あなたは欲しいものがあると今すぐ手に入れようとしますか。

それともゴールを見据えてじっくり手に入れるタイプですか。

もし今人生が思い通りにいかないと悩んでいるなら、その思考の罠が大きくあなたの結果を左右しているのかもしれません。

人生で本当に欲しい物ってなぜか簡単には手に入りません。

努力もしてる、ちゃんと頑張ってる、なのに思うように進まない。

周りを見るとなんかうまくやってる人がいる。

要領がいいのか、運がいいのか、最初から勝ち筋を知ってるのか。

でもここで間違えてはいけないのが頑張り方にはルールがあるということ。

ただがむしゃらにやっても空回りしてしまう。

必要なのは自分の欲しいものを手に入れるための正しい思考と行動のルールです。

サイモンシネックのスピーチなんですけど、彼はなぜそれをやるのかというWHYの重要性を説いたTEDトークで世界中に知られ、その動画は数千万回以上も再生されました。

 


でも紹介するのはその有名なTEDではありません。

人生を変えるための本質的な5つの小さなルールを語ったスピーチです。

彼が語った5つのルールはどれもシンプルで、すぐに実践できるものばかりです。

しかし、それを意識するだけであなたが欲しいものを手に入れ、多くの人から好かれるようになります。

嘘のような話ですがこれを守れば100%あなたの人生は良い方に変わると断言します。

 


