【今回見た映画】

西部戦線異常なし(1930米)

オスカー・ピーターソン(2020加)

ファブリックの女王(2016フィンランド)

すべては君に逢えたから(2013日)

赤の涙(2016西・ウルグアイ)


間諜中野学校 国籍のない男たち(1964日)

サイレント・トーキョー(2020日)

エージェント・マロリー(2012米)

エヴァの告白(2013米・仏)

父と暮せば(2004日)





西部戦線異常なし ★★★★☆

1930米。136分。ルイス・マイルストン監督。エーリヒ・マリア・レマルク原作。リュー・エアーズ。ウィリアム・ベイクウェル。ラッセル・グリーソン。


第一次世界大戦。ポールはドイツ軍に入隊し、フランス軍と相対する西部戦線へ送られる。


戦場で出会った仲間たちは次々に戦死する。


負傷したポールが再び復帰した時、部隊は新人ばかりになっていた。


ドイツ兵の視点から描いた戦争映画。



第3回(1930年)アカデミー賞作品賞受賞作。


白黒。古いだけあって、映像は粗い。


興味深いエピソードがテンポ良く出てきて、内容は面白い。


歴史的な作品であるとともに、今でも鑑賞に堪える内容だと思う。


後の戦争映画に多大な影響を与えているそうだけど、納得する。


ただ、今この映像で楽しむのはちょっと辛いかも。単調で退屈に感じる。


個人的な感想で★を付けているけど、本作は映像のせいで★ひとつ減らそうか迷うレベル。


100年近く前の映画なので、仕方ないことですが。





オスカー・ピーターソン ジャズ界の革命児 ★★★☆☆

2020加。81分。バリー・アブリッチ監督。ビリー・ジョエル。ジョン・バティステ。クインシー・ジョーンズ。


ジャズピアニスト・オスカー・ピーターソン。


陽気なキャラクター、超絶的な技巧で人気を集め、日本でも「プリーズ・リクエスト」などの名盤の数々で知られる。


映画では、本人のインタビューを中心に長きに渡る差別との戦いや闘病生活と復帰への道のりが描かれる。


また、影響を受けたミュージシャンのインタビューも収録されている。


wikiを見た。あまり詳しい記述はなかったけど、


カナダ出身のジャズピアニスト。1925年8月15日 - 2007年12月23日。


と書かれていた。


時代からも、今より露骨な差別を受けてきたことがわかる。


1962年に作曲した「自由への賛歌」は公民権運動を象徴する曲だということだ。





ファブリックの女王 ★★★☆☆

2016フィンランド。85分。ヨールン・ドンネル監督。ミンナ・ハープキュラ。ラウラ・ビルン。ハンヌ=ペッカ・ビョルクマン。


日本でも人気の北欧を代表するファッション・ブランド「マリメッコ」。


創業者アルミ・ラティアの波瀾万丈の人生を描く。


オイルプリントの会社で働くアルミ・ラティアは、綿のファブリックにプリントするアイデアを元に、全財産をつぎ込んで1951年に「マリメッコ」を立ちあげる。



原題「Armi elaa!」(アルミ・エッラ!)


オフィシャルサイトを見たら、


「マリメッコ = Marimekko」とはフィンランド語で「小さなMariのための服」を意味する。


Mariはアナグラムで、組み替えるとArmi となる。


とのことだった。



会社を乗っ取られそうになったり、波瀾万丈な人生。


映画は劇中劇になっている。


劇のシーンではアルミと周りについて演じられる。ここは普通に映画らしい。合間ではアルミやマリメッコへについて語られる。


変わった演出だけど、分かりにくくはない。


劇のシーンは芝居のようだった。背景はほとんどなくてシュール。予算も少ないんだろう。





すべては君に逢えたから ★★★☆☆
2013日。106分。本木克英監督。玉木宏。高梨臨。木村文乃。東出昌大。市川実和子。甲斐恵美利。時任三郎。大塚寧々。山崎竜太郎。本田翼。倍賞千恵子。小林稔侍。


