ファンミーティング「Lovely Day 2」を終えいよいよ次回カムバックへの期待が高まる中、LOVELYZは9月10日にInstrumental Album「MUSE ON MUSIC」を発表した。

これはデビュー作「Girls' Invasion」から2017年度までにリリースしてきたアルバムの中から選りすぐった楽曲のInstrumental Trackを収録した作品で、CD3枚組にして全33曲というボリュームを誇る。

 

アルバムにメイントラックのInst.バージョンをボーナストラックとして追加収録することは良くあるが、それだけを集めて単体の作品としてリリースするというケースは極めて稀である。

唯一の例外がLOVELYZと同じくwoollim entertainmentに所属しているINFINITEで、2014年4月にInst.アルバム「THE ORIGIN」を発表している。

INFINITEはその翌月に新たな展開を告げるフルアルバム「Season 2」をリリースしており、LOVELYZにとっても本作が今後の展開を占う上で重要な存在となる可能性がある。

 

余談となるが、その後INFINITEは2015年9月に1stアルバムのリパッケージ版「Paradise」と2ndアルバムの同じくリパッケージ版「Be Back」をLPレコードで再リリースしている。

今回のアルバムのようにLOVELYZの長期的戦略がINFINITEのそれを踏襲しているとしたら、彼女達の歌声をレコードで聴ける日が来るかも知れない。

 

話を戻すと、リリースに先駆けてリーダーのBabySoul自らがアルバムを開封するという公式Unboxing映像が公開された。

 

映像でも紹介されている通り、このアルバムにはCDの他に楽譜とティアドロップ型のギターピックが付属している。

リーダーに倣って「聴く前に弾く」のが正統な愉しみ方なのかもしれない(笑)が、取り敢えず収録内容を紹介しよう。

 

本作は「DAWN」盤、「DAY」盤、「NIGHT」盤という3枚のCDで構成されていて、それぞれのテーマに沿った曲が収録されている。

この辺りも「WHITE」「GOLD」「BLACK」という3枚で構成されたTHE ORIGINを踏襲していると言える。

 

各盤の収録曲とオリジナルアルバムは以下の通り。

 

コンピレーションアルバムを編纂するにあたっては曲順が全体のイメージを左右する重要な要因となるが、本作の場合は単純にオリジナルアルバムのリリース順の並びとなっている。

但し例外的にDAWN盤の一曲目にA New Trilogy収録の「Destiny」、NIGHT盤のラストに同アルバム収録の「인형」がそれぞれ配置されていることには大きな意味がありそうだ。

 

オリジナルアルバム毎に並べ替えると以下のようになる。

新旧の楽曲が満遍なく収録されているうえ、「남보다 못한 사이」や「너만 없다」などLOVELYZがデビューする以前に発表された各メンバーのソロ曲まで網羅されていることが解る。

 

LOVELYZの楽曲と言えばプロデュースチームOnePieceであるが、本作でも同チームの作品が33曲中13曲を占めている。

  • Destiny
  • 비밀여행
  • 놀이공원
  • 이별 Chapter 1
  • WoW!
  • 안녕 (Hi~)
  • Candy Jelly Love
  • Ah-Choo
  • 지금, 우리
  • 어제처럼 굿나잇
  • Circle
  • 책갈피
  • 새벽별

中でも「놀이공원」と本作のTitle Trackと明記されている「Hi~」のクレジットはユン・サン氏が自らInstrumental Mixを手掛けたとのことで、別格の存在感を放っている。

ちなみにチーム名には「OnePiece」と「1Piece」の二種類の表記があるようだが、本作のブックレットを改めて見るとA New Trilogyまでの楽曲にはOnePiece、それ以降には1Pieceと記載されており、何らかの意図をもって使い分けられていると考えられる。

 

そのOne(1)Pieceの歴代の作品をInst.版で聴いてみて、音の定位など職人的とも言える細部の作り込み以上に衝撃を受けたのが、歌が入っていないことによる喪失感であった。

Inst.版なのだから当たり前だろうと言われそうであるが、例えばDestinyの冒頭やCandy Jelly Loveの後半で二小節ブレイクするパートなど、曲の中でも最高にドラマティックに聴こえるパートが敢えて音を薄めに作られているという事実に衝撃を受けたのである。

LOVELYZも含めて打ち込みによる音楽制作が主体となっている昨今において、それでも歌が楽曲を牽引しているというこの感覚は、メンバー達とユン・サン氏達がお互いの力量に信頼を置いていることにより生みだされているのだろう。

 

