90度の関係性は同調ではなくアドバイスがほしい時に相談するには最適な関係性と言われているように、相手には自分にはない要素を持っているという利点があります。

同じ行動原理で、違う価値観(方向性)を教えてくれるということです。


180度の関係性だと、自分の性質と真逆なので、

かえってコンプレックスを刺激され落ち込むこともあるかもしれませんが、「そういった価値観もあるのだ」と捉えてみても良いのかもしれません。

ハードアスペクトの関係性を例えるなら、

活動宮(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)は、活発に動いていたいという原理は同じで、

方向性が「自分自身の在り方のために(牡羊座)」なのか「社会の規律のために(山羊座)」なのか。「身内、気持ちの安心感、家族のために(蟹座)」なのか「他人との調和のために(天秤座)」なのかが違います。

(あくまで簡略化し、分かりやすく説明しています)


もちろんそれぞれの性質はお互いの美学と矛盾が生じ、自分が大事にしていることは無視され、「やり方」が違いますので、それなりにストレスはかかります。


例えば仕事に対して動くという原理は同じでも、
自分の為に動きたい人からすれば、社会のために動く人は堅苦しく感じるでしょうし、
社会の為に動きたい人からすれば、自分のために動く人はワガママに捉えられるでしょう。
しかし、社会やルールのために動く人からすれば、自分のために動く人の勇気や割り切り感には
どこか羨ましさがあったり、
自分のために動く人からすれば、社会やルールのために動く人の真面目さ、マメさ、冷静さが手助けになることもあるのです。


楽しく摩擦もなく働くなら、90度の関係性でなく120度の関係性がやりやすく感じると思います。

しかし、何か問題が起き、「変えたい」となった場合は90度の関係性の人と関わるとお手本として感じることがあります。

逆に120度の人は仕事の価値観がスムーズに一致しますので、心が疲れて傷ついた時には「癒し」になりますが、問題からの脱却としては難しい関係性ということです。


男女関係に90度の関係性が多いのは、

自分に持っていないものに刺激され、興味を引くということや、マンネリになりにくい特徴があるからかもしれません。

また、楽しく付き合いたい人からすれば苦痛ともなりますが、困った時に頼りたい人からすれば、

これほど頼り甲斐のある人はいないと思います。

(勿論、嫌味や文句言われてイラッとすることもあり得るでしょうが…笑

あくまで感情を割り切れた場合です。)


心理占星術でいうと、火と土、水と風の関係性は

土星のような働き方をするようです。

そう考えると、山羊座からして牡羊座は、

「考えなしで動く計画性や疑う心、冷静さがない人」と感じるのは

「本当は自分が行きたいように生きてみたいけど、それによって失敗したり批判されることが怖い」という恐怖心による嫌悪感なのかもしれません。

自分が怖いと思っていることに対して、

お構いなしでやる人を見ると「恐怖心」をそのまま感じさせられるのです。

なので相手に対して「そういうのやめた方がいいよ」と言ったり、「なんでそんなことするの」と抑圧や否定をしてしまう心理が働くこともあり得るのでしょう。


逆に、「恐怖心」を感じることをやってしまう相手に「尊敬」や「羨ましさ」の気持ちが芽生えれば、嫌悪の感情は薄れるのだと思います。


150度は「自分と同じものが全くないやりにくさやモヤモヤ」、

90度は「自分が嫌だと思ってる性質でやる」

180度は「自分と全く違う性質でやる(若干90度と近い感じもあり、関わると自身にコンプレックスを感じる)」

という感じでしょうか。(あくまで要素として)