サイモンシネックの5つのルールを一つずつ分かりやすくお伝えしていきます。

まず、一つ目のルールから見ていきましょう。

週末の公園でサイモンは友人とあるランニングのレースに参加したのですが、そのゴール地点でリンゴやベーグルなどスポンサーが提供したものを無料で配られていたんです。

もちろんそこには長蛇の列ができています。

サイモンは友人にベーグルほしいねと言いましたが、友人は並びたくないよ、とてもじゃないけど待ってなんていられないこう言ったんです。

そしてサイモンは言いました。無料なんだよ。

そして友人はこの長さは無理だよと言いました。

このラリーが何度も続いたと言います。

この時サイモンは世界には2つの見方があることに気づいたそうです。

欲しいものを見る人と欲しいものが手に入るまでの困難を見る人。

サイモンはベーグルしか見ていません。

一方で友人は長蛇の列の列しか見れなかったのです。

その後サイモンは列の一番前で身をかがめ、隙間から手を伸ばしすんなりとベーグル2つを手に入れたんです。

もちろんベーグルの種類は選べませんでしたが、列には並ばず目的は達成。

驚くことに誰からも文句を言われることはなかったそうです。

ここであなたは思いましたよね。

それはルール違反なんじゃないかと、私自身も最初この行為を見て正直驚きましたが文化の違いでしょう。

しかし重要なのはそこではありません。

この話の本質はここです。

サイモンが気づいたのは世の中には2つのタイプの人がいるということ。

欲しいものにフォーカスできる人とそこにたどり着くまでの困難しか見えない人。

彼はベーグルだけを見ていた。

でも友人は行列しか見えていなかった。

この違いは私たち日本人には特に当てはまります。

周りからどう思われるかや、常識、一般論を気にしすぎる傾向があるんです。

どうせ自分には周りの目が、家庭があるから、そんな風に行列ばかりを気にして、本当に欲しいものを諦めてないでしょうか。

列を抜かすことはもちろんダメですが、普段欲しいものを効率よく手に入れようとすることはモラル違反でもルール違反でもないですよね。

あなたが今手に入れたいベーグルは何ですか。

そしてそれを阻む行列とは何ですか。

その行列に立ち止まり続けるのか、それとも欲しいものを見て一歩踏み出すのか。

使い古された言葉をあえて使いますが人生は一度きりです。

幸せになるには困難ではなく、欲しいものを第一に見るべきなんだとサイモンは言います。

これがサイモンシネックの1つ目のルール、欲しいものを追いかけるです。

二つ目のルール。

アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズは世界で最も最強な部隊と言われています。

そしてある隊員がどんな人がシールズの選考に通過するのかと尋ねました。

すると答えは意外なものでした。

どんな人がなれるかはわからない、でもなれない人はわかると。

ムキムキの筋肉とタトゥーで覆われ、自分の強さを証明したいと願う者たちは誰一人として選抜を通過できません。

または全て人任せで、自分で行動しない、勘違いの見せかけリーダーも誰一人として通過できません。

そして人生で一度も本気で試されたことのない優秀なエリートや大学、アスリートも誰も通過しません。

しかし選抜を通過するものの中にはガリガリに痩せたものもいて、恐怖で震えるものもいたのです。

共通していたのはたった一つ。

肉体的にも精神的にも限界に達して、もう何も残っていないと感じた時、どうにかして隣にいる仲間を助けようとできる人。

それがシールズに選ばれる人間だと。

本当に重要なのは筋肉でも、学歴でも、地頭でもないんです。

自分のすぐ隣にいる人をどんな状況でも助けることができるのか、それが真の強さなんです。

そしてこの話にはもう一つの大事な視点があります。

助ける力と同じくらい助けを求める力も大切だということ。

実はこれめちゃくちゃ難しいんですよね。

人に頼ることって自分の弱い部分を見せることになるので無意識に避けてしまいませんか。

幸せになりたいなら、人間関係をうまく築きたいなら、一番必要なのが助けを求めるスキルなんです。

そして差し伸べられた手を素直に受け入れるスキルも大切ですとまで言っています。

人生で学ぶべきもっとも価値ある唯一のことと言っています。

どうしていいかわからない、行き詰まっている、怖いもう無理だ。

そうあなたが認めた瞬間、あなたを本当に大切に思っている人たちがきっと助けに来てくれるはずです。

でもまずは自分から手を差し伸べたことがなければ、その手があなたに帰ってくることはありません。

これがサイモンシネックの2つ目のルール。お互いを助け合うこと。

続いて3つ目のルールは最後に話すことです。

世界中で最も偉大なリーダーと称されるネルソンマンデラ、ある日、彼はどうやってそんな偉大なリーダーになったのかと尋ねられました。

その時、彼の頭に浮かんだのは子供の頃、部族のリーダーだった父に連れられて、長老たちの会議に何度も同席した時のことでした。

その中で彼が強く覚えているのはたった2つのことだったんです。

まず1つ目は皆が輪になって座っていたこと。

そして2つ目は父親が必ず最後に話していたということです。

彼のリーダーシップのルーツはまさにそこにあったのです。

あなたもこれまでに話す力よりも聞く力が大切、そんな言葉を聞いたことがあると思います。

でも伝えたいのはただ聞きましょうという話ではありません。

サイモンはこう言っています。

最後に話すことを学びなさいと、一見シンプルですがこれには深い意味があるんです。

特によくあるこんなリーダー層。

私はこう思います。それでは皆さんの意見も聞かせてください。

これは一見良いリーダーに見えるのですが、実は二流です。

なぜなら最初に話すことで空気を支配してしまっているから、それは意見を聞いているようで実はもう答えを押し付けているんです。

最後に話すには大きな3つの効果があります。

1つ目は全員が自分の意見を聞いてもらったと感じられること。

2つ目は全員がこの場に貢献できたと感じられること。

そして3つ目はあなた自身が話す前に全員の考えとその背景を理解できることです。

ではどうすればこのスキルを実践できるのか。

答えはまず自分の意見を心の奥にしまっておくこと。

反対意見がある時、その場で否定してしまいがちですがまずは待ってください。

そして逆にその意見に同意したとしてもまずは待ってください。

同意する意見が出た途端に、私もそう思うと話のターンを奪っていく人がいます。

これでは相手からするとまだ話したいことがあるのにとなりかねません。

またここであなたが自分の意見を主張することで、本当は相手が伝えたいニュアンスが違った時や続きの意見があなたの意見と反していた場合、そこでもう相手の話は聞けなくなります。

