【今回見た映画】

シャドウズ・エッジ(2025中国・香港)
タイムトラベラー きのうから来た恋人(1999米)
加藤隼戦闘隊(1944日)
ゴジラvsコング(2021米)
ゴジラxコング 新たなる帝国(2024米)

ひめゆりの塔(1982日)
俺は、君のためにこそ死ににいく(2007日)
風林火山(1969日)
ある天文学者の恋文(2016伊)
硫黄島(1959日)




シャドウズ・エッジ ★★★★★
2025中国・香港。141分。ラリー・ヤン監督。ジャッキー・チェン。チャン・ツィフォン。レオン・カーフェイ。ツーシャー。ジュン。

中国・マカオでサイバー犯罪集団による盗難事件が次々に発生する。

監視システムを乗っ取られて捜査に行き詰まった警察は、引退した黄徳忠(ホワン・ダージョン)に協力を依頼する。

警察の若き精鋭たちとチームを組んだ黄徳忠は、往年の捜査で培った頭脳とノウハウでチームを指揮。

サイバー犯罪集団のリーダー「影(シャドウ)」と死闘を繰り広げる。


傑作。とても面白かった。

まず、シナリオが良い。

前半はアクションが少な目だったけど、それでも冒頭から惹き付けられた。

話の展開が丁寧で、説得力があった。

おかげで、追跡のエキスパートである黄徳忠のキャラがしっかり立っていた。


半分を少し過ぎて、残り1時間になった辺りから激しいアクションが続く。

前半でキャラがしっかり把握出来ているし、こちらも準備万端。没頭できた。

ジャッキー・チェンは公開時69歳。さすがに歳を取った。

でも、アクションは健在。

カメラワークや技術でかなりカバーしているけど、迫力があってエキサイティングだった。

まだまだ元気で活躍して欲しい人だ。


敵役の「影」傅隆生(フー・ロンション)、若手刑事の何秋果(ホー・チウグオ)(劇中では果果(グオグオ)というあだ名で呼ばれている)も良いキャラだった。

黄徳忠、「影」、何秋果の食事シーンは緊張感があった。

これから始まる激しい戦いのプロローグといった趣。

「影」は冷酷で頭が切れる、良い悪役だった。こちらもキャラが立っていた。

何秋果は、「影」の追跡中ようやく出番が来た時の嬉しそうな顔が良かった。

ここまでは大して印象に残ってなかったけど、このシーンで良いキャラだと思った。

金城武が出演している。と思ったら、ツーシャー(此沙)という俳優だそうだ。よく似ていた。


エンドロールはNG集&メイキングつき。往年のファンには嬉しい。


ラストで続編を匂わせている。

いつもは「またか」って思うことが多いけど、本作の続編ならぜひ見たい。




タイムトラベラー きのうから来た恋人 ★★★☆
1999米。112分。ヒュー・ウィルソン監督・脚本(共同)。ブレンダン・フレイザー。アリシア・シルヴァーストーン。クリストファー・ウォーケン。シシー・スペイセク。デイヴ・フォーリー。

1962年。キューバ危機による核戦争を恐れた天才科学者の父・カルヴィンはロサンゼルスの自宅地下に巨大な核シェルターを作って避難する。

35年後の1997年。シェルターのロックが解除され、息子のアダムは地上へ足を踏み入れる。

古き良き1960年代の倫理観や教養で育ったアダムは、現代っ子の女性イヴと出会う。


タイムリープものか、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のようにタイムマシンが出てくるのかと予想していたら、核シェルターで1950~60年代の情報で育った青年という設定だった。