東京駅開業100周年記念企画。

クリスマス間近の東京駅を舞台に描かれる、6つのラブストーリー。

「イヴの恋人」人間不信に陥ったウェブデザイン会社の社長と劇団員の女性。

「遠距離恋愛」東京と仙台。仕事も忙しくなりすれ違い気味な2人。

「クリスマスの勇気」告白する勇気が出ない女子大生。

「クリスマスプレゼント」施設で暮らし、母親と過ごすクリスマスを夢見る少女。


「二分の一成人式」余命半年と宣告され退職した新幹線の運転士。20歳の息子へ手紙を書く。


「遅れてきたプレゼント」昔、駆け落ちの約束をした恋人は東京駅に現れなかった。49年後のクリスマス、ケーキ屋を営む彼女のもとへ真実がやって来る。


少しずつ重なりあいながら、複数の話が同時進行で進む。


どれも良い話だった。





赤の涙 ★★★☆☆
2016スペイン・ウルグアイ。109分。マナネ・ロドリゲス監督・脚本(共同)。セシリア・ロス。フスティナ・ブストス。マリア・プハルテ。マルガリータ・ムスト。

1975年。軍事独裁政権下のウルグアイ。

21歳のリリアナは、結婚・出産後も学生運動に参加して独裁政権打破を唱えていた。

政府は彼女らを捕らえ、連行された兵舎では人権を無視した拷問や性的暴行が繰り返されていた。

10ヶ月にも及ぶ拷問に耐えた後、リリアナは刑務所へ送られる。

1982年。彼女は出所する。しかし、親権は奪われ息子とは疎遠になってしまう。

スペインで長年の亡命生活を送っていたリリアナは、今でも変わらない拷問や暴行を見て、かつての仲間と共にウルグアイに戻って声を挙げる決意をする。


実話ベース。

ウルグアイの知識はあまりなく、興味深い映画だった。

映画自体の出来はさほどでもない。

拷問のシーンはショッキングだけど、全体的にあっさりしてるというか、テーマの割に残らないというか。




間諜中野学校 国籍のない男たち ★★★☆☆
1964日。90分。野口晴康監督。二谷英明。岩崎加根子。山本陽子。

太平洋戦争の最中。

陸軍少尉の有坂は極秘命令を受けて陸軍省情報研究所に入る。

厳しい訓練に耐え抜いた有坂は中国戦線の最前線で諜報活動を開始する。


ちょっと変わってて面白そうだと思ったんだけど…。

いや、ストーリーはそれなりに面白いんだけど、さすが日活。どれも同じ話。(言い過ぎか)

いわゆる“無国籍アクション”とテイストが変わらない。

二谷英明を小林旭に置き換えて、日本軍や中国人たちをヤクザにしてもそのまま成立するんじゃないか。




サイレント・トーキョー ★★★☆☆
2020日。99分。波多野貴文監督。秦建日子原作。「サイレント・トーキョー And so this is Xmas」佐藤浩市。石田ゆり子。西島秀俊。中村倫也。広瀬アリス。井之脇海。勝地涼。毎熊克哉。加弥乃。白石聖。野間口徹。財前直見。鶴見辰吾。

