赤坂プリンスホテルが完成したのは、1983年(昭和58年)の事です。
いわゆるバブルの頃に建ったホテルということで、有名人の結婚披露宴に使われたり、クリスマスイブには部屋の争奪戦があったりと、とても華やかな時代を過ごしました。
そんな時代に建った「赤坂プリンスホテル」は、老朽化などの理由で解体が決まり、2011年3月末日で営業を終了したのです。
営業終了後、東日本大震災で避難した福島県民の方を一時的に受け入れたことで、ニュースでも取り上げられました。
残念ながら、赤坂プリンスにはついに最後まで何のかかわりも無かった私ですが(笑)、無くなってしまうと聞けばやはりお別れを言いにいかなくては!
さっそく行ってきました。
赤坂方面から歩いて行くと、ビルの向こう側に特徴的な赤プリ独特の特徴的な建物の頭が見えました。
あれ、やっぱり前よりも低くなってる!…気がする!
今まで100メートルを超える超高層ビルの解体について、国内ではまだほとんど行われた事が無いそうです。
何しろ、超高層ビルが建ち始めたのは、1970年代の事。
これからは、老朽化から解体されるビルも増えていくかもしれません。
赤坂プリンスは、高さ140メートル 地上39階建てです。
周囲への影響が少ないようにと、最先端の方法である「テコレップ」という方法で解体されます。
解体というと、ダイナマイトでどーん!!というイメージがありませんか?
あれ、私だけですかね(笑)
東京のど真ん中でそれは無理!
というわけで、このテコレップは、天井をふさいだままの状態で、最上階から順々に壊していきます。
しかもそこで出た廃材は内側へ運ばれるので、外からその様子を見ることはできません。
知らない間に、ちょっとずつ低くなっていくわけです。
この方法をだと、周囲への粉じんの飛散量を90%低減するほか、騒音も大幅に減らすことができます。
まさに、東京向けの方法ですね。
赤坂見附駅のあたりから、見えてきました。
V字のような独特の形の赤プリ。
上の方に、何やらでっぱりが。
あそこに解体の秘密があったりするのでしょうか。
246を渡ると、弁慶濠を渡る弁慶橋があります。
そこからの赤プリ。
なんか、すごく縮んだ気がします。
wikipediaに在りし日の赤プリの画像がありましたので、お借りしました。
右端に写っている建物と高さを比べると、いかに縮んだかがはっきりわかりますね。
これからこうして、気付かないうちにちょっとずつ縮んでいくんだなぁ…
本当に静かで、とても超高層ビルを解体している現場とは思えません。
でも、近寄ると、足元はしっかりと工事中。
あれ、あそこ覆いが開いている!
中をのぞいちゃお。
おお!あそこが出入り口なわけですね。
となりの駐車場側から見た赤プリ。
今度は道路を渡り、向かいのホテルニューオータニ側から見てみましょう。
ズームしてみると、「吊り荷の下に入るな!」とあります。
やはり解体している最上階からの廃材をクレーンのようなもので下におろしているんでしょうか。
ああ、どうなっているのか見てみたい!!
奥に、チャペルのようなものが見えました。
調べてみると、「グランドプリンスホテル赤坂旧館」だったようです。
最新の解体方法で、ダルマ落としのように、少しずつ低くなっていく赤坂プリンスホテル。
ちょっぴりせつないけれど、またその様子を見に来たいです。
赤坂見附駅からすぐなので、お近くへ用事の方はぜひ見に行ってみて下さいね。
とても静かなので、きっと驚きますよ!
最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。
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