結果、話は過去からタイムリープで来たのとあまり変わらない展開になるけど、「主人公(アダム)が過去に帰ることはない」という前提は大きな違いになる。

なんというか、別れにつながる不安な要素がひとつ減るので、こちらも安心して見ている。

アダムとイブの衝突やすれ違いはロマコメ的でほのぼのする。

最後はハッピーエンド。楽しい映画だった。





加藤隼戦闘隊 ★★★☆☆
1944日。109分。山本嘉次郎監督。藤田進。大河内伝次郎。高田稔。志村喬。

大日本帝国陸軍の加藤建夫中佐率いる第64戦隊(通称・加藤隼戦闘隊)を描いたセミ・ドキュメンタリー映画。

(以下はwiki等から)

公開は1944年で、太平洋戦争終戦の1年前。

戦中の国威掲揚映画という側面を持つ。

戦中の貴重な映像となっている。


白黒。

タイトルは右から左へ書かれている。時代を感じる。

戦時中の製作ということで、もっと思想性の強い映画かと思った。

国威掲揚と言われればそうかも。悲壮な感じはあっても戦争の悲惨な面は描かれていない。

ただ、戦前戦中の映画ならこんなものかもしれない。

戦争末期にこんな映画を作っていたことには正直驚いた。

そんな余裕があるなら、その分を民衆の生活に…と思わなくはないけど、それはそれとして。

過去を知るための貴重な映像として、見て損はない1本だと思う。


加藤建夫中佐は人情味溢れる魅力的な人物として描かれている。

戦死したのが惜しいことだ。

こんな風に惜しい人がたくさん亡くなっていった。

無謀な戦争なんて二度と繰り返してはならないと改めて思う。




ゴジラvsコング ★★★☆☆
2021米。113分。アダム・ウィンガード監督。アレクサンダー・スカルスガルド。ミリー・ボビー・ブラウン。レベッカ・ホール。ブライアン・タイリー・ヘンリー。小栗旬。

前作で、モンスターの戦いによって壊滅的な被害を受けた地球では、人々が各地で再建に取り組んでいた。

そんな中、海から再びゴジラが現れる。人々は髑髏島からコングを連れ出し、両者の戦いが始まる。

そこに、巨大テクノロジー企業「エイペックス・サイバネティクス」が開発した対ゴジラ兵器「メカゴジラ」が参戦する。


「モンスター・ヴァース」第4作。

実写+CG。

邦画の「ゴジラ」とは全然違うけど、こちらも魅力的。

技術とか資金ではなく、センスが全然違うと感じた。良し悪しではなく。




ゴジラxコング 新たなる帝国 ★★★☆☆
2024米。114分。アダム・ウィンガード監督・製作総指揮(共同)。レベッカ・ホール。ブライアン・タイリー・ヘンリー。ダン・スティーヴンス。カイリー・ホットル。ファラ・チェン。

前作の対決から4年。ゴジラは地上でタイタンを監視、コングは地下空洞・ホロウアースへ帰って暮らしていた。

そんなある時、ホロウアースからの電波を受信したことから、アイリーン、ジアたちは調査に向かう。

コングは地下で、コングの同僚たちを奴隷同然に支配するスカーキングと対峙していた。

地表侵略を企むスカーキングを倒すため、コングはゴジラと協力して闘う。


実写+CG。

スケールの大きい話。

映像はきれいで迫力。すごい進化だ。
 
ただ、前作はもう少しリアルというか実写寄りだったと思うんだけど、本作はCGアニメのようにも見えた。

そのせいか、前作より動きが軽く感じた。静止画の美しさはすごいけど、今後の課題は“動き”なのかもしれない。

話は分かりやすくて、難しいことは考えずに楽しめる。




ひめゆりの塔  ★★★☆☆

1982日。142分。今井正監督。栗原小巻。古手川祐子。大場久美子。斉藤とも子。蜷川有紀。田中好子。高部知子。篠田三郎。小林昭二。下條アトム。中原ひとみ。井川比佐志。地井武男。


太平洋戦争末期の沖縄で、ひめゆり部隊と呼ばれ陸軍病院に配属された女学生たち。



ひめゆりの塔を題材にした映画は1953年(今井正監督。津島恵子)、1968年(「あゝひめゆりの塔」舛田利雄監督。吉永小百合。浜田光夫)、本作、そして1995年(神山征二郎監督。沢口靖子)にも作られている。


