ウェブトゥーン連載中の韓国版の和訳です。
日本語版からはネタバレになりますのでご注意を。
以下462話訳です。
日本版に合わせチェ・ボンゲ→稲妻光、ノ・パクグ→野畑久、ペク・ハンギョル→真白一心、チョン・テジン→天満泰治、チョ・イス→設楽一守に変えています
(回想:稲妻光が迫田にメモを渡す)
稲妻:その証拠を利用すれば練馬東介を葬れるだろう。ここが彼の居場所だ。
迫田:恩に着ます。ソウル…
稲妻:お前が迫田甲竜の息子と知れば手助けしてくれるだろう。
(ザ・グリム整形外科のビルを見上げる迫田)
〔着いたぞ〕
迫田:ザ・グリム整形外科。〔一姟会第の1系列会社が病院だったとは。白窪とヨハンがここにいることもわかった。稲妻先生を助ける方法は萩間真栄を探すこと。つまり萩間を探すことが今回の目標だが、どこから始めればいいんだ?ん?〕
(背後に立つぶーちゃんに気付く)
ぶ蛍介:“お前のバックにはビッグディールがついてる”の迫田さん?
迫田:〔長谷川蛍介?〕
ぶ蛍介:…そうだったんですか。
迫田:ああ。野畑さんの話は聞いた。あの事件をお前も追っていたとは偶然だな。
ぶ蛍介:そうですね、一日も早く練馬を潰さないといけません。自分の利益のためなら簡単に人を殺すやつです。いつまでも奴をほおっておくわけにはいかない。亡くなった野畑さんや角津幹慈さんのためにも練馬に法の裁きを受けさせないと。
迫田:俺も稲妻さんには恩がある。第1系列会社で萩間を探し出し、練馬を倒すのに協力する。それなら、
ぶ蛍介:話が速いですね。
ぶ蛍介・迫田:一緒に萩間を、
ぶ蛍介:探しましょう。
迫田:探そう。
ぶ蛍介:問題なのは迫田さんが指名手配中だということです。僕と僕のクルーが裏を探し当てて連絡をします。それまでは僕の家で身を隠してください。
迫田:…すまん。おまえのバックにはビッグディールがついてるとまで言ったくせに、手配中のせいであまり役に立てねえよな。
ぶ蛍介:期待はしてなかったんで。
迫田:なんだとコイツ。よろしく頼む。
ぶ蛍介:よろしくお願いします。裏で会いましょう。
(現在:首尾よく侵入し、廊下を行く迫田)
迫田:遊び相手になってやるぜ。
(暗い監禁室のドアが並ぶ廊下。帝一を背負うぶーちゃん)
ぶ蛍介:着いた、僕らの目的地。最後の階だ。
埼玉:これからどうする?
帝一:「古参の男」を探し出さないと萩間の居場所がわからない。
ぶ蛍介:気が付いてたなら降りてよ。
帝一:もうちょっとだけ。
(その時ある一室の室内からドアを叩く音)
玄慈:そこにいるのは誰だ!蛍介か?
ぶ蛍介:玄慈?!ここにいたのか!
玄慈:ここにいたのかだって?
(外からかかっていた閂を外しドアを開けると、玄慈が出てくる)
玄慈:お前ら、俺を助けに来たわけじゃねえのか?
ぶ蛍介:助けにも来たけど、「古参の男」のほかに君まで閉じ込められてるとは知らなかったんだ。
玄慈:古参の男って?
帝一:文字通り古参の男だよ。この建物のすべてを知るという古参の男。彼が最後の階にいると聞いてここまで上がってきたんだ。
玄慈:何を言ってる。
ぶ蛍介:え?
玄慈:この階には俺とオッサンの二人しかいねえぞ?
(閂を開け隣の部屋に入るぶーちゃんたち)
玄慈:なんだよ、じゃあまさか、俺と話をしたあなたが古参の男だったのか?
〔この人が古参の男?〕
(頭は禿げ目があらぬ方向を向いた男がぶーちゃんたちを見上げる)
玄慈:いったいオッサンは何者なんだ?なぜ一姟会の裏を知ってる?
男:俺は…
流星:蛍介!おい待て!
文慈:誰だ?