だから大事なのは、同意しても裏付かない、反対しても首を振らない。

ただ静かに座り全てを受け入れる唯一の行動は質問をすることです。

それによって相手のシーンを探り、何を言っているかだけじゃなく、なぜそう考えたのかまでを知る必要があるのです。

そして全ての意見を聞いた後、あなたの番がやってきます。

最後に話すことで、あなたの言葉には全員の意見を聞いた上での重みが乗ります。

だからこそ最後に話すことは最も力を持つ話し方なのです。

この最後に話すというスキル、リーダーだけが意識するものではありません。

友達と話すとき、職場で誰かと意見を交わすとき、家族と向き合う時、誰と会話をする時でもこれを意識するだけで、相手の心の開き方が全く違ってくるんです。

ちゃんと聞いてもらえたと思うだけで、人は安心し自分を出せるようになります。

それが信頼を生み、人間関係を深めてくれるんです。

つまり最後に話すは会話における最強の信頼構築ツールとも言えるんです。

極めてシンプルなんですけど驚くほど効果があります。

一見簡単そうに見えますがかなり難しいです。

特に自分の意見がある時は率先して話したくなりますよね。

だからこそ意識的に最後に話す練習を積み重ねる必要があります。

ぜひ、次に誰かと話すとき試してみてください。

続いて4つ目のルールです。

18世紀 ヨーロッパではある恐ろしい病が産後の女性を襲っていました。

病名は産褥熱というもので、出産わずか48時間以内に母親が亡くなってしまうという病気です。

これが大流行しておよそ100年間にわたりどんどん悪化していったそうです。

ある病院では出産した7割の女性がなくなるというところまで深刻化していたほどだったのです。

当然医師は血眼になって原因を研究していて、午前中になくなった女性の解剖を行い、午後には出産に立ち会うというのを繰り返していました。

しかしどれだけ研究を重ねても原因は分からず、時間だけが過ぎていきます。

そんな中、1800年代半ばになってある男がなくなった女性の死体を調べ驚愕の事実にたどり着きます。

何と医師たちが午前中に解剖を行った後、午後に手を洗わないまま赤ちゃんの出産に立ち会っていたことに気づいたのです。

つまり医師たちの感染源になっていたのです。

そしてそれに気がついた男は医師たちに指摘しました。原因はお前たちだろう。

しかし医師たちはそれを無視し、逆に博士を変人扱いしました。

そんな簡単な理由なわけないだろうと長し続けたのです。

そのあと医師の一人が手を洗えばほんとに治ると気が付きました。

そして医師が皆手洗いを導入するとほどなく病は消えてしまいました。

博士が医師たちに指摘してからなんと30年も経っていたのです。

ありえない話ですがこれ本当にあった話なんです。

ここでの教訓は時にはあなたが問題であるということです。

まず、もしかして自分が間違っているかもしれないと疑う勇気を持つこと。

世の中には明らかに間違っているのに自分は正しいと言い張る人がいますよね。

でも本人は本気でそう信じているんです。

それが怖いところなんです。

客観的に見えていない。それが怖いところなんです。

世界を牛耳るほどの権力者、ノーベル賞をいくつも受賞するような賢い人。

世界中で講演会をするような哲学者ですらこの間違いはあります。

だからこそ、あなた自身にもその可能性があるかもしれません。

あなたが脳が焼き切れることにイライラしている、あの上司や後輩、 奥さんや旦那さん本当にあなたは自分の意見が正しいのかと客観的に見直す必要があるかもしれないということです。