1953年、1968年版は見た。


10代の女学生が戦地の病院で働く。想像を絶する世界。


仕事の合間に仲間内で楽しく息抜きしているシーンを見ても、却って悲惨な状況が伝わってくる。



忘れてはいけない歴史。二度と繰り返してはいけない。


しかし同時に、このテーマ擦るなあ、とも思う。


売出し中の俳優がたくさん出せて、共感を呼べる悲劇。


夏になると何となく見てしまう、戦争映画の有名なフォーマットのひとつ。





俺は、君のためにこそ死ににいく  ★★★☆☆



主要キャラは実在の人物をモデルにしている。


戦争映画。


同じテーマの映画はたくさん見てきたので、本作も擦るなあと思いながら見ていたけど、予想以上に良い映画だった。


若者たちの、運命を受け入れようとする姿勢に泣ける。





風林火山  ★★★☆☆

1969日。169分。稲垣浩監督。井上靖原作。三船敏郎。中村錦之助。佐久間良子。石原裕次郎。緒形拳。田村正和。志村喬。


良き主君に巡り会えず歳を重ねていた山本勘助は、甲斐の武田晴信に仕えることになる。


勘助は武田家で活躍し、重用されていく。


やがて、越後の上杉謙信と川中島の決戦が近づいていた。



超大作。三船敏郎はやっぱりいい。脇役陣も豪華。


上杉謙信を石原裕次郎が演るとは。


合戦シーンは相当なお金を掛けていそう。


最後の、一騎打ちのシーンは格好良かった。



ただ、それでも169分は長かった。


これだけの映画、切るに切れなかったんだろう。


「三船プロダクション」の製作ということだから、三船敏郎の意向が働いたのかもしれない。想像だけど。


主演としては思い入れがあるだろうし、こじんまりとしたものにはしたくなかったと思う。


反対に、営業サイドでは苦渋の判断になっただろうけど。



本作の製作面に三船敏郎がどれだけ関わってるのか知らないけど、ひょっとしたら豪華なキャストも自ら集めたのかもしれない。


最近でも、俳優が監督してる映画はキャストがいいと聞く。


人脈があるから、だそうだ。


とはいえ、wiki等には何も書いてないので、これも想像。





ある天文学者の恋文  ★★★☆☆

2016伊。122分。ジュゼッペ・トルナトーレ監督・脚本。ジェレミー・アイアンズ。オルガ・キュリレンコ。ショーナ・マクドナルド。アンナ・サヴァ。


天文学者のエドと博士課程の教え子・エイミーは歳の離れた恋人同士。周囲には秘密で付き合っていた。


ある時、エドからメールを受け取った後で彼が数日前に亡くなっていたとの知らせを受ける。


その後も、エドが生前に用意したメールや贈り物がエイミーの元へ届く。


やがて、エイミーはエドの真意を知る。



ジュゼッペ・トルナトーレ監督、オルガ・キュリレンコ主演ということで見てみた。


ジュゼッペ・トルナトーレ監督の「ニュー・シネマ・パラダイス」はとても好きな映画だ。


オルガ・キュリレンコで一番有名なのは「007/慰めの報酬」か。


個人的には「その女諜報員アレックス」が良かった。


「その女諜報員〜」自体はB級だと思うけど、オルガ・キュリレンコは魅力的だった。



本作も「ニュー・シネマ・パラダイス」と同じように、心に残る話だった。


ちょっと複雑で、狙いすぎな気もしたけど。


オルガ・キュリレンコは本作でも魅力的だった。


個人的に、「ニュー・シネマ・パラダイス」、「その女諜報員アレックス」はさすがに超えなかったかな。


でも、良作だったと思う。





硫黄島 ★★★☆☆
