海王星と土星は全く違う性質を持っていますが、ひとつだけ共通点があります。

 「逃げたくなる」という感覚です。


 しかし、各々考えに至るまでの違いがあります。

 土星が「失敗したらどうしようという恐怖感による逃避」「自分のコンプレックスを受け入れる恐怖感による逃避」だったりするのに対し、

 海王星は「感性が敏感で繊細で傷つきやすいので、傷つかないように逃げる」「夢を見ていたいのに、現実に向き合うのが辛すぎるので、逃げたくなる」ような性質です。


 土星は受容すれば建設的に使いやすくなったり、年を取ったら使いやすくなる要素なのですが、 

海王星は元々の敏感な感性によるものなので、

少々扱いにくいところがあります。


海王星は魚座の守護星なので、

魚座の「優しくない、辛い世界は見たくないよ」という「怖いもの、汚いものを受け入れる」

力の低さは海王星の影響によるものかもしれません。

(悲観への共感力はありますが、

怒りや現実的な感情を受け入れるのは苦手です。

逆に蠍座はこの世の「汚い感情」を

受け入れる能力に長けていたりします。)

蠍座は第二感情(怒り)を見て、

本質である第一感情(悲しさ)を探ろうとしたりすることがあります。

魚座は第一感情そのもの、潜在意識的なものを

キャッチする力や同情力に長けるので、

第二感情までいくと自分が傷つきそうで受け止められない為に、逃げたくなるのかなと思います。


恋愛において人を癒す部分もありながら、

人を振り回す部分があるのは、

共感力の高さと受容力の低さによるものかと思います。


叱ったり、常識的なルール、責任に対して、

悲観的で逃避行しやすい体質であると言えます。

「優しい」「敏感」な側面と「ズルい」「被害者意識が高い」部分があります。

なので、魚座と火星のような攻撃性の高さが合わさると結構攻撃的になります。

これは、怒りが常識的な範疇や他人の境界を超えて現れるからだと思います。


坂口杏里さんは水星魚座で、

イメージ的には「共感的で優しい」組み合わせになるのですが、

火星が90度でアスペクトしているので、

発言が感情的で結構酷いことを言ったり、

キツかったりします。

攻撃性が水星と溶け合わさって強くなることで影響しやすくなる感じです。

あとは、情緒的に話すので、

客観的な表現が苦手な可能性も高いですし、

水星は魚座の2デーク目で月の影響を受けますので、繊細です。

しかしながら蟹座の影響を受けて我が強くなりますので、

とんでもなく強かな性質も持っています。


魚座は誰よりも「傷つけられる」ことを恐れていますので、逆に人を傷つけたり不誠実な側面があります。

人の感情をキャッチしやすい敏感な性質を

上手に使えると「癒す才能」へ活路を見出していけるのだと思います。


土星とは違い、

自覚して受け入れたら悪い部分が改善されるとかではありませんので、

「敏感さ」や「弱さ」が無くなることはありません。(多少抑えられるかもしれませんが。)

「強くなりなさい」も少し不適切だったりします。

気質をいかに活かすかを探す方が重要のように思います。

よく「上手く恋愛が出来ない」という方や、

「恋愛に対して楽しさや良いイメージを持てない」と言う方がいらっしゃるのですが、

金星と土星持ちの方が多かったりします。

ただ、木星がライツとソフトだったりすると、

自己肯定感による大らかさが出るので、

「自分自身の自信のなさ」という意味合いは少し和らぎます。


金星土星のアスペクトは角度によって出方のニュアンスは異なりますが、

「自身に対してのコンプレックス」があるように思います。

自分が愛されるかどうか分からない、

愛されなかった場合自分が壊れてしまいそうで怖い、という恐怖から生まれる感情です。

なので必要以上に見た目に気を遣ったり、

綺麗であろうと努力する場合もあります。

そのままでは愛されない、

頑張らないと、努力しないと愛してもらえない

と思うので、愛される努力をしようとする。

所謂「ありのままの自分に自信がない故の代償行為」です。(いい事なんですけどね。)


ただ、本質的な欲求は

「ありのままを愛してほしい」ので、

見た目が良くなったのに、

綺麗になった自分を好きになってもらっても、

何故か嬉しくなかったり、

本質的に自分の気持ちが満たされないという

場合もあります。


努力してる分苦しくなるかもしれません。


金星土星を上手く使えない方は是非

「あなたが嫌われても、

わたしが愛してあげるから安心して。

どんな弱いところや自分が嫌いなところ、

自信が持てないところ、全部愛してあげるから」と声をかけてみてください。


金星土星のアスペクトは、

愛着障害がある場合が多く、

0度、90度、180度だと愛してほしい欲求に対して、制限がかかった経験があり、

そのために「人から愛してもらえない」と諦めた不安感を持つ場合があります。

なので人に好きになってもらうよう取り繕ったり、我慢したり、人を好きになれなかったり、

人から愛された時に拒否反応が起こるケースもあります。

で、まず他人にありのままを愛してほしいと

そのまま求めた場合、心の中では

「自分が愛されるわけがない」とか、

「受け止めてもらえない時がいつかくる」とか、

そもそも愛に対して「不信感」がありますので、

結局怖くなったり、嫌になったり、

不安が心を支配してしっくりこなかったりします。

心の奥底では「愛してほしい」と泣いているのに、

それを無視していると、

自分を愛してくれない人に謎の「絶望のしっくり感」を感じて安心感として捉えたり、

一方的に追いかける恋愛ばかりしてしまったり、

自分を傷つける恋愛へ結びつけていく場合があります。

振り返られると嫌いになる、というのも

金星土星要素が関係してきます。

(振り返られたことで「つまんない」と思って飽きる性質とはまた違います。

恐怖による気持ち悪さや拒絶です。)