クリスマスイブの東京。テレビ局に、恵比須に爆弾を仕掛けたとの電話が入る。

半信半疑で現場に向かったテレビ局員・来栖公太は、現場にいた主婦・山口アイコと共に実行役に仕立てられてしまう。

そして、犯人からは更なる犯行予告が今度は動画サイトにアップされる。

それはテレビ生放送で首相と1対1の対話をさせること。受け入れなければ、渋谷ハチ公広場で爆弾を爆発させるという。


渋谷の爆発をもっと後半まで引っ張るのかと思った。

最後は西島秀俊が名推理で、爆発寸前で防ぐんだろう、とも。どちらも外れた。笑


渋谷の爆破シーンは力が入っていた。

爆破予告があっても、イベント感覚で集まってきてしまうなんて、本当に起こりうる話だ。

爆破シーンがこの映画のピークだと思うけど、もっと後半にした方が良かった。

前に持って来すぎて、その後はちょっとダレた。

佐藤浩市と石田ゆり子の最後も見物だったけど、渋谷がすごかっただけにあれ以上の盛り上がりはなかった。

でも全体的にはコンパクトで面白い映画だった。




エージェント・マロリー ★★★☆☆
2012米。94分。スティーヴン・ソダーバーグ監督。

ジーナ・カラーノ。マイケル・ファスベンダー。ユアン・マクレガー。ビル・パクストン。チャニング・テイタム。アントニオ・バンデラス。マイケル・ダグラス。


凄腕の女性エージェント・マロリー・ケインは陰謀によって殺人の濡れ衣を着せられ、国際指名手配されてしまう。

マロリーは逃亡を続け、疑惑を晴らすため孤軍奮闘する。


美しき女スパイの活躍。追われながらも真実を求めて戦う。

割りとありふれた設定ではある。

時間が94分と短めな分、小粒な印象。

特に飛び抜けたところや個性は感じなかいけど、期待(予想かも)した通りに楽しませてくれる映画だった。手堅い感じ。




エヴァの告白 ★★★☆☆

2013米・仏。120分。ジェームズ・グレイ監督・脚本・製作(共同)。マリオン・コティヤール。ホアキン・フェニックス。ジェレミー・レナー。

1921年。戦火を逃れてポーランドからアメリカへ入国したエヴァは、病気の妹が入国審査で隔離されてしまい、自身も強制送還されそうになる。

彼女の美しさに惹かれた興行師のブルーノがエヴァを救い出すが、彼は裏で売春を斡旋していた。

妹を引き取る金を稼ぐ必要のあったエヴァは、売春婦に身を落としてしまう。


テーマに惹かれて見てみた。

ドラマティックな展開ではあったけど、展開が遅いせいか映画そのものはそこまでではなかった。

俳優陣は豪華。

マリオン・コティヤールは「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜」(2007仏・英・チェコ)でアカデミー賞主演女優賞を、ホアキン・フェニックスは「ジョーカー」(2019米)で主演男優賞を受賞している。




父と暮せば ★★★★☆
2004日。99分。黒木和雄監督・脚本(共同)。井上ひさし原作。宮沢りえ。原田芳雄。浅野忠信。

戦後の広島。美津江は父・竹造と二人暮し。

美津江は明るく暮らしているが、心の中では原爆からひとり生き残ったことに罪悪感を持ち、好意を持ってくれる木下を受け入れることが出来ない。

そんな彼女の前に、亡くなったはずの竹造は幽霊となって現れたのだった。

竹造は娘の幸せを祈って、心を開かせこの恋を後押ししようとする。


舞台を見ているようだった。

元々は井上ひさし原作の二人芝居だそうだ。

映像の楽しさがどうしても不足するので、映画としてはちょっと単調に感じる。

しかし、話は面白かった。宮沢りえと原田芳雄も良かった。

宮沢りえは公開時31歳。娘役で違和感がないのは声のせいもあると思う。



【今回見た映画】

からかい上手の高木さん(2024日)

トスカーナの幸せレシピ(2018伊・ブラジル)

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019米)

俺は地獄の部隊長(1963日)

くちびるに歌を(2015日)


劇場版ATARU THE FIRST LOVE & THE LAST KILL(2013日)

キャッツ(2019英・米)

コンスタンティン(2005米)

インベージョン(2007米)

マークスマン(2021米)





映画 からかい上手の高木さん ★★★★☆

2024日。119分。今泉力哉監督・脚本(共同)。永野芽郁。高橋文哉。鈴木仁。平祐奈。前田旺志郎。志田彩良。江口洋介。


母校の中学校で体育教師をしている西片は、今度来る教育実習生の面倒を見ることに。


それは、中学生の頃隣の席でいつもからかわれ、やがて秘めた想いを伝えることのないうちに転校してしまった高木さんだった。



原作マンガは未読。話題作だったので、ネットの記事で見かけたりして予備知識は少しあった。


映画は期待以上に面白かった。


最後の告白シーンは、永野芽郁と高橋文哉の会話だけで長時間持たせてしまった。


何分あったんだろう?かなり長かった。


でも退屈だったり不満に思うこともなく見られた。


これはすごい。


永野芽郁も高橋文哉も良かった。





トスカーナの幸せレシピ ★★★☆☆

2018伊・ブラジル。92分。フランチェスコ・ファラスキ監督。ヴィニーチョ・マルキオーニ。ルイジ・フェデーレ。ヴァレリア・ソラリーノ。


短気な性格で暴力事件を起こし、仮出所中の元三ツ星シェフ・アルトゥーロ。


社会奉仕活動を命じられ、自立支援施設でアスペルガー症候群の若者たちに料理を教えることになる。


アルトゥーロは「絶対味覚」を持つ少年グイドに出会う。


腕を上げたグイドはトスカーナで開かれる「若手料理人コンテスト」に出場する。



気の荒いアルトゥーロと、アスペルガーのグイドのコンビが面白い。


アスペゆえの失敗がリアルに感じる。過去にここまでひどくない人がいた。


実際に、近くにこんな人がいたら大変だろうと思う。



グイドとの付き合いで苦労することでアルトゥーロも成長していく。


大人になった感じ。年齢的にはずいぶん遅いけど。笑


結末も良かった。


試合には負けたけど勝負には勝ったという展開はありがちかもしれないけど。





ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密 ★★★☆

2019米。130分。ライアン・ジョンソン監督・脚本。ダニエル・クレイグ。クリス・エヴァンス。アナ・デ・アルマス。ジェイミー・リー・カーティス。クリストファー・プラマー。