そして大切なのはここからです。

もし自分の間違いに気づけたのなら素直に認めて改善する。

それができれば、むしろ以前よりも人から信頼されて好かれる人になります。

人は完璧な人に魅力を感じるわけではありません。

間違いを認め行動を変えられる人に心を動かされるのです。

これがサイモンが語る4つ目のルール。時にはあなたが問題であるということ。

自分を守るために正当化するためではなく、成長するために自分を疑えるかどうか。

これが人生と仕事で信頼を築くための重要な土台になるとサイモンは言います。

そして最後5つ目のルールです。

サイモン自身がこれが一番好きなんだと語っていたルールです。

私も5つの中で一番心に響きました。

というのもこれは人生の中で本当に大事なある力についての話なんです。

これも本当にあった話で元国防次官の男性が講演会に呼ばれ1000人ほどが集まる大きな会場でスピーチを行いました。

彼は壇上に立ち、スチロールのカップを手にしてこう話し始めました。

昨年もこの場所でスピーチをしました。

その時、私はまだ国防次官でした。

ビジネスクラスで飛行機に乗せられ、空港では迎えが待っていてホテルにはもうチェックイン済み。

朝には再び迎えが来て会場まで送ってもらい、控え室には美しい陶器のカップに入ったコーヒーが何も言わずに置かれていたんです。

そして今手に持っているスチロールのカップを見つめながら、彼はこう続けました。

でも今年は違うもう私は国防次官じゃない。

エコノミークラスで飛んで、自分でタクシーを拾い、ホテルでチェックインを済ませて、今朝もまた自分でタクシーに乗ってこの会場に来ました。

裏口から会場に入り、コーヒーありますかと聞いたら、あっちのコーナーのマシンからどうぞって言われたんです。

だから僕は自分でこのスチロールのカップにコーヒーを注ぎました。

昨年のために用意されたものではなかった。

あれは私があの地位にいたから用意されたものだったんです。

私は今も昔も本当はこのスチロールのカップにふさわしい人間なんです。

彼が教えてくれたのはとてもシンプルだけど誰もが忘れがちなことです。

人は地位や肩書きを手に入れると自分が特別になったように感じてしまう。

でもほんとはあの陶器のカップも部下の敬語も全部ポジションに対して贈られているものなのです。

自分のためではありません。肩書のためなんです。

私たちはそれを間違えがちですが絶対に勘違いしてはいけないのです。

例えば会社でたかだか数年先に入社しただけで、先輩と呼ばれるようになります。

すると後輩たちはやたらと丁寧に接してくれて、さすがですとか言ってくれます。

ここで人は勘違いをするのです。

その後輩は本当にもし立場が対等だったとしても褒めてくれていたでしょうか。

いざそのポジションを離れたり、転職したりするとほとんどの人の態度がコロッと変わります。

そんな時に問われるのは自分という人間です。

その人に人としての信頼がなければ結局何も残りません。

でも逆に肩書きがなくなっても、慕われ続ける人がいるのも事実です。

本当に必要な時に助けてくれるか。

味方になってくれるかは謙虚さが大切ということ。

人は簡単に自分が特別になったと錯覚してしまいます。

でも大事なのはその地位を離れた時、自分はどう扱われるのか。

そこで初めて自分の本当の姿が見えてくるんです。

それを見極めていなければ、私たちは本当の自分を見失ってしまいます。

サイモンはこう語りました。

私たち個人の価値は常に質素なカップ程度ということを覚えておくといいでしょう。

謙虚さと感謝の気持ちを忘れずにいれば、自然とチャンスと人が集まることをこの元国防次官は教えてくれたのだと。

以上が人生を変える5つの小さなルールでした。

人生を好転させるためには自分がこの5つのルールのうち、どれが足りていないかを把握して少しでも意識するこれが重要です。

この5つのルールを完璧に実践できている自分を想像してみてください。

確実に人生が変わると思いませんか。

しかも一つ一つを見れば大して難しいことではありません。誰でもできることばかりです。

ちなみに私自身、自分が生まれ変われるような気がして、このサイモンのルールが本当に大好きです。

考え方ひとつでこんなにも人生って変わるんだと心から感じさせられました。

人はすぐに忘れてしまう生き物です。何度も見返してください。行動にも変化が出てくるはずです。

あまたは自分の心に自分だけの輝きを持っています。でも、日常には仕事、家族、忘れたい過去、他人と比較してしまう自分、将来の不安など多くの闇が邪魔をしてしまいます。

やりたいことがあるのにどうせ無理なんだとブレーキを踏む人。

やなことが起きると環境のせいだと責任転換をする人、悩み事を一人で抱え込み、見解まで疲れ切ってしまう人、会話で優位に立とうと周りの意見を奪う人、肩書や成功体験が増えるほど謙虚さを忘れる人。

こうして心がグレーになり、理想から遠ざかっていくのです。これが人生がうまくいかなくなる最大の理由なのです。

今日から足りない部分があったとしても少しづつ取り戻していけばいいんです。

自分の軸に戻る努力をやめなければ、人生はいつだって修正できます。

心を曇らせるのも自分、輝き取り戻すのもやっぱり自分です。

あなたはスライトエッジという言葉をご存知でしょうか。

自分の夢を叶えられる人、高い目標を達成できる人が20人に1人と言われています。

つまり5%しかいません。

努力しても成果が出ない。何をやっても続かない。

95%の人間はそんな報われないサイクルを繰り返しています。

しかし、どんなことにチャレンジしてもしっかりと継続できて、さらには成果を出せる5%側の人間が存在しているのも事実です。

ではその5%の人間が他の95%とは何が違うのでしょうか。

その答えは遺伝や学歴、運や偶然ではありません。

そして、生まれつき成功にふさわしかったというわけでもなく。

それでも彼らは成功する。

その違いはたった一つ、スライドエッジを理解しているか。

これだけです。

スライトエッジとは、小さくつまらなく見える行動の積み重ねがやがて圧倒的な差になるという考え方です。

そんなこと自分も知っていると思いましたよね。

ですが本当の意味で、このスライド エッジを理解できているとしたら、あなたはすでに5% 側にいるはずです。

そのスライトエッジについて詳しく書かれた本を紹介します。

 

 

 


