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セラピスト・ノート

カウンセリングルームとコンサルティング会社の運営をしてます。
セラピストの経営について気付いた事を・・・株式会社呉竹(名古屋)

カウンセラーは、基本的に勉強好きです。

心の世界は、答えが出ませんので、
いろんな可能性を追求したくなります。


それは、とても素晴らしい事なのですが、
本来の職務を置き去りにしてしまう場合も多いです。

職業としている人が、勉強すること、自分探しをすることは、
仕事ではありません。

常に学び続けることは、プロとしてあたり前です。


セッションを行なって、
クライエント様に、人生の糧を得ていただくお手伝いをするのが仕事です。





先日、タウンページが届きました。パラパラと眺めてみると、カウンセリングや心理療法等の心のケアを職業としている業者は、1ページに4列ある中でたった1列存在しているのみでした。マッサージやカイロ等の体のケアをする業者の約20分の1ほどの件数でした。

いろんな解釈があると思いますが、私はできれば2(体のケア):1(心のケア)くらいの比率であって欲しいと思っています。

この業界(心理)に関わらせていただいた当初は、「カウンセラーという存在が将来は無くなったら良い」と思っていましたが、人が生きている限り悩みは無くなることはありませんし、セッションの回数を重ねていくほどに、このような機関をもっと活用していただき、少しでも楽になっていただける方が増えてくだされば・・・という思いのみが募っています。

そして、時代に応じて、村の長老やお寺の住職等、悩みを聞く窓口が存在してましたので、今の時代は我々がその役割を担わなければなりません。

巷では、カウンセリングを生業にするのは難しいとよく言われたりしますが、私は全くそうは思いません。実体験でもそれを感じて来ました。その幻想をどうにかして解いていきたいと、余計なおせっかいを無い頭で試行錯誤しています。


ひとつの状況を受け取った時、

受け手の表現の仕方で、
その後の状況は大きく変化したりする。


「このままだと、良くない状況が起きそうです」
と伝えるのと、

「こうされると、良い状況が起きやすくなると思います」
と伝えるのと、



どちらが良いイメージを持てるか。
どちらが良い結果を招くか。

明白であると思う。
くれたけ心理相談室の、全国応募をストップさせた。

期間中は、ほぼ毎日エントリーを頂戴した。
とても有り難いことである。


「採用、不採用の基準は?」と聞かれる事があるが、
基準は多岐に渡るので、真剣に聞かれない限り答えない。
(結構長い話になるので申し訳ないから)


例えば、応募者自身が、
一人で独立したほうが、この人は伸びやすいだろうな・・・と
感じたら、独立を奨めたりする。

笑顔の増えるお手伝いが使命だと思っているので、
ウチでなくても、カウンセラーとして発展してくれればそれで良いと思う。


こんな事があった。

ある応募者の方で、とてもよい感じの方であったが、
こちらのタイミングがありお断りをした。


その方は、お断りをしたにも関わらず、
大変丁寧なメッセージを、感謝の言葉と共にくださった。

ここまでは、20人にお一人くらいいらっしゃる。


そのメッセージの中に、

「カウンセラーとしてのブログを書き続けて、
また半年後、一年後にエントリーさせていただきます」と、
言葉を添えられていた。


そして、今
本当にブログを書かれていらっしゃる。



次回は、長いご縁となるかも知れないし、

もし、ご縁がなかったとしても、その方のスタンスは、
この先素晴らしいご縁を、きっと引き寄せられるのでしょうね。


過去の栄光は、捨て去った方が良いかもしれません。

それは、
すでに使えないノウハウやスキルであったり、

その実績は、他者が知らずのうちに気づくものであって、
自分でアピールすることは、自己の思考低下に繋がったりもします。

成し遂げたという自信は持ち、今と未来を積み重ねていくこと。


事業者が自分の功績を語るのは、引退してからで十分だと思います。

今日からのページは、
ぬりえのように輪郭が描かれているよりも、

真っ白なキャンバスの方が、
きっと素敵な絵を描けると思います。


Flying swallow - 無料写真検索fotoq
photo by Takashi(aes256)