【今回見た映画】
三つ数えろ(1946米)
木挽町のあだ討ち(こびきちょう)(2026日)
シマロン・キッド(1952米)
鈴木先生(2013日)
FALL/フォール(2022米・英)
トゥームストーン(1993米)
7つの贈り物(2008米)
スリー・キングス(1999米)
トパーズ(1969米)
マスターズ・オブ・ユニバース(2026米)
三つ数えろ ★★☆☆☆
1946米。114分。ハワード・ホークス監督・製作。レイモンド・チャンドラー原作「大いなる眠り」ハンフリー・ボガート。ローレン・バコール。マーサ・ヴィッカーズ。
1940年代のロサンゼルス。私立探偵フィリップ・マーロウはスターンウッド将軍の依頼を受けて邸宅を訪れる。
家には将軍と娘のヴィヴィアン、カルメン。
将軍は古書店主のガイガーからバクチの借金返済で脅迫を受けていた。
契約を交わしたマーロウは、そのまま邸宅に留まるように依頼される。
よく分からない映画だな、と思ったら「難解」で有名なんだそうだ。
しかも、原作がそもそも難解だとか。
フィリップ・マーロウと言えば、元祖ハード・ボイルド。
有名な「長いお別れ」「さらば愛しき女よ」は読んだことがある。
本作(の原作)は未読。
興味がなくはないけど、この映画を見た後では正直あまり食指が動かない。
ハンフリー・ボガートは良かった。フィリップ・マーロウのイメージによく合っていた。
それ以上かも。格好良かった。
木挽町のあだ討ち(こびきちょう) ★★★☆☆
2026日。120分。源孝志監督・脚本。永井紗耶子原作。柄本佑。長尾謙杜。瀬戸康史。滝藤賢一。山口馬木也。イモトアヤコ。野村周平。石橋蓮司。沢口靖子。北村一輝。渡辺謙。
江戸時代。ある雪の夜、木挽町の芝居小屋「森田座」の近くで若衆・菊之助が父の仇討ちを見事に成し遂げ、多くの人々から称えられた。
1年半後、菊之助の縁者だという侍の総一郎が森田座を訪れる。
総一郎が人々から仇討ちについて聞くうちに、徐々に隠された「秘密」が明らかになる。
後半の「謎解き」が進むにつれ、目が離せなくなった。
面白い時代劇だった。
柄本佑演じる総一郎の名探偵振りが良い。
渡辺謙を始め、脇役陣も良かった。
原作は未読。
第169回(2023年上半期)直木三十五賞を受賞している。
映画がこの面白さなら、一度読んでみたいかも。
シマロン・キッド ★★★☆☆
1952米。84分。バッド・ベティカー監督。
オーディ・マーフィ。ビバリー・タイラー。ジェームズ・ベスト。イベット・デュゲイ。ジョン・ハドソン。ヒュー・オブライエン。
実話ベース。「シマロン・キッド」と呼ばれた西部の無法者、ビル・ドーリンの話。
仮出獄したビルは列車強盗の濡れ衣を着せられ、逃亡のためにドルトン一味の強盗団に加わる。
銀行襲撃の失敗でドルトン兄弟が死亡。代わってビルが首領に選ばれ、列車や銀行の襲撃を続ける。
しかし、内部の裏切りや権力争いで組織は崩壊してしまう。
ビルは追手から逃れたものの、最後は自首して公正な裁きを受ける道を選ぶ。
西部劇。
ビリーは悪党とは言え、最初は仲間を匿ったために服役、仮出所後は乗車した列車が強盗団に襲われたのを犯人の濡れ衣を着せられて、逃げ場を失くした挙げ句にドルトン一味に加わることになる。
この成り行きは気の毒な気もする。
自主したのも、根っから悪い人間ではなかったのかもしれない。
映画は逮捕までで終わっているが、裁判でどんな判決を受けたのか気になって検索してみた。
ビル・ドーリンは逮捕後に検事から司法取引を提案されるがこれを拒否。
拒否連邦刑務所から、他の囚人たちと共に脱獄する。
最後は、追跡隊に撃たれて死亡している。
・・うーん、実際には同情の余地のない悪党だったのかな。
映画はコンパクトにまとまっていて、テンポも良かった。
良作だと思う。
鈴木先生 ★★★☆☆
