【今回見た映画】
西部戦線異常なし(1930米)
オスカー・ピーターソン(2020加)
ファブリックの女王(2016フィンランド)
すべては君に逢えたから(2013日)
赤の涙(2016西・ウルグアイ)
間諜中野学校 国籍のない男たち(1964日)
サイレント・トーキョー(2020日)
エージェント・マロリー(2012米)
エヴァの告白(2013米・仏)
父と暮せば(2004日)
西部戦線異常なし ★★★★☆
1930米。136分。ルイス・マイルストン監督。エーリヒ・マリア・レマルク原作。リュー・エアーズ。ウィリアム・ベイクウェル。ラッセル・グリーソン。
第一次世界大戦。ポールはドイツ軍に入隊し、フランス軍と相対する西部戦線へ送られる。
戦場で出会った仲間たちは次々に戦死する。
負傷したポールが再び復帰した時、部隊は新人ばかりになっていた。
ドイツ兵の視点から描いた戦争映画。
第3回(1930年)アカデミー賞作品賞受賞作。
白黒。古いだけあって、映像は粗い。
興味深いエピソードがテンポ良く出てきて、内容は面白い。
歴史的な作品であるとともに、今でも鑑賞に堪える内容だと思う。
後の戦争映画に多大な影響を与えているそうだけど、納得する。
ただ、今この映像で楽しむのはちょっと辛いかも。単調で退屈に感じる。
個人的な感想で★を付けているけど、本作は映像のせいで★ひとつ減らそうか迷うレベル。
100年近く前の映画なので、仕方ないことですが。
オスカー・ピーターソン ジャズ界の革命児 ★★★☆☆
2020加。81分。バリー・アブリッチ監督。ビリー・ジョエル。ジョン・バティステ。クインシー・ジョーンズ。
ジャズピアニスト・オスカー・ピーターソン。
陽気なキャラクター、超絶的な技巧で人気を集め、日本でも「プリーズ・リクエスト」などの名盤の数々で知られる。
映画では、本人のインタビューを中心に長きに渡る差別との戦いや闘病生活と復帰への道のりが描かれる。
また、影響を受けたミュージシャンのインタビューも収録されている。
wikiを見た。あまり詳しい記述はなかったけど、
カナダ出身のジャズピアニスト。1925年8月15日 - 2007年12月23日。
と書かれていた。
時代からも、今より露骨な差別を受けてきたことがわかる。
1962年に作曲した「自由への賛歌」は公民権運動を象徴する曲だということだ。
ファブリックの女王 ★★★☆☆
2016フィンランド。85分。ヨールン・ドンネル監督。ミンナ・ハープキュラ。ラウラ・ビルン。ハンヌ=ペッカ・ビョルクマン。
日本でも人気の北欧を代表するファッション・ブランド「マリメッコ」。
創業者アルミ・ラティアの波瀾万丈の人生を描く。
オイルプリントの会社で働くアルミ・ラティアは、綿のファブリックにプリントするアイデアを元に、全財産をつぎ込んで1951年に「マリメッコ」を立ちあげる。
原題「Armi elaa!」(アルミ・エッラ!)
オフィシャルサイトを見たら、
「マリメッコ = Marimekko」とはフィンランド語で「小さなMariのための服」を意味する。
Mariはアナグラムで、組み替えるとArmi となる。
とのことだった。
会社を乗っ取られそうになったり、波瀾万丈な人生。
映画は劇中劇になっている。
劇のシーンではアルミと周りについて演じられる。ここは普通に映画らしい。合間ではアルミやマリメッコへについて語られる。
変わった演出だけど、分かりにくくはない。
劇のシーンは芝居のようだった。背景はほとんどなくてシュール。予算も少ないんだろう。
すべては君に逢えたから ★★★☆☆
2013日。106分。本木克英監督。玉木宏。高梨臨。木村文乃。東出昌大。市川実和子。甲斐恵美利。時任三郎。大塚寧々。山崎竜太郎。本田翼。倍賞千恵子。小林稔侍。
東京駅開業100周年記念企画。
クリスマス間近の東京駅を舞台に描かれる、6つのラブストーリー。
「イヴの恋人」人間不信に陥ったウェブデザイン会社の社長と劇団員の女性。
「遠距離恋愛」東京と仙台。仕事も忙しくなりすれ違い気味な2人。
「クリスマスの勇気」告白する勇気が出ない女子大生。
「クリスマスプレゼント」施設で暮らし、母親と過ごすクリスマスを夢見る少女。
「二分の一成人式」余命半年と宣告され退職した新幹線の運転士。20歳の息子へ手紙を書く。
「遅れてきたプレゼント」昔、駆け落ちの約束をした恋人は東京駅に現れなかった。49年後のクリスマス、ケーキ屋を営む彼女のもとへ真実がやって来る。
少しずつ重なりあいながら、複数の話が同時進行で進む。
どれも良い話だった。
赤の涙 ★★★☆☆
2016スペイン・ウルグアイ。109分。マナネ・ロドリゲス監督・脚本(共同)。セシリア・ロス。フスティナ・ブストス。マリア・プハルテ。マルガリータ・ムスト。
1975年。軍事独裁政権下のウルグアイ。
21歳のリリアナは、結婚・出産後も学生運動に参加して独裁政権打破を唱えていた。
政府は彼女らを捕らえ、連行された兵舎では人権を無視した拷問や性的暴行が繰り返されていた。
10ヶ月にも及ぶ拷問に耐えた後、リリアナは刑務所へ送られる。
