のぼうの城、忍城への旅!2011年3月に出会ったあの人の謎#埼玉県行田市 | お出かけ大好き  みみみのごはん

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「のぼうの城」をご存じでしょうか。

和田竜さん原作の歴史小説で、野村萬斎さん主演で映画にもなりました。

 

その「城」は、埼玉県行田市(ぎょうだし)にある「忍城(おしじょう)」。

「でくのぼう」からとった「のぼう」様の愛称で領民から親しまれた領主「成田長親(なりたながちか)」様のお城だから「のぼうの城」。

 

2011年の3月、私はたまたまこの忍城を訪ねていました。

今回、ブログが10周年を迎えるにあたり、あの日からずっと気になっていた謎を解くために、再び行田に向かうことにしたのです。

 

目指すのは秩父鉄道の行田市駅。

埼玉県は東京都のとなりのはずなのに、なんで??っていうくらい遠かった…。

いろいろな行き方がありましたが、羽生駅まで出て、秩父鉄道に乗ることに。

 

 

秩父鉄道は、ICカードが使えませんでした…。

久しぶりに切符を買ったので、無くさないように必死。

 

 

おお、旅だ旅だ。

13分ほどで行田市に到着です。

 

時が止まった感じの駅。

 

広そうな待合室。

 

 

行田では、1938年(昭和13年)ごろには8400万足の足袋が作られ、全国生産の約8割を占めるほどでした。

行田は木綿の産地で、近くに中山道が通っていたため、旅行用や作業用の足袋づくりが盛んになったのだそうです。

「足袋蔵のまち行田」が埼玉県初の日本遺産として登録されているそうです。

また、TBSテレビで2017年に放送されたドラマ「陸王」の舞台になりました。

 

行田、なんか楽しそうでしょう?

駅から忍城までは徒歩15分ほど。

のんびり歩いて行きましょう!

 

 

 

 

 

国道125号線沿いに並ぶ銅人形が全39基。

「銅人形の童たちが遊ぶまち」と題された赤川政由さんの作品です。

ちなみにこれは「夕立ち」という作品。カエルも傘をさしてる(笑)

 

行田市内には古い建物が残っています。

これは、「忍貯金銀行」として昭和9年6月に竣工した建物で、国登録有形文化財です。

レリーフが素敵ですね。

現在は武蔵野銀行行田支店の店舗になっています。

 

「埼玉県名発祥の地 行田」とあります。

行田には「埼玉さきたま」という場所があり、それが「埼玉さいたま」の名前の由来となっているそうです。

 

お濠が見えました。

そしてその奥には。

 

忍城(おしじょう)だ!

 

忍城は文明年間(1469~86)の初めごろに築城されました。

上杉、北条氏との戦いにも落城せず、石田三成の水攻めにも耐えたということで有名になったお城です。

 

当時の忍城は明治維新の際に壊されてしまいましたが、忍城本丸の跡地に忍城址が整備されました。

その中には郷土博物館があり、様々な資料を見学することが出来ます。

 

と、ここで。2011年3月の話を聞いてください。

私は、鴻巣(こうのす)で行われていた「びっくりひなまつり」というイベントに出かけました。

そのあと、「行田というところに、ゼリーフライという面白い食べ物があるらしい」というのでよく調べもせずに、行田を訪ねたのです。

そして、ゼリーフライのお店に行くために、たまたま通りかかったのがこの忍城址の前でした。

恥ずかしながら「忍城」の存在どころか、ここが忍城址であることすら知らず、「ゼリーフライ早く食べたいなー」なんて能天気に歩いていたのです。

 

すると。

遥か前方から、真っ赤な装束の人がひとり、ずんずんと素早い動きでこちらに向かって歩いてきます。

え?え?

 

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撮影 2011年3月

 

そして、固まる私たちの前に立ち止まりました。まるで立ちふさがるように。

びっくりしたけれど、勇気を振り絞り「写真を撮らせてください」と言ってみました。

するとその赤い人は、くるりと背を向けたので、スルーされるのかと思いきや、背景を選んでポーズをとったのでした。

 

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撮影2011年3月

 

写真を撮り終えると、私はお礼もそこそこに逃げるようにその場を後にしました。

 

帰ってきてから、あれは何だったのかを調べてみました。

それで初めてあそこが「忍城址」だったことを知ったんです。

そして、ここに「忍城おもてなし甲冑隊」なる人たちがいて、忍城の歴史や観光の案内をしていることを知ります。

当時のブログでは、「きっとおもてなし甲冑隊のうちの一人だったんだろう」と書いていました。

 

しかし、あれから9年。

ずっと気になっていたことがあります。

1つは、あの赤い甲冑。

胸元にある六文銭は、確か真田幸村の甲冑では?

