よく「上手く恋愛が出来ない」という方や、

「恋愛に対して楽しさや良いイメージを持てない」と言う方がいらっしゃるのですが、

金星と土星持ちの方が多かったりします。

ただ、木星がライツとソフトだったりすると、

自己肯定感による大らかさが出るので、

「自分自身の自信のなさ」という意味合いは少し和らぎます。


金星土星のアスペクトは角度によって出方のニュアンスは異なりますが、

「自身に対してのコンプレックス」があるように思います。

自分が愛されるかどうか分からない、

愛されなかった場合自分が壊れてしまいそうで怖い、という恐怖から生まれる感情です。

なので必要以上に見た目に気を遣ったり、

綺麗であろうと努力する場合もあります。

そのままでは愛されない、

頑張らないと、努力しないと愛してもらえない

と思うので、愛される努力をしようとする。

所謂「ありのままの自分に自信がない故の代償行為」です。(いい事なんですけどね。)


ただ、本質的な欲求は

「ありのままを愛してほしい」ので、

見た目が良くなったのに、

綺麗になった自分を好きになってもらっても、

何故か嬉しくなかったり、

本質的に自分の気持ちが満たされないという

場合もあります。


努力してる分苦しくなるかもしれません。


金星土星を上手く使えない方は是非

「あなたが嫌われても、

わたしが愛してあげるから安心して。

どんな弱いところや自分が嫌いなところ、

自信が持てないところ、全部愛してあげるから」と声をかけてみてください。


金星土星のアスペクトは、

愛着障害がある場合が多く、

0度、90度、180度だと愛してほしい欲求に対して、制限がかかった経験があり、

そのために「人から愛してもらえない」と諦めた不安感を持つ場合があります。

なので人に好きになってもらうよう取り繕ったり、我慢したり、人を好きになれなかったり、

人から愛された時に拒否反応が起こるケースもあります。

で、まず他人にありのままを愛してほしいと

そのまま求めた場合、心の中では

「自分が愛されるわけがない」とか、

「受け止めてもらえない時がいつかくる」とか、

そもそも愛に対して「不信感」がありますので、

結局怖くなったり、嫌になったり、

不安が心を支配してしっくりこなかったりします。

心の奥底では「愛してほしい」と泣いているのに、

それを無視していると、

自分を愛してくれない人に謎の「絶望のしっくり感」を感じて安心感として捉えたり、

一方的に追いかける恋愛ばかりしてしまったり、

自分を傷つける恋愛へ結びつけていく場合があります。

振り返られると嫌いになる、というのも

金星土星要素が関係してきます。

(振り返られたことで「つまんない」と思って飽きる性質とはまた違います。

恐怖による気持ち悪さや拒絶です。)


受容せず相手に愛情の交流(貰ったり、与えたり)

をしようとすると、

何故か心がポッカリ穴が空いたように感じ、

不安になることがあります。


なぜなら他人は「自分の意志の通りに動くものではない」からです。

この先絶対に変わらない確証なんてものは

存在せず、信じられないのです。

そして自らぶち壊してしまったりします。


なので、まず自分が自分自身を受容することで、

「裏切られても私がいるから大丈夫」という安心感により、相手から愛情を示されても以前より受け取りやすくなります。

少しずつ繰り返して慣れてくると受け入れやすくなり、

相手に対して誠実になれる要素が出てきます。


考え方のクセや、コンプレックスを

良い方向へ使ったり改善するのは決して簡単ではありません。

人間なので、「綺麗事」のようには

上手くいかないこともあります。

しかし、時間をかけてでも、

少しずつ受容して繰り返せば、

年齢を重ねた時に同じような気質の人に

教える「先生」のような役割として

活かせりもします。(土星は「先生」や「師」も

表します。)


土星は苦しいですし、怖いし、

逃げたくなる要素が多いのですが、

受け入れられた時に本当の「癒し」や「学び」、

「成長」という恩恵を与えてくれる天体でもあります。

なので、自分の土星を確認すると、

自分をどのように活かしていくかの「ヒント」が得られます。


苦しい思いをするので「マレフィック(凶星)」

なのですが、向き合っただけ気付きを与えてくれる「優しさ」もあるのです。