世界的ミステリー作家で富豪のハーラン・スロンビーは豪邸で85歳の誕生日パーティを盛大に行った翌朝、喉を切られて死んでいるのを家政婦のフランに発見される。


警察は自殺と判断するが、何者かが雇った私立探偵のブノワ・ブランが調査を開始する。


やがて、ハーランと家族との間に様々な問題が隠されていたことが明らかになる。



ダニエル・クレイグの映画ということで見た。


個人的に好きな俳優で、例えば代表作の「007」シリーズでは初代のショーン・コネリー以来の素晴らしいジェームズ・ボンドだと思った。


本作は「007 スペクター」(2015英・米)の4年後、最後の出演作となった「ノー・タイム・トゥ・ダイ」(2021英米)の2年前の公開。


昔ながらのトラッドなスタイル。ホームズやポアロのオマージュか。


アメリカ映画だけど、イギリス製作のように感じる。


シリアスな雰囲気はあまりなくて、ユーモアミステリーといった趣だった。


ダニエル・クレイグ演じるブノワ・ブランもボンドとは違って柔らかさがあるキャラ。


コメディが似合う人だとは言わないけど、本作ではこれまでにない役が見られて良かった。





俺は地獄の部隊長 ★★★☆☆

1963日。93分。古川卓巳監督。小林旭。内田良平。朝風みどり。


敗戦間近の中国・北支戦線。日本軍は攻め立てられ3つの砦の内2つは全滅していた。


桂木少尉と佐々木少尉は、一度は行き違いから対立するが、誤解が解け2人とも敵弾の中へ消えてゆくのだった。



白黒。


小林旭が格好良い。


ネットを見ていたら、ジョン・ウェイン「アラモ」(1960米)の影響を受けているという記事があった。なるほどと思った。





くちびるに歌を ★★★☆☆

2015日。132分。三木孝浩監督。中田永一原作。新垣結衣。木村文乃。桐谷健太。恒松祐里。下田翔太。葵わかな。佐野勇斗。石田ひかり。木村多江。野間口徹。鈴木亮平。前川清。


柏木ユリは美貌の元・天才ピアニスト。現在は臨時教員。


同級生の松山ハルコが産休に入るため、長崎県・五島列島の中学校で合唱部の顧問になる。


渋々教えていたユリだったが、「15年後の自分に向けて手紙を書く」という宿題、生徒の仲村ナズナを巡るケンカをきっかけに、生徒たちの悩みや心の傷を知る。


ユリ自身も心の傷を抱えていた。



NHKのドキュメンタリー番組を元に小説化された原作を映画化した作品。


「拝啓 十五の君へ 若松島編~歌と歩んだ島の子どもたち」(2009年5月放送)


アンジェラ・アキと五島列島・若松島の中学生との交流を描いている。


(wikiより)



青春もの。期待以上に良かった。


話はシンプルで分かりやすい。新垣結衣が良かった。





劇場版ATARU THE FIRST LOVE & THE LAST KILL ★★★☆☆

2013日。120分。木村ひさし監督。中居正広。北村一輝。栗山千明。松雪泰子。堀北真希。村上弘明。


天才的推理力を持つ発達障害者でサヴァン症候群の青年・チョコザイことアタル。


日本とニューヨークで起こった2つの爆破事件の手口が同じことから、警視庁とFBIで合同捜査が行われることになり、アタルも加わる。



テレビドラマは時々見ていた。変わった作品で、面白かった。


中居正広はバラエティ中心だったけど、ドラマも時々やっていた。


かなり昔だけど、常盤貴子と共演した「最後の恋」(1997年。日本テレビ)は気に入って、毎回見ていた。


常盤貴子の役が気の毒な境遇だったのと、主題歌が小田和正だったのを覚えている。



本作は堀北真希の印象が強い。最後は悲しい。涙が出た。


あとは北村一輝と栗山千明も良かった。北村一輝は好きな俳優だ。





キャッツ ★★☆☆☆

2019英・米。110分。トム・フーパー監督・脚本(共同)・製作(共同)。スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮(共同)。ジェームズ・コーデン。ジュディ・デンチ。ジェイソン・デルーロ。イドリス・エルバ。ジェニファー・ハドソン。イアン・マッケラン。テイラー・スウィフト。レベル・ウィルソン。


