注意 被災者のメンタル保護のために 注意

野放しにしてはいけない人物

震災が起きた時、まず動くのが政府などが動かせる大きな組織でその最たるものが自衛隊です。

 

今回の能登半島地震では海底の動きが大きかったそうで、今までの海底と形が変わっている場合、海からの支援は危険なため安全が確認されるまでは見合わせるようです。

 

能登半島はカニの爪のような形で海に突き出ている地形で、今回被害が大きかった奥能登や珠洲市などは、その半島の先端付近なので海からの支援が出来ないとなると、空と陸からとなるのですが、空は天候に左右されやすくこの季節は冬型の気圧配置で安全に先端地域まで行って帰って来れるかも心配な事(もし整備が必要になった場合も避難地域では出来ないので)となると、一番安全で確実なのは陸路となるのですが…

 

これで今迷惑になっているのが「支援に行きましたビックリマークいい事しましたビックリマーク」や「いや~呼ばれちゃったんで行って来ました音譜」という建前でのヒーローコンプレックや「自分って呼ばれちゃう特別な人物んですぅ~あせる」という「仕方がない」を盾にして「優越感」をチラチラさせるマウンティング系の人達汗

 

中でも一線を越えていると思われるのは関係の無い一般人を撮影し「私人逮捕」としてモザイク無しで動画をアップして名誉棄損容疑で逮捕され先日釈放されたばかりの杉田一明容疑者です。

 

石川県知事だけでなく被災者の方も「今は政府からの依頼や自衛隊などの支援優先でお願いしたいので、個人で能登半島へ入るのは遠慮して欲しい」と呼び掛けているにも関わらず、被災地に入り込みあろうことか「鬼滅の刃」の柱、煉獄杏寿郎のコスプレをして被災している場所で笑顔で写真を撮りそれをX(旧ツイッター)に投稿したり、救援物資の仕分けで忙しい倉庫にこれまた煉獄さんのコスプレをして入り込みカメラを回しウロウロ…汗

 

その後、そこまで一緒に来ていたメンバーが帰る事になったものの「撮れ高があるんだから行くしかないだろう」と煉獄さんのかつらを被って奥能登に行くと言ってきかない杉田容疑者とメンバーが揉めるシーンが、そのメンバーのXに投稿されているのですが…

 

このシーン、カメラを構えている人物がもう一人いるので「揉めているシーンのやらせネタ」としているのかも知れませんが笑えないのは勿論です。

 

その後、このメンバーが杉田容疑者が1人で奥能登へ行ったと投稿し杉田容疑者自身、道に迷っただの、寒いだの、助けてくれだのと言っていますがこれもネタの可能性もありこの話が本当でも嘘でも被災地でやるような事ではありません。

 

 

クローバー 被災者のメンタルへの影響 クローバー

ではここからは、杉田容疑者の行動の何が問題になるのかをカウンセラーの立場からお話しいたしましょう。

 

大きな災害があった場合、被災にあいながらも生き延びた人たちは暫くはその場所でギリギリの生活しなければならない状態になります。

(家屋は倒壊し家族や知り合いを亡くしてもです。今回の能登地震が今、この状態ですね。)

 

こうなると、人間は生きるために心にバリヤーを張ってこれ以上傷つかないように守ります。

 

行動や会話などは一般の人からみても分からないくらい普通ですが、心が休眠や休止状態になっているので大きな感情の動きは段々となくなります。

 

この時、被災者の心の中は心がこれ以上傷つかないように守る作業と修復する作業が一気に始まるので外に向けて感情を動かす余裕がないのです。(パニックを何とか抑えようとしているところって事です。)

 

心が傷つきながらも普段と変わらないように見えるのはアドレナリンのおかげです。

よく事故に遭った人が病院に運び込まれて骨折が分かったり、事故後しばらくたって痛みを感じたりするのと同じです。

 

人は、体や心に一大事が起きるとアドレナリンを出し興奮状態にして痛みを感じにくくさせて自分自身を守ろうとします。

これが被災者の心の中でも起きているという事です。

 

しかし、この状態は時間が経てば通常に戻るため「心の痛み」もまた感じるようになりますし、被災してこの状態になった場合は反動が通常よりも大きく、多くの被災者が被災後暫くたってPTSDの症状を訴える事が知られています。

 

コスプレをして支援物資の倉庫でフラフラしている杉田容疑者に周りにいる人が関心を示さないのは仕事に集中している事もあるでしょうが、心が休眠、休止状態にあるため視覚的には認識しているけれど「考えるほどのものではない」と判断しているからだと思います。