(そこに気を失った文慈と安城を担いだ流星が走ってくる)
流星:こっち来て手伝え!!!
〔流星?〕
ぶ蛍介:流星!どうしたんだ!
玄慈:ちくしょう、文慈兄さん!
ぶ蛍介:何があった!?気絶してるのか?
流星:見ての通りだ、気絶して倒れてたのを拾ってきた。
(泣きながら文慈を抱きとめる玄慈)
玄慈:白虎人材所の奴がそんなに強かったのか!?文慈兄さん!しっかりしろ!
流星:違うよ、俺も白虎人材所の奴と戦ったけどそこまでの実力じゃなかった。
玄慈:どいつだ!どんな野郎がこんなことを!
流星:こいつは一撃で気絶させられてる、戦いにすらなってない。
ぶ蛍介:安城と文慈さんを一撃で仕留めた、何もわからないけど確かなことは、この建物の中に怪物がいるということだ。
男:ヒ…ヒヒ!ヒヒヒ!
(古参の男が急に頭を抱え叫び出す)
男:死ぬ…みんな死ぬ…
流星:何をした埼玉!?
埼玉:俺は殴ってねえよ。
男:ここは裏だから恐ろしいんじゃない…真に恐ろしい理由はほかにある…!「あれ」があるから恐ろしいんだ!!!
(泣き叫ぶ男に詰め寄るぶーちゃん)
ぶ蛍介:しっかりしてくださいおじさん!いったい「あれ」って何なんですか!なぜ僕らみんな死ぬんです!この建物にいったい何があるんですか!なぜそれを知ってるんです!一姟会と一体どんな関係なんですか!
男:一姟会?俺はそれとは関係ない。俺がこの病院に詳しい理由はここに一番先に監禁されたからだ。
埼玉:どういうことだ?
男:一番目。俺が最初の被害者なんだ…!
〔最初の被害者だって!?〕
(回想:447話(日本版446話)に出てきた中年男の話が古参の男のことだったのだ)
(帰宅した中年男)
男:ただいま〜
妻:おかえりなさいあなた、今日も疲れたでしょう。
男:疲れたなんて〜お前こそ疲れたろう。
妻:あなた、本当に大変だったでしょう。
男:大丈夫だよ。
妻:いいえ。
男:え?
妻:あなたは治療が必要よ。
(男を羽交い締めにする隊員たち)
隊員:しっかり取り押さえろ。
隊員:了解です。
男:何をしている!勝手に家に入ってきて!
隊員:精神保健法24条。
男:え?
隊員:精神病患者の保護義務者2名の同意があり、精神健康医学科の専門医が入院が必要と判断した場合、精神病院に強制入院させることができる。
男:なに?!
(男を引きずり出す隊員)
男:何をする!俺は精神病なんかじゃない!俺は医者だ!お前、これはいったいどういうことだ!?
妻:困ったわね、自分が病気だということもわからないみたい…
(微笑む妻)
男:お前!?
(現在:話を聞いて呆然とするぶーちゃんたち)
ぶ蛍介:そんな…夫を精神病院に入れるなんて…!
埼玉:すげーな。
ぶ蛍介:同意した2名の保護義務者は?精神健康医学科の専門医は誰だったんです?!
男:俺たちは医者同士の夫婦だ…妻が精神科専門医の院長で保護義務者だった…
ぶ蛍介:奥さんの目的は!?
男:妻の目的は明らかだ…俺の病院と財産を狙って…
ぶ蛍介:俺の病院って!?
男:ザ・グリム整形外科。
ぶ蛍介:え?
男:俺がザ・グリム整形外科の院長だったんだ…
ぶ蛍介:!?ということは…今のザ・グリム整形外科の院長は…まさか…同意した保護義務者のもう一人は…!
(回想:隊員に拉致された男を見下ろす妻)
妻:自分が病気だということもわからないみたい…
男:お前!?誰が勝手に入院させるんだ、俺に治療は必要ない!!誰だ!保護義務者のもう一人は誰だ!
(現れた人物を見て驚く)
男:お…お…お前は…!
(母親の肩に手を置きにこりと笑う真白一心)
男:お前はなぜ実の親を…!