路地裏に捨てられた白猫のヴィクトリアは、猫たちの集団「ジェクリルキャッツ」に出会う。


彼らは年に一度、満月が輝く夜に開かれる「ジェクリル舞踏会」を開こうとしていた。


それは、たった一匹の猫が選ばれる特別な夜だ。



同名のミュージカル劇を原作とした2019年のイギリス映画。


第40回ゴールデンラズベリー賞では、最低作品賞をはじめ、最低監督賞、最低助演男優賞(ジェームズ・コーデン)、最低助演女優賞(レベル・ウィルソン)、最低スクリーンコンボ賞(半人半猫の毛玉たちのコンビ全て)、最低脚本賞の最多6部門で受賞を果たしている。


(wikiより)


確かに、ラジー賞にふさわしい映画かもしれない。


悪いけど。





コンスタンティン ★★☆☆☆

2005米。121分。フランシス・ローレンス監督。キアヌ・リーブス。レイチェル・ワイズ。


悪魔祓いを生業とするオカルト探偵・コンスタンティン。


天使や悪魔は人間と違わない外見の「ハーフ・ブリード」を送り込んで人間界に干渉している。


女性刑事・アンジェラが妹の自殺に不審を抱きコンスタンティンの元を訪れる。



人を選ぶ内容。個人的にはあまり響かなかった。


キアヌ・リーブスは格好良かった。公開当時39歳。





インベージョン ★★★☆☆

2007米。99分。オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督。ニコール・キッドマン。ダニエル・クレイグ。ジェレミー・ノーサム。


スペースシャトルの墜落事故が発生。破片には宇宙から飛来した未知のウイルスが付着していた。


感染すると、見た目が変わらないまま人間らしい感情を失った別の何者かに変貌してしまう。


ワシントンの精神科医・キャロルは同僚の医師ドリスコルと共に最愛の一人息子オリヴァーを守り抜こうとする。



B級SF。ニコール・キッドマンが魅力的。


ダニエル・クレイグが若い。「007 カジノ・ロワイヤル」(2006。ジェームズ・ボンドを演じた最初の映画)は本作の前年。





マークスマン ★★★★☆

2021米。108分。ロバート・ロレンツ監督・脚本(共同)・製作(共同)。リーアム・ニーソン。ジェイコブ・ペレス。キャサリン・ウィニック。


元海兵隊員のジム・ハンソンは、アリゾナ州のメキシコ国境沿いで牧場を営んでいたが、亡くなった妻の治療費で多額の借金を負っている。


ある時、ジムは不法入国者のメキシコ人母子・ローサとミゲルをメキシコの麻薬カルテルから助ける。


撃たれたローサから、ミゲルをシカゴの親類の元へ送り届けて欲しいと託されたジムは、メキシコの麻薬カルテルに追われながらシカゴへ向かう。



リーアム・ニーソン主演ということで見た。


本作の公開時は69歳。さすがに、「96時間」(2008仏)の印象から比べると歳を取った。


アクションは少ないけど、(キャラは)強い。この辺、クリント・イーストウッドを思い出させる。


アメリカ映画のお約束か。


と思ったら、本作のロバート・ロレンツ監督はクリント・イーストウッドの映画にたくさん関わってきた人だそうだ。ネットの記事に載っていた。


少年とのロードムービー(逃避行だけど)なんて、クリント・イーストウッド作品らしい。


本作はそんな雰囲気も良い。


また、ジムがローサとミゲルの母子を助け、麻薬カルテルに追われることになる流れが自然だ。映画にありがちな無理がなくて、上手に作られてると思う。


尤も、さすがに現実通りとまでは言わないけど。私だったら、最初の国境のシーンで母子を麻薬カルテルに渡してしまうと思う(怖いから)。笑


でも、映画のキャラクターならそんなに違和感のある行動ではなく、とても感情移入して見られた。


最後は映画らしくちゃんと勝って、少年を送り届けるのも良い。


ここはリアリティより映画らしさを優先すべきだから。


皆に気付かれない内に、一人そっと立ち去るのもお約束ながら格好良い。


期待以上だった。無理な展開はなく、押さえるべき点はきちんと押さえている。良作だと思う。







【今回見た映画】

奇跡の人(1962米)
黒執事(2014日)
キングダム 大将軍の帰還(2024日)
キングダム2 遥かなる大地へ(2022日)
メトロポリス(1927独)

