母は、コロナ禍になってからずっと旅に出ていませんでした。
もともと大きな旅行はめったに行かない母も、以前は、熱海や箱根あたりの温泉には良く出かけていました。
でも、やはり高齢であることを考えると、コロナ禍での旅行は控えていたんですね。
それまで、家族でも1年に1~2回は旅に出かけていましたから、全くどこにも行けない事はかわいそうでした。
もちろん、外出については皆様それぞれのお考えがあると思います。
あくまで「コロナ禍ではいろいろ心配で楽しめないから」という我が家の母の考えです。
しかし、いろいろな事が緩和されて、全国旅行支援が行われている今「第8波」の前に温泉に行きたいという母。
家族会議の結果、出来る限りの感染対策をして出かける事にしました。
本当は、以前泊まった千葉のホテルに行きたかったようなのですが、今、足がひどく痛むようで、長時間電車に乗ったり、乗り換えたりするのがつらいというのです。
そこで、以前からよく通っていた秩父の温泉に泊まりたいと。
私たちも数回宿泊したことがあるのですが、まあ正直なところ 施設がとても古く、周辺は山で何もなく、食事もいまひとつ。
華やかな所を見つけにくい宿なのです。
それでも、母が周辺の秩父の山々を眺め、紅葉を愛でて温泉に浸かり、家族で食事をとってゆっくり楽しめたらそれで良いと思い、そこに決めました。
なので、今回の旅は、正直とても地味で何もしない旅なのですが、山の緑と紅葉をのんびり眺める旅、もしよろしければお付き合い下さい。
目指したのは、埼玉県秩父郡小鹿野町両神(おがのまち りょうかみ)と言う場所です。
西武池袋線「西武秩父」駅から、小鹿野町営バスで50分ほどです。
西武秩父駅前から旅は始まります。
西武池袋線 池袋駅から特急で1時間20分、急行などで1時間50分ほどの旅です。
飯能を過ぎると、窓の外に山が見えて、少しずつ黄色や赤の紅葉が見えてきました。
鉄道開業150周年、西武鉄道開業110周年の記念オブジェみたいです。
レトロな特急?かっこいいです。
外は青空の気持ち良い天気です。
秩父の顔、武甲山は軽くかすんでいました。
銀杏が真っ黄色!
西武秩父駅に隣接している施設、「祭の湯」
もちろん温泉施設もありますが、大きなお土産屋さんやフードコートなどがあります。
そろそろお昼ごはん。
ここで食べていきますか。
まずは、のんびりお土産屋さんを通って、下見(笑)
秩父は、しゃくしな漬けと言うお漬物が名物なんです。
秩父だけのものですから、お漬物好きならおすすめです。
平日だったのでガラガラでしたが、土日は一日中大混雑なのでご注意を!
お饅頭やお菓子類、秩父銘仙という織物を使った小物などが売られています。
一般的なお土産なら、大抵ここで揃うんじゃないかな。
ここは、酒匠屋台。
秩父のおいしいお酒やワインを買ったり、ちょい飲みコーナーで角打ち気分が楽しめます。
週末はここで秩父のこんにゃくを煮て、おつまみに売っていました。
このテーブルで立ち飲みできるんですね。
秩父にはいくつも酒蔵がありますが、特に有名なのが
・「秩父錦」 矢尾本店
・「武甲正宗」 武甲酒造
・「秩父小次郎」 タイセー秩父菊水酒造所
・「源作印ワイン」 秩父ワイン
・「イチローズモルト」 ベンチャーウイスキー
・兎田ワイナリー
・秩父麦酒醸造所
これらのお酒を購入したり、飲んだりすることができます。
秩父らしいおつまみも280円~
同行者は酒好きなので、お酒をいつも買って帰りますが、今日は母と一緒なのでお酒の買い物は最終日までお預けかな。
そして、フードコートにやってきました。
母はまた「私は今日はお腹がペコペコなので、2人前食べる!」と張り切っています。
そして私に財布を渡し、こう言って来ました。
私、わらじカツ丼と、温かいうどんね。
え、2つ?
ちなみにわらじカツというのは秩父の名物で、薄くて大きい「わらじのような」カツが2枚(1足分)ドーンとご飯の上に乗っている丼なんです。
それ、たぶん女性1人で食べるのもきついやつ。
さらにうどん??
どうしたもんかと同行者と話しつつ買いに行こうとする私たちを母が呼び止めました。
あ、あとたこ焼きね!
は?
いつからフードファイターになったの?
先にチケットを買います。
現金が使える券売機が少ないのでご注意を。
同行者と相談の上、たこ焼きは聞こえなかったことにして、とりあえず母の希望を叶えました。
同行者はラーメンを、私は炙り豚味噌丼を。
かきたま舞茸天うどん 980円
醤油らーめん 並 +煮卵トッピング 980円+100円
同行者曰く、どうして秩父なのかわからないけど、普通の醤油らーめんでおいしかったと。
炙り豚味噌丼 並 1090円 写っていませんが、とろろとお味噌汁付き
豚肉の味噌づけが秩父の名物です。
それを芳ばしく炙ってどんぶりにしたもので、とにかくご飯がすすむ!
甘じょっぱくておいしかったです。
そして、問題のこちら。
わらじかつ丼 1090円
薄くて大きいカツが2枚、まるでわらじのようにドーンと乗っているカツ丼。
あまじょっぱいタレにくぐらせてあります。
いくら薄いとはいえ、かなりのボリューム。
メニューとしては、カツを1枚にする方法もあったんですけど、それじゃわらじかつじゃないんじゃないかという話になり。
母は絶対に食べきれないけれど、あとは2人でフォローしようということになりました(笑)
母はわらじかつを見ただけで圧倒され(笑)、結局わらじカツ丼は1割母、7割同行者、2割私と言う配分になりました。
でもまあ、「テレビで見て、わらじかつ食べてみたかったんだもん」と母が言っておりましたので食べられてよかったです。
もともとトンカツ好きだしね。
いつもなら、チェックイン時間ぎりぎりまでどこかへ出かけたりするのですが、今回はのんびり旅。
母を席に残してお土産を見に行ったり、3人で話をしたりして、のんびりバスの時間まで待ちました。
そして時間が来たので、バス乗り場へ。
お宿までバスに50分も乗るので、母は「飴を出す」と言ってごそごそ中。
バスはだんだん緑の中へ。
さあ、まもなくお宿へ到着です。
何も起きない静かな旅の始まりです。
…たぶん、何も起きないはずです。
次回もどうぞお楽しみに。
ランキングに参加しています。
下の「東京情報」のボタンを押して頂けると、明日からまたがんばれます!
番外編「みみみのおやつ」 ぜひご覧になって下さいね!
コチラから↓↓↓