と言うわけでLOVELYZの次回作がOne(1)Piece作品となることを期待しつつ、カムバックに備えたいと思います。

LOVELYZのファンミーティング「Lovely Day 2」の日本公演となる「Lovely Day 2 in JAPAN」はソウル公演の3週間後、8月18日に千葉県の舞浜アンフィシアターにて開催された。

今回は14時開演の部と18時開演の部の2ステージ制となったが、東京と大阪の二カ所で開催された冬のコンサートとは違い公演はこの日のみ。

ちなみにLOVELYZのメンバー達は当日の午前中に来日して本公演をこなし、翌日には韓国に戻ってtvNの番組「声のバトル 300」の収録に参加している。

余談となるが本公演はチケットの先行販売が7月28日の12時から申し込み開始ということで、奨忠体育館でソウル公演のグッズ列に並びながら日本公演のチケッティングをするという異例の体験をした。

 

当日の舞浜は朝から快晴に恵まれた。

 

思えば前回LOVELYZが来日して開催したミニアルバム「治癒」のプロモーションの最終日の会場がここの隣のイクスピアリであったわけであるが、あの日の雨天の憂さを晴らすかのような青空が嬉しかった。

 

日本公演のグッズは御覧の通り。

 

本国のグッズと比べて特に目新しい写真は使われていない。

それどころかJiaeのフォトカードに至っては間違い探しクイズか?と言いたくなるレベルである(左が韓国版ポストカード、中央と右が日本版フォトカード)。

 

「in JAPAN」とか日本独自に付け足した文字も後付け感丸出しで、実物を見たときはセンスの無さに首を垂れてしまったが、それでもメンバー別の「BIGうちわ」は日本でしか手に入らないアイテムということであっという間に完売していた。

 

続いて日本公演のセットリストを紹介する。

  1. 여름 한 조각
  2. 水彩画
  3. Circle
    - 幕間 -
  4. BeBe
  5. 미묘미묘해
  6. 1cm
    - 幕間 -
  7. Ah-Choo
  8. 지금, 우리
  9. 그날의 너
    - アンコール -
  10. Candy Jelly Love
  11. 그대에게

曲目は基本的にソウル公演と同じであるが、唯一異なるのが[3]。

明るい曲でまとめられた本来のセットリストから敢えて「퐁당」と「새콤달콤」の二曲を外してまでこの曲を追加した理由は何だったのだろうか?

それはアンフィシアターの回転舞台に他ならない。

半円形のステージを囲むように扇形に座席が配置されたアンフィシアターには、回転舞台の設備があるのだ。

それを知ったときはLOVELYZに是非Circleを歌ってほしい!と即座に思ったのだが、念願が叶って感無量であるし実際に格別なステージを体験することができた。

 

なおセットリストにCircleが追加されたことにより、今回の日本公演では2015年12月に発表されたシングルアルバム「Lovelinus」の収録曲が漏れなく披露されたことになる。

これが偶然なのか必然なのかは神のみぞ知るだが、あのアルバムがリリースされた当時はLOVELYZがこうやって日本で単独公演を行う日が来るとは思ってもいなかったし、まして活動曲以外の収録曲まで歌ってもらえるなんて想像も付かなかったことは確かである。

 

これまでは来日コンサートでも通訳さんの助けを借りながらLOVELYZ本人達が自ら進行役を務めてきたが、今回はイベント主体のファンミーティングということで、お馴染みのNICE73さんが司会を務めてくれた。

ご本人もいつものように詳細なレポートを残してくれているので、そちらも是非ご覧いただきたい。

 

その他ソウル公演と違う点としては、まず幕間の映像に日本語字幕が付けられた。

ちなみに映像の内容は一つ目が出されたお題に沿って絵を描いたり作文をしたりする企画で、二つ目は肝試し映像から次の曲(Ah-Choo)を紹介するというもの。

字幕が無くてもある程度理解できる単純明快な内容であったのは嬉しいが、良くを言えばもう少し練られた企画の映像を観たかった気がする。

例えば「冬の国のLOVELYZ」で上映された「ビューティー・インサイド」のパロディとか「Alwayz」で公開された「Lovelyz Diary 4.5」とか、ファンミーティングだからこそあのレベルまで頑張って欲しかった。

 

そして今回のメインイベントである「挑戦!ゴールデンベル」は「ミッション・インポシブル」と名前を変え、観客とのマンツーマンによるミッション遂行に特化してさらにグレードアップした内容となった。

ミッションに成功した場合は観客がメンバーと2ショット写真を撮ることができる一方、失敗したらメンバーにはコスプレの罰ゲームが待っているということで、会場は大いに沸いた。

このコーナーが盛り上がり過ぎたせいか公演の延べ時間は3時間に達し、第一部が終演したのは第二部開場予定時刻の17時であった。

 

