トウガラシの辛味成分であるカプサイシンが歯周病の進行を抑制する働きを持つことを、新潟大大学院高度口腔機能教育研究センターの高橋直己特任教授が、口腔保健学分野の山崎和久教授らとの共同研究で突き止めた。

 

歯周病は、骨を支える歯(歯槽骨)が壊されたり、歯肉が炎症を起こしたりする症状が特徴だ。

 

カプサイシンは、体内の「TRPV1」というたんぱく質を活性化する作用があり、遺伝子操作でTRPV1をなくしたマウスに歯周病を起こさせて影響を調べた。

 

その結果、YRPV1のないマウスは、歯槽骨の壊される量が通常のマウスより多いことがわかったため、TRPV1が歯周病の悪化を防いでいると推論した。

 

マウス実験では、さまざまな細胞にあるTRPV1の中でも神経組織にあるTRPV1が、歯槽骨の破壊制御に関係していることを解明。

 

神経組織のTRPV1がタンパク質「CGRP」の分泌を促し、CGRPが骨を壊す「破骨細胞」の増殖を抑える仕組みも突き止めた。

 

また、歯周病のマウスにカプサイシンを口から投与したところ、実際に歯槽骨の破壊を抑えていることも確認できた。

 

これらの結果から、カプサイシンが歯槽骨の破壊を防ぐ働きを持つと結論付けた。

 

カプサイシンは普段人間が摂取しているトウガラシの成分で、人間の体になじみやすく、臨床への応用が期待できるという。

 

例えば、歯磨き粉やうがい薬にカプサイシンを入れるなどすれば、歯周病の予防ができるようになるかもしれないとしている。

炭水化物の摂取量を減らす「炭水化物抜きダイエット」がはやっています。

 

効果はあるのか。

 

食事の成分でエネルギー源となるのは、タンパク質、脂肪、炭水化物の三つです。

 

このうち脂肪と炭水化物は、食べ過ぎた分は中性脂肪に変換されて脂肪細胞にたまっていき、肥満の原因になります。

 

一方、タンパク質は細胞を作る材料になりますが、余剰分の多くは尿や便とともに体外に排出されます。

 

そのため肥満の原因にはなりません。従って、脂肪と炭水化物のどちらかを減らせば、痩せれらることになります。

 

では、なぜ炭水化物が注目されているのでしょうか。

 

炭水化物は、ご飯やパン、麺類の主成分ですから、炭水化物抜きダイエットは、簡単に言うと主食を減らそうというダイエット法です。

 

実は海外では昔から知られていた方法で、学術調査もたくさん行われています。

 

まず脂肪と炭水化物を同じカロリーだけ減らしたらどうなるかを調べたところ、炭水化物の方が減量効果も大きく、かつコレステロールなどの検査値を悪化させないことが分かりました。

 

ただし、これは6カ月以内に限ります。

 

一方、低炭水化物ダイエットをもっと長い間続けたらどうなるかも検証されています。

 

結論は、心臓病や骨粗しょう症が増え、腎臓に悪影響を与え、さらに、糖尿病をむしろ悪化させてしまうというものでした。

 

つまり、結果的に死亡率が高まってしまうのです。

 

やはり流行のダイエット法には、すぐ飛びつかないことです。

 

ダイエットの大原則は、三つの栄養素のバランスを保ちつつ、全体の量を減らすことに尽きます。

うつ病の患者がたどる過程を当事者の視点から描いた動画を、製薬会社日本イーライリリー(神戸市)がウェブサイト「うつ病 こころとからだ」で公開しています。

 

約4分の動画はアニメーションと実写で構成し、ナレーションで女性患者の独白が流れる。

 

症状に苦しみ、意を決して医師を訪ねてうつ病の診断を受け、病気を理解し折り合いを付けながら回復に向かうまでを描く。

 

終盤には、つらい思いをしている患者に向け「すぐは良くならないかもしれないけど、まずは自分の中に何が起きているのかを知ることから初めてみませんか」と、周囲への相談や受診を呼び掛けている。

 

この動画は、ウェブサイト「うつ病 こころとからだ」(http://utsu.ne.jp)で公開しています。