こんにちは!
このブログにお立ち寄り頂き、ありがとうございます。
育児・仕事・人間関係に疲れたあなたの心を豊かで軽やかにする、アドラー心理学&マインドフルネスコーチ、ジュバ智子です。
私はドイツでマインドフルネス(MBSR Mindfulness-Based Stress Reduction)を勉強していますが、勉強し始めたころ、真剣に悩んだことがあります。
それは、私のドイツ語力。
30年も住んでいると、大抵のことはドイツ語で済ませられるのですが、マインドフルネスの合宿やワークショップに参加すると、必ず自分のドイツ語力の低さに凹んでいました。
瞑想の後、自分の気持ちを伝えようにも、日本語で話すように言葉が見つからない。心の襞の繊細な部分を人にわかるように伝えるには、日本語でも難しいのに、外国語だと、もっと難しい。
しかも、学んでいる仲間は心理学のプロや療法士さんばかりだから、全員が言葉の選び方がうまく、文章の質がとても高い。
気持ちをシェアしたくない
シェアしたところで、幼稚な内容を笑われるに違いない
そもそも伝わらないだろうし
シェアの時間が来ると、こんな気持ちで胸が苦しくなる。
シェアしたいことはいっぱいあるのに、シェアしたくない気持ちで胸がいっぱい。
先生は絶対に無理に発言させないから、黙っていればそれでいいのだけど、心の中は波立っている。
だけど、しばらくはそんな気持ちを胸にしまい、あまり発言しない、大人しい生徒だったのですが、覚悟を決めて話したことがあるのです。
それは娘を抱きしめた時の話。記事はこちら↓
その時に起こったこと、自分の気持ちを綺麗に文章にはできなかった。
だから、起こったことをそのまま、ナレーターになったように話しました。
文章のレベルで言えば小学校レベルだったと思います。
それでも私が使えるドイツ語は全部使って、簡単で短い文章を作って話していきました。
話し終わったら、たくさんの仲間が泣いてたんです。
隣に座っていた人は泣きながらハグしてくれました。
そうか、こんな話し方、こんなレベルでも伝わるんだ…と思って、恥ずかしい気持ちはあったけれど、それからは自分の気持ちを簡単な言葉でストーリーにしてシェアしていきました。
しばらくして、ある合宿の時、MBSRの仲間が、
「智子って気持ちをシェアするのがすごく上手だよね」
って言ったのです。
「いやいや、シェアは実は苦手なんだ~。私のドイツ語ってみんなのレベルと全然違うし、いつもドキドキして話してるんだよ」
と言うと、
「智子はね、言葉がシンプルでしょ?そこがいいのよ!誰が聴いても良くわかるの」
「あと、ストーリーにして話してくれるから、みんな話に引き込まれちゃうんだよ!」
という答え。
私は、語彙が少ないから、やむなく簡単な言葉を使っていたし、うまくまとめられないから、ストーリーにしてだらだらと話さざるを得なかっただけ。
それなのに、「それがいいんだ」と。
私が弱点だと思っていたことが実は強みだったのです。
今では、厚かましいくらい、思ったことをシェアしています
自分が苦手だと思っていること、思い切って出してみると、意外な発見があるかも知れません
マインドフルネスの勉強から、思いがけない学びがあったお話でした。


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