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その2

今大会の女子、本当にすごかった。
二強の戦いもすごかったですが、女子フリーで一番自分の心に残ったのは…

さっとんでした!!

いやー…すごかった。すごすぎた。
長期ブランクからの復帰で、復帰戦から順調に一試合ずつ取り戻し。
完全にオリンピックに合わせてきた!
それだけですでに鳥肌ものなのに、団体戦での厳しい判定のあと、完っ璧に回転ばっちり修正してきてあの演技!!

自然に出たさっとんガッツポーズに、もう心の底から叫びたくなりました。
もうさっとんの演技をみていて、気持ちが溢れて溢れて。
心が震える、震える。
西野カナ以上に震えた。

素晴らしかったです。最高でした!!
めちゃくちゃ心に残りました。
プラチナメダルを贈りたい。

そして直前演技には関係ないかもしれないけど、最近どんどん綺麗になってますよね。
さっとん。
着物姿もとっても素敵。
男子選手がぐっと大人っぽくかっこよくなる時期があるように、女子選手もぐっと綺麗になる時期ってありますよね。
真央ちゃんは復帰後から引退後、どんどん美しく。
最近の真央ちゃんや、さっとんを見ると、はっとするときがよくあります。綺麗で。

崩れずに立て直し、あの花が咲くような笑顔と質の高いジャンプで銅メダルを獲得したケイトリンや(にしてもSPは本当めちゃくちゃぴったりのプログラム)、悪夢のフリーでも気丈にギャビーが滑りきり、演技後の表情に胸がつぶれたり、それを涙目で見守りながらスタオベして励ますチームカナダにまたぐっときたり。

なかなかフリーは揃えられなかったけどスケーターとして女神のように美しいカロはやっぱり素敵だったこととか、ミスなく滑りきって嬉しそうなソツコワ見てテンションが上がったり、緊張が出てしまったかもしれないけど、素晴らしい演技で締めくくったかおちゃんがすごかったことや、アメリカ女子が強さを見せたことととか。
未来ちゃんの3Aは残念ながら決まらなかったけど、終始演技中笑顔だったことが印象的だったこととか。
母国でプレッシャーに勝ったダビンがすごかったこと、やっぱり腕とかの使い方はキム・ヨナ思い出すなーとか、色々書きたいことや感じたことはたくさんあるのだけど、一旦保存してからだいぶ時がたってしまったので、一旦ここで。

いやーすごい試合でした。
四カテ、全てがここまですごいオリンピックってなかなかないのでは。





平昌オリンピック 女子フリー その1

すごかった…
すごすぎた…
なんという戦いだったんだろうか。

表彰台の三選手、おめでとう!

今大会は、ベテラン悲願の金の展開が続いたので、流れはメドにきてる…?(メドや結弦くんがベテランかはさておき(ベテランっていうと自分的にはもっと年長者のイメージ)、立ち位置的にも対抗馬の選手と比べると、ベテランなのは間違いない。)とちょっと思ったのですが。
やはりザギトワは勢いそのままつっ走りました。

フリーはまさかの同点。
オリンピックでそんなことってあるの?
という劇的な展開。
最終滑走、一番プレッシャーがかかる場面ではありますが、ある意味ジャッジももう採点する選手が控えていない分、いい演技をすれば、点数が伸びやすい滑走順。
が、結果はSPの点差そのままで勝敗は決しました。

すごい戦いでしたね!!
なんという見ごたえのある試合だったことか。
これぞオリンピック!という感じの試合。

いたるところで結果について色んな論争がでているようですが、これだけの接戦ですから、それぞれの考え方でそりゃ賛否両論出るだろうなとは思います。

「技術か芸術性・表現力か」

フィギュアスケートの永遠に尽きないテーマですね。
昔から、散々色んなスケート関係者が論じてきた議論でもありますよね。
で、結局結論は出ない。
というか、絶対に結論は出ないでしょう。

時代により、どちらに比重がより傾くルールが適用されているかはさておき、技術も芸術性もフィギュアスケートには欠かせないものだから。
技術はルールに基づき客観的に誰が採点しても同じようにということはある程度可能だとは思いますが、芸術性の基準は完全に数値化することは無理で、また見る者によってその評価はそれぞれだから。

