ほぼほぼ情報が出揃った「セクシー田中さん」事件。
関係者や小学館、小学館の担当部署の内容はさておき、多くの有名人がコメントを出す中、日テレは二回ほどコメントを出すものの具体的な事には触れず、一回目のコメントに至っては大炎上を起こしています。
関係者からのコメントが出される中、唯一コメントを出さないプロデューサーが実は春からのドラマも担当しており、原作は小学館から出ている未完の漫画という衝撃的な話が出て来たのはほんの二日ほど前の事。
間もなく、芦原先生が亡くなられて半月が過ぎようとしているのに「旗振り役」であるはずの日テレとプロデューサーが何の説明も会見もしないのは異常事態です。
しかし、どうやら日テレはこのまま「だんまり」でやり過ごし、夏にはしれっと「24時間テレビ」をやるつもりだという話しが出て来ています。
「24時間テレビ」という番組は、ざっくりですが24時間で数十億が集まるともいわれる番組で「人の優しさ」や「良心」「思いやり」…つまり、人としての「道徳観」や「倫理観」に訴えかける事で多額のお金を集める番組です。
募金を多く集めるためには、多くの人に「いい事をしたい」と思わせ「いい事をした」と思ってもらわなければならないのでテレビという電波を使って募金を呼び掛けるのは効果的な方法です。
しかし、24時間生放送をするとなるとそれなりにお金がかかり、番組に関わる全ての人が無償でやっているわけではないので、そこにはお金がかかります。
(募金は募金として納めなければならないので。募金については別事件で「ポケットないない問題」もありましたね。)
で、そこを補うのがスポンサーです。
毎年、番組の最後には局の新人アナウンサーが大手スポンサーの名前を読み上げて行くのが恒例で、あれを見て「凄い数だな~」って思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
(アナウンサーが交代しながら読み上げますからね)
日本を代表する大手企業の名前が列挙されながら同時に企業名が映画のエンドロールのように流れていく姿は圧巻ですね。
スポンサー企業としても誇らしい瞬間なのではないでしょうか。
企業として慈善活動に協力している事を大々的に宣伝してもらう事は「企業イメージ」がよく、お客さんもつきやすくなり、ひいては「売り上げ」や「利益」にも繋がる事なので、とてもよい宣伝番組なのです。
今までは…
しかし、今年は…いや、もしかしたら「今年から」は違うかも知れません。
今の状態で「24時間テレビ」のスポンサーになるという事は、「今の日本テレビの対応(説明責任無視)を企業として肯定している」という事になるわけです。
企業としての道義的責任を問われている企業が慈善活動をして、お金を集める事に世間は納得するでしょうか
しかも、放送にかかるお金はスポンサー持ちで自腹を切る事は殆ど無いとしたら
スポンサーは「倫理観、道徳観」という「踏み絵」を踏まされたあげく、ご丁寧に社名を読み上げられ、テロップで視覚的にも社名を印象付けられた上で「はい、この企業の方々が(日テレの対応を)支持しています。味方です。」と発表されるのと同じことをされるわけです。
お金を出したあげく全国にネガティブイメージを付けられるってどんな鬼畜な罰ゲームなんでしょう
(値上げ値上げのこのご時世、寄付額も伸びないでしょうし、それでワースト寄付額、ワースト視聴率1位になったりしたら目も当てられない惨事でしょう…)
「今までずっとスポンサーだったから…」と、もし企業が思っているとしたら、それは自分たちの中だけで諦められない「コンコルド効果」のせいで、多くの人達はそんな事気にもとめないでしょうし、それよりもダークなイメージを持つ人が多くなるデメリットの方が企業としては問題なのではないかと思うのですが
若い世代に至っては良くも悪くもドライで割り切っている子が多いものの「人の命が失われている事の重大さ」は分かっているので道徳心や倫理観が企業よりも正常なのだと安心します。
最近よく思うのは、長く権力の座に居座り続けたがために、世の中の流れに付いていけていないのに、いつまでも自分の権力や魔法が効くと思っている「時代の遺物的経営者」が結構いるという事。
ネットが発達する前ならそんな考えも間違いではなかったかも知れませんが、ネットが発達しあらゆる情報が個人でしかもリアルタイムで発信ができ、拡散し、記録される現代でこれらを理解出来ていない事は企業としては致命的です。
このままの状態で「24時間テレビ」を放送すれば、ある意味「お祭り騒ぎ的扱い」で、局は勿論の事、スポンサーもネットのおもちゃになるでしょう。
(今まで進行役をやっていた旧ジャニーズ、主力スポンサーの不正問題など問題を抱えた者の集まりとして話題になるという意味です。)
正直、この状態でスポンサーになるメリットはないわけですが「世間が納得する(日テレ責任者&プロデューサーを同席させ)会見を開いて事を収めるなら考えない事も無い」くらいの交渉はするべきだと思います。
「自分達さえ黙っていればそのうち静かになる」なんて考えは、今のこの時代には持たない事です。
少し周りを見渡せば、既にこの問題から派生した場外乱闘があちこちで起きており、それをまた色々な人が分かりやすく解説し発信しています。
ひと昔前ならコントロール出来ていたものが、出来なくなってきているのは各局の視聴率を見れば一目瞭然。
強引に何とかしようとすれば、余計に反発し、余計に記憶に刻まれるのに…
権力を持った者の悪いところの一つは、往生際が悪く責任からは人一倍逃げたがるのに「自分の判断にミスはない」と思ってしまうところ。
そしてもう一つ、居心地のいいオフィスの居心地のいい椅子にふんぞり返ってばかりいて、そこから見える景色が全てだと思ってしまう事。
(つまり、世の中の流れが全くわかっていない事、知っているつもりだという事がわかっていない事。)
間もなく各局は春の番組の発表をはじめ、早ければ夏のイベントや夏の特別番組の発表などをするところも出て来ますが…
さてさて、日テレはどうするのでしょうね。
このお話が誰かの心のヒントになれば幸いです
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纏めてくれてます。
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