吾亦紅(ワレモコウ)は、画像のような秋の植物です。
今月は、吾亦紅を俳句によみました。
遍路道 小さき駅に 吾亦紅
今月のblog句会(
さん主宰)では、席題というあたらしい試みがありました。「境、知、限、原、前、路」のどれかの字を、俳句の中にとりいれるというものです。
それによって普段、自分であまり使ってない言葉を発見し句の幅を広げよう、という事でした。
私が住んでいるところには、札所寺がたくさんあるので、巡礼中のかた(お遍路さん)に出会う機会はわりと多いです。
この日も、二人連れのお遍路さんの姿に『路』の字を発見したので、その動向に注目。
おふたりとも女性で、白装束でした。
駅にあった生け花をみて「吾亦紅だ」と歓びの声をあげていました。
吾亦紅は、メインのお花でなく脇役のような感じだったのですが、心ひかれる草花だったのでしょうね。
白装束のふたりが、吾亦紅の「紅」(といっても地味な色合いですが)に、よろこんだ姿を、句にしたいと思いました。でも、ただ単語を並べただけになってしまいました(;^_^A
もう一句は『境』で
秋の水 時季の境を 告げてをり
水をひんやり感じたことから、秋の深まりを表現しようとしたのですが、なんだか説明口調に…。
自分でも気に入る句ができないまま、時間切れとなりました。
同じく『境』をとりいれた悠人さんのみごとな句をご紹介させていただきます。
生と死の 表裏の境 秋刀魚焼く 悠人
↑今回の句会で最高点となった名句。
この句をみたあと、わたしは秋刀魚を食べたくなり、買いにいきました~
おいしそうだったからヾ(@^▽^@)ノ
生と死の境に美味しいモノがいる…
十七文字の小さな世界…でも、詠み人によってこんな大きな世界にひろがるのですね!!
私の身内に、ひとりだけ俳句づくりに熱心な人がいて(今は高齢となり、つくっていません)、その人が若いとき、「俳句って五・七・五にまとめたら、俳句になる、というものでもないの!」と言っていたことを、思い出しました。「何言ってるのかな~」と思ってましたが、今はすこしわかるような気がします。
伝えたい景が、浮かびあがる言葉選び、というものがあるのですね。
勉強になります。。。と言いつつ
↓駄句を。