1959日。89分。宇野重吉監督。菊村到原作。大坂志郎。小高雄二。芦川いづみ。佐野浅夫。


昭和26年。新聞記者の武村は、飲み屋で知り合った片桐という男から、硫黄島で生き残った経験を記事にして欲しいと頼まれる。

過酷な経験を話した後、片桐はもう一度硫黄島へ行くという。

やがて、武村は片桐が硫黄島で自殺したことを知る。片桐は仲間を見捨てて自分一人が生き残ったことで罪の意識に強く苛まれていたのだった。


白黒。

原作は1957年上半期(第37回)芥川龍之介賞受賞作。未読。

過酷な経験を描いた映画だった。話は興味深い。

映像は、予算が限られていたんだろうという印象。



【今回見た映画】

旅芸人の記録(1975ギリシャ)
ベスト・キッド:レジェンズ(2025米)
アウトローズ(2025米)
はちみつレモネード(2020日) 
虹色はちみつ(2021日)

ブルバード(2026スペイン)
探偵マリコの生涯で一番悲惨な日(2023日)
ゆきてかへらぬ(2025日)

交換ウソ日記(2023日)

虹の女神 Rainbow Song(2006日)




旅芸人の記録 ★★★★☆
1975ギリシャ。232分。テオ・アンゲロプロス監督・脚本。エヴァ・コタマニドゥ。ペトロス・ザルカディス。ストラト・スパキス。

第二次世界大戦前後、1939年前から52年のギリシャが舞台。

座長のアガメムノンが率いる旅芸人の一行は、唯一の演し物である19世紀の牧歌劇「羊飼いのゴルフォ」を上演しながら旅を続けている。

戦前の独裁政治、大戦中のドイツによる占領、戦後の左派右派の対立と内戦というギリシャの政治状況に翻弄されながら、彼らは旅を続ける。


232分(3時間52分)と、とんでもなく長い。

内容は悪くないけど、よくこんな映画を作ったものだ。

一つ一つのシーンがとにかく長い。

カットを挟まずにひとつのシーンを長回ししているのが本作の特徴だとか。

とてもゆったりした映画。こちらもそういう心構えで見ないといけない。

普通の、2時間前後の映画とは別物。


ギリシャの知識はほとんどなかったので、内戦とか占領とか、時代背景が興味深かった。

映像は全体的に暗かった。

ギリシャといえばエーゲ海と青空のイメージだったんだけど、そういうシーンはなかった。

イギリスとか北の方の、天気の悪い地方みたいだった。




ベスト・キッド:レジェンズ ★★★☆☆
2025米。94分。ジョナサン・エントウィッスル監督。ベン・ウォン。ジャッキー・チェン。ラルフ・マッチオ(兼・製作総指揮(共同))

17歳の高校生・リーは家族と一緒に北京からニューヨークに移住したが、北京での辛い記憶から周囲やクラスメイトとなじめず、やがていじめを受けるようになってしまう。

そんな時、数少ない友人のミアから助けを求められたリーは再び闘うことを決意する。


懐かしいストーリー。もちろん、細かいところは違うけど大筋は同じ。

シリーズものはそれで良いと思う。

第1作から3作まで主役だったダニエル(ラルフ・マッチオ)がミヤギ道空手の先生として登場する。

シリーズの歴史を感じる。


ミスター・ハン(ジャッキー・チェン)の台詞が印象に残った。

「いつ転ぶかは自分では決められないが、いつ立ち上がるかは自分で決められる」




アウトローズ ★★★☆☆
2025米。131分。クリスチャン・グーデガスト監督・脚本・原作(共同)・製作総指揮(共同)。
ジェラルド・バトラー。オシェア・ジャクソン・Jr。メドウ・ウィリアムズ。サルヴァトーレ・エスポジト。

