先日より、青森県を旅しています。
前回は、弘前のカフェでシードルやりんごソーダを飲みました。
さて、本日はその続きです。
弘前れんが倉庫美術館を後にして、次の目的地へ向かいます。
弘前には、古い建物がたくさん残っています。
それも、教会や洋館などが多いみたいです。なぜ?
調べてみると、津軽藩の城下町だった弘前は、明治以降「学都 弘前」を目指し教育に力を入れてきたのだそうです。
外国人教師を招いたので、早くからキリスト教も伝わり、文明開化の波に乗って洋館が造られたといわれています ~きてみて、ひろさき。ここみて弘前~より参照
弘前昇天教会
明治29年に伝道の講義所として設けられました。
この建物は、大正10年2月宣教師ジェームズ・ガーディナーが設計し、林緑によって建てられました。
外観のみ見学することができます。
いかにも歴史のある、印象的なレンガ造りの教会ですよね。
絶対に見てみたいと思っていたので、見ることができてうれしかったです。
さあ、次の場所へ…と思ったら、行こうとしている道の先に、三角屋根が見えました。
時計屋さんのかわいい時計台でした。
かわいい時計台だなぁと思って通り過ぎたら、電信柱にこんなポスターが。
2022 時計塔は蘇りました
え、なんかそんな重要なものだったの?
帰ってから調べてみると、この建物は1897年(明治30年)に三原堂弘前支店のものとして建てられ、1920年(大正9年)に一戸時計店が譲り受けたのだそうです。
その後、2018年に時計店としては閉店しましたが、120年以上も市民に親しまれた時計台を残そうと、クラウドファンディングや市の補助金なども使って資金を集めました。
現在は、中土手町商店街振興組合事務所として建物を活用しているそうです。
これからも長く愛され続けますように。
そして、右手に見えてきた独特なデザインの建物。
これは弘前のデパート、「中三(なかさん)」です。
地元でも愛されていたデパートでしたが、2024年8月29日突然の閉店となったそうです。
もちろん閉店セールなども無し。
突然の閉店に、従業員の方さえ驚いたということが、Yahoo!ニュースにも載っていました。
でも、私たちが旅に出る直前も中三のホームページを見ていて、特に閉業とか閉店とか何も書いておらず、そのまま残っていたんです(今もそのまま)
なので、閉店しているなんて全く知らず。
お店の中には電気がついておらず、「今日は定休日かな」なんて私たちはのんきに話しながら横を通り過ぎました。
この時には閉店からすでに1週間くらい過ぎていたのですね。
先日ご紹介した「虹のマート」の前に「イトーヨーカドー弘前支店」があるのですが、そこも9月末で閉店だそう。
弘前、頑張ってください!
無人の野菜売り場があり、訳ありりんご詰め放題200円とあります。
下げてある袋も結構大きくて、残ったリンゴが全部入りそうです。
本当は欲しかったけど、これから1日背負って歩くことを考えると手が出ず…。
しばらく歩くと、ラグノオというお店がありました。
ラグノオといえば、りんごを丸ごと1個パイでくるんだお菓子「気になるリンゴ」や、アップルパイのようなお菓子「パティシエのりんごスティック」など、物産展などでよく見かけるお店です。
ここが本店なんですね。
パティシエのりんごスティック限定東北ミックス、旅さち、アップルパイブレンド
アップルパイに合うコーヒーというのを見つけたので、ぜひ一緒に味わいたいです。
そして、お店を出たところで気になるものを見つけました。
アウトレット品(賞味期限が短い)が買える自動販売機です。
おお、いいね。
一番安い110円と120円のお菓子を買ってみました。
胡麻餡のどら焼きと、もちっとダクワーズナッツチョコでした。
どら焼き140円→110円、ダクワーズ150円→120円でした。
ふふ、お得!
そして自分では選ばないお菓子が出てきて面白かったです。
賞味期限が数日しかなかったので、旅行中のおやつとしていかがですか?
道路を挟んで反対側に、大きな建物が見えました。
弘前市立百石街展示館 市指定文化財「旧青森銀行津軽支店」
1883年(明治16年)に呉服店として造られ、1917年(大正6年)に津軽銀行(のちに青森銀行と合併)になりました。
1998年(平成10年)まで、青森銀行津軽支店として営業していたそうです。
市内に現存する洋風建築では最古のものです。
2002年(平成14年)には市指定有形文化財に指定されました。
現在は展示館として利用されています。
さらに歩いていくと、目指していた建物が見えてきました。
弘前カトリック教会
中に入るとこう書いてありました。
自由に入って、しかも撮影も断らずにしてよいのですね。
ありがとうございます。
(この時は10分ほど滞在しましたが、教会の方はもちろん、見学の方もどなたもいらっしゃらず、とても静かでした)
この教会堂は、1910年(明治43年)に建てられました。
津軽のこぎん刺しでしょうか、素敵。
スリッパに履き替え、教会の中を見せていただきました。
このゴシック様式の祭壇は、1866年(慶応2年)製作のオランダ聖トマス教会のものを譲り受けたそうで、1939年(昭和14年)から祭られています。
こちらの教会は、ステンドグラスが美しいことでも有名です。
このステンドグラスは、「神の人間への救いの歴史」が記されているそうで、1984年(昭和59年)カナダの神父さんが制作し、寄贈したものだそうです。
私が知っている教会といえば、結婚式場に併設されている教会くらいなので、ここは長く信者の方が大切にされている教会なんだなぁと感じました。
観光客にも見学させて下さることがとてもうれしかったです。
マンホール。
中央の形はりんごですね。
そして、卍。
まんじ?なぜ?
ここには普通、市章などが書かれています。
もしかして、弘前市の市章って卍なの?
あ、やっぱり市章がまんじですね。
調べてみると、藩政時代に津軽氏の旗印が「まんじ」だったそうです。
功徳・円満という意味で、吉祥万徳の相を表すといわれ、弘前市の市章として使われるようになったそうです。
さて、今回は弘前市に残る、古くて素敵な建物をたくさん見てきました。
あ…しまった。
今回何も食べてないな…。
大丈夫です!次回はちゃんと食べます!
ということで、次回もご覧いただけたらうれしいです。
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