ウェブトゥーン連載中の韓国版の和訳です。
日本語版からはネタバレになりますのでご注意を。
以下544話訳です。
(迫田甲竜の技で池宮を殴り倒したジンラン)
ジンラン:この技の持ち主は俺じゃないから。
(倒れた池宮が気を失っていないのに気づく)
ジンラン:…驚いたな、こいつをくらっても気絶しねえのか。金城湯地、ここまで堅固だとは思わんかった。
池宮:〔信じられん、門馬と俺の攻撃を受けた後、消耗した状態で出した拳がこの威力か!いやいい、もう一度立ち上がって…え?〕
(池宮の義足は根元から折れていた)
池宮:〔義足が破裂している?!肉体は金城湯地で鍛えたが、義足は耐えられず破損したのか!〕
ジンラン:心配はいらん。
池宮:え?
ジンラン:倒れた相手に攻撃はしない。池宮将功、お前は堅固だった。
流星:負けてねえよ。
(池宮をかばうよう前に出る流星)
流星:義足が砕けて起き上がれねえだけだ。坊主は金城湯地だ、あんたみたいな奴に負けねえ。坊主は義足さえ折れなきゃ立ち上がって、さっきみたいにアンタにカウンター打っていた。意思がある限り金城湯地は崩れねえ。
ジンラン:もう奴のすべてを見た、俺は今奴の新技を受けても倒れてへん。池宮将功には速さと技はあってもパワーがない。奴の金城湯地がすごいと言っても完璧やない。
流星:ならそれを俺が作ってやる。
ジンラン:…お前が作る?池宮にも作れなかった完璧なボクシングをお前が作る?
流星:ああそうだ、この場で誓う。金城湯地は俺が完成させてみせる。だから見守っててくれ、坊主。
(流星の頭に手を置く門馬)
門馬:よく言った、だがまだ早い。お前らにはまだ機会はたくさんある。ここは俺に任せて、お前の誇りは次に見せてくれ。
(傷だらけの拳を握る門馬)
門馬:次の機会があればだがな。…俺の戦いはここからが始まりだ。巻き込まれたくなきゃ退け、長谷川蛍介。
イ蛍介:最初から僕の戦いでした。この男は僕に挑戦してきたんです。僕が戦います。
…ジンラン。戦う前に言っておきたいことがあるんだけど、聞く気は?
ジンラン:拳で聞こう。
(せせら笑うジンラン)
ジンラン:伊崎の犬、その程度の覚悟も無しに来たわけやないやろ?俺たちの会話は拳が先や。そうやろ?チャンピオンさんよ。
(イケ蛍介の蹴りを肘で受けるジンラン)
ジンラン:〔伊崎の犬。感じる、こいつは身体が完璧に鍛えられている〕チャンピオンに値するな。
イ蛍介:ジンラン、あなたは他の王たちとは確かに違いますね。
(イケ蛍介の足を右腕で受け、その足をホールドすると左肘を顔にブチ当てる)
ジンラン:そらそうや、釜山は?他の奴らとは雲泥の差や、比べ物にならん。
(肘で打ち上げ吹っ飛ばす)
ジンラン:にしてもおかしいな、ペク・サンが言わんかったか、釜山を倒すには角津幹慈くらいの実力じゃないとあかんと。
(着地しすぐさま手刀で襲うイケた瑠介)
イ蛍介:角津幹慈さんですか?
ジンラン:!!
(辛くもかわすがジンランの口から血が滴る)
【忠清の王】
ジンラン:驚いたな、信じられん。完璧に近い体を持ちながらその才能まで持っとるんか。コピー能力。
【角津幹慈】
ジンラン:構えが奴とそっくりなガキか。その構えを再び見るとは思わんかった。懐かしい。
(イケ蛍介の激しい手刀を必死に防ぐジンラン)
ジンラン:〔角津幹慈。奴と見まがうほどの手刀。あの日の奴ともう一度戦っているようだ。2世代もこんなに強いのか〕
(激しく戦う二人を興奮して見る観客)
会長:素晴らしい!ジンラン相手に押されてへん!
