今回はいつもの心理学のお話しではなく寄り道話しです。
我が家でも鬼滅ブームでして、鬼滅&煉獄愛が溢れた結果クリスマスリース&しめ飾りはこのようになりました
もう少し早めに出来上がる予定だったんですがおしてしまいました・・・師走って本当に忙しいですよね
ただお披露目するだけでは何なので・・・
少しガラスと色に関してのお話しをちょっとだけいたしましょう。
ステンドグラスのガラスってカラフルで綺麗でしょう
色々な色や模様がランダムに出るので二度と同じものは出来ないんです
そして切る時は、ほぼ直線に切るので使いたい模様が中央なんかにあるととても贅沢な切り方をしないといけなくなるんです
今回も炎に見える模様を切り出す為に数枚の赤系ガラスをとても贅沢な使い方をしちゃいました
しかもガラスの赤って赤色を出すのに金を使うのでただでさえ高価なステンドガラスの中でもお高いんですよ・・・
そして最大の難関が割れる事・・・
ガラス板から型紙に沿って切り出す時に砂粒でもあろうものなら思わぬところからバリンと割れるので、一切りごとに手ぼうきで掃いて小さな小さな切りくずの粒さえないようにしないといけないんです
そして長くて細い型は割れる率が高いのでとても慎重に切り出さないと、せっかく決めた模様が割れて水の泡になりかねないのです
そういう意味では、今回のリースの刀とお箸の部分はとても緊張した部分です。
特に刀の部分は模様に拘ったので割れたら最後・・・と、とにかく慎重に慎重に切り出しをしました。
しかし、ステンドグラスは最後まで気が抜けない工芸でして、この後研磨やテープ貼りなどを経てガラスとガラスをはんだで張り合わせていくのですが、この時にはんだでガラスが熱くなりすぎるとガラスが割れてしまう事があるんです
ここに来てのガラスの破損は心理ダメージが半端ないので細心の注意をしながらの作業となります。
そんな張り合わせ作業をしていると家族は興味津々によって来て刀を見つけ 「わ~いえいやー」 と刀を持って切る真似をするんです(主に主人ですが・・・)もうその時は生きた心地がしませんいや~っと声にならない叫びが・・・
ま、そんな苦労の末に出来上がったんですが、実は切り出しの時に二か所ほど切り出しに失敗して作品では分からないように上手く隠してあるんですが割れてしまったんです
そういう話をすると、もの作りが好きな人は 「正面はいいから裏見せて」 とよくいわれます。
私もついつい裏を見てしまうタイプなので気持ちはよくわかります。
ただ、今回は正面をお楽しみいただければと思っております
さて、切り出した後の残りのガラスはどうなるのかと言うと、勿論他の作品に使います。
そして、切り出しの時に出たガラス粒も集めて最後はフュージングといって溶かして新しいガラス作品にする事が出来るんです
粉々になってしまってステンドグラスでも使えなくなっても捨てるのではなく溶かして再生する事が出来るんです
私は物質の中でガラスが一番好きなんですが、それは色々な色があり繊細で儚いけれど再生が出来る・・・なんだか人の命にも似たものだから好きなのだろうと思うのです
コロナ禍でお家時間を持て余していらっしゃる方も何か手軽にはじめられるもの作りをする事をおすすめいたします。
これは、心理療法としての効果も認められていることです。
先ずは興味のわいたものから手をつけてみてはいかがでしょうか
もしかしたら思わぬ才能が見つかるかもしれません
このお話が誰かの心のヒントになれば幸いです