「国沢真弓さん講演会」は「心のデトックス」をする「涙活」だ! | ダウン症児のママはシンガーソングライター MIMOの「ギフト」な日々

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ダウン症の愛娘の子育てと、シンガーソングライターとしての音楽活動を楽しんでいます。
みなさんが元気でやさしくなれる情報をお届けいたします!

今日は、ダウン症のある愛娘「あーちゃん」がお世話になっている「児童デイ」での講演会を見に行ってきました。来てくださったのはなんと!私の憧れの女性!NHKの番組に長年出演していたフリーアナウンサーとして活躍される一方、一般社団法人「発達障がいファミリーサポートMarble」の代表理事でいらっしゃる国沢真弓さん。ご自身の息子さんにも自閉症があるとのことで、自閉症スペクトラム支援士、三鷹市知的障害者相談員もなさっています。「親のこころ」を支える、プロフェッショナル中のプロフェッショナルです。

 

 

以前「発達障がいの子どもたちに生のオーケストラを」という趣旨で開催されたコンサートを見に行ったことがあり、その時に主催をされていたのがMarbleさん。その司会をなさっていたのが国沢さんでした。その穏やかなお声、お言葉、お人柄に、私は速攻で惚れ込んでしまいました。今日はお会いできただけでも感無量‥‥。でも講演会はまるでエンターテインメント。こんなに引き込まれた講演会は初めてです!国沢さんから発せられる言葉すべてに「こころ」がありました。学び、笑い、泣き、癒され、感動して‥‥国沢さんはまるで‥‥天女様のように感じました‥‥。

 

講演内容すべてをここでお伝えしたいくらい、すべての障がいを持つお子さんの親御さんに知っていただきたいことばかり。いや、これは健常のお子さんの親御さんも、いや、もうすべての人が「聴き学んでおくべき内容」でした。これを「知っているか知らないか」で、自分の価値観と生き方が変わってきます、きっと。是非みなさん、一度国沢さんの講演会に足を運んでみてください。「明日に活かせる学び」というお土産、きっと持って帰れるはずです。

 

今日のプログラムの中で何度かこみ上げるものが止まらなくなって大変だったのですが、それをちょっとだけご紹介させていただきます。

 

 

 

 

まず会場の席に着くと、机の上に折り紙と「二枚重ねにされた軍手」が置いてありました。

 

 

アクティブラーニングが始まると、国沢さんこう言いました。

 

 

「その軍手をはめてください。できれば指先は2cmくらい残して、プランプランにします。そして2分で鶴を折ってください。よーい!スタート!」

 

 

えーーー?!ってまず会場がパニックです!二重になった軍手ってこんなに自由が効かないものなのか!しかも指先、余らせてます。器用な手作業なんて無理です。その上国沢さん、こう私たちをあおります。

 

 

「はい!みなさん!キレイに折ってくださいねー!折り目ピシッとですよー!グチャっとはダメですよー!あーもう1分経過しました。はいあと20秒!」

 

 

あの時の焦りとイライラといったら‥‥。とやり始めて1分で涙が溢れて止まらなくなりました。あぁ‥‥あたし、あーちゃんのこと、なんにも分かってなかった‥‥。と。

 

 

 

「はい!終了ーーーー!」

 

 

 

ここまでが精一杯でした‥‥

 

 

 

「あの子、毎日こんな気持ちで私と”ボタン付け”の練習してるんだわ‥‥」

 

 

 

 

このアクティブラーニングには二つの意図がありました。一つは発達障がいのある子の「手先の感覚」を疑似体験すること。そして二つ目は「焦らせる、追い込む言葉」がどれだけ嫌なものかということを体験すること、でした。

 

 

 

私は毎日生活の中で「療育」を組み込んでいます。というか「身辺自立」を促すためにも、日常生活になるべく私が「手を出さない」で「見守る」ということ。でもどうしてもできないことはやさしく手を貸し、繰り返し練習させる。でもその時「なんでこの子はこんなに不器用かね?」という、ちょっと「イラっ」とした感覚が、私の中に無いと言えば嘘になります。あーちゃんには笑顔では接する中で「あーめんどくさいなぁ‥‥」と。でも今日のこの体験によって私は、あーちゃんに対する自分の中の日々の「イラっ」に、本当に、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました‥‥。

 

まだまだ続く国沢さんの、

「涙活ストーリー」

長くなりましたので、

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「自分じゃない人が育てれば‥‥」という悪魔のささやきが聞こえたら‥‥