150度は「苦手」、90度や180度は場合によっては「嫌い」になり得る、そんな感じがします。


何となくですが、180度の関係性は男女関係では「縁」として表れたり、

自分と全く違う性質だと分かるので尊敬しやすいポイントが理解しやすいのだと思います。

逆に同性で180度で上手く行かなくなるのは、

大体水側が土側に火側が風側に対して

気持ちを理解されずに嫌いになるケースが多いような気がします。

嫌いになった側のスートは感情的ですので、

感情がドライなスート側からすると「なんか面倒くさいな」と思い、結局相互的に苦手意識が働くようになるのかもしれません。


山羊座は蟹座が「これやっておいた」と言われた場合、それが自分にとって当たり前なことでも「へえ」ではなく、「有難う」と伝える。

天秤座は牡羊座が「これやろうと思うんだ」に対し、あなたの感性なんだから「やりたいならやったら?」ではなく、「楽しそうでいいじゃん」と応援してみる。

こんな向き合い方が出来れば、喧嘩も防げるのかもしれませんね。

最近発見したのですが、
ホロスコープスプレッドは、ハウスの反対にあるカード(いわゆる180度の関係のハウス)の影響を相互的に受けている、ということです。
西洋占星術を学んでいる人には何となく理解が出来るお話だと思います。

トートタロットでのリーディング例を
下記の通りご紹介します。





例えば1ハウスが「ソードの1」だった場合、
この人のスタンスが「自分で考えたことで切り開いて行きたい」という欲求であると読めます。
対極の7ハウスに「ディスク5」のカードが出た場合は、
対人関係において自分が動いた事が混乱を招くことや、そのお相手によって自分の欲求による行動が阻害されたり、抑えられてしまうというようにも読めます。

トートタロットでいう「ディスク5」は牡牛座の水星を示し、worry (心配)というタイトルが付けられています。

また、四元素でいう土の属性に分類されます。

(トートタロットでいう、ディスクですね)

そしてソードは風の属性に分類されます。


土と風というのは属性の相性としては調和的ではない為、この場合逆位置の意味として読めます。
お相手側が混乱しているのは、お相手なりのルールや、やり方があるからです。(牡牛座水星)

長年やってきたお相手なりの「これが1番やりやすい」が存在するものと考えられます。

ルールがあるのはこの方の「恐れ」が存在するから、というようにも読めます。

牡牛座のルーラーは金星であり、「心地良さ」や「楽しさ」を示し、「感覚派」でもありますので、それを壊されたくない為に自分のやり方を変えたくない部分が出るのだと思います。

実際牡牛座は自分が長年やってきたことに対して「安心感」を覚える性質があります。

それを乱されることでこのカードの名前の通り、

「worry (心配、憂鬱、気掛かり、不安)」という心理から混乱しているように思います。


実際、この鑑定ではご本人が今年新しい仕事を始めたようで、ホロスコープスプレッドの真ん中はディスクの1が出ていました。
固めるための始まり、お金のカードの始まりなので、お仕事を新しく始めるというのは理解出来ますね。
そして、12ハウスにはワンドの1も出ており、
この人の潜在意識に熱いパッションや活力があり、やる気に満ちている様子も伺えました。
12ハウスなので、どのようにこの前向きな活力をご本人が自覚して使うかが大事なようにも思います。

上記のようにスートの1が多く出ており、
新しく何かを始めているという年として出ていることがわかります。
もしくは、タロットカードはいずれにせよ潜在的なものなので、何かやりたいと思っているという風にも読めますね。

お話を伺うと、今回占った方は
新しい職場で上司とソリが合わずストレスを抱えているようで、
カードでいうと「何か自分で切り開いてやりたいと思っているのに、何故か邪魔をされる。
厳しく融通が効かない。もっと新しく取り入れたらいいのに。」みたいな感じなのですが、
まさにそのような状況で、その方のアイデアをお相手から否定され、上司の方は元々のルーティーンを崩されることを嫌がっていたようです。


7ハウスは「相手」「あなた」を示すと言われていますが、相手だけでなく、

相手に対して自分がそのように関わる「関わり方」、とも読めますので、

「関わられ方」と「関わり方」の

相互的に見ると良いと思います。


なので、この方は自分の新しく切り開きたい「風通しの良さ」に対する欲求と、

それにより人に対して良い影響を与えるのではなく、相手に対しても混乱や不安をきたしているのは自分であるというストレスも感じているのではないでしょうか。

(これが調和的なスートだと、自己矛盾も相手からの障害も入らず協力的に作用します。

自分のやったことが相手に感謝される、

自分がやってることに対して協力的でいてくれる相手に感謝する、等ですね。)