1982年。彼女は出所する。しかし、親権は奪われ息子とは疎遠になってしまう。
スペインで長年の亡命生活を送っていたリリアナは、今でも変わらない拷問や暴行を見て、かつての仲間と共にウルグアイに戻って声を挙げる決意をする。
実話ベース。
ウルグアイの知識はあまりなく、興味深い映画だった。
映画自体の出来はさほどでもない。
拷問のシーンはショッキングだけど、全体的にあっさりしてるというか、テーマの割に残らないというか。
間諜中野学校 国籍のない男たち ★★★☆☆
1964日。90分。野口晴康監督。二谷英明。岩崎加根子。山本陽子。
太平洋戦争の最中。
陸軍少尉の有坂は極秘命令を受けて陸軍省情報研究所に入る。
厳しい訓練に耐え抜いた有坂は中国戦線の最前線で諜報活動を開始する。
ちょっと変わってて面白そうだと思ったんだけど…。
いや、ストーリーはそれなりに面白いんだけど、さすが日活。どれも同じ話。(言い過ぎか)
いわゆる“無国籍アクション”とテイストが変わらない。
二谷英明を小林旭に置き換えて、日本軍や中国人たちをヤクザにしてもそのまま成立するんじゃないか。
サイレント・トーキョー ★★★☆☆
2020日。99分。波多野貴文監督。秦建日子原作。「サイレント・トーキョー And so this is Xmas」佐藤浩市。石田ゆり子。西島秀俊。中村倫也。広瀬アリス。井之脇海。勝地涼。毎熊克哉。加弥乃。白石聖。野間口徹。財前直見。鶴見辰吾。
クリスマスイブの東京。テレビ局に、恵比須に爆弾を仕掛けたとの電話が入る。
半信半疑で現場に向かったテレビ局員・来栖公太は、現場にいた主婦・山口アイコと共に実行役に仕立てられてしまう。
そして、犯人からは更なる犯行予告が今度は動画サイトにアップされる。
それはテレビ生放送で首相と1対1の対話をさせること。受け入れなければ、渋谷ハチ公広場で爆弾を爆発させるという。
渋谷の爆発をもっと後半まで引っ張るのかと思った。
最後は西島秀俊が名推理で、爆発寸前で防ぐんだろう、とも。どちらも外れた。笑
渋谷の爆破シーンは力が入っていた。
爆破予告があっても、イベント感覚で集まってきてしまうなんて、本当に起こりうる話だ。
爆破シーンがこの映画のピークだと思うけど、もっと後半にした方が良かった。
前に持って来すぎて、その後はちょっとダレた。
佐藤浩市と石田ゆり子の最後も見物だったけど、渋谷がすごかっただけにあれ以上の盛り上がりはなかった。
でも全体的にはコンパクトで面白い映画だった。
エージェント・マロリー ★★★☆☆
2012米。94分。スティーヴン・ソダーバーグ監督。
ジーナ・カラーノ。マイケル・ファスベンダー。ユアン・マクレガー。ビル・パクストン。チャニング・テイタム。アントニオ・バンデラス。マイケル・ダグラス。
凄腕の女性エージェント・マロリー・ケインは陰謀によって殺人の濡れ衣を着せられ、国際指名手配されてしまう。
マロリーは逃亡を続け、疑惑を晴らすため孤軍奮闘する。
美しき女スパイの活躍。追われながらも真実を求めて戦う。
割りとありふれた設定ではある。
時間が94分と短めな分、小粒な印象。
特に飛び抜けたところや個性は感じなかいけど、期待(予想かも)した通りに楽しませてくれる映画だった。手堅い感じ。
エヴァの告白 ★★★☆☆
2013米・仏。120分。ジェームズ・グレイ監督・脚本・製作(共同)。マリオン・コティヤール。ホアキン・フェニックス。ジェレミー・レナー。
1921年。戦火を逃れてポーランドからアメリカへ入国したエヴァは、病気の妹が入国審査で隔離されてしまい、自身も強制送還されそうになる。
彼女の美しさに惹かれた興行師のブルーノがエヴァを救い出すが、彼は裏で売春を斡旋していた。
妹を引き取る金を稼ぐ必要のあったエヴァは、売春婦に身を落としてしまう。
テーマに惹かれて見てみた。
ドラマティックな展開ではあったけど、展開が遅いせいか映画そのものはそこまでではなかった。
俳優陣は豪華。
マリオン・コティヤールは「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜」(2007仏・英・チェコ)でアカデミー賞主演女優賞を、ホアキン・フェニックスは「ジョーカー」(2019米)で主演男優賞を受賞している。
父と暮せば ★★★★☆
2004日。99分。黒木和雄監督・脚本(共同)。井上ひさし原作。宮沢りえ。原田芳雄。浅野忠信。
戦後の広島。美津江は父・竹造と二人暮し。
美津江は明るく暮らしているが、心の中では原爆からひとり生き残ったことに罪悪感を持ち、好意を持ってくれる木下を受け入れることが出来ない。
そんな彼女の前に、亡くなったはずの竹造は幽霊となって現れたのだった。
竹造は娘の幸せを祈って、心を開かせこの恋を後押ししようとする。
舞台を見ているようだった。
元々は井上ひさし原作の二人芝居だそうだ。
映像の楽しさがどうしても不足するので、映画としてはちょっと単調に感じる。
しかし、話は面白かった。宮沢りえと原田芳雄も良かった。
宮沢りえは公開時31歳。娘役で違和感がないのは声のせいもあると思う。