【今回見た映画】
シャドウズ・エッジ(2025中国・香港)
タイムトラベラー きのうから来た恋人(1999米)
加藤隼戦闘隊(1944日)
ゴジラvsコング(2021米)
ゴジラxコング 新たなる帝国(2024米)
ひめゆりの塔(1982日)
俺は、君のためにこそ死ににいく(2007日)
風林火山(1969日)
ある天文学者の恋文(2016伊)
硫黄島(1959日)
シャドウズ・エッジ ★★★★★
2025中国・香港。141分。ラリー・ヤン監督。ジャッキー・チェン。チャン・ツィフォン。レオン・カーフェイ。ツーシャー。ジュン。
中国・マカオでサイバー犯罪集団による盗難事件が次々に発生する。
監視システムを乗っ取られて捜査に行き詰まった警察は、引退した黄徳忠(ホワン・ダージョン)に協力を依頼する。
警察の若き精鋭たちとチームを組んだ黄徳忠は、往年の捜査で培った頭脳とノウハウでチームを指揮。
サイバー犯罪集団のリーダー「影(シャドウ)」と死闘を繰り広げる。
傑作。とても面白かった。
まず、シナリオが良い。
前半はアクションが少な目だったけど、それでも冒頭から惹き付けられた。
話の展開が丁寧で、説得力があった。
おかげで、追跡のエキスパートである黄徳忠のキャラがしっかり立っていた。
半分を少し過ぎて、残り1時間になった辺りから激しいアクションが続く。
前半でキャラがしっかり把握出来ているし、こちらも準備万端。没頭できた。
ジャッキー・チェンは公開時69歳。さすがに歳を取った。
でも、アクションは健在。
カメラワークや技術でかなりカバーしているけど、迫力があってエキサイティングだった。
まだまだ元気で活躍して欲しい人だ。
敵役の「影」傅隆生(フー・ロンション)、若手刑事の何秋果(ホー・チウグオ)(劇中では果果(グオグオ)というあだ名で呼ばれている)も良いキャラだった。
黄徳忠、「影」、何秋果の食事シーンは緊張感があった。
これから始まる激しい戦いのプロローグといった趣。
「影」は冷酷で頭が切れる、良い悪役だった。こちらもキャラが立っていた。
何秋果は、「影」の追跡中ようやく出番が来た時の嬉しそうな顔が良かった。
ここまでは大して印象に残ってなかったけど、このシーンで良いキャラだと思った。
金城武が出演している。と思ったら、ツーシャー(此沙)という俳優だそうだ。よく似ていた。
エンドロールはNG集&メイキングつき。往年のファンには嬉しい。
ラストで続編を匂わせている。
いつもは「またか」って思うことが多いけど、本作の続編ならぜひ見たい。
タイムトラベラー きのうから来た恋人 ★★★☆
1999米。112分。ヒュー・ウィルソン監督・脚本(共同)。ブレンダン・フレイザー。アリシア・シルヴァーストーン。クリストファー・ウォーケン。シシー・スペイセク。デイヴ・フォーリー。
1962年。キューバ危機による核戦争を恐れた天才科学者の父・カルヴィンはロサンゼルスの自宅地下に巨大な核シェルターを作って避難する。
35年後の1997年。シェルターのロックが解除され、息子のアダムは地上へ足を踏み入れる。
古き良き1960年代の倫理観や教養で育ったアダムは、現代っ子の女性イヴと出会う。
タイムリープものか、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のようにタイムマシンが出てくるのかと予想していたら、核シェルターで1950~60年代の情報で育った青年という設定だった。
結果、話は過去からタイムリープで来たのとあまり変わらない展開になるけど、「主人公(アダム)が過去に帰ることはない」という前提は大きな違いになる。
なんというか、別れにつながる不安な要素がひとつ減るので、こちらも安心して見ている。
アダムとイブの衝突やすれ違いはロマコメ的でほのぼのする。
最後はハッピーエンド。楽しい映画だった。
加藤隼戦闘隊 ★★★☆☆
