ウェブトゥーン連載中の韓国版の和訳です。
日本語版からはネタバレになりますのでご注意を。
以下541話訳です。
〔長谷川蛍介さん、あなたは伝説になる資格があるんです〕
【2世代 アライド 伝説の資格】
(地面に倒れ動かないジョンソク。興奮した観客たちが物を投げる)
観客:うおおお!!!何モンやあのガキ!!!
観客:ファン・ジョンソクが倒れた!!!鉄人ファン・ジョンソクが倒れた!!!
観客:すごいぞチビ!ソウルのガキもなかなかやるやないか!
(衝撃を受けるバスコと埼玉)
バスコ:〔あり得ない。すごいパンチだった!奴を一発で倒した!〕
埼玉:〔あの難敵を一撃で!?蛍介はこんなに強かったのか!?ムカつく!〕
イ蛍介:…真似をするのはなかなか難しい攻撃だった。
ジョンソク:認めよう。
イ蛍介:え?
(ゆらりとジョンソクが立ち上がる)
ジョンソク:お前は平凡な2世代やないようや。
イ蛍介:…あの攻撃を受けて起き上がった?
ジョンソク:あの程度ではアカンな。次。
ペク:あれがファン・ジョンソクや。認めるのは癪やがあいつは絶対に倒れへん。
(だがその時、一度立ち上がったジョンソクがガクリと膝をつく)
ペク:ジョンソク?
ジョンソク:〔足に力が入らん。この俺が膝をつくやと?俺が戦って膝が笑ったんは2人だけ。ジンランさんと伊崎や。ということは、あのガキがそのレベルということか?!立ち上がらんとあかんのに体が言うことをきかへん!〕
(ジョンソクをかばうように前に立つペク・サン)
ペク:靴ひもがほどけたようやな。わかるよ、戦っとればそんなときもある。ガキども、アイツには靴ひもを結ばせてやれ。お前らの相手はこの俺がしてやる。まとめて掛かってこい。
(飛び掛かる3人に、ペク・サンは足を踏み込み水たまりの水を浴びせて止める)
イ蛍介:〔雨水!?〕
(怯んだスキにバスコとイケ蛍介に一撃ずつ打ち込み、埼玉の頭を掴んで頭突き、殴り込んだイケ蛍介をかわすとレンガを掴んでその後頭部を殴り倒す。背後から襲い掛かったバスコの顔を酒瓶で殴り倒す)
埼玉:テメエ…!
(割れた酒瓶で埼玉の胸を突き刺す。その背後から殴りかかるイケ蛍介に振り向くと、パクリと開けた金属の歯が生えた口からガラスの破片を吹き付ける)
イ蛍介:〔瓶の破片!?〕
(さらにイケ蛍介の腹の傷を指でえぐる)
イ蛍介:クアアアア!!!〔さっき刺された傷を!〕
(埼玉の頭を踏みつけ、倒れたバスコの頭にイケ蛍介の頭をブチ当てる)
観客:うわああああ!!!さすがペク・サン!!!
観客:見たかガキども!!!これが釜山や!!!お前らはしょせんイキがっとるだけのガキや!!!
観客:ペク・サン!ペク・サン!
ペク:…相手にするつもりはなかったんやが、まあソコソコ楽しめた。これくらいで勘弁しといたるわ。
(動かない3人を後に立ち去ろうとする)
埼玉:だから俺一人でやるっつったろ。
ペク:え?
埼玉:大勢で飛び掛かってどうするよ?息も合わなくてこのザマだろ。
バスコ:俺一人で相手すればよかった、お前たちが割り込んできたんだ。
イ蛍介:みんな悔しそうだね、じゃあどうする?
埼玉:どうするって?この先は僕一人でやる。俺、マジで頭に来た。
(陸壮士のオーラを背負い立ち上がる埼玉)
【ムジン・シルム】
バスコ:俺が先だ、俺の前に出るな。
(プラタックのオーラを背負い立ち上がるバスコ)
【プラタック禁止技1番 ヒーロー】
イ蛍介:君たちはどいててくれ。
(譲のオーラを背負い立ち上がるイケ蛍介)
【山崎流極真空手】
ペク:あれほどやられてもまだやる気か、この先どうなってもお前らの自業自得やぞ。今から本当に殺してやろう。
(ニヤリと笑い、髪を縛るペク・サン)
イ蛍介:〔そうは言っても相手は強敵、油断すればやられるのは僕らだ〕
(その時、池宮と門馬を従えた流星が現れる)
流星:バーカ。
バスコ:え?
流星:何してんだ、みんなで一斉に攻撃してやられたのかよ?早くジンランを探さなきゃだろ、コイツもさっさと倒さねえとジンランが来ちまうじゃん。1世代は1世代に任せようぜ。
安城はホテルにいる。アイツを置いて来てて遅れちまった。
【2世代 アライド 金城湯地「北原流星」】
門馬:奴は俺が相手する。
【1世代 安山の王 極限の拳「門馬達治」】
池宮:その右手で何をする気です?私に任せてクソ馬菩薩様はどいててください。
【1世代 大邱の王 金城湯地「池宮将功」】
イ蛍介:状況がずいぶん変わりましたね?1人で6人を相手に出来ますか?僕らの目的はジンランです。ジンランさえここに呼べば許してあげます、面子を捨てて降参したらどうです?