最終的に罰ゲームを受けたのは一部がKeiで、二部がBabySoul

それぞれ浦島太郎金太郎のコスプレを披露した。

 

ソウル公演に引き続き日本でもこのステージだけ撮影許可が下りたのであるが、腰ミノ姿のKeiをこうやって撮影できるという機会はかなり貴重である。

腰元で揺れる魚籠さえも彼女がぶら下げているとポシェットみたいで可愛すぎる。

都合によりBabySoulの勇姿を見られなかったのが心残りであるが、思えばLovely Day 2ソウル公演の会場となった奨忠体育館は大木金太郎ことキム・イルが1968年にアジアヘビー級王座を獲得したという由緒正しい場所。

あの公演から半月後に日本で金太郎のコスプレをする羽目になるとは、BabySoul本人も夢にも思っていなかったことだろう。

 

更にアンコールの[10]は何と客席から登場!

これまで日本公演では実現されたことの無かったサプライズな演出に、会場は格段の盛り上がりを見せた。

 

最後の挨拶のとき、Sujeongが日本デビューのことに触れて涙する一幕があった。

個人的には日本語歌詞とか日本オリジナル曲に対して否定的な考えであるし、まして供給過多となっている現在の日本市場に本格参入するのは不毛だと思っている。

今はとにかく次のカムバックに向けて全力を注ぐべきであろう。

そう頭の中では分かっていても、彼女の姿を目の当たりにしてしまうと胸が痛かった。


 

4月の「治癒」リリースから、いやもっと遡れば2月のコンサートから全然更新が追い付いていなかった拙ブログであるが、何とかこうして一区切りまで辿り着くことができた。

これで安心してLOVELYZのカムバックを迎えることができるというもの。

いや、9月にリリースされた「MUSE ON MUSIC」についてもカムバックの前に触れておきたい。

と言うわけでまだまだ書きます!

LOVELYZ公式ファンクラブ「Lovelinus」の第三期会員に進呈された特製ハンディファン(携帯扇風機)。

 

昨今の韓国で大流行していて現地の夏の風物詩と言っても過言ではないハンディファン、それを会員限定のグッズとして製作してくれた心意気が嬉しい。

最新アルバム「治癒」のジャケットをモチーフとしたデザインも心憎いが、唯一の難点は勿体なくて持ち歩けないことだろうか。

 

手元に届いたのはLovely Day 2を観終えたあとであったが、実は同じ物をメンバー達がステージ上でさり気なく使っていたことが判明。

実物を手にしたときは思わず「あのときの!」と感激した。

 

さて、Lovely Day 2は「Ah-Choo」「지금, 우리」「그날의 너」というヒット曲のオンパレードで華やかに締め括られたあと、アンコールステージへ突入。

今回は、冬のコンサートのときのようなカムバック予告は無かった。

しばらくは落ち着いてブログを書けそうだと胸をなでおろした次第であるが、次のカムバックは早くて11月、昨年の「FALL IN LOVELYZ」のときと同じようにデビュー4周年のタイミングとなるのだろうか。

 

アンコールはセンターステージのせり上がりから登場しての「Candy Jelly Love」。

左右に延びる花道をフルに活用してファンサービスを交えながらのパフォーマンスとなった。

衣装は、アンコールステージには欠かせない公式グッズのTシャツ。

Tシャツはフリーサイズということでかなり大き目に作られているのだが、それをそのまますっぽりと着たKeiから、袖やウエストを大胆にカットオフしてさらに背中で絞ってもはや原型をとどめていないMijooSujeongまで、各メンバーの個性あふれる着こなしを披露してくれた。

 

そして最後のMCコーナー。

いつものコンサートのときと比べると格段に明るい雰囲気で進行したが、そんな中、家族のことを話し始めた途端に言葉に詰まってしまい涙を落していたBabySoulの姿が印象に残っている。

 

最後の曲は「For You」。

この曲で公演が締め括られるのは2017年の「Lovelyz in Winterland」の二日目以来であるが、終始明るい雰囲気で進行したファンミーティングのエンディングとして最高に相応しい選曲であった。

それと同時に、2月のコンサート最終日に歌いきることのできなかったこの曲を歌い遂げて幕を閉じるということにも、大きな意味があったのかも知れない。


終演後「心(*取扱注意)」をBGMに流れたエンドロールにはLovelinus三期会員の名前がずらりと登場した。



今回の公演がコンサートではなくファンミーティングであったことに不満が無いと言えば嘘になる。

それでも彼女達からの心からのプレゼントとして素直に享受するのがファンとして正しい姿なのだろう、そう感じた。

最後の曲が「For You」であったことにもそういう意味が込められていたのかも知れない。

 

Lovely Day 2日本公演のレポートに続きます。