しかし、1ハウスはあまり人のことを優先する要素はないので、

ただひたすらに自分の良いと思っている考えや発想を優先してしまっているのかもしれません。

そして1ハウスは客観性が働かず「無意識」で使うことも多いので、人からは「アイデアマンだが、(今回の場合だと)元々のやり方は尊重出来ない人」と見られることや、

ご本人も「自分のアイデアを「自分のため」にやろうとしている」部分に対しては気づかない場合もあるかと思います。


尚、4ハウス側を見ると「隠者」のカードが出ており、
分析し、自分の中の思想に閉じこもることで、
心の安心感を得ている様子が表れていました。
10ハウス側には「節制」のカードが出ており、
「自分と違う要素も受け入れて、相手と「混ざる(受容し、受容される)」ことで新しい関係性を作る」必要性が出ていました。

トートタロットでいう隠者は乙女座(ディスクのスート)、
節制は射手座(ワンドのスート)を示し、
西洋占星術でいうと乙女座と射手座は90度の関係性なので、やはりスムーズではないと思います。
しかし、90度の関係性は同調ではなくアドバイスがほしい時に相談するには最適な関係性と言われているように、相手には自分にはない要素を持っているという利点があります。


その関係性には理解(受容)と、

自分と同じ価値観である期待や、

感情を混ぜない物事への客観性が重要であること、それが出来ればプラスへ活かすことも可能だと言えます。
勿論人間ですので、実際出来るかどうかは簡単ではないと思いますが…。

なので、この方は仕事において、
人と価値観を混ぜるということに対して、
自分の分析したことにアイデンティティを持ち、嫌だと拒否する可能性は高くなりますが、
実際のところ、社会に対しての潜在意識に「節制」が出るということは、
彼女も本当は価値観を混ぜて新しい形を作りたい、話し合いたいと思っているところもあるのではないかなと感じました。

この苦しさを通じて成長を促されている、
というタロットからのメッセージを感じました。

仕事では太陽(建前)を使いますので、
本質的な性格や気持ち(月)に向き合う時間を忘れてしまいます。
苦しいという感情を処理するために、時々
自分の潜在意識を見つめることが必要であると
感じますし、その為のツールとして占いを利用されると良いと思います。

西洋占星術の時期予測というのは様々で、

手法が数多く存在しますが、

やはりあれもこれもとするとブレてきますので、

的中率の多いものを使用していく方が良いと思います。

さらに、実際の鑑定ではいかにスピーディーで的確であるかを求められますので、

実務的であるかどうか、時間をかけずにきちんと読み取りやすいものであるかを日々模索しております。


私がよく使うのが太陽回帰。

大体その一年の中のテーマとか、

気をつけることとかが出ますので良く当たります。


毎月の運気として、

精神的な心理作用はプログレス(特に月)で見ることが多いです。

あとは他の天体も「ドデカテモリー」を出して考慮することで、多少の度数の変化でも、傾向が変わってきます。(鏡リュウジ先生がご紹介されていた手法です。)

なので、相手の気持ちが必要な「恋愛」では、

特によく使える手法かと思います。

やはり連絡がつきやすいタイミングとかは、

相手の「気分」も大きく関わりますので。


あとは新月の状態がその人のネイタル(出生図)に

どのような影響を及ぼすのか、も

興味深いテーマであります。

実際新月はそのひと月の影響を

受けやすくなりますので(0度、180度は如実)、

新月のチャートを月ごとに出して、

出生図と0度、180度の天体を確認しておくとより分かりやすいかと思います。


実際、一年の運気を当ててほしいとなると、

上記3個の手法でその一年の天体の状態などを

全て見ると大体当たりやすくなるとは思いますが、やはり時間的に難しいというのは現実的な話になります。

あと労力としても負担が大きいですね…。

占う側も人間ですので…。


なので、まずは大まかな一年として太陽回帰で読んだことをお伝えし、タロットでも確認をする。

(ホロスコープスプレッドが使いやすいと思います)

そして、大体直近3ヶ月くらいの運気を、

プログレスや新月の影響も含めて見れると建設的であると思います。

3ヶ月というのはタロットの結果の期限の目安としてもよく書かれていることや(絶対に3ヶ月を指すわけではありませんが)、

春夏秋冬の移り変わりによって運気の区切りがあると考えると一番使いやすい目安、指標になるのではないでしょうか。