パーフェクト・ストレンジャー(2007米)

許されざる者(2013日)

新聞記者(2019日)
スタンドオフ(2016加)
舞妓haaaan!!(2007日)




奇跡の人 ★★★★★
1962米。106分。アーサー・ペン監督。ウィリアム・ギブスン脚本・原作。アン・バンクロフト。パティ・デューク。

生後19ヶ月で罹った熱病により目が見えず耳が聞こえず言葉も話せない三重苦となったヘレン・ケラー。

ケラー夫妻は娘と意思の疎通が出来ず悩み、視覚障害者の生徒が通う学院に支援を求める。

住み込みの家庭教師としてアン・サリヴァンがやって来る。


ウィリアム・ギブスンによる1959年の同名の舞台劇を原作とし、ギブスン自らが脚色した。(wiki)


白黒。

すごい映画だった。これは傑作。

サリヴァン先生と、これまで何も躾けられてこなかったヘレン・ケラーとの“教育”は凄まじい。

思わず止めさせようとする両親の気持ちは良く分かる。

今で言う“優しい虐待”みたいなものだけど、サリヴァン先生の厳しい姿勢を見ていられないのと、そんなことをしても変わらないという諦めの両方がある。

ラストで、ヘレン・ケラーが世界を認識するシーンには感動した。


サリヴァン役のアン・バンクロフト、パティ・デューク役のパティ・デュークとも真に迫った熱演。素晴らしかった。

両者は第35回 アカデミー賞(1963年)で主演女優賞(アン・バンクロフト)、助演女優賞(パティ・デューク)を受賞している。

(作品賞は「アラビアのロレンス」が受賞)

両者は本作の元となった舞台劇でも同じ役を務めている。

演技が大きいのは舞台役者ゆえかと思う。

しかし、この頃の粗末な(失礼)映像だとそれくらい大きな演技の方が合っているように見えた。


あと、本筋には直接関係ないことだけど。

舞台の上演中は当然ながら毎日これを演じていたと思うんだけど、こんなに激しくてテンションの高い芝居を毎日出来るものなのかと信じられないような気がした。

自分だったら、演技はもちろん出来ないから置いといて、こんなテンションで毎日を過ごすことは出来ない。

もし、そんな数日(もっと長いか)を過ごしたら反動が来たときに鬱か虚脱状態でえらいことになりそうだ。




黒執事 ★★★★☆
2014日。119分。大谷健太郎・さとうけいいち監督。水嶋ヒロ。剛力彩芽。優香。山本美月。栗原類。城田優。安田顕。伊武雅刀。岸谷五朗。

名門貴族・ファントムハイヴ伯爵家は巨大企業ファントムを経営し、裏では女王の密命により難事件を解決する指名を負っていた。


ファントムハイヴ家の末裔にして巨大企業ファントムの若き総帥である幻蜂清玄こと汐璃は、女性であることを隠し男装している。


女王勅命の任務と財産を利用して亡くなった両親の敵への復讐のために、美しく冷酷な“悪魔の執事”セバスチャンと契約している。



原作マンガ、アニメは見ていない。

本作は原作と大分違うそうで、原作では主人公の男装の少女が少年だったり、時代も19世紀の英国になっている。


映画は、とにかく水嶋ヒロが良かった。

これまで出演したテレビドラマを何本か見たけど、こんなに印象に残ったことはない。

役柄も格好良くて合っていた。

1人の俳優がこんなに輝く映画もなかなかないと思う。

本作は水嶋ヒロだけで見る価値がある1本かもしれない。

2014年の公開だから30歳。きっと、最も良い時だったんだと思う。


他には、山本美月が大勢の敵の中へ飛び込んで撃ちまくるシーンも良かった。

話はシンプルで分かりやすかった。




キングダム 大将軍の帰還 ★★★★★
2024日。146分。佐藤信介監督。原泰久原作・脚本(共同)。山﨑賢人。吉沢亮。橋本環奈。清野菜名。山田裕貴。岡山天音。三浦貴大。新木優子。吉川晃司。髙嶋政宏。要潤。加藤雅也。高橋光臣。平山祐介。山本耕史。草刈正雄。長澤まさみ。玉木宏。佐藤浩市。小栗旬。大沢たかお。
飛信隊の前に趙国の「武神」・龐煖が現れ、飛信隊は龐煖の圧倒的な力を前に次々と倒される。

