【今回見た映画】

奇跡の人(1962米)
黒執事(2014日)
キングダム 大将軍の帰還(2024日)
キングダム2 遥かなる大地へ(2022日)
メトロポリス(1927独)

パーフェクト・ストレンジャー(2007米)

許されざる者(2013日)

新聞記者(2019日)
スタンドオフ(2016加)
舞妓haaaan!!(2007日)




奇跡の人 ★★★★★
1962米。106分。アーサー・ペン監督。ウィリアム・ギブスン脚本・原作。アン・バンクロフト。パティ・デューク。

生後19ヶ月で罹った熱病により目が見えず耳が聞こえず言葉も話せない三重苦となったヘレン・ケラー。

ケラー夫妻は娘と意思の疎通が出来ず悩み、視覚障害者の生徒が通う学院に支援を求める。

住み込みの家庭教師としてアン・サリヴァンがやって来る。


ウィリアム・ギブスンによる1959年の同名の舞台劇を原作とし、ギブスン自らが脚色した。(wiki)


白黒。

すごい映画だった。これは傑作。

サリヴァン先生と、これまで何も躾けられてこなかったヘレン・ケラーとの“教育”は凄まじい。

思わず止めさせようとする両親の気持ちは良く分かる。

今で言う“優しい虐待”みたいなものだけど、サリヴァン先生の厳しい姿勢を見ていられないのと、そんなことをしても変わらないという諦めの両方がある。

ラストで、ヘレン・ケラーが世界を認識するシーンには感動した。


サリヴァン役のアン・バンクロフト、パティ・デューク役のパティ・デュークとも真に迫った熱演。素晴らしかった。

両者は第35回 アカデミー賞(1963年)で主演女優賞(アン・バンクロフト)、助演女優賞(パティ・デューク)を受賞している。

(作品賞は「アラビアのロレンス」が受賞)

両者は本作の元となった舞台劇でも同じ役を務めている。

演技が大きいのは舞台役者ゆえかと思う。

しかし、この頃の粗末な(失礼)映像だとそれくらい大きな演技の方が合っているように見えた。


あと、本筋には直接関係ないことだけど。

舞台の上演中は当然ながら毎日これを演じていたと思うんだけど、こんなに激しくてテンションの高い芝居を毎日出来るものなのかと信じられないような気がした。

自分だったら、演技はもちろん出来ないから置いといて、こんなテンションで毎日を過ごすことは出来ない。

もし、そんな数日(もっと長いか)を過ごしたら反動が来たときに鬱か虚脱状態でえらいことになりそうだ。




黒執事 ★★★★☆
2014日。119分。大谷健太郎・さとうけいいち監督。水嶋ヒロ。剛力彩芽。優香。山本美月。栗原類。城田優。安田顕。伊武雅刀。岸谷五朗。

名門貴族・ファントムハイヴ伯爵家は巨大企業ファントムを経営し、裏では女王の密命により難事件を解決する指名を負っていた。


ファントムハイヴ家の末裔にして巨大企業ファントムの若き総帥である幻蜂清玄こと汐璃は、女性であることを隠し男装している。


女王勅命の任務と財産を利用して亡くなった両親の敵への復讐のために、美しく冷酷な“悪魔の執事”セバスチャンと契約している。



原作マンガ、アニメは見ていない。

本作は原作と大分違うそうで、原作では主人公の男装の少女が少年だったり、時代も19世紀の英国になっている。


映画は、とにかく水嶋ヒロが良かった。

これまで出演したテレビドラマを何本か見たけど、こんなに印象に残ったことはない。

役柄も格好良くて合っていた。

1人の俳優がこんなに輝く映画もなかなかないと思う。

本作は水嶋ヒロだけで見る価値がある1本かもしれない。

2014年の公開だから30歳。きっと、最も良い時だったんだと思う。


他には、山本美月が大勢の敵の中へ飛び込んで撃ちまくるシーンも良かった。

話はシンプルで分かりやすかった。




キングダム 大将軍の帰還 ★★★★★
2024日。146分。佐藤信介監督。原泰久原作・脚本(共同)。山﨑賢人。吉沢亮。橋本環奈。清野菜名。山田裕貴。岡山天音。三浦貴大。新木優子。吉川晃司。髙嶋政宏。要潤。加藤雅也。高橋光臣。平山祐介。山本耕史。草刈正雄。長澤まさみ。玉木宏。佐藤浩市。小栗旬。大沢たかお。
飛信隊の前に趙国の「武神」・龐煖が現れ、飛信隊は龐煖の圧倒的な力を前に次々と倒される。

その頃、王宮に楊端和が訪れ、李牧の企みで趙の新たな大軍が戦場に向かっていると嬴政に告げる。

王騎と龐煖の一騎討ち。王騎が決着を付けようとした時、李牧の援軍が到着し、王騎は矢を受けたせいで太刀筋が乱れ龐煖の矛を深々と胸に受けてしまう。

王騎は自らの矛を信に託し、息絶える。


映画第4作。金曜ロードショーで見た。

この辺りは原作マンガでも読んだ。


話は面白いし、映像も役者も豪華。一体、どれくらい製作費がかかっているんだろうと思う。


観客には関係ないと言えば関係ないんだけど、映画の規模の目安としてつい考えてしまう。wikiには載っていなかった。


今回は、王騎役の大沢たかお、龐煖役の吉川晃司が良かった。2人とも格好良い。


大ヒットしてるみたいだし(wikiには興業収入80.3億円と書かれていた)、外国にもきっと売れるだろう。もう売ってるか。


きっと、続編も作られるんだろう。またぜひ見たい。





キングダム2 遥かなる大地へ ★★★★☆
2022日。134分。佐藤信介監督。原泰久原作・脚本(共同)。山﨑賢人。吉沢亮。橋本環奈。清野菜名。満島真之介。岡山天音。三浦貴大。濱津隆之。真壁刀義。山本千尋。豊川悦司。髙嶋政宏。要潤。加藤雅也。高橋努。