受容せず相手に愛情の交流(貰ったり、与えたり)

をしようとすると、

何故か心がポッカリ穴が空いたように感じ、

不安になることがあります。


なぜなら他人は「自分の意志の通りに動くものではない」からです。

この先絶対に変わらない確証なんてものは

存在せず、信じられないのです。

そして自らぶち壊してしまったりします。


なので、まず自分が自分自身を受容することで、

「裏切られても私がいるから大丈夫」という安心感により、相手から愛情を示されても以前より受け取りやすくなります。

少しずつ繰り返して慣れてくると受け入れやすくなり、

相手に対して誠実になれる要素が出てきます。


考え方のクセや、コンプレックスを

良い方向へ使ったり改善するのは決して簡単ではありません。

人間なので、「綺麗事」のようには

上手くいかないこともあります。

しかし、時間をかけてでも、

少しずつ受容して繰り返せば、

年齢を重ねた時に同じような気質の人に

教える「先生」のような役割として

活かせりもします。(土星は「先生」や「師」も

表します。)


土星は苦しいですし、怖いし、

逃げたくなる要素が多いのですが、

受け入れられた時に本当の「癒し」や「学び」、

「成長」という恩恵を与えてくれる天体でもあります。

なので、自分の土星を確認すると、

自分をどのように活かしていくかの「ヒント」が得られます。


苦しい思いをするので「マレフィック(凶星)」

なのですが、向き合っただけ気付きを与えてくれる「優しさ」もあるのです。


金星と火星の90度というのは、

恋愛に対して活発的ではありますが、

満足の行きにくい体質だと言われています。


例えば、女性で金星双子座の場合、

「楽しくライトな知的交流を通じる恋愛」となるのですが、

火星乙女座になっていると、

好みの男子が乙女座になるので、

王子様っぽい、細やかで気付きの良い人が好み、という要素が出ます。

お相手が気付いて上手く立ち回ってサポートしてくれる感じかな。


ただ、金星双子座のような知的交流という意味ではなんとなく乙女座は「カタイ」というか、

「マニュアルすぎて面白くない」部分が出てきたりしますので、

イマイチ恋愛観とマッチしません。


ただ、乙女座も情報通ではあるので、

その部分ではリンクしているかと思います。

(風と土は90度の相性ですが、

「ドライ」な要素は少し似ています。

水と風ほど悪い相性でもなかったり。

水と火も「感情派」でドラマチックな要素があり、意外と悪くありません。)


男性で同じ金星双子座、火星乙女座の場合は、

楽しい恋愛観というのを求めつつ、

好みの女性は「物知りで、最新の流行をキャッチするのが高い人」というイメージになりますかが、

片思いしている場合、自分のアプローチ方が

「真面目にマニュアルを調べて、

相手に誠実に対応してアプローチする」ような感じになるので、

好みの女性から「予想出来てつまらない」と思われたり、

仲違いするケースが想定されます。

どちらかというとこのような状態の方が厄介かなと思います。

いずれにしても「恋愛体質」であるのは変わらないのですが、いまいち納得がいかなかったり、

お相手に満足出来ないケースが多くなるので、

次から次へと付き合う人を変えたり、

我慢が足りないような印象があります。


金星に火星、土星、天王星、海王星が90度に

なる場合は、浮気症気質として現れやすくなります。金星木星の90度、180度もややその傾向があるような気がします。

金星と冥王星の90度は、浮気症という要素はあまりないのですが、

強力に相手をコントロールしたい欲に駆られますので、無理矢理感が出たり、ストーカーチックになりやすくなります。

(徹底的に調べ上げたり、思い通りにいかず逆上したり…。恋愛に激しさが出ますので、お相手からすると何をするか分からない「怖い人」と思われる気質です。

悪い方に冥王星を使うので、とことん追い詰めます。)

金星冥王星180度は、どちらかというとストーカーされやすいタイプです。(特に男性)

女性の場合、男性よりかは「する側」として出やすくなります。


金星海王星の90度は傷付きたくない夢見る夢子ちゃん気質なので、

多情ですが、好きになったけど思った(ファンタジー的)理想と違った…、

あーあ、もっと良い人いないかなあ。

という感じで他の人に乗り換えてしまうケースが見られます。

あとはスーーーッといなくなる場合もあります。

(傷付きたくないから綺麗なファンタジー的な感じで終わらせようとする。話し合いをしようとしない。勝手にガッカリして勝手に去っていく。

相手を振り回す要素。)


金星天王星は分かりやすいように「飽きっぽく、普通の関係性では物足りず、変化を求める」為、

うっかり浮気するということはあり得ます。

ただ、お相手が物凄く変わっていたりエキセントリックな場合はその人に夢中になれそうな要素もあります。


金星土星90度は、自信がなく真面目なのに何故?と思われる組み合わせですが、

逆に自信がないから浮気しやすくなるのです。

本当に自分が愛してもらえるのか?が常に不安なので、一定の関係を作ることに恐怖を持ちやすい気質です。

しかし、これもお相手と強く信頼関係が出来た場合や、自分の恐怖心を受け入れられた場合は

誠実な方向に向く可能性もあります。

「不安だったから浮気したの!」というのは

この気質を持っている方が多いのではと思います。

まあ、どちらかというと

不安だと気付いてない場合の方が、

一定の人とお付き合いしたい願望はありながら、

無意識に浮気しやすいのだと思います。(開き直るケースより受容出来ていない為)


金星木星90度は恋愛気質で、

感性が豊かなので、あれもこれもと欲しがり屋になってしまうと予測されます。

あとは、単純に恋愛の機会が多くなるので、

心変わりしてしまうこともあるのかなと思います。