 

つまり、被災者の方たちが反応しないのは反応しないのではなく「反応出来ない程追い込まれているから」なのです。

 

それをよい事に被災者や被災地を取れ高の材料呼ばわりしたり、コスプレで被災地や作業場をフラフラしたりとやりたい放題で、明らかに被災者の方をバカにしている動画です。

 

私が心配しているのは、今追い込まれ反論できない被災者の方たちが時間が経ち色々な事を振り返る時に「バカにされた事に何で反論しなかった(出来なかった)んだろう」と自分達を責めまた違う傷を負い苦しむ事です。

 

被災し、住むところをなくし、家族を失って打ちひしがれながらも何とか生きようとしている人達を侮辱し、ましてや自分の承認欲求を満たすための材料にするなど鬼畜の所業で絶対に許せませんし許されていいものではありませんビックリマーク

 

 

クローバー 今後、著作権を持つ企業がどう動くか クローバー

 

幼稚園や保育園では子供たちがお気に入りのキャラクターになり切って決め台詞に決めポーズで遊んでいるのは微笑ましいものですし、大人でもただ単にキャラクターのコスプレをして楽しむのであれば問題はありませんし、企業も寛大なのが日本です。

 

しかし、今回の杉田容疑者のコスプレでの行動は逸脱しておりキャラクターと被災者の双方を激しく侮辱している事は間違いないでしょう。

 

ここで問題になって来るのは、杉田容疑者が煉獄杏寿郎のコスプレをして被災地で刻薄(こくはく)な行為をしたという事。

※刻薄(こくはく)とは残酷で薄情で思いやりの無い事。

 

煉獄杏寿郎は多くの人が知っている鬼滅の刃に登場するキャラクターで、特に子供からの人気も高い事はよく知られています。

 

劇場版「鬼滅の刃無限列車編」では乗客200人を守るために命をかけて戦うシーンで「俺は俺の責務を全うする」「ここにいる者は誰も死なせない」というセリフも有名です。

 

杉田容疑者はこのセリフも使い「俺は俺の責務を全うする」「石川県にいる者は誰も死なせない」などとXに書き込んだのです汗

 

震災直後から死者は確認されており、時間が経つほどに死者数が増えているのにこの書き込みをしたのですむかっ

 

このような書き込みや一連のコスプレでの行動でキャラクターの持つイメージをわざと多くの人が不快に感じ憤慨するように悪用し炎上させる形で自分のフォロワーを増やすいわゆる「炎上商法」として使っている事は前々から問題視されていましたが、今回は次元が違いますむかっビックリマーク

 

先ほども書いたように震災などでのPTSDは後々になって出て来るのですが、フラッシュバックを起こす時にはきっかけになるものがあるというのはよく言われている事で。

 

例えば、車のクラクションのような音だったり、物が焼ける匂いで火事を思い起こしたり、一定の行動や一定のものを見ただけでもフラッシュバックを起こす事はよくあります。

 

つまり、被災して日が浅く被災者自身にまだPTSDの自覚が無い今の被災地で杉田容疑者が煉獄杏寿郎のコスプレをしてふらふら歩きまわって被災者の目に映ったり、好き勝手な事をXに投稿したりしてデジタルタトゥーとして残り後々被災者が知る事になったりすると「煉獄杏寿郎=災害の忌まわしい記憶」と刷り込まれる可能性があり、またフラッシュバックのトリガーとなってしまう可能性が非常に高いと考えられます。

 

この行動は心の殺人ですビックリマーク

 

既に被災地をこのコスプレでふらふらしておりXにも投稿している事から多くの人のトリガーとなっている可能性もありますので鬼滅の刃の著作権管理企業さんは早急に対処された方がよいと思いますし、カウンセラーの立場からも強くお願いしたいところです。

 

クローバークローバークローバークローバークローバークローバー

 

鬼滅の刃は私自身大好きな作品でもあり、このブログでも記事やステンドグラスの作品紹介などもさせてもらっています。

中でも「煉獄杏寿郎」は一番好きなキャラクターでもありますので、このような使われ方には怒りを覚えます。

 

本当に企業は何も出来ないのでしょうかはてなマーク

鬼滅ファンはこの状況を我慢しなければならないのでしょうかはてなマーク

 

被災者の方々を傷つけて回っている鬼畜をどうする事も出来ないのでしょうかはてなマーク

 

 

このお話が誰かの心のヒントになれば幸いです炎

 

 

 

 

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