん簡単に外すねww
埼玉:どうせもうバレてっから。
未玖:で、何なのよ、ウチまで来た理由は?
埼玉:顔見て話さねえとと思って。
未玖:顔見て?まさか…アンタあたしに告白する気?
埼玉:俺がデブの未玖に?
未玖:じゃあわざわざ何で会いに来たのよ?
埼玉:天満泰治が生きてた。
未玖:…え?
埼玉:天満が生きてたんだよ。一姟会の一件で、写真で確認した。
未玖:あんたは手を出さないで。
埼玉:え?
未玖:今度はあたしが殺すから。
(未玖は泣いていた。その頭に優しく手をやる埼玉)
埼玉:バカかお前、人殺したことあんのかよ?ふざけたこと言うな。お前に殺せるわけねえ。ただ知らせときたかっただけだ。殺しは、汚れた手の奴がやるもんだ。
(現在:天満の胸倉をつかみ地面に叩きつける埼玉)
〔天満は俺が殺す〕
天満:貴仁?ずいぶんキレてんな?久々に会ったんだから挨拶くらいしようぜ。
(天満が埼玉を壁にブチ当てる)
埼玉:挨拶か、そうだな、別れの挨拶だ。
(天満を壁に叩きつける)
天満:ラップすると言ってたくせに何の冗談だ?
(埼玉を投げ倒す。互いにがぷり四つに組み合う)
天満:貴仁、俺は嬉しいぜ。大変だったがいい思い出が蘇って、天倆はよかったよなあ。何の不安もなくみんな素直だったあの時代が恋しいぜ!そうだろ!?
でも理由がわからんな、いったいお前らは何に怒ってんだ?俺がお前の妹※を殺した?でもお前らもほんとはわかってんだろ。俺が殺したんじゃねえ。あの女が勝手に死んだんだよ。
※これまで死んだのは埼玉の弟(弟分)と書いてきましたし日本版でも弟になってましたが、女の子でした…。韓国語だと弟も妹も区別がないので。
埼玉:天満泰治!!
(天満を地面に激しく投げつける)
天満:あ?
埼玉:お前の言う通り、一人で死んだ、自分は何にも悪くねえのに。だから俺がお前らを殺す。どうせ一度人を殺した手だ、また手を汚しても変わらねえ。
立て、お前も続けよ、俺が先に殺したあの野郎に。
【源流は日本。柔道技使用可能、空手技使用可能。すべての反則使用可能。柔道着を着た総合格闘技、空道】
(埼玉が構える)
天満:貴仁、お前も知ってるだろ?そういや俺もお前に恨みがあったんだよ。俺がお前の妹を殺したように、お前も同じように殺しただろ。俺の王を。
【源流は日本。柔道技使用可能、空手技使用可能。すべての反則使用可能。柔道着を着た総合格闘技、空道】
(天満も同じ構えをする。埼玉がその顔に拳を打ち込む)
埼玉:真似すんな、忘れてたなら思い出させてやる。天倆の主が誰なのか。
(埼玉が涙を流す)
【天倆 No.1 天倆の主「埼玉貴仁」】
(たくさんの独房が並ぶ暗い通路に着いたぶーちゃんたちと古参の男)
男:君らが探していた地下2階だ。
〔どういうことだ?〕
ぶ蛍介:これは一体…!
〔部屋がこんなにたくさんあるなんて!?〕
男:実験のためかもしれん。
ぶ蛍介:実験ですか?
男:患者たちが地下に閉じ込められる音は聞いたことがあるが、どんな実験をしたのかはよくわからない…
〔実験?確かに僕が捕まった部屋もそういう雰囲気だった。いったい萩間は地下で何をしてたんだ?〕
ぶ蛍介:これから何が出てくるかわからないから、玄慈と帝一は安全な部屋で安城たちを守ってくれ。
(安城と文慈を背負う二人に言う)
玄慈:お前らは?
ぶ蛍介:僕らがやるべきことをやる。萩間に会う。
〔ここにいるんだ、捕まったみんなと萩間が!〕
流星:蛍介。
ぶ蛍介:え?
流星:片づけなきゃならない問題ができたぞ。
(目の前に設楽が待ち構えていた)
流星:写真で見たやつだな?
ぶ蛍介:ああ、あの時見たやつに間違いない。天満の隣にいたやつ、設楽一守だ。
【一姟会第1系列会社 幹部「設楽一守」】
流星:先に行け。
ぶ蛍介:え?