自分は正直、どちらも金銀に相応しかったと思います。
なのでどちらが勝ってもおかしくなかったし、その時々で、勝者はもしかすると変わったのかもしれない、と思います。

メドを推す人は、二人のPCSにもっと差が出るべきで、その差でメドが勝つべきだった。

ザギを推す人は、技術難度が圧倒的で芸術性もある選手みたいな感じでしょうか。

自分はどっちも納得です。
でも今回に関してはどっちが勝つべきだった!みたいなのがないんですよね。個人的に。
二人とも、本当に素晴らしかったと思います。

ザギは何より勢いがすごかったですし(ソチ直前のGPFでパトリックに初めて勝って、ソチで勝った結弦くんの流れを思い出す)、ここにきて初めてミスらしいミスが出ましたが、後できちんとコンビネーションにしてリカバー。
そして決めるべき音のポイントではしっかりジャンプ着氷を音に合わせる。
表現力はまだまだこれらから伸びていく選手だと思いますが、芸術性も華もあり、後半に3Lz-3Loを回転不足なく決めてくる。
金メダルに相応しい滑りだなと思いました。

メドベージェワは、さすがといった表現力。
技術も高いけど、何より怪我のあとユーロであの滑り、そして平昌でこの滑り。
プログラムとしての完成度も高い。
多分、万全の状態ではなかったと思うんです。
なんとなく絶好調の時のメドとは少し違うような。
体が少し重いような。
この場面でコンビネーションを後半ではなく前半に持ってきた時点で、もしや相当足の具合がよくない?と心配になりました。

気持ちと想いの溢れた滑りが心に響きました。
こちらも金メダルに相応しい滑りだと思いました。

OARという特殊な状態から迎えたオリンピック。
二人には色んなプレッシャーやストレスがあったと思います。

オリンピックには実力や才能の他に、色んな要素が噛み合わないと金メダルって難しいと思います。
いわゆる、「持っている」っていうんでしょうか。
ツキや運もないと獲れない四年に一度のオリンピックのメダルだから、皆目指すんだろうな。
普段のフィギュアスケートファン以外に世界中が注目する舞台で、影響力と格段に違う。
それぐらい大きな大会。

スルツカヤやクワン、パトリック、ドュハラド、真央ちゃん…
素晴らしい選手でも、トップを走り続けた選手でも、それでも獲れない選手がいるのがオリンピックですよね。

メドはこの激しすぎるロシアの国内争いを勝ち抜け、ソチ後、ずっと世界のトップ、しかも飛び抜けた記録と共に独走してきた。
全てのタイトルをほぼ手にしたメドが一番欲しかったのはオリンピックの金メダルだと思います。

メドベージェワは普段の立ち振舞いや発言からも、プロというか、本当に女王に相応しい選手だなと感じます。
弱音は吐かない、言い訳なんて一切しない。
辛くても笑顔を浮かべようとする。
そんな彼女が演技後、泣き崩れた時。
彼女が背負ってきたものはどれ程のものだったか。
こんなメドは初めて見た。

キスクラで得点が出たあとも堰を切ったように泣き崩れる。
そんなメドを見て、ザギ、オズおめでとう!という気持ちと、メドの気持ちを思うと胸が詰まって…。

素晴らしかったです。
二人とも。











平昌オリンピック 女子SP

この流れ…
直前のGPFでパトリックに初めて勝って、ソチで優勝した結弦くんの流れを思い出す…

女子、強い。
メンタル、強い。
神大会じゃあないか。

滑走順?何ソレ?
魔物?え、何それ、そんなのいた?
…って感じの。

なんだ魔物は散々巣くってネイサンで食べ尽くして消えたのか。
ネイサン気の毒すぎだし、魔物なんて来てほしくなかった。

一番滑走が全米チャンピオンってすごいなあと。でも世界ランクで決まるからそりゃそうか。
普段、ランキングあんまり気にしないけど、こういう細かいところではやっぱり大事ですね、ランキング。