休職処分中のロサンゼルス郡保安局刑事・ニックは、銀行強盗事件(前作)ののち逃亡したドニーの行方を追い、単身ヨーロッパへ渡る。

ニックはドニーを追う内に、世界最大のダイヤモンド取引所を狙う壮大な強盗計画に巻き込まれ、2人は共闘することになる。

「ザ・アウトロー」の続編。未視聴。

知らずに見てしまったので、最初は話がよく分からなかった。

後半は面白かった。

前作を見なくても大丈夫な続編映画もあるけど、本作は見ておいた方が良い映画だった。




はちみつレモネード ★★★☆☆
2020日。14分。梅木佳子監督・脚本。辻千恵。木内晶子。大久保藍。

彩瑛は高校生。シングルマザーである母親は、近所で評判の美人。

彩瑛は母親に反発したり疎ましく思いつつも、大人への好奇心と憧れからこっそり口紅を借りたりしている。

そんなある日、母親が体調を崩して病院に検査に行く。



どこにでもある日常を切り取った短編。

暖かい気持ちになるとともに、家族について改めて考えるきっかけになる。




虹色はちみつ ★★★☆☆
2021日。29分。梅木佳子監督・脚本。辻千恵。鈴木咲。森恵美。山下ケイジ。品田誠。大久保藍。

高校生の彩瑛はある日、育児放棄(ネグレクト)されていた少女・愛未を救い出す。

彩瑛もまた、幼い頃に実母から育児放棄され現在は養母の元で暮らしていた。

彩瑛は愛未を守るため、彼女を連れて香川県琴平町へと向かう。


梅木佳子監督が児童虐待のニュースに着想を得て制作した映画。

タイトルは、フランスでミツバチが菓子の廃棄物を集めたことで「虹色のハチミツ」ができたというニュースから着想を得たもの。

「子どもも家庭環境次第でどんな色にもなり得る」という願いが込められている。


梅木佳子監督の短い映画を2本、続けて見た。

本作は、よりシリアス。

親子、子供の心について考えさせられる映画だった。




ブルバード ★★★☆☆
2026スペイン。115分。ソニア・メンデス監督。イブ・ライアン。ミケル・ニソ。ビエル・アントン。アイナラ・エルゲラ。エンツォ・オリバー。

転校生のハズリーは、孤独な青年ルークと出会う。

ルークは周りから外れて一人でマリファナを吸っている。

ハズリーは優等生のマットを振り切り、ルークに惹かれていく。


スペインのアイドル映画。多分。日本のアイドル映画とよく似てる。

主要キャラは美人、イケメン。

マットは好青年。大切にしてくれそう。でも、いかにも振られそうなキャラ。

ルークは危険な魅力がいっぱい。ぶっきらぼうだけど、実は繊細で優しい。心に傷を負っている。

邦画にしたら、配役まで浮かんできそうだ。




探偵マリコの生涯で一番悲惨な日 ★★★☆☆
2023日。116分。内田英治、片山慎三監督。伊藤沙莉。北村有起哉。宇野祥平。久保史緒里。松浦祐也。竹野内豊。

新宿ゴールデン街にある小さなバーのママと私立探偵を掛け持ちする27歳の女性・マリコ。

ある時、FBIを名乗る3人組がバーを訪れ、アメリカへ移送中の地球外生命体を連れ去った天本という男性科学者の捜索を依頼する。

マリコは恋人で自称忍者・MASAYAの助けを借りて捜索を進めていく。


映画は6つのパートから成り、内田英治、片山慎三両監督が3パートずつ担当している。

SF、忍者、ヤクザが出てくるごった煮な世界観。

思ったより面白かった。

この混沌とした話、新宿が舞台というのはよく合ってると思う。




ゆきてかへらぬ ★★★☆☆
2025日。128分。根岸吉太郎監督。広瀬すず。木戸大聖。岡田将生。田中俊介。トータス松本。瀧内公美。草刈民代。カトウシンスケ。藤間爽子。柄本佑。