(現在:驚くぶーちゃんたち)
〔あり得ない〕
男:実の親を精神病院に監禁して今この病院の院長をしている奴。あいつが俺の息子だ…!
〔未成年は保護義務者になれないはずだけど!?〕
(そのころ、真白が隊員から報告を受けている)
隊員:院長、アライドが「古参の男」に会いました。
真白:そうか。なぜ上の階に行こうとしてるのかと思ったら、父に会って情報を得るためか。父の性格上すべてを話しただろう、アライドの次の目的地がわかった。アライドは萩間真栄に会うために、非常階段を下りるつもりだ。
(男を先頭に非常階段を下りていくぶーちゃん、四宮、埼玉、流星)
ぶ蛍介:こんな階段があるなんて。
男:こうするしかない。ここは俺と幹部だけが知る階段だ。
ぶ蛍介:幹部だけが知る階段?
男:一姟会第1系列会社は精神病院ではなかった、その前の事業体が何かは分からないが、非常階段はその時からあった。しかし第1系列会社の事業体が病院に変わり、精神病者の脱出防止のために階段を封鎖したんだ。
(階段に入る前、その入り口はコンクリートで塞がれていた。“流星:ここにいろ、壊すものを持ってくる”)
男:君たちが俺に会えたのは幸運だった。下りながら一姟会に会わないとも限らない。
ぶ蛍介:おじさん、静かに歩いてください。
男:すまん。
(ぶーちゃんたちの後ろから玄慈と帝一も文慈と安城を担いで下りてきている)
ぶ蛍介:萩間さんを見つけられますよね?
男:降りていくと地下2階に出る。そこに君らが探す人物がいるはずだ。
ぶ蛍介:ありがとうございます、おじさん。早く地下2階に行きましょう。
〔地下2階。そこに僕のもう一つの体もある!〕
(その時、前方から声がする)
天満:本当だ。
ぶ蛍介:え?
天満:ここで待っていて正解だったな。
(そのころ、真白が隊員から報告を受けている)
真白:どうなった?
隊員:今頃アライドと会われているでしょう。
真白:そうか、気乗りしなくても仕事の処理だけは確かだからね。うちの天満理事は。
(ぶーちゃんたちを天満が待ち構えていた)
天満:取り込み中か?休憩してからにするか?
〔ダメだ、また時間が遅れてしまう!〕
(その時天満がぶーちゃんたちの後ろにいた埼玉に気付く)
天満:お、バケモンだ。実在のバケモン。なんだよ埼玉貴仁。お前もアライドにいたのか?久々じゃん…
(近づいてきた天満を地面に叩きつける)
天満:何見てんだ、消えろ。
埼玉:目撃者は要るだろ。
天満:貴仁、もしかして俺を殺しに来たのか?じゃあ今度は本当にマジで楽しめるな!?
(怒りの涙を流す埼玉、舌なめずりをして笑う天満)
(そのころ、廊下を歩きながら真白からの電話を受けている萩間)
萩間:何?アライドが来る?
真白:クルーの名前がアライドなんです。
萩間:クルーの名前だって?つまり侵入者が非常階段を下りてくるってことだな?俺にそいつらと戦えって?
真白:萩間さんが出る必要あります?
萩間:じゃあどうしろってんだ。
真白:代わりに戦えるものがあるじゃないですか。
萩間:というと?
真白:「あれ」を準備してください。
(萩間の前にイケメン蛍介・ヨハン・白窪が横たわっている)
萩間:面倒だな、だが俺が戦うよりマシか。
真白:お願いしますね。
萩間:消えろ。
(電話を切ると白窪が声をかける)
白窪:何なんだ。
萩間:なんだ、起きてたのか?
白窪:言えよ、何をしようとしてる?
萩間:大人にタメ口かよ。大したことじゃない、お前に注射を打ってやろうと思ってな。侵入者たちが非常階段で降りてくるそうだ。そいつらと戦うメンツが必要でね。それに正直お前らも気になってただろ。
(萩間が白窪の点滴に薬を注入する)
白窪:いったい何を…
萩間:2世代のお前らの中で、誰が一番強いのか。
(ニヤリと笑い3人を見下ろす萩間)
462話 終わり。