埼玉:どうした?さっきみたいにまとめて掛かって来いって言わねえのか?ww
ペク:全員集まったようやな。
埼玉:え?
ペク:復讐を始める時が来た。
イ蛍介:どういうことだ?
バスコ:アイツもバカなのかな。
流星:バンカ※かも知れないぜ、死ぬ前にハッタリかましてんだろ。ポーカー用語。役にならない低いカードの事。
(そのときたくさんの車が近づく音がする)
イ蛍介:この音は?
(観客も騒ぎ出す。おびただしい数の黒塗りの車が入って来る。車には「釜」のエンブレム)
観客:見ろ!
観客:何だ?!
観客:釜山から始まった韓国を代表する企業の一つ!Hグループと肩を並べる企業!Lグループの会長がなんでまた!?
Lグループ会長:私が一番先に着いたようや。じき始まるから早く席を確保しなさい。
【Lグループ会長 「イ・ナクチュン」】
(その時空から爆音が近づく)
観客:ん?また何やあれは!?釜山市長専用ヘリや!
(沢山のヘリが到着する)
市長:イ会長に先を越されたか。見物するなら私たちも早く席を取らねば。
【釜山広域市市長 「ド・ヒョングアン」】
(その時海からも何艘もヨットが到着する)
観客:あっちもや!釜山サナイ※号!?勇ましい男、のような意味
観客:あの船を持ってるんはただ一人!釜山の船の半分を持つ大船主!パク・ジンナム船長や!
船長:イ会長と市長も来たんか、情報は確かやったということやな。
【釜山 船主「パク・ジンナム」】
(港の闘技場を陸海空から取り囲み見守る)
観客:いったいどうなってんねん!釜山の大物たちがなんで来たんや!
(訳が分からずポカンとするイケ蛍介たち)
埼玉:援軍か?
イ蛍介:戦いに来たわけじゃないみたいだ、何かを見物するために来たような…いったい何を見ようとしてるんだ?
ペク:ある一人の男がいた。
イ蛍介:ある男?
ペク:そしてその男が留守にしているとき、あの野郎が俺たちを訪ねて来た。
【伊崎志遠】
(回想:炎の中、ニヤリと笑う伊崎)
伊崎:初めまして、伊崎志遠です。クルーの時代が始まります、サークルの時代は廃棄します。残念です。あの男がいたらもっと面白かったのに。
(ハシク、ベクシン、ジェグアン、ジョンソク、ペク・サンを次々に倒した伊崎)
ペク:〔あの男がいなかった。ジンラン兄貴〕
(地面に倒れたまま、立ち去る伊崎を泣きながら睨みつけるペク)
ペク:〔認められんかった。ジンランさんが居なかった。俺たちは負けたんやない。兄貴が帰るまで、組織を再建し、人材を探して育成した。新しい事業体を作り闇の中で力をつけた。全ては王を迎える準備やった。ジンラン〕
(現在:荒い息で立ち上がるジョンソク)
ペク:そしてその日が来た。ついに彼が帰って来た。犬のように震えて待て、今日お前らは一人残らず引き裂かれるんや。狼が来るぞ。
(ジンランが建物の上からその様子を見下ろしている)
ペク:今日は出征式や。
イ蛍介:出征式?
(ジンランが地面に降り立ち、イケ蛍介たちの方に歩いて行く)
ペク:伊崎の犬どもは今日引き裂かれる。そして俺たちは今日ここを去るだろう。復讐のために伊崎のところに乗り込むつもりや。
観客:うわあああ!!!ジンランが来た!!!
観客:ホンマにジンランや!ジンランの戦いが見れるぞ!
観客:最強のチャンピオンが帰ってきたで!
観客:ついにこの日が来た!
船長:この歓声、昔を思い出すのう。
市長:ついにまたジンランの戦いが見れるのか。
会長:私たちは彼の戦いを見るために来たのだから。
(そこにボンバルと手下たちも到着する)
手下:おお、大人気ですね。
ボンバル:当然やろ、他でもないジンランやもん。闘技場のチャンピオンとしてスタートし、釜山を救った男。皆に愛される男やからね。
埼玉:…ついに来たか。
流星:ああ、あの男が釜山の王だ。
門馬:…久しぶりだな。
池宮:南無阿弥陀仏。
(歩いて来るジンランの姿を見て涙を流すペク・サン)
ペク:お待たせしました兄貴、今日のこの日を待ちわびていました。兄貴の戦いを待っていました。
(大勢の観客が見守る中、闘技場でイケ蛍介たちと対峙するジンラン)
ジンラン:長谷川蛍介というんか?
イ蛍介:…はい。
ジンラン:お前が今闘技場のチャンピオンなんやって?
イ蛍介:…そうです。
(静かに煙草に火をつけるジンラン)
ジンラン:それはアカンな。釜山でソウル野郎がチャンピオンじゃアカン。長谷川蛍介。
イ蛍介:はい?
ジンラン:元チャンピオンの一人として、現チャンピオンに挑戦を申し込む。
【1世代 釜山の王 「狼」】
541話 終わり。