1944日。109分。山本嘉次郎監督。藤田進。大河内伝次郎。高田稔。志村喬。
大日本帝国陸軍の加藤建夫中佐率いる第64戦隊(通称・加藤隼戦闘隊)を描いたセミ・ドキュメンタリー映画。
(以下はwiki等から)
公開は1944年で、太平洋戦争終戦の1年前。
戦中の国威掲揚映画という側面を持つ。
戦中の貴重な映像となっている。
白黒。
タイトルは右から左へ書かれている。時代を感じる。
戦時中の製作ということで、もっと思想性の強い映画かと思った。
国威掲揚と言われればそうかも。悲壮な感じはあっても戦争の悲惨な面は描かれていない。
ただ、戦前戦中の映画ならこんなものかもしれない。
戦争末期にこんな映画を作っていたことには正直驚いた。
そんな余裕があるなら、その分を民衆の生活に…と思わなくはないけど、それはそれとして。
過去を知るための貴重な映像として、見て損はない1本だと思う。
加藤建夫中佐は人情味溢れる魅力的な人物として描かれている。
戦死したのが惜しいことだ。
こんな風に惜しい人がたくさん亡くなっていった。
無謀な戦争なんて二度と繰り返してはならないと改めて思う。
ゴジラvsコング ★★★☆☆
2021米。113分。アダム・ウィンガード監督。アレクサンダー・スカルスガルド。ミリー・ボビー・ブラウン。レベッカ・ホール。ブライアン・タイリー・ヘンリー。小栗旬。
前作で、モンスターの戦いによって壊滅的な被害を受けた地球では、人々が各地で再建に取り組んでいた。
そんな中、海から再びゴジラが現れる。人々は髑髏島からコングを連れ出し、両者の戦いが始まる。
そこに、巨大テクノロジー企業「エイペックス・サイバネティクス」が開発した対ゴジラ兵器「メカゴジラ」が参戦する。
「モンスター・ヴァース」第4作。
実写+CG。
邦画の「ゴジラ」とは全然違うけど、こちらも魅力的。
技術とか資金ではなく、センスが全然違うと感じた。良し悪しではなく。
ゴジラxコング 新たなる帝国 ★★★☆☆
2024米。114分。アダム・ウィンガード監督・製作総指揮(共同)。レベッカ・ホール。ブライアン・タイリー・ヘンリー。ダン・スティーヴンス。カイリー・ホットル。ファラ・チェン。
前作の対決から4年。ゴジラは地上でタイタンを監視、コングは地下空洞・ホロウアースへ帰って暮らしていた。
そんなある時、ホロウアースからの電波を受信したことから、アイリーン、ジアたちは調査に向かう。
コングは地下で、コングの同僚たちを奴隷同然に支配するスカーキングと対峙していた。
地表侵略を企むスカーキングを倒すため、コングはゴジラと協力して闘う。
実写+CG。
スケールの大きい話。
映像はきれいで迫力。すごい進化だ。
ただ、前作はもう少しリアルというか実写寄りだったと思うんだけど、本作はCGアニメのようにも見えた。
そのせいか、前作より動きが軽く感じた。静止画の美しさはすごいけど、今後の課題は“動き”なのかもしれない。
話は分かりやすくて、難しいことは考えずに楽しめる。
ひめゆりの塔 ★★★☆☆
1982日。142分。今井正監督。栗原小巻。古手川祐子。大場久美子。斉藤とも子。蜷川有紀。田中好子。高部知子。篠田三郎。小林昭二。下條アトム。中原ひとみ。井川比佐志。地井武男。
太平洋戦争末期の沖縄で、ひめゆり部隊と呼ばれ陸軍病院に配属された女学生たち。
ひめゆりの塔を題材にした映画は1953年(今井正監督。津島恵子)、1968年(「あゝひめゆりの塔」舛田利雄監督。吉永小百合。浜田光夫)、本作、そして1995年(神山征二郎監督。沢口靖子)にも作られている。
1953年、1968年版は見た。
10代の女学生が戦地の病院で働く。想像を絶する世界。
仕事の合間に仲間内で楽しく息抜きしているシーンを見ても、却って悲惨な状況が伝わってくる。
忘れてはいけない歴史。二度と繰り返してはいけない。
しかし同時に、このテーマ擦るなあ、とも思う。
