鞆の浦の普段の街姿を撮る。
今では珍しい白シャツに麦藁帽子。昔の日本がここにある。
人間は、繰り返す。
ぼくらは何度も同じようなことを繰り返しながら生きている。
決して繰り返したいと思っているわけではないのだが、繰り返してしまう。
それには、たまたま同じようなことをしていたなぁ、などとボンヤリ思う繰り返しもあれば、またやってしまったというような過ちに似た繰り返しもあるだろう。
脚本家の山田太一氏がこの人間の「くりかえす」ということについて書いている。
人間は、繰り返すことに意味があるから繰り返すのだと。
山田太一氏は、詩人の杉山平一氏の「繰り返す」という詩に出会って考えさせられたらしい。我われはふと気がつくと以前に同じ事をしていたことを思い出す。
「僕は同じことをやるのだ。なにかがやらせるのだ。」(杉山平一)
その自分でもうんざりするような行為でさえ、けっしてそれを卑下することもない。
「別の人生を生きられるはずはないのだから」(杉山平一)
繰り返すことを本能的にしてしまう時もある。
また意識的にくりかえさざるを得ないこともある。
数ある音楽の中で、ある曲ばかりをくりかえし聴いてしまう。
数あるお店の中で、あるお店ばかりに行ってしまう。
好きな曲をくりかえし聴くから心に届くので、本来くりかえしをぬきには深い喜びはないのかもしれない。安価で手軽に大量の曲を聴けるようになれば、どうしても一曲をくりかえし聞く集中力は乱されてしまうのではないだろうか。
くりかえしに喜びがあると分かっていながらももっとたくさんの曲が聴けるという魅惑を無視できない。くりかえしたい。落ち着けない。くりかえせない。(山田太一)
人間の業としてのくりかえし。
人間の本質の欲としてのくりかえし。
この世の出来事に一切の偶然はないとすれば、くりかえしもまた必然であるのか。
くりかえすとは、実は深いのである。
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