船長:あいついったいどこから来たんや!あんな興奮する技を持ってたんか!
市長:昔のジンランと今のジンランが戦ってるみたいや!どっちを応援したらええんかわからん!
イ蛍介:〔相手は釜山の王、これでは倒せない〕やってみるか。
ジンラン:何?
(イケ蛍介が手刀を拳に構えかえる)
イ蛍介:すみません。
(その構えを見て驚くジンラン)
ジンラン:〔ありえない〕
イ蛍介:これしか方法がなさそうなので。
(その構えは若き日の迫田甲竜だった)
ジンラン:〔あの攻撃もコピーしたのか?〕
イ蛍介:時間を無駄にしたくないので。意味のない戦いはこれで終わらせます。〔ジンラン、あなたは体力の限界のはず〕あなたはすでに王たちからかなりダメージを受けています、持ちこたえられないでしょう。
(イケ蛍介の拳を平然と肘で止めるジンラン)
ジンラン:お前には無理や。
イ蛍介:〔受け止めた?ダメージを受けていない!僕がしくじったのか?いや違う!動作は完璧だった!全部確実に見ていたから!〕
ジンラン:コピーは動きを真似るだけ。その本質までは真似できへん。相手の攻撃を真似はできても、相手の力まで真似はできん。お前の拳は空虚や。他の技も同じや。
【門馬達治 極限の拳】
(ジンランの腹に拳を打ち込むが、平然としている)
ジンラン:一人の人間の才能が込められた特別な技、コピーがそれも真似できたら、この世はあまりにも不公平だと思わんか?それにお前はどんな境地も乗り越えていない。
(ジンランの肘が襲う。足を踏み込み、カウンターを打つイケ蛍介)
【池宮一歩一殺】
ジンラン:アカンな。
(拳はジンランを捕らえるが、翻った肘で吹っ飛ばされる)
ジンラン:だが、褒めてやろう。境地も超えられん奴がここまで強いとは、境地を超えたらどんだけ強くなるか想像もつかん。
流星:蛍介!
イ蛍介:…僕は平気だよ。
流星:どこがだよ!〔あり得ない、蛍介が完全にヘバってる〕
ジンラン:俺に言いたいことがあるなら俺に勝ってみろと言ったが、このままやったら無理やが。
流星:〔それほど強いのか、釜山の王は!〕
ジンラン:やめる気はないよな?チャンピオン。
門馬:そうだ、挑戦は終わったようだな。仕上げと行こうか。
(門馬が拳を握り迫ろうとしたとき、誰かの近づく足音がする)
男:遅くなって悪い、門馬。
門馬:え?
男:次の予約は俺だ。
門馬:お前は!?
男:いったい何人と戦ったんだ?それとも俺が遅すぎたのか?釜山の王。
(現れた男は七瀬だった)
七瀬:久しぶり、マジで出所してんじゃん。俺もたまに金を差し入れてやったよな。
【1世代 仁川の王 1/2の王 「七瀬恭」】
ジンラン:…仁川の王。やはり最後にお前が来ると思った。
流星:〔七瀬恭!あいつを忘れてた!〕
七瀬:久しぶり、門馬。
流星:〔状況は俺たちの有利になった!〕
七瀬:安山の王、アンタと息を合わせるのは初めてだな。ちゃんとついて来れるか?相手が相手だから気をつけろよ。…ん?あれ?陸壮士?
(七瀬の見る方を思わず見る門馬)
イ蛍介:門馬さん!!
七瀬:んなわけねーだろ?
(その隙に七瀬に蹴り倒される門馬)
(呆然とするバスコ・埼玉・流星)
七瀬:陸壮士、ダシに使って悪い。門馬を一撃で気絶させるにはこれしかなくてさ。
イ蛍介:…七瀬さん。
(七瀬がニヤリと笑い、ジンランの肩に手を回す)
七瀬:その様子だと、ある程度予想してたみたいだね?うまく隠してたつもりだったけど、その通り。この状況難しいかな?理解できないだろ。たださ、俺はジンランを敵に回したくないわけよ。まあぶっちゃけ言うと、俺はジンランの味方ってわけ。
544話 終わり。