だとすると忍城を攻めた側ですよね。

その人が「忍城おもてなし甲冑隊」のはずはありません。

 

もう1つは、あの赤い甲冑の人は、最後まで一言も話しませんでした。

おもてなしをするお役目の方なら、絶対にお話しをしてくれますよね。

 

…おかしい。

いろいろ考えると、あの人は「忍城おもてなし甲冑隊」の人じゃなかったのでは??

 

あなた、だれーーーーーー??

 

とりあえず、中に入りますか。

 

 

のちほどここで、おもてなし甲冑隊の演舞があるようです。

 

 

梅の花が綺麗に咲いていました。

 

…と。

 

案内所のようなものがありました。

甲冑隊の演武についても案内がありました。

時間は事前に調べていたので、置いてあるパンフレットなどを見ていると…。

 

あ!

 

忍城や行田のパンフレットの中に、伊達武将隊のかわら版(フリーペーパー)を見つけました。

やった!

というのも、今年は、忍城おもてなし甲冑隊、やまがた愛の武将隊、伊達武将隊は10周年なんです。

そのご縁で伊達武将隊のかわら版も置いてあるというわけですね。

 

実は、忍城に来るとき、私が伊達武将隊のファンであることは甲冑隊の方には言うまいと思っていました。

忍城おもてなし甲冑隊の皆様は全力で行田の魅力を伝えているわけですから、失礼じゃないですか。

なので、今日はこちらも全力で参加しないと!って思っているんです。

でも、伊達武将隊のかわら版を見つけて、思わず小さくガッツポーズ。へへ。

 

両方とも、大切にリュックにしまいましたよ。

 

ガサゴソする音で顔を上げると、そこにはなんと、忍城城代・成田軍総大将である 成田長親(なりたながちか)様がいらっしゃいました。

そう、のぼうさんですね。

写真をお願いすると、ちゃんと槍を手にしてポーズを決めてくれました。

 

「どこからいらしたの?」と声をかけてくださったので、実は約10年ぶりに行田に来たこと、その時にこの前の道路で赤い甲冑を着た人に出会ったことなどを話してみました。

それはおもてなし甲冑隊の方でしょうか?

 

すると、長親様の答えは意外なものでした。

 

「んー、わからないけど、このあたりはいろいろ扮装した人もたくさん歩いているからねぇ」

 

…え?まさかのコスプレの人??

やはり、私が出会った赤い甲冑の人は、おもてなし甲冑隊の方ではなかったようです。

画像を見ると、この時の「行田市郷土博物館」の企画展が石田三成と忍城だったよう。

それに関連したPRの方だったのかな?

いや、近くでコスプレイベントでもあったのかな?

結論は出ないけど、甲冑隊の方ではなかったというのが分かっただけでもいいか。

 

長親様とお話をしていたら、成田家家老 酒巻靱負(さかまきゆきえ)様がやってきました。

写真をお願いしました。

 

素敵です。

あ、皆さん足袋を履いていらっしゃる。さすが足袋の名産地。

 

長親様が「この方は10年ぶりに行田にいらっしゃったんだって」と、酒巻様にバトンタッチ(笑)

酒巻様は、「このあとは食事に行く?」と。

前回来たときは、かねつき堂というところに行ったんだと話したら、「演舞が終わったらまたここに来て。そしたらおすすめのお店への行き方を教えるよ」と。

わーい、じゃあ演舞の後伺いますね。

 

あと少しで演舞の時間。

先ほどの門の前で待つことにしましょう。

 

たくさんの方が座って、今か今かと待っていました。

足軽あお様が、ほうきで会場をお掃除中。

 

いつのまにか長親様もいらしていて、ちびっことお話し中。

長親様の優しい雰囲気に、子供たちも安心してお話しできるようです。

 

そして、いよいよ演舞のはじまり。

 

 

まずは、日々の稽古風景を見せてくださいます。

 

酒巻靱負様と、成田家家老 柴崎和泉守(しばさきいずみのかみ)様

 

 

そして、次のお稽古は…

 

成田長親様と、成田家筆頭家老 正木丹波守(まさきたんばのかみ)様

 

あ…。

 

 

ああ…(笑)

長親様ののぼうさんらしさ満載の楽しい時間でした。

 

 

 

そのあとは、みんなで振りを合わせたちょっとした踊りがありまして、

 

最後はかっこよく演舞。

 

このあとは、写真撮影会となりました。

忍城おもてなし甲冑隊と写真を撮るときはー?

 

いいだんべっ!!