最近はどのカテゴリーも底上げしてきているので、下位と中位にそこまで差が大きくないからか、ミスすると一気に下がりますね。

二強はやはり異次元。
ぶっちぎりに強い。
メド、怪我後、ユーロでのあのパフォーマンスがすごすぎたけど、きちんとオリンピックには完全復活。すごすぎです。
メドだからできる。
彼女にはものすごいプロフェッショナルを感じます。
演技からも、発言からも。
珍しく、演技後涙を浮かべているようにも。
完璧に見えるメドでも、ここまで相当きつかったと思います。
簡単そうにこなしちゃうからつい見ている方は忘れそうになるけど、ソチ後、ずっとトップを走り続けて、直前に怪我もあり、下からの突き上げも激しく、しんどくなかった訳がないし、そこで重ねた努力は想像を絶するものがあっただろうな。
ただでさえ、エテリ組のメニューはものすごすぎるハードさのようですし。
気持ちのこもった演技、素敵でした。

ザギは勢いがすごい。
表現力が伸びてくるであろうこれからのザギの方が自分的には楽しみです。
対抗馬というか本命の一角というか。
ザギは後半に3Lz-3Loアンダーなしに跳べるので、すでに技術的に最強ではありますが、シニアに上がってからどんどん表現や芸術性を伸ばしてきていますね。
ザギは表現面と言うより、芸術性がある選手だなと感じます。
あくまで自分の感覚ですけど。
それ何の違い?と言われたら、うまく説明できないんですが…。
PCSがかなり出るようになったので、ザギがメドをかわすというか、抜きました。
しかもWR更新で。
ザギ、勢いもあるし、とにかく強いですね。
なんだかこのまま突っ走りそうな気がします。

オズモンド。
ジャンプの質が高くて評価が高いので、クリーンな演技だと点数が延びますね。
トータルパッケージの選手だし。
このSP、オズモンドにぴったりですね。彼女の魅力満載。
いつもオズモンドの花開くような明るい笑顔に癒されます。
フリーもノーミスなら三位争いで一歩抜け出せるので、オズモンド有利ですね。
ギャビーはミスが出てもったいなかった…。

花織ちゃん。
相当緊張しているように見えたのに、滑り始めるとノーミス。
すごい心臓の持ち主。
全日本のような弾けるはつらつさと勢い、スピード感は少し影を潜めていたけど、それはあくまでも本人比。
シニアデビューシーズンに後半一気にかけあがり、この舞台でこの演技。
素晴らしい。
ジャンプに迫力があるし、決まると点数が延びてくる選手なので、さすがでしたね。

コス。
なんてこんなに美しく優雅なの。
コンビネーション、セカンドがダブルになったのがもったいなかったけど、これでここまででるなら、クリーンだったらかなりでたのでは。
美しい身のこなし。
若い選手が多い中、別格でとても美しいです。
個人的に、選手に長く続けてほしいと思うのですが、その多きな理由がまさにコレです。
スケーターとしてのそれぞれの完成形を現役中に見せてほしいから。
やはりノービスやジュニア、もしくはシニア上がりたて間もない頃からみている選手は、どんどん成長して変わっていくのを見るのがとても楽しみなんです。
若くしてやめると、技術的にはある意味ピークかもしれなくても、表現面はまだまだこれからというケースも多いので。
願わくば長く続けて現役時代に完成形を見せてから引退してほしいなと思っちゃいます。

未来ちゃん。
20代半ばで3A習得って、すごすぎると思います。うー惜しかった!
今シーズン、オリンピックのためにかけていたのが分かるからこそ、ここで滑る未来ちゃんが嬉しい。

さっとん。
うわーーー!!!めっちゃクリーンだーーー!!!回りきってるーーー!!!
と素人目にはそう見えました。
ここまで修正してくるさっとんに脱帽。
この短期間で、この緊張を絶する場面で。
このジャンプなら厳しい判定だった団体戦でも認められたんじゃないでしょうか。
凛とした日本女性の美しさとおしとやかさ、そして芯の強さとがとてもさっとんにぴったりです。
年々緻密になっていく。
どんどん綺麗になっていく。
素晴らしいです。

色々書こうと思ったけど、すでに消耗しているのでとりあえずここまでで。