この本は日本語訳されておらず、日本ではほとんど知られていません。

しかし、海外では世界最高の自己啓発本とまで言われるほどの名著です。

ニューヨーク大学ではマネジメント講義の必読書に選ばれています。

大学の講師デビットローゼンタール氏はこう語っています。

成功を理解するにはこの本がかかせない。読者の間でも絶賛の声が後を絶ちません。

なぜ自分の努力が報われなかったのかずっとわからなかった。

でもこの本が教えてくれた。

成功できなかった理由も、貯金できなかった理由も、全てここに書いてあった。

読んだ瞬間人生が変わった。

この本はなぜここまで人々の心を掴むのか。

その理由を見ていきましょう。

本書は二人の若者の話から始まります。

2人はニューメキシコで同じような家庭環境で育ち、学校も小学校から大学まで全て同じでした。

彼らは2人とも小学生の時にIQが低いと言われ、勉強も運動も全て平均以下、しかし夢や野心に満ちていて未来への可能性を信じていました。

ですが二人には違うことがありました。

それは選んだ道とその先のたどり着いた場所です。

1人は大学を中退し、筋トレとナンパに明け暮れ、バイトの掛け持ちでその日暮らし、やがてビジネスに挑戦するも失敗、その後全てを失いました。

もう1人は大学を卒業し、大企業に就職、その後3つの会社を起業して成功を重ね、現在は豊かな人生を送っています。

実はこの2人の若者、どちらも著者自身の話です。

人生で失敗と成功を何度も繰り返して、ある法則に気がついたと言います。

成功する人は5%、残りの95%は途中で諦めてしまう。でもその違いは才能でも運でもIQでもない。

たった一つ続ける仕組みを持っているかどうか。それだけです。

ほとんどの人が一旦始めたことを続けられないのはなぜ続かないかを知らないからです。

これを見てください。このイラストは本書の中で何度も登場するスライトエッジの象徴的な図です。

 



見ての通りある一点から二つの方向に分かれていきます。

上に向かう曲線は良い選択の積み重ね、そして下に向かっていく曲線は悪い選択の積み重ねです。

今あなたはどちら側にいると思いますか。

自分の人生は上昇カーブに乗っていると感じますか。

それとも気づかないうちにゆっくりと下り坂を滑り落ちている最中でしょうか。

おそらくほとんどの人が多分中間くらいと思うはずです。

でも残念ながら、中間は存在しないと本書では断言しています。

あなたは、今上昇しているか下降しているか、そのどちらかしかないのです。

ですがここから上昇に切り替えることは、誰にでも100%可能です。

その鍵となるのがスライトエッジを理解し、日々の小さな選択を意識すること。

とはいえ、多くの人がそこでつまずいてしまうのには、ある理由があります。

問題はその差がすぐに見えないことです。

成功に必要な小さな行動が最初は全く成果が見えません。

だから多くの人が意味がないと感じてやめてしまいます。

例えば健康、野菜を食べよう、運動をしよう。誰もが正解を知っています。

でも現実には肥満や生活習慣病が増え続けています。

なぜか、今日やらなくても死なないからです。

ハンバーガー1個では死なない。

運動を一日さぼってもでも何も起きない。

でも、それを1年続けたら未来はどうなるでしょうか。

1年あればほとんどの人が理想の体型になれます。

でも最初の1週間でやめてしまえば何も変わりません。

そこが落とし穴なんです。

実は地味で退屈な行動こそが、人生を変える唯一の方法だと言います。

これに気づいた人だけが5%の側に立てるのです。

ほとんどの人間はこれを理解していても実行に移せず、ある日突然人生を変える一発逆転の何かがやってくると信じています。

宝くじ、とんでもないひらめき、誰かとの運命の出会い、そんなものばかり期待しています。

けれど真実は逆です。成功とは毎日行っている簡単ことから生まれる。

そして失敗もまた毎日行っている簡単なことから生まれます。

例えば1日に10ページだけ本を読んだとして、1年後には10冊ほどの本を読み終えていることになります。

たったの10ページで、たったの1年で、10冊の知識の差が出るのです。

だからこそ、スライトエッジの力を信じて行動し続ける人と、目に見える変化がないことに不安を感じやめてしまう人との間で、時間とともに大きな差が生まれていくのです。

あなたはすでに成功に必要なことを全部知っているんです。ただやらないだけです。

毎日本を読めば知識がつくことも、毎日筋トレをすれば筋肉がつくことも、毎日努力すれば成長できることも誰もが知っています。

この行動は未来が変わるかもしれないという可能性ではなく、スイッチを押せば必ず電気がつくのと同じで、必ず未来が変わるという確信です。

ただ一つ違うのはそこに時間が関わっているということだけです。

著者はこういっています。

意志の力じゃ無理なんだ。もし自分を積み上げ成長し、スライドエッジの上昇の道を進みたいなら、必要なのは味方だ。助けがいるんだ。

 

