最近いくつかいただくご連絡が、これまで関わっていた方がキラキラ系になってしまったので、縁を切り、山本のところで勉強し直したいというものです。

私は、ある意味、キラキラの対極のオーソドックスな道を歩んできたかもしれません。

学芸大の大学院で音楽教育学を専攻。
東川清一(音楽学)河口道朗(音楽教育学)加藤富美子(音楽教育学)といった研究者の先生方とマンツーマンで学びました。

先生方のご著書。このリンクはごく一部です。ここに挙げたものは、私のベースとなるものばかり。何度も読み返しています。


ピアノは、舘野泉先生の1番弟子である久保春代先生(スオミ・ピアノ・スクールの訳者)中高生の時に師事。


大学では井口基成先生(春秋社の井口版の校訂者)とハンス・カン先生の門下で伴奏者として活動をされていた木村潤二先生に師事。

音楽ライターとして雑誌で書き始めたのは音楽之友社の「教育音楽」。インタビューの仕事を始めたのは音楽雑誌「ショパン」。ジャズの原稿を書き始めたのは「ジャズライフ」。単行本のデビューは新潮社。

呉暁先生(「リズムとソルフェージュ」「うたとピアノの絵本)」中村菊子先生(「バーナムピアノテクニック」の訳者)、中井正子先生(ピアニスト)、斎藤守也先生(ピアニスト・作曲家)からそれぞれお声かけいただき、単行本や楽譜のまとめのお手伝い。

ラジオのお仕事デビューはNHK。その後やってないですけど。

人生で初めてインタビューしたアーティストはドラマーの則竹裕之さん。
初めてのツアーパンフのお仕事はT-スクェア。
ヤマハ横浜店で、セミナー講師として楽器店デビュー。
多喜靖美先生のもとで、40代からピアノをやり直し。
人生初の賞の選考委員は、「ジャズジャパンアワード」。チェルニー指導の第一人者、根津栄子先生に弟子入りしてさらに基礎からピアノをやり直し。

私はものすごくオーソドックスな老舗や正統派な場所から声をかけていただいてきました。

どうしてなのか自分でもわかりません。
おそらく、たまたまそのような場所にご縁があったと言うことだと思うのですが。

とは言え、私など足元にも及ばないようなすばらしいオーソドックスなお仕事ぶりの方々はたくさんいらっしゃるので、自分でこんなことを書いているのはとても恥ずかしいです。でも、わかりやすさを目指して書いてみます。

あまり、権威のある場所を過剰にありがたがるのは好きじゃないです。だから普段はあまり書きません。あくまで、ここでお名前あげた方々は、権威と切り離して、私が接する中で、素直に「この人すごい」と、いつも圧倒される方々でした。だから尊敬しています。
そして、そういう方々と接した割には、私、しょぼい…と反省してばかりです。

ただ、こうした老舗の出版社やそうそうたる方々とお仕事をさせていただいてきた感覚からすると

「簡単に儲かる」類のキラキラ系と言われるものは
中身がない。薄っぺらくて、呆れてしまうことが多いです。偉そうと思われるのは100も承知なのですが、もうこれだけはどうしようもありません。

何それ? と思っていましたけれど、言葉巧みな素晴らしいキャッチフレーズさえあれば、中身はなくても結構人も集まりますし、それなりにすごい売り上げを上げている方々もいるようなのですね。

世の中はそうなっている。私にとっても勉強です。

でも、関わりたくないとも思います。

もちろん私も
食べていけなければ困りますので、きちんと売り上げも上がらなければいけません。
キャッチフレーズの工夫は、あらゆる場所から貪欲に学んでいきたいです。

ただ中身とキャッチフレーズが乖離していて、メジャーでオーソドックスな場所とは何の関わりもない場合どういう風に考えるか。

新たな価値観による新たな世界を創造しているなら、オーソドックスな場所と関わらなくてもちろん良いのですが、そういうわけでもない。クオリティーが低いから相手にされてない、声がかからない、存在を認識されていない。

それなのになぜ人は集まるのだろうと不思議でした。

でもよく考えてみれば、類は友を呼ぶと言いますので。自然なことですね。


「キラキラ」は高い比率で高額セミナー関連ワードのようで

「キラキラしてみませんか」
「キラキラしたい」

の類が書いてある場所は、私は自分から見に行くことはありません。ただ、何かの拍子にうっかり目に入る事はあり、読んでいて痛々しくなります。

まず、自分のピアノの音がキラキラしてるのか
どうかよく考えるところから始めてはいかがでしょう。

というか、プロの出す本当にキラキラした生音、聴いたことありますか?

本当に輝いているものに触れていたら
「キラキラしたい」と思っても、
簡単に口に出せないはず。
簡単にそれをお金で買えるわけない。

キラキラするには、
まず、汚れを落とすことから始めないといけないですが、くすんでないレベルに行くだけでもかなり大変です。まして、キラキラだなんて、、、気が遠くなる作業。

本当に輝いている人は、キラキラしてみませんかなんて、、、そんな無責任でいい加減なことは、書きません。簡単にできないし、誰もがそんな大変なことをやりたいわけじゃないと、わかっているから。

私のセミナーや個人指導は基本的にオーソドックスで地道です。キラキラしてません。


 『2020年6回連続ライブ配信セミナー「教本カリキュラムの研究」』2020年実施配信セミナー 「ピアノ教本カリキュラムの研究」 「ピアノ教本ガイドブック」「練習しない子のためのピアノレッスン」「譜読みの基本」に出てく…リンクameblo.jp



弾きあい会は多少華やかで楽しいですが、まぁ地道に練習して本番を積み重ねましょうみたいなことを楽しくやっていると感じですね。写真は華やかですが、趣旨はステージ演奏リハビリ会です。





以下は尊敬する先生方とコラボさせていただいた作品です。