その頃、王宮に楊端和が訪れ、李牧の企みで趙の新たな大軍が戦場に向かっていると嬴政に告げる。

王騎と龐煖の一騎討ち。王騎が決着を付けようとした時、李牧の援軍が到着し、王騎は矢を受けたせいで太刀筋が乱れ龐煖の矛を深々と胸に受けてしまう。

王騎は自らの矛を信に託し、息絶える。


映画第4作。金曜ロードショーで見た。

この辺りは原作マンガでも読んだ。


話は面白いし、映像も役者も豪華。一体、どれくらい製作費がかかっているんだろうと思う。


観客には関係ないと言えば関係ないんだけど、映画の規模の目安としてつい考えてしまう。wikiには載っていなかった。


今回は、王騎役の大沢たかお、龐煖役の吉川晃司が良かった。2人とも格好良い。


大ヒットしてるみたいだし(wikiには興業収入80.3億円と書かれていた)、外国にもきっと売れるだろう。もう売ってるか。


きっと、続編も作られるんだろう。またぜひ見たい。





キングダム2 遥かなる大地へ ★★★★☆
2022日。134分。佐藤信介監督。原泰久原作・脚本(共同)。山﨑賢人。吉沢亮。橋本環奈。清野菜名。満島真之介。岡山天音。三浦貴大。濱津隆之。真壁刀義。山本千尋。豊川悦司。髙嶋政宏。要潤。加藤雅也。高橋努。渋川清彦。平山祐介。玉木宏。小澤征悦。佐藤浩市。大沢たかお。
王都奪還から半年後。

