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介護が進むにつれ
介護者の視野が狭くなっていく事は
とてもある事だと思います。
もし、体力や精神が
無限にあったとしたら
きっと耐えれるのでしょう。
しかし、私たちは普通の人間なんです。
イライラしてしまう自分、
冷静になれない自分
そういうのが辛くなったり
申し訳なくなってしまったり。
そんなとき、羅針盤みたいなのが
あったら どうなのでしょうか。
母は、最初は
何も言わなかったのですが、
途中から
言い始めた事があって。
(もちろん思考を読み取った)
未来の事は言って欲しくない。
謝罪の言葉も言って欲しくない。
過去の楽しい思い出を言って欲しい。
という事でした。
「○○へ行ったね」
「こういう出来事があったよね 」
「 楽しかったね 」
「 冬になるとコタツを出したね 」
「そこで一緒に座ってミカンを食べたよね🍊」
みたいな感じです。
何を言ったらいいか分からない人は
「~したね。」「~したよね。」
という言い方をするのが
分かりやすいんじゃないかな。
とにかくね、
私から視ると、
本人ボーッとしてるように見えるけど
ちゃんと見えてるし、聞こえてはいるんです。
こちらが言ってる事も
全く分からない訳じゃない。
知ってるからこそ、
そう言ってきたのだと思います。
介護者がどうしていいか
分からず途方に暮れている。
だから、自分のして欲しい事を
言うようになったんだと思います。
そうすれば、介護者も、
そうか!
それを望んでいるのか!
と気持ちがそちらに動くし
母の願いも叶う
そこから、母は
誰がみても穏やかな顔になりました。
本当に 言って欲しかったんだと思います。
そして、それが叶って
しばらくしたら
次の望みを言いました。
「写真が見たい」
「写真って、ああいうの? ☝️🙄
(デイサービスの写真が飾ってある)」
「違う。そこは今でも行ける。
もう行けない場所の写真が見たいの」
③ に続きます。
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