こんにちは!
このブログにお立ち寄り頂き、有難うございます。
育児・仕事・人間関係に疲れたあなたの心を豊かで軽やかにする、
アドラー心理学&マインドフルネスコーチ、
ジュバ智子です。
このブログに良く来てくださる方なら
ご存知かと思いますが、
私は物語や寓話、例え話が大好きです。
物語に、自分なりの空想の翼をつけては
物語の中に描かれる
人間の面白さを楽しんでいます。
さらっと読めば、大したことない、
「ああ、その話なら知ってるよ」という
簡単なストーリーでも、
ちょっと想像の力を借りると
人間の心の襞や
複雑な想いを理解するための
とても良い材料になるからです。
みなさんは、イソップ寓話の
「アリとキリギリス」のお話をご存知ですよね。
夏の間歌って暮らすキリギリス。
一方で、冬に備えてせっせと貯えをするアリ。
冬になり、食べるものに困ったキリギリスが
アリを訪ねますね。
この続きには、2つのバージョンがあるそうです。
一つのバージョンは、アリがキリギリスを
冷淡に追い返し
キリギリスは飢えて死ぬというもの。
もう一つは、アリが慈悲を示し、
「あなたは夏にあんな風に遊んでいたから、
こんな風になったんですよ」と
諭したうえでキリギリスを助けるというもの。
私が子供のころ、絵本で読んだのは
二つ目のバージョンですが、
皆さんはどうでしょう?
どちらのバージョンも「面白い」ですね。
「面白い」というのは、
含蓄があるという意味で。
ちょっと想像してみてください…
キリギリスを無情に追い返すアリの心境って、
どんなものなんだろう。
ドアを閉めれば必ず相手は死ぬ、
そうわかっていて、敢えてドアを閉める時、
アリは何を感じるんだろう?
何も感じないとしたら、そんなアリの
心象風景って、どんななんだろう?
一方で、ドアを閉められたキリギリスは、
何を思うのだろうか?
夏の間遊んでいた自分への情けなさか、
冷酷なアリに対する恨みだろうか。
自分だったら、人を恨みながら死ぬより、
後悔しながら死ぬ方がまだいいな。
キリギリスを助けたアリは、
次の夏もキリギリスが同じように
歌って過ごしたら、どう思うだろう?
あの冬の日の親切が、
「相手が改心する」ことを条件としていたら、
きっと面白くないだろうなあ。
毎年毎年、何の反省もなく
キリギリスが助けを求めに来たら、
アリはその都度、無条件に
キリギリスを受け入れられるんだろうか。
キリギリスは、命の恩人のアリの
「だから、夏も働きなさいよ」という
アドバイスに、嫌々ながらも従うのだろうか?
でもキリギリスにとっては
夏に歌うこと、それが全てなんだ。
結局は「僕が生きたい生き方をするんだ」と
死を覚悟に歌うかもしれないな。
・・・どうでしょう、こんな風に考えてみると
何となく共感できるところが見えてきたり
自分が気づかなかった心の声が
聞えてきませんか?
キリギリスは、私。
アリも、私。
自分がキャラクターの中に入り込んで
物語を追体験すると、
もしかしたら、自分が見たくない
自分の内面を知るきっかけに
なるかも知れません。
でも、
自分を知れば知るほど、
特に「暗い面」を知るほど、
他者への理解も深まります。
是非、物語を自分探検の材料にしてみてくださいね!
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