流星:萩間を探すのに、幹部に手間取るわけにはいかねえだろ。それに何より、すぐに済みそうだ。
(流星が設楽に殴りかかる。設楽は肘でそれを止める)
流星:とは言ったものの、妙なスタイルだな。
〔なんだと、肘で受けた?〕
流星:天満のパシリかと思えば、それなりに実力があるのか?悪いが天満はもう終わりだぞ。認めたくはねえが頼もしい奴が相手だからな。
(そのころ、天満を殴りつける埼玉。設楽が流星の顔を肘打ちする)
設楽:笑わせるな。誰が相手だから終わりだって?あの方の名を気安く口にするな。よく聞け、天満様の強さはお前らの測定レベルを超えている。
(埼玉の拳を受けてもビクともしない天満)
天満:貴仁。お前はあの頃のままだ。
〔なんだ、通用しねえだと?〕
天満:なんつーか、強くはなっても昔みたいには怖くねえな。
〔どうして、殴ってるのに壁のように感じるんだ?〕
(天満が埼玉の腹を殴ると胸倉をつかんでにらみつける)
〔俺の方が弱いのか?〕
天満:よお、俺がここで何をしてきたかわかるか?もうよせ。
(天満の激しい頭突きを受ける)
〔復讐しなきゃなんねえのに。復讐、殺さなきゃならねえんだ!〕
(天満をタックルし、わき腹を強く握る)
〔天満を捕らえたからぶち壊せる!この握力で!〕
(その手を天満が握ると軽々とほどく)
〔なんだと、あり得ない〕
天満:ほどけたな?
(星羅の運転する車に乗っている宍道)
宍道:新子課長。俺が言ったこと調べてみたか?
【白虎人材所 所長「宍道圭作」】
星羅:調べました。 一姟会第1系列会社の精神病棟以外の事業体のことですよね?
【白虎人材所 課長「新子星羅」】
宍道:そうだ。
星羅:一姟会第1系列会社の前の事業体は、簡単に言えばあれですね。
宍道:あれとは?
星羅:無限地獄。
(裸で激しく殺戮しあう男たち)
宍道:無限地獄とはまたすごい表現だな。
星羅:互いを死ぬまで殺しあう凄惨な事業体だったという以外詳しい情報はありませんでした。
宍道:事業体の社長は誰だった?
星羅:社長を喧嘩で決めたそうです。その社長はすでに所長もご存じの人物。
宍道:ということは?
星羅:そうです。天満泰治。
(男たちの屍の上に腰掛ける天満)
(天満が埼玉の上に馬乗りになり、両手で顔を鷲掴みにする)
天満:貴仁、どうする。お前は俺を殺せねえと思うぜ。
〔その男が、無限地獄、前一姟会第1系列会社の社長だった〕
(天満が邪悪に舌なめずりをし、顔を潰しにかかる)
天満:そんなに殺したきゃあ地獄にでも行ってこい。俺のようにな。
埼玉:ク、クウッ、クアアアアア!
(埼玉の歯が数本零れ落ちる)
天満:ふう、つい興奮しちまった。あの女とやった時みてえにな。興奮するのはよくねえのに昔を思い出すとついこうなっちまう。
(動かない埼玉を置いて立ち上がる)
〔さあて、設楽は任せた仕事をやり終えたかな、奴がアライドに会うのは心配だな。しょせん奴は戦闘員じゃねえから〕
(そのころ、設楽を滅多打ちにする流星。設楽がたまらず倒れる)
流星:言えよ、お前はここで何をしていた?
(倒れた設楽がにやりと笑う)
設楽:ハイライト担当だよ。
流星:なに?
設楽:気になるなら直接その目で見てみな。
(部屋のドアの前に立つ流星)
流星:〔なんなんだいったい。この中に何があるんだ?〕
(ドアを開けた流星が見たのは、こちらに背を向けて立つヨハンだった)
流星:ヨハン!おい、この野郎!心配し…!
(流星の顔に回し蹴りが飛ぶ)
(萩間と電話で話す真白)
真白:説明してください、神谷ヨハンはどういう状態です?
萩間:簡単だよ。「激怒」だ。
真白:激怒とは?
萩間:内面にある怒りを極大化させた。今アイツの目には何も映らない。敵味方の見境もなく戦うような状態だよ。
真白:ほかの実験体はどんな状態ですか?
萩間:それを今話したら面白くない。とにかくあいつらの戦いの序列はまた決まってなかったんだよな、これでそれが決まるだろう。
(流星を回し蹴りで蹴とばし、倒れた流星に、正気ではない状態で迫りくるヨハン)
【一姟会 「神谷ヨハン」】
463話 終わり。