隣国の魏が秦への侵攻を開始する。

秦軍も出陣し、信は歩兵として同郷の尾兄弟、伍長の澤圭(たくけい)、子どものような風貌の羌瘣(きょうかい)と共に伍(五人組)を組むことになる。

※以前に見たものの、ブログにアップしていなかった。

映画第2作。

本作も豪華な内容。ここから原作で人気の羌瘣が登場する。

配役に清野菜名が発表された時はなるほどと思った。ぴったりだと思う。




メトロポリス ★★★☆☆
1927独。104分。フリッツ・ラング監督。ブリギッテ・ヘルム。アルフレート・アーベル。グスタフ・フレーリッヒ。

未来のディストピア世界。資本家たちが支配し、労働者たちは地下に押しやられている。

労働者の娘・マリアは階級社会の矛盾を説き、労働者にストライキの空気が広がる。

それを知った社長のフレーダーセンはマリアを監禁し、彼女そっくりの人造人間を作って地下へ送り込む。

労働者の分断を狙ったものだが、労働者はアンドロイド・マリアに扇動されて暴徒化する。

白黒の無声映画。

後の様々な作品に影響を与えた傑作とされている。

この時代に既にこんな映画があったのは驚きで、今でも通じる内容だと思う。

映像の粗さや冗長さなど、そのまま見るには古すぎるのも確かだけど。

演出や演技が演劇のようだった。

古い映画を見ると、結構そんな感じのものが多い気がする。


映画で描かれているのは100年後の世界。

公開が1927年だから、2027年になる。そう思うと興味深い。

再来年は話題になるかもしれない。


wikiを読んでいたら、

前年の1925年に製作された『戦艦ポチョムキン』と並んで、当時の資本主義と共産主義の対立を描いた作品

という記述があった。

当時はそういう話が受けたということか。これもまた興味深い。




パーフェクト・ストレンジャー ★★★☆☆
2007米。109分。ジェームズ・フォーリー監督。

ハル・ベリー。ブルース・ウィリス。ジョヴァンニ・リビシ。


女性記者ロウィーナ・プライスは、幼馴染のグレースから

広告業界の大物ハリソン・ヒルの不倫スキャンダルで記事を書くよう依頼される。


しかし数日後にグレースは変死してしまう。ハリソンの口封じでは無いかと疑い、


大スクープを得るべく新聞社時代の元同僚・マイルズと組んで調査を開始、偽名でハリソンの会社へ潜入する。



ブルース・ウィリスはハリソン役。よく似合ってる。


ハル・ベリーがきれい。





許されざる者 ★★★☆☆

2013日。135分。李相日監督。渡辺謙。佐藤浩市。柄本明。柳楽優弥。忽那汐里。小池栄子。近藤芳正。國村隼。滝藤賢一。小澤征悦。三浦貴大。


明治初期の北海道開拓時代。


かつて「人斬り十兵衛」と恐れられた釜田十兵衛は人里を離れ静かに暮らしていた。


日々の糧にも事欠く暮らしの中、元幕府軍の仲間・馬場金吾が十兵衛の前に現れ賞金首を狙おうと持ちかける。


警察署長・大石一蔵はそんな彼らを付け狙う。



クリント・イーストウッド監督「許されざる者」(1992米)のリメイク。とてもそうは見えなかったけど。


佐藤浩市(大石一蔵)がジーン・ハックマンだと知ってなるほどと思った。


北海道開拓時代は確かに、西部劇リメイクの舞台に合っているかもしれない。





新聞記者 ★★★☆☆

2019日。113分。藤井道人監督・脚本(共同)。松坂桃李。シム・ウンギョン。本田翼。岡本天音。西田尚美。高橋和也。北村有起哉。田中哲司。


東都新聞・社会部の若手記者・吉岡エリカは記者会見で一人鋭い質問を繰り返し、官邸への配慮が蔓延する記者クラブで厄介者扱いされている。


彼女はある時、大学新設計画の調査を命じられる。


調査を進める内、内閣府の神崎という人物が浮上するが、その矢先に神崎は自殺してしまう。


神崎の自殺について調査を進めるエリカは、内閣情報調査室の杉原拓海とめぐりあう。



話は面白かった。ただ、なんか暗い。


内容的に明るくとは言わないけど、もっとニュートラルというか、普通でいいのにと思うんだけど。


あと、新聞記者というより内閣情報調査室でしょう、タイトルは。


どう見てもこの話で新聞記者は主役じゃない。松坂桃李に時々話を聞きにくるだけの存在。


主役にするならもっと描きようがあるかと。


シム・ウンギョンは最初誰かと思った。韓国の俳優だとは知らなかった。





スタンドオフ ★★★★☆

2016加。86分。アダム・アレッカ監督・脚本。ローレンス・フィッシュバーン主演・製作総指揮(共同)。トーマス・ジェーン。エラ・バレンタイン。ジム・ワトソン。


少女のバードは墓参りに行って偶然にも殺し屋の犯行現場を目撃、カメラに収めてしまう。


殺し屋はバードを追うが、バードは森に隠れ、カーターの家に逃げ込む。


カーターは家に押し入ってきた殺し屋と対決する。



シチュエーション・サスペンスとでも言うのか、カーターの家の1階と2階で殺し屋とカーター、バードが対峙するという場面の作り方がまず上手い。


カーターが持っているのがショットガンで弾が1発しか無いとか、膠着状態に陥ることに説得力があった。


そして、1時間余りに渡って繰り広げられる殺し屋とカーターの緊迫したやり取りがとても面白かった。


カーターが息子を失っているとか、バックグラウンドも練り込まれていた。



最後はちょっと惜しいかな。奥さんアホすぎ。


あれでカーターが勝てるのもちょっと無理がある。


とは言え、佳作と呼ぶに相応しい映画だった。





舞妓haaaan!! ★★☆☆☆

2007日。120分。水田伸生監督。宮藤官九郎脚本。阿部サダヲ。堤真一。柴咲コウ。小出早織。京野ことみ。植木等。伊東四朗。


東京のカップ麺メーカー「鈴屋食品」で働く鬼塚公彦は、京都の舞妓と野球拳をするのが夢だった。


京都支社へ転勤が決まり、恋人の富士子とも別れた鬼塚は勇んで花街へ出掛けたものの、お茶屋に上がるには常連客の紹介が必要で「一見さんお断り」だと知る。



コメディ。植木等の遺作。


ハチャメチャなコントといった感じ。これで2時間はキツかった。


wikiを見たら興行収入は20.8億円も上げている。そんなに受けていたとは。