その力とは時間だ。

意志の力についてはこれまで多くの成功者たちが語ってきました。

ですがこの本はそうした常識を覆します。

意志の力なんて必要ない。

むしろ過大評価されすぎているとはっきり言い切るのです。

意志力は一時的で我慢や自己管理だけではいずれ反発して崩れると言います。

必要なのは時間です。

例えば、今人生がうまくいっていないと感じているとしましょう。

健康、財産、結婚、仕事、どれであれ失敗の側に天秤が大きく傾いているように見える。

多くの小さな判断ミスが積み重なって、今やどん底にいると感じているかもしれない。

こんな時、私たちは劇的な変化を望みます。

映画のように何か奇跡が起きて、状況が一変してくれればいいのにと。

ですが現実では今何ができるかを考えるしかありません。

ほんの小さな前向きな行動を一つだけ追加してみる。それだけです。

何も変わったようには見えない。でももう一つ追加する。

そしてまたもう1つ、またもう1つ、するとそのうち、天秤の傾きがわずかに変わるのが分かってくる。

やがてその失敗側にあった重みが、少しずつ持ち上がり始める。

そして成功側へとゆっくり傾き始めるのです。

だから大きなことをやり続ける意志の力はいらないのです。

そんなものはすぐに限界がきます。

簡単で誰でもできることの積み重ね。その時その時の一瞬の選択なのです。

大事なのはやめないこと。信じて続けること。

 



スライトエッジの加工曲線にいるとしても、過去に間違った選択をどんだけ積み上げていても、今この瞬間からやり直すことはできると著者は言います。

とは言っても大半の人間はこれを実行に移すことができません。

今その瞬間の選択だけが未来を変える。鍵だとわかっていてもできない。

そういう人に向けて夢を叶える3つのステップというものを用意してくれています。

ステップ1は書き出す。

どんな分野であっても成功を手にするために最も重要なスキルは想像する力です。

スポーツでも、ビジネスでも、恋愛でも、どの分野でもそれは共通しています。

イメージするということはただ空想するのではなく、現実に引き寄せる行為です。

そのためには脳の中にだけ留めておいてはいけません。

現実の世界で物理的に書く必要があります。

あなたの夢は何ですか。

理想の家、理想の仕事、理想の結婚、どんな夢でもいいのです。

心から叶えたいと思う夢を短い言葉で書き出してください。

夢は大きくても小さくてもいいです。

次はこの夢たちに2つの要素を加えます。

まずはその夢に何をという要素を足して具体的な言葉にしてください。

例えば、経済的に自由になりたいという夢があるとしたら、経済的自由とは一体何を意味するのでしょう。

銀行口座にいくらあればいい。

年収はいくら、それらを全て明確に書き出してください。

誰もが羨む美しい体を手に入れたいという夢なら、何キロまで痩せる。

ベンチプレスは何キロが目標など具体的にしてください。

次はいつまでに作成するかを決めてください。

夢には期限が必要です。

全ての夢について、いつまでにそれを叶えたいかを明確に書きましょう。

作業の80%は最後の20%の時間で片付くと言われています。

例えば夏休みの宿題を思い出してください。

8月の終わりに全体の8割を一気に終わらせた人多いはずです。

でももし夏休みの宿題に提出期限がなかったらどうでしょう。

一生終わることはないですよね。

夢や目標も同じでいつかやろうではずっとやりません。

いつかは永遠に来ないんです。

書き出して明確にして期限を決めること。それが夢を現実に変える最初の一歩です。

最初の一歩です。

続いてステップ2は毎日見ること。

夢を書き出す最大の理由はそれを毎日見て読み返すためです。

なぜ毎日それを見る必要があるのか覚えておいてください。

成功する確率は19対1で失敗側に偏っています。

だからこそ常に自分の脳に自分はどこに向かっているのかを思い出させ続ける必要があります。

ナポレオンヒルが500人のトップクラスの成功者を研究して成功者の共通点を導き出しました。

それはみんな自己暗示をしていたことです。

つまり自分の目標を規則的に繰り返し、自分自身に語りかける力です。

彼の調査によれば、この人たちは平均して毎日2回、自分に向けて目標を語りかけていたと言います。

なぜ成功者たちが自分の目標を毎日自分に言い聞かせる必要があったのか。

彼らの意志力が弱かったから、それでも記憶力が悪かったから、違います。彼らは潜在意識の力を理解していたからです。

潜在意識の中に常に自分の目標をフィードしておくことで、その目標と一致した出来事を引き寄せ不必要なものを排除できるようになるのです。

だからこそ、あなたも目標を見えるところに大きい自分の無意識の領域に刻み込みましょう。

続いてステップ 3は計画を立てるです。

多くの人が正しい計画、うまくいく計画を立てなきゃと思いがちですが実は違います。

目指すのは完璧な計画ではありません。

必要なのはとにかく始められる計画、正直に言いましょう。

最初の計画通りゴールにたどり着ける人、こんな人は存在しません。

どんな成功者でも多かれ少なかれ当初の計画からは外れているといえます。

なぜなら途中で予想外のことが起きたり、絶対に超えられない壁にぶち当たったりするからです。

だからこそ大事なのはまず動き出すための設計図を持つこと。

計画とはゴールにたどり着くためではなく、行動を始めるために必要なものなんです。

著者はこうも言っています。

完璧な計画を追い求めるあまり、直感やひらめき、柔軟な発想を失ってしまうことがあると。だから走りながら学ぶ、進みながら修正する。

このサイクルに入ることが何より大事なんです。

つまりあなたに必要なのは完璧な計画ではなくスタートを切れる計画です。

スライトエッジを理解して行動を続けていけば、計画はやがて自然と正しい形に育っていきます。

3つのステップを理解したら、次に大切なのが自分自身への投資です。

たった1日10ページ読むだけで人生が変わるなんて信じられますか。

そして実際にその小さな選択が人生を大きく変えてきた人たちを何人も見てきたと言います。

夢や希望はあるのにそこへたどり着く道が見えない。

本当はすでに多くを持っているのにそれを生かす術を知らない。

そんな人この世界にたくさんいます。

リンカーンの有名な言葉があります。

木を切り倒すのに6時間あるなら、私は最初の4時間を斧を研ぐのに使う。

彼は木を切るという本番の作業に2時間しか使わず、 その2倍の時間を準備に使うと言っているのです。

この例えをあなたの人生という仕事に置き換えた時、その道具は何か。

それはあなた自身です。あなたこそが斧なのです。

どんな角度で斧を振るかどれだけ力を込めるか、どこを狙うかなどは全て後で学べばいいことです。

でも最初に取り掛かるべきは斧そのものを鍛えることなのです。

ある研究によると大学に進学しなかった高校卒業者のうち58%が、その後一生で1冊の本も読まないということが分かりました。

この現象こそがなぜ95%の人が失敗曲線に滑り落ちてしまうのかを物語っています。

彼らは夢や理想を持っていなかったわけではありません。

ただ必要な知識を得られなかっただけなのです。

国連によれば世界には10億人以上の人々が読み書きができないとされています。

つまり世界の7人に1人が読むことができないということです。

そしてこう考えてみてください。

もしあなたが先ほどの58%に入っていて、高校卒業後に1冊の本も読んでいないとしたら、その10億人とあなたにどんな違いがあるでしょうか。

本を読む能力があったとしても読まないのであれば何の違いもありません。

でも問題はただ読まないことではなく、何を読むかが大事だということです。

本を読むことができる7人のうち6人は娯楽や時間つぶしのためだけに読書をしています。

もちろん娯楽を否定するわけではありません。

誰だって楽しいことが好きですし、マンガや恋愛小説だって悪くはありません。

けれどそのような本をいくら読んでもスライドエッジの上側には到達できないのです。

ですが、もしあなたが7つの習慣や思考は現実化するのような本を毎日の読書リストに加えたらどうでしょうか。

それは全く違う世界が開ける選択となります。

さて明日からあなたには2つの道があります。

朝6時アラームが鳴る、無意識のうちに手が伸びてボタンを押す。

あと10分の猶予。

今あなたは選択を迫られる。

電気をつけて頭を起こしてエンジンをかけ、ぼんやりした脳を刺激して感謝している3つのことを書き出す。

毎日やると決めた10分の散歩、そして10ページの読書、あるいはもう一度布団に潜り込んで二度寝することもできる。

あなたの人生の方向性はその瞬間に決まります。

たった1回の朝じゃないか、数分でだけでしょ。人生を左右するような話じゃないよと考える人。

スライトエッジを理解して瞬間の選択を間違えない人。ここで差がつきます。

今は大したことに思えないかもしれない。でもその数分の使い方が実は次の40年間の過ごし方を選んでいることになる。

そして何より大事なのはそれが難しいことではないという事実です。

あなたの哲学が変われば、あなたの態度が変わります。態度が変われば行動が変わります。行動が変われば結果が変わります。結果が変われば人生が変わります。

やってもやらなくても大差ないように思える。小さな行動が実はとてつもない力を持っているとどうか気づいてください。

1日、数分の読書を続けるかどうか。スマホをいじる前に1つだけ家事を済ませるかどうか。ほんの一言ありがとうを伝えるかどうか。

どれも簡単です。今日やっても何も起こりません。明日やっても何も起こりません。

それを1ヶ月続けたところでまだ何も起こりません。だから95%の人は成功できないのです。

ですが成功できる人は知っています。1年後のは大差が開いている。

今この瞬間からでも始められる力があります。道具もいらない。知識も才能も環境もいらない。必要なのは今日からやると決めることだけです。

いつかチャンスがやってきたら、いつかお金ができたら、いつか時間ができたら、いつかスキルを身につけたら、このような言葉を自分に言い聞かせたことはありませんか。

いつかなど存在しません。今までもこれからも存在しません。あるのは今日だけです。

明日が来たとしてもそれはまた別の今日になるのです。その翌日もそしてその次の日も全て今日です。

私たちにあるのは今この瞬間だけです。ただあなたにはそれが見えていないだけ。

ずっと続けていることがあるけど今は目に見える進展がないと感じているなら、それは飛躍の直前なのかもしれません。

あなたがするべきことはただ一つ続けること。

飛躍はやがてやってきます。

 

 

 

 

食べ過ぎを繰り返し、太ることを恐れて、吐いたり下剤を乱用したりする神経性過食症は、深刻な健康被害を伴う精神疾患だ。

考え方や行動の歪みを直す認知行動療法が有効であることは分かっているが、専門家が少なく地方では受けにくい問題もある。

福井大など国内7医療機関からなるチームは、自宅で手軽に受けられるオンラインの認知行動療法を開発し、約半数の女性患者が日常生活に支障がない程度に回復させる効果があったと米医学誌に発表している。

神経性過食症は食事をコントロールできずに、短時間に大量の食べ物を食べてしまう症状で、嘔吐や下剤乱用、絶食、過剰な運動といった代償行為を繰り返す。

体重に対する過度のこだわりがあり、健康の悪化 だけではなく、体型を意識すぎてうつ病になるなど、自傷や自殺のリスクも高い。

20代女性で多く女性の最大3%が生涯に発症するとされる。

福井大は東北大、千葉大、独協医埼玉医療センター、徳島大、鹿児島大、国立精神・神経医療研究センターと共同で研究を実施。

一般的なカウンセリングや抗うつ剤の処方など通常の外来治療を受けている、15から54歳の女性の神経性過食症患者61人をほぼ半々に分け、一方のグループには外来治療に加え、独自に開発したオンライン認知行動療法を受けてもらい治療効果を検証した。

認知行動療法は心と行動の問題を続けさせている物の考え方や行動様式を特定し、それらを改善させることに焦点を置いた精神療法です。

通常は公認心理士などが担当し、8から16回にわたり個人やグループで対話形式で行う。

今回の検証ではパソコンやスマートフォンから好きな時間にログインできる週1回、計12回の治療プログラムを提供した。

プログラムでは過食に走る心理的な過程や健康的な食生活などの知識を学ぶだけでなく、どんな食べ物を目の前に置いた時、どんな衝動を感じるか、どれだけ我慢できるかを実験したり 、トラウマとなった体験を書き出したりして認知や行動の修正を図る。

患者はプログラムに取り組みながら、質問があればその都度できるだけ早いタイミングで治療者からチャットによる回答や助言を受ける。

検証に参加した患者の平均年齢は27.8歳、平均病歴は9.3年で、約半数が就業者だった。

約3ヶ月の評価で過食と代償行動の合計回数は、通常の外来治療のグループでは減らなかったのに比べ、プログラム参加者は週あたり平均19回から11回へと大幅に減少した。

また、摂食障害の重症度を測る国際的な質問票による評価で、日常生活に支障がない症状にまで回復したと判断された。

患者の割合は通常治療で13%、プログラム参加で45から55%だった。

プログラムを開発した福井大「子供の心の発達研究センター」の浜谷沙世 助教授によるとプログラムを受けた患者からは、自分のペースで進められるため、学習の振り返りや復習がしやすくて助かる。

対面でのカウンセリングが苦手なため、ストレスを感じることな進めることができたといった感想があった。

自宅で専門的な治療を受けられる新たな選択肢として活用が期待ができる。

今のところ、保険診療や遠隔医療の制度が利用できるところまで至っておらず、一般的には受けられないがまずはこういう治療があるということを知ってほしい。