2013日。124分。河合勇人監督。長谷川博己。臼田あさ美。土屋太鳳。風間俊介。田畑智子。でんでん。富田靖子。窪田正孝。北村匠海。三浦透子。松岡茉優。
独自の教育理論を持ち、教育現場で日々起きる事件に情熱的に立ち向かっている、国語教師の鈴木先生。
教え子の小川蘇美に歪んだ欲望を持ってしまい、妻の麻美に心配をかけまいとするなど自分自身も心の問題を抱えている。
そんなある日、OBの勝野ユウジが小川蘇美を人質に取って学校に立てこもるという事件が発生する。
珍味。変わった先生だ。
ドラマの先生は、現実と比べたらみんな変わってるけど、鈴木先生はドラマの先生にしても変わってる。
現実と比べてももちろん、変わってる。
ところどころで心に響く台詞があって、映画はなかなか良かった。
鈴木先生は生徒たちに、ゆくゆくは世界を変えていって欲しいと願っている。
捕まった勝野ユウジに対しても、
お前もまた世界を変える1人の筈だ
と励ますところは何故かすごく感動した。
思春期はどうしても斜に構えてしまうけど、それは間違えることが恥ずかしかったり怖かったりするせいでもある。
勝野ユウジの持論はものすごく拗らせている。
こんな風に真っ直ぐな言葉もたまにはいいと思った。
FALL/フォール ★★★★☆
2022米・英。107分。
スコット・マン監督・脚本(共同)・製作(共同)。
グレイス・キャロライン・カリー。ヴァージニア・ガードナー。ジェフリー・ディーン・モーガン。
(本作についての感想でネタバレがあります。本作はネタバレしても楽しめる映画ですが、気になる方は飛ばしてください)
フリークライミング中の事故で夫を亡くして落ち込んだ日々を送るベッキーは、親友の女性・ハンターに誘われて新たなクライミングを挑む。
それは人里離れた荒野に建つ、高さ600メートルの解体寸前のテレビ塔だった。
登頂に成功して喜ぶ2人だったが、ハシゴが壊れて頂上の狭い足場に取り残されてしまう。
以前に見た「ロスト・バケーション」や「127時間」を思い出した。※
※「ロスト・バケーション」2016米。ジャウム・コレット=セラ監督。医学生のナンシーは、美しいビーチで人食いザメに遭遇してしまい、帰れなくなる。
※「127時間」2010米英。ダニー・ボイル監督。ジェームズ・フランコ。男は登山中のアクシデントで岩に腕を挟まれる。脱出も、助けを呼ぶことも出来ない、絶体絶命の状態に陥ってしまう。
極限のワンシチュエーションで繰り広げられるサスペンス。
これらと比べても、本作が一番怖くて面白かった。
高いところというのは、それだけで怖い。
話はコンパクトで、テンポも良かった。
リアリティは全然ない。エンタメ映画なのでそれは別にいいと思う。
鷲に襲われるところなんかは結構ひどかったけど、そこは観客側も積極的に楽しみに行く感じで。
個人的には、エンタメなんだからハンターにも助かって欲しかった。そこだけが惜しい。
B級だけど、面白い映画だった。
手に汗をたくさんかいて、ベタベタになった。笑
トゥームストーン ★★★★☆
1993米。130分。ジョージ・P・コスマトス監督。カート・ラッセル。ヴァル・キルマー。サム・エリオット。ビル・パクストン。パワーズ・ブース。マイケル・ビーン。ダナ・デラニー。ジョアンナ・パクラ。チャールトン・ヘストン。
アリゾナ州・トゥームストーンの町。
ワイアット・アープとその親友であるドクホリデイ、アープ兄弟は、「OK牧場の決闘」で無法者集団「カウボーイズ」と対決、勝利する。
しかしその後、アープ兄弟は「カウボーイズ」の報復に倒れる。
ワイアットとドクは復讐を開始する。
西部劇。
1993年と西部劇があまり作られなくなった後の製作ながら、昔の雰囲気を残した良作だと思う。
オールドファンにも好評だったんじゃないだろうか。
個人的にも、90年代や2000年代以降の西部劇は、悪くはないものの「何か違う」と感じるんだけど、本作にはそれが極めて少なかった。
こんな西部劇なら、これからも時々作って欲しい。
