小さいの私! -7ページ目

淡々途方

ふと襲ってくる寂しさ。
男の子は、
寂しさを紛らわすために、
ただひたすらに歩き続けた。

誰かが周りにいたときにも、
そうしていた。

誰かといても、
自分だけが
取り残されている気がして
寂しさがつのる日もあった。


誰もいなくなった。
寂しさは
永遠に続く。


彼は歩き始めた。
結局、
帰る場所は
いつもと同じ場所。

誰もいなくなった
あの場所。

男の子は、
思い出にすがることしか
生きていく術がなかった。

私利滅裂

生きていても
しかたがないと
思うようになった。


思い出だけが
残されたまま。


だれもいなくなった空間は
ただ静かで
ただ虚しいものだった。

現在過刻。

独りになった男の子。

独りになった女の子。

ふたりとも
独りの時間を過ごした。



ひとりは幸せだと感じた。

ひとりは不幸だと感じた。


それでも、
時間は過ぎていく。

たったひとりで過ごす時間が。