1924年(大正13年)・京都。

駆け出しの女優・長谷川泰子、後に天才詩人となる学生・中原中也は同棲していた。

1年後の1925年(大正14年)に2人は上京し、のちに日本を代表する文芸評論家となる小林秀雄と出会う。

親交を深める3人の付き合いは、やがて複雑な三角関係になっていく。


以前に見た小栗旬の「人間失格 太宰治と3人の女たち」を思い出した。

昔の作家を描くと雰囲気が似てくるのか。

狙う層が同じだから、過去作に寄せてるのか。

そんなことはないか。




交換ウソ日記 ★★★☆☆
2023日。110分。竹村謙太郎監督。櫻いいよ原作。高橋文哉。桜田ひより。茅島みずき。曽田陵介。齊藤なぎさ。板垣瑞生。

高校2年生の黒田希美は、学校イチのモテ男子・瀬戸山潤から告白される。

それは、移動教室の机に入れられた「好きだ 瀬戸山」とだけ書かれたルーズリーフの切れ端の手紙だった。

しかし、実は手紙は親友の松本江里乃宛てだったことが判明する。

希美は江里乃に気がないことを瀬戸山に言えないまま、手紙のやり取りを続けてしまう…。


原作マンガは未読。

ラブコメ。

普通は気付くだろ、というのは置いといて。

良い映画だった。

瀬戸山いい奴。高橋文哉がイケメン。

希美の気持ちは想像できる。

こんなシチュエーションに置かれることはないので、気持ちが想像できるだけ、だけど。


昔、当時のアイドルが出てる映画やドラマをよく見ていたのを思い出す。

録画したり、レンタルビデオで借りたり。

今はサブスクで簡単に見られて、今の中高生が羨ましい。笑


途中で、瀬戸山が希美のほっぺたをぎゅーっと摘まむシーンがあるんだけど、それを見て何となく最近の佐藤二朗と橋本愛のニュースを思い出してしまった。

(顎に触れたということだった)

もちろん、本作とは全く関係ないニュースだけど。

どの作品も、裏では色々な苦労があるんだろうと考えてしまった。

まあそれは、何の仕事でも同じか。




虹の女神 Rainbow Song ★★★☆☆
2006日。117分。熊澤尚人監督。桜井亜美原作。桜井亜美、齊藤美如、網野酸(岩井俊二)脚本。市原隼人。上野樹里。蒼井優。酒井若菜。鈴木亜美。相田翔子。小日向文世。佐々木蔵之介。ピエール瀧。田中圭。

映像制作会社で働く岸田智也は、大学時代の友人・佐藤あおいが留学先のアメリカで事故死したことを知る。

2人は大学時代に知り合い、あおいが映画研究会で制作する映画「THE END OF THE WORLD」に主要キャストとして出演したことをきっかけに、友人として付き合ってきた。