7つの贈り物 ★★★☆☆
2008米。123分。ガブリエレ・ムッチーノ監督。ウィル・スミス主演・製作(共同)。ロザリオ・ドーソン。ウディ・ハレルソン。マイケル・イーリー。バリー・ペッパー。
トーマスは運転中の不注意で事故を起こし、見知らぬ6人と婚約者のサラ・ジェンソンを死なせてしまった。
トーマスは贖罪のためにドナー登録をして臓器の提供を続けるのだった。
考えさせられる話だ。
気持ちは分かるけど、普通ならとても出来ないことだ。
スリー・キングス ★★★☆☆
1999米。114分。デヴィッド・O・ラッセル監督・脚本。ジョージ・クルーニー。マーク・ウォールバーグ。アイス・キューブ。スパイク・ジョーンズ。クリフ・カーティス。
1991年。湾岸戦争終結直後のイラク。
アメリカ兵のアーチ・ゲイツたちは、フセインが隠した金塊の地図を捕虜から入手、独断で探索を開始する。
首尾よく金塊を見つけたアーチたちだったが、今まさに処刑されようとする難民たちを目撃。
難民たちを救出しようとしたアーチたちは、イラク兵と銃撃戦になってしまう。
予備知識なく見た。
コメディタッチながら、内容は社会派。
湾岸戦争への批判が込められた映画だった。
ジョージ・クルーニーが格好良い。
トパーズ ★★☆☆☆
1969米。126分。アルフレッド・ヒッチコック監督・製作。フレデリック・スタフォード。ジョン・フォーサイス。ダニー・ロバン。カリン・ドール。ジョン・ヴァーノン。
東西冷戦期。
キューバにソビエト連邦製のミサイルが運び込まれるという情報がもたらされ、CIAの依頼を受けた
フランス情報部のデヴロウが現地へ潜入する。
フランス情報部のデヴロウが現地へ潜入する。
しかし、フランス情報部内にはソ連に通じた高官がいて、「topaz」とのコードネームで呼ばれていた。
このタイトルは知らなかった。
晩年の作品で、評価はあまり良くないそうだ。
分からないでもない。
“ヒッチコック節”とでも言うか、ヒッチコック監督らしい特徴は感じるんだけど。
ダラダラした会話シーンとか。(失礼!!)
マスターズ・オブ・ユニバース ★★☆☆☆
2026米。140分。トラヴィス・ナイト監督。ニコラス・ガリツィン。カミラ・メンデス。ジャレッド・レト。イドリス・エルバ。
幼い頃に戦火を逃れて地球へ送り込まれた惑星エターニアの王子アダム。
15年後、伝説の剣「パワーソード」に導かれて宿敵スケルターに支配された故郷へ戻り、最強の戦士ヒーマンとなって宿敵スケルターと戦う。
超大作だと思って見てみたら、ものすごいB級感で驚いた。
何だこれは。
アメリカでは今、こんな映画が受けているのか。
さすがに、日本では受け入れられないのでは??
そう思って、実際にヒットしたのかどうか検索してみた。
日本だけの詳細な興行収入は公開されていないということだったけど、日米ともに苦戦。
興行収入だけでは製作費を取り返せなかった。
北米(アメリカなど): 約6,483万ドル(初週末だけで約2,944万ドルを記録)
海外(日本含む): 約4,895万ドル
全世界累計: 約1億1,378万ドル
映画の製作費: 約1億7,000万ドル
また、最近サブスクに入ってからは世界配信チャートで1位を獲得するなど広く見られているということだ。
これで、どれくらいの収益になるのか知らないけど、不幸中の幸いって感じか。
映像は大作にふさわしいクオリティだったと思うので、もったいない。
ストーリーや細かいギャグに、透かされた気がした。
玩具メーカー(マテル社。バービー人形を作ってるところ)主導の企画みたいだから、今後もまた何か作るんだろう。
せっかく大きなお金を掛けるんだから、今度は透かさないでちゃんとして欲しい。
本筋とは関係ないけど、ジムで鍛えているおじさんがアダムに言った言葉がなぜか印象に残った。
大事なのは背中だ。前じゃない。
前は見せかけだが、後ろを支えれば成し遂げられないことはない。