アセンダントは自分としては無意識な部分だったりしますので、
自覚症状がなかったりします。
(7ハウスと真逆なので、
客観的に意識しにくい部分がある。)
「無意識の憧れの像」というか、
「そう振る舞いたいと思っている」というところも出るような気がします。
そういうフリをする、というか、仮面を被るという感じですかね。
アセンダントが太陽や月と一致していたりすると、見たままの「そのまま」の人です。
太陽が同じ場合、元々の目標像やスタンスが同じなので、第一印象との違いによる誤解を受けなくなりますし、使いやすいので、ご本人もそんなに苦しくはないと思います。
「切り開いていく方に開けてくる」という感じでしょうか。
月が同じだと、人から感情が分かりやすく見えますので少し厄介な部分はあるかもしれませんが、
良く言うと女性的な優しさ(不安定さや脆さも含まれる)を感じさせます。
ある意味わかりやすいので誤解は受けにくいと思います。
例えばアセンダントに金星がコンジャンクションしている友人がいるのですが、
いわゆる「美人さん」に多いアスペクトです。
しかし、本人はその自覚がなく、
「いやいや、自信ないから整形しようとしてるのに」となかなか認めようとしません。
さらに、金星のアセンダントは、
柔らかい雰囲気や優しい印象を与えますので、
人から好かれやすくなります。
まさに彼女はホワホワとした雰囲気があり、
職場の人達からも好かれており、
あまり嫌われるタイプではないのですが、
「そうかなあ、全然そんなことないんだけど」と自信なさげに話していました。
2ハウスにキロンが入っているので、
どこか自分の価値に「自信がない」ところや、
11ハウスに土星が入っていたりするので、
仲間や友達に対して猜疑的で嫌われるのが怖く、
自ら「友達いないから」と頼るのを避けたり、
逃げるような部分があるので、
そういった部分の「自信のなさ」かもしれないです。
とても友達想いで責任感もあり、優しい子なのですが、甘えるのがどうも苦手なようです。
(甘えられたらむしろ喜んで助ける部分はあるそうですが、あまり深く依存的に来られるのは怖がると思います。)
あとは、自信がないから「金星」のような自分になろうと努力しているのかもしれません。
美しくなるために整形して、持っているアセンダント(ペルソナ)に近くなろうとするというか。
だから美意識が高くなって美人さんになれる、という風に読むのも合っている気がします。
美人さんになろうとして美人さんになるので、
本人は自信がないのかな、という風にも読めます。
(生まれつきの外見、という意味もあるので、
普通に恵まれたものもあるとは思いますが…
太陽と金星とアセンダントがコンジャンクション
しているので、元々ホワホワした愛嬌の良さはあると思います。)
アセンダントに土星が入っている場合は、
大人っぽく見られやすいと言われていますが、
その方の行動面が慎重で、猜疑的だからだと思います。
なんとなく、人を寄せ付けない「重み」「暗さ」「落ち着き」という印象を第一印象で与えることが多いように思います。
ご本人も新しいことを取り入れることに抵抗があったり、人見知りだったりします。
あまり自分で慎重さに気づかない場合もあるかもしれません。
木星が入ると楽観的で、
人を受け入れる大らかな気質や印象を与えますので、人に好かれやすい部分になるかと思います。
あくまでも、アセンダントというのは
行動面における「ペルソナ(仮初の姿)なので、
本来の自分がそういう人間だと思うと
自分の元々の性格や生きる方向性が分からなくなってくることがあるので、生きにくくなります。
アセンダントはあくまでアセンダントとして、
傾向を知っておくと混乱しにくくなります。
私はアセンダント双子座なのですが、
太陽の山羊座と150度になりますので、
全く性質が変わってきます。
初めてお会いする方には「あっさりとしてそう」「お喋りな人」という印象を与えるようですが、
柔軟さやアッサリさとは
全く別物な性格をしています。
「デキそうに見えるのに、固いよな」と言われるのは、「柔軟に動いて理解も早そうなのに(双子座)、
慎重で頑固で飲み込むのが遅い(太陽山羊座)」ということかなと思います。
双子座の直感的な適材適所の柔軟な対応という才能はありませんが、
山羊座の泥臭くて、長い時間をかけて努力する性質というのは強く持っています。
正直、双子座のようなイメージで採用されてしまうと、「思ったより柔軟さないやんけ!」と
思われてしまうので、結構痛烈に批判されることもあるのですが、
時間をかけて「あなたはそういう人だから」と本来の自分(山羊座)を理解してもらえることが多いです。
このアセンダントには結構苦労していて、
そういう誤解を受けることで、恋愛でも「思ってるのと違った」とガッカリされることもありました。
また、双子座は模範の才能がありますので、
尊敬している人と同じように振る舞おうとするのですが、本来の才能として模範する才能はありませんので、
「真似っこしたがる不器用さん」という結構イタイ人になってしまう要素もあると思います。
(アレ、なんか自分で言ってて悲しくなってきたな…)
器用そうなフリは出来るので、相手に合わせてる風は装えますが、やはりやり過ぎると山羊座さん達が疲れてボロボロになっていきます。
なので、アセンダントを優先してしまうと、
結局自分が辛くなることの方が多いので、
私の場合は誰かの真似をせずに、そのままの自分の不器用さを受容する方が、自己矛盾もなく、
上手く生きられるということになります。
今は情報収集したものを、
実際にどうなのか確認し、
無駄を省いていくという使い方でやっています。
アセンダントから太陽へ昇華させるようなイメージで繋げていきます。
あとは、自分が第一印象にギャップを持っていて、誤解を受けることが多いので、
「私超心配性!!全然要領良くないよ!!!
恋愛も実は超重い!!全然遊びたくない!!
固いし、失敗するの超怖いし、
そんなサラッとしてないとこある!!」と
最初に相手に伝えておくと、
最初は「えー、嘘だぁ」と笑われるのですが、
ガッカリされる可能性は低くなります。(アセンダントの印象の期待値が下がるので)
面接では「不器用ですが、じっくり長期的に努力出来る泥臭さのようなものはあります。
ちゃんと仕組みから理解したいタイプです。
ただ、表面上柔軟に対応してるような雰囲気に見せることは出来るので、せっかちな方、色々なタイプの方に合わせる接客は出来ます」
と伝えると双方のギャップは少ないと思いますし、
取り繕わずに本来の自分を出すと、
本当に合う人達と結びついてきます。
あとは都度言っておくと、アセンダントに振り回されず済みます。
無意識に「なろう」としたり、
「そうだと思い込む」ので、
なりきらず上手く使えるように、
自覚を忘れないようにしたいところです。