売出し中の俳優がたくさん出せて、共感を呼べる悲劇。
夏になると何となく見てしまう、戦争映画の有名なフォーマットのひとつ。
俺は、君のためにこそ死ににいく ★★★☆☆
主要キャラは実在の人物をモデルにしている。
戦争映画。
同じテーマの映画はたくさん見てきたので、本作も擦るなあと思いながら見ていたけど、予想以上に良い映画だった。
若者たちの、運命を受け入れようとする姿勢に泣ける。
風林火山 ★★★☆☆
1969日。169分。稲垣浩監督。井上靖原作。三船敏郎。中村錦之助。佐久間良子。石原裕次郎。緒形拳。田村正和。志村喬。
良き主君に巡り会えず歳を重ねていた山本勘助は、甲斐の武田晴信に仕えることになる。
勘助は武田家で活躍し、重用されていく。
やがて、越後の上杉謙信と川中島の決戦が近づいていた。
超大作。三船敏郎はやっぱりいい。脇役陣も豪華。
上杉謙信を石原裕次郎が演るとは。
合戦シーンは相当なお金を掛けていそう。
最後の、一騎打ちのシーンは格好良かった。
ただ、それでも169分は長かった。
これだけの映画、切るに切れなかったんだろう。
「三船プロダクション」の製作ということだから、三船敏郎の意向が働いたのかもしれない。想像だけど。
主演としては思い入れがあるだろうし、こじんまりとしたものにはしたくなかったと思う。
反対に、営業サイドでは苦渋の判断になっただろうけど。
本作の製作面に三船敏郎がどれだけ関わってるのか知らないけど、ひょっとしたら豪華なキャストも自ら集めたのかもしれない。
最近でも、俳優が監督してる映画はキャストがいいと聞く。
人脈があるから、だそうだ。
とはいえ、wiki等には何も書いてないので、これも想像。
ある天文学者の恋文 ★★★☆☆
2016伊。122分。ジュゼッペ・トルナトーレ監督・脚本。ジェレミー・アイアンズ。オルガ・キュリレンコ。ショーナ・マクドナルド。アンナ・サヴァ。
天文学者のエドと博士課程の教え子・エイミーは歳の離れた恋人同士。周囲には秘密で付き合っていた。
ある時、エドからメールを受け取った後で彼が数日前に亡くなっていたとの知らせを受ける。
その後も、エドが生前に用意したメールや贈り物がエイミーの元へ届く。
やがて、エイミーはエドの真意を知る。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督、オルガ・キュリレンコ主演ということで見てみた。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督の「ニュー・シネマ・パラダイス」はとても好きな映画だ。
オルガ・キュリレンコで一番有名なのは「007/慰めの報酬」か。
個人的には「その女諜報員アレックス」が良かった。
「その女諜報員〜」自体はB級だと思うけど、オルガ・キュリレンコは魅力的だった。
本作も「ニュー・シネマ・パラダイス」と同じように、心に残る話だった。
ちょっと複雑で、狙いすぎな気もしたけど。
オルガ・キュリレンコは本作でも魅力的だった。
個人的に、「ニュー・シネマ・パラダイス」、「その女諜報員アレックス」はさすがに超えなかったかな。
でも、良作だったと思う。
硫黄島 ★★★☆☆
1959日。89分。宇野重吉監督。菊村到原作。大坂志郎。小高雄二。芦川いづみ。佐野浅夫。
昭和26年。新聞記者の武村は、飲み屋で知り合った片桐という男から、硫黄島で生き残った経験を記事にして欲しいと頼まれる。
過酷な経験を話した後、片桐はもう一度硫黄島へ行くという。
やがて、武村は片桐が硫黄島で自殺したことを知る。片桐は仲間を見捨てて自分一人が生き残ったことで罪の意識に強く苛まれていたのだった。
白黒。
原作は1957年上半期(第37回)芥川龍之介賞受賞作。未読。
過酷な経験を描いた映画だった。話は興味深い。
映像は、予算が限られていたんだろうという印象。