埼玉の方言で、いいね!いいだろうって意味のようです。

 

お客様と記念撮影タイムということで、私はここを離れて、すぐそばにある「行田市郷土博物館」へ向かいます。

 

 

 

陸王にも出てきた貴重なミシンが展示中。

 

受付に声を掛けたら、マンホールカードがいただけました。

台紙がついていて、すごくかっこいいです。

 

 

展示室内は残念ながら撮影禁止。

古墳から出土した埴輪いろいろや、行田市の歴史、足袋と行田についてなど様々な展示がありました。

そして、最後にはこちらへ。

 

忍城三階櫓へ。

そう、先ほどから何度か載せていたお城、天守ではなく御三階櫓でした。

実は、忍城には天守が無く、この御三階櫓が天守の代わりとして使われていたのだそうです。

ただし、現在あるこの三階櫓は1988年(昭和63年)に再建されたもので、実際に建っていたものとはだいぶ違っているそうです。

 

まるで昭和の役所の階段のような(笑)立派な階段。

エレベーターはありません。

ぜえぜえ言いながら階段を上がると、展望フロアがありました。

 

う、うーん。

景色見づらいなぁ。

でも、細い隙間にレンズを当ててと…。

 

 

雪をかぶった山々が綺麗に見えました。

すごいなぁ。

 

これは、もしかして?と探してみたら、見えましたよ!

 

真っ白な富士山!

すごくハッピーな気持ちになれました。

 

さあ、そろそろ降りて、受付のところに行かなくちゃ。

そして酒巻様のおすすめのお店に向かいましょう!

 

酒巻様がいらっしゃるのを待っていると、受付にどんどんグッズが増えていきました。

おもてなし甲冑隊の缶バッジが入っているガチャ、マグカップ、カレンダーなどが販売されていました。

 

ええっ!!

私は思わず声を上げましたよ。

まさか、ここで出会えるなんて。

 

それは、このトートバッグ。

先ほども書きましたが、今年は忍城おもてなし甲冑隊、やまがた愛の武将隊、伊達武将隊が10周年なのです。

そこで三隊合同のグッズを作ったのですが、それがこのトートバッグ。

三隊のロゴがちゃんと入っています。

 

欲しかったんですけど、武将隊イベントなどでしか手に入らないと聞いていたのであきらめていました。

まさか、忍城で手に入るなんて!

うれしいよー!忍城に来てよかった!

足軽あお様が「このトートバッグ使いやすいですよー」とすすめて下さって、胸がちくりと痛んだけど「じゃあ買います!」と言って購入しました。

忍城の思い出もこのバッグに入れて帰りますよ。

 

柴咲和泉守様に写真をお願いしたら、かっこいいポーズを決めてくださいました。

ありがとうございます!

 

そして、戻ってこられた酒巻様におすすめのお店を伺いました。

すると、長親様が「忍城址ぐるり旅」からお戻りに。

 

え?総大将自ら忍城の案内に?

 

忍城おもてなし甲冑隊が案内する忍城址ぐるり旅か…おもしろそう。

もしかして?と思い、「酒巻様も案内されるのですか?」と聞いてみると、「じゃあ今から行く?」と酒巻様。

その様子を見ていた正木丹波守様が、「靱負でよいのですか?」と。

え?

すると正木様が再び「靱負の案内はかなりマニアックですよ。よいのですか?」と(笑)

やだー、ますます気になる。

ぜひ、ぜひとも案内をお願いいたします。

 

というわけで、酒巻靱負様のマンツーマンの案内で、忍城址ぐるり旅をすることになりました。

 

えいかえいかおー!と勝どきを上げまして、忍城址ぐるり旅に出たのでした。

 

2011年3月に忍城址前で出会った赤い甲冑の人の真相を確かめるためにやってきた忍城。

それがどなただったのかはわからないままでしたが、忍城おもてなし甲冑隊の方でないのは間違いなさそうです。

 

忍城おもてなし甲冑隊の皆様のことは、YouTubeなどで拝見して知っていました。

今回、成田長親様と短い時間でしたがお話しする機会があり、とても楽しい時間でした。

演武などでは「のぼうさん」らしいちょっとおちゃめな長親様ですが、お話した感じではそれだけではなく、やはりきりりとした総大将らしい顔も。

きっと当時の成田長親様もこういう方だったのだろうなと思いました。

 

次回はおいしい行田グルメを食べに出かけますので、ぜひまたご覧になってください。

 

こちらから続きをご覧いただけます!

 

 

 

 
 

 

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忍城おもてなし甲冑隊 ⇒ http://oshijo-omotenashi.com/

忍城 ⇒ https://www.city.gyoda.lg.jp/15/04/12/meisyo/osizyou/osizyou.html

 

 

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