しょうがないという積極性

 ろんな人から瞑想を勧められた時期があった。  

やるといいのが良く分かる。  

それからは、瞑想とまではいかないけれど、目をつむって心を整えるだけでずいぶんと世界が変わってきた。  

生前向き主義者」というほど自分がアグレッシブな人間とは思わない。  

何かに突き動かされるように、アグレッシブこそが人生の成功の秘訣だとは思わないのは、天性のグウタラ主義のお陰だろうか。

だ、最近は「時は確実に有限である」というごくごく当たり前のことが、前向きな原動力になっているのは確かだと思う。しかし、いわゆるアグレッシブ前向き人間のような熱が充満しているわけではないのだ。  ある人の座禅を勧める書に、  

「諸縁を放捨し、万事を休息すべし」  

というものがあるらしい。  

っていられるヒマも必要も感じられない人間(実にそうだった)。ともすれば息をしていることも忘れている人間たち。  

そもそも、前向きに生まれてきたわけではなかろう。  

「しょうがなく」生まれてきたのが、人間の苦しみの本音なのだと。  

禅僧の南直哉(じきさい)師は、そう言うのである。  

大事なことは背骨を真っ直ぐに伸ばして、呼吸をゆっくりと静かに行う。心を整える。  

そして、「その状態」に集中して頭をすっきりさせる。  

難しいことだ。  

慣れが必要だ。  

「生まれてきてしまったという、実に頼りない事実を受け入れることから原始の積極性が始まるのである。それはその生を受け入れねばという、強いられ迫られた積極性だ。」(本文より)  

なんだかんだ偉そうなことを他人はのたまうけれど、所詮わが身の始まりは生まれてきてしまったと言う苦しみに還るのである。  

走るばかりではなく、

 たまには座れ、と言われる。  

よしっ、  

できることからやってみようや。

実に、ちくま文庫らしい。

しょうがないという積極性










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