不器用な恋が切ない。

上野樹里がはまり役。

20年前の映画なので、みんな若い。

特に、市原隼人は今と全然違う。華奢で、可愛らしい男の子。

何となく、「君がいた夏(1988米。スティーブン・カンプマン監督。ジョディ・フォスター)」を思い出した。

そんなに似てないけど。

相田翔子が押し掛けてくる所は、ちょっと無茶苦茶すぎて笑ってしまった。

「本当のことを言ったら、付き合ってくれた?」という問いには、やっぱり「否」と答えてしまうかな。

本当のことが何であれ、嘘をついて結婚しようとする点で。

小さな嘘ならしょうがないかもしれないけど。この嘘は大きすぎる。笑


撮影の舞台は成城大学。熊澤尚人監督の母校でもある。




【今回読んだ本】
「しゃばけ」シリーズ
「おまけのこ」 畠中恵
「うそうそ」 畠中恵
「ちんぷんかん」 畠中恵

「学校では教えてくれない日本史の授業」 井沢元彦



「しゃばけ」シリーズ

どこの本屋でも新潮文庫のコーナーには必ず並んでいて、オレンジ色の背表紙が目立っていた。

何せ、シリーズは20冊以上もあるので場所を取っている。

これだけ売れ続けるならきっと面白いのだろうと思って、以前にシリーズ第1作「しゃばけ」を読んでみた。

世界観、ストーリーとも良かったので、それ以来時々読んでいる。


主人公は、江戸日本橋の廻船問屋兼薬種問屋・長崎屋の若だんな・一太郎。数えで17歳。

生まれつき体が弱く寝込んでばかりだが、心優しい青年で、騒動を解決に導く明晰な頭脳の持ち主でもある。

実は妖怪の血を引いていて、祖母は皮衣(かわごろも)という妖怪である。

そのため、妖怪の姿を見たり会話することができる。

若だんなを守る兄やの仁吉(白沢(はくたく))、佐助(犬神)も実は妖怪。

その他にも小鬼である鳴家(やなり)や、屏風のぞきなどの付喪神(つくもがみ)と、長﨑屋の離れで賑やかに暮らしている。


「おまけのこ」 畠中恵

シリーズ第4作。連作短編。

「こわい」嫌われ者の妖(あやかし)、「狐者異(こわい)」が現れた。

「畳紙」お面のような厚化粧が止められないお雛。

「動く影」若だんなの幼い頃。飛縁魔(ひのえんま)の話。

「ありんすこく」若だんなが吉原の禿(かむろ)・「かえで」を足抜けさせると言い出した!?

「おまけのこ」月のように美しい真珠玉を持ったまま、鳴家(やなり)が行方不明になってしまった。


「うそうそ」

シリーズ第5作。長編。

体を丈夫にしようと箱根に湯治に出かける若だんなと兄やの仁吉、佐助であったが、行く途中で村人や天狗に襲われてしまう!?


「ちんぷんかん」

シリーズ第6作。連作短編。

「鬼と小鬼」火事で死にかけた若だんな。目が覚めたらそこは、三途の川のこちら側・賽の河原だった…。

「ちんぷんかん」広徳寺の小坊主、秋英は僧・寛朝の弟子で妖退治の修行中。ある日、騙されて本の中に閉じ込められてしまう。

「男ぶり」若だんなの母・おたえの元にはたくさんの縁談が来ていた。おたえは煙管屋岩見屋の次男・辰二郎が気になっていたが・・

「今昔」若だんなの腹違いの兄・松之助に縁談が来ていた。相手は玉乃屋のおくら。しかし、実は松之助は妹のお咲と惹かれあっていたのだった。

「はるがいくよ」長崎屋に赤ん坊が現れた。それは、先日やって来た桜の古木の花びら・小紅だった。


話は独立しているので、どれから読んでも楽しめる。

順番に読むのが一番いいけど、分からなくなるような変化は(ここまで読んだ限りでは)ないので。

十津川警部シリーズ(西村京太郎)とか、浅見光彦シリーズ(内田康夫)みたいな感じ。時代物だと「鬼平犯科帳」(池波正太郎)とか。

話は面白い。ちょっと不思議な時代劇。謎解き要素もある。

主要キャラが立っていて、鳴家などの妖が可愛らしくてほっこりする。

「はるがいくよ」は少し趣が違って、切ない話だった。




「学校では教えてくれない日本史の授業」 井沢元彦

知的好奇心を刺激してくれる本。

通史の大切さ。専門の時代だけを研究していても見えないことがある。

他国に無い日本の特徴。怨霊、穢れ忌避、言霊。

事実を認め、欠点をよく知って過ちを犯さないようにする。

本書に書かれている、日本史の謎への答え。

・なぜ黒船が来たとき、あれほど驚いたのか。
・なぜ古代の天皇は次々と遷都したのか。
・なぜ日本から談合がなくならないのか。
・なぜ出雲大社が日本で一番大きな建物だったのか。
・なぜ武士が生まれたのか。
・なぜ朝幕併存することができたのか。