がんの治療をしている患者で、体の痛みを感じる人は多い。
 

痛みの原因もさまざまだが、一方では「痛みは我慢するもの」という患者の意識は根強い。

 

国が定める現在のがん対策推進基本計画では、がん診断時から、痛みなどに対処する緩和ケアが必要とうたわれている。

 

痛みが治療に悪影響を及ぼすこともあり、専門家は薬剤などは進歩している。遠慮せずに医師に伝えることが大切だと呼びかける。

 

痛みを我慢する人は多い。がんの進行度と痛みは必ずしも一致せず、痛みを取ることは「最期の手段」ではない。

 

痛みの原因は、がん自体が組織を壊して起こるのではなく、抗がん剤の副作用や、治療のために体を動かさないことによる間接痛や筋肉痛もある。

 

がんが神経を刺激し、がんと関係ない部位が痛むことも珍しくない。

 

痛みを我慢していると、睡眠障害や食欲不振を招いて体力や免疫力が落ちたり、病気と闘う意欲を失ったり、治療への悪影響が生じてしまう。

 

治療が中断されるのではといった心配をする患者もいるが、痛みは我慢せずに医療者に適切に伝えることが大切だ。

 

痛みを説明するポイントとして、①どこが②どんな時③どんなふうに④どのくらい続くのか⑤痛みで困ることは何かを告げるといい。

 

痛みは治療を進める上でも重要な情報。

 

詳細を伝えることで、医師は原因を探り、薬の選び方も変えられる。

熱中症に注意しなければならない季節になりました。

 

消防庁によると、昨年5月から9月までの全国における熱中症による救急搬送人員数の累計は5万5852人に達し、そのうちの半数以上が高齢者だったそうです。

 

高齢になると、暑さを感じにくくなり体温調節機能が衰えるため、気温が高くなる昼間の外出はできるだけ避けるようにしてください。

 

どうしても炎天下に外出する際には、通気性の良い衣服を着て、日傘や帽子も必ず使用し、できるだけ日陰を歩きましょう。

 

室内で過ごしているときも油断は禁物です。喉の渇きを感じていなくても小まめに水分を補給し、エアコンや扇風機を使って室温を28度程度に保つよう心掛けてください。

 

熱中症予防には、環境省の熱中症予防情報サイトで公表されている「暑さ指数」(WBGT)をパソコンなどで確認するのも効果的です。

 

この指数が28度を超えると熱中症にかかる人が急増するため、自分が住んでいる地域の数値を小まめにチェックする習慣を付けるとよいでしょう。
 

環境省の熱中症予防情報サイト

 

http://www.wbgt.env.go.jp/

国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)と日立製作所(東京)の研究チームは、アルツハイマー型認知症の患者に「タッピング」という指の運動をさせると、健常者と違う特徴があることを突き止めた。
 

認知症特有の運動機能の低下が計測できれば、従来の診断法より早期かつ安全に兆候をつかまえられる可能性がある。

 

研究チームはさらに多くの人で特徴を解析し、将来は健康診断などい応用して早期発見につなげたいとしている。

 

同センターの近藤和泉福院長(リハビリテーション医学)によると、認知症患者は運動機能が衰える傾向があることや左右の連係した運動に支障が出ることが分かっている。

 

これをヒントに研究を計画し、認知症や認知症予備軍と診断された高齢者23人と、同世代の健常者22人の同意を得て、親指と人差し指の腹をポンポンとぶつけるタッピング運動をしてもらった。

 

指先に磁気センサーをかぶせる日立の独自技術で、左右の指を打つ強さや速度、間隔、指の振れ幅などの最大値や平均値を精密に計測。

 

微細な違いを44項目にわたって解析した結果、認知症の人たちでは、両手の指を交互に打つときに、その間隔や指と指が触れている時間にばらつきが出やすいことが判明した。

 

認知症が重症になるほどばらつきが大きくなることも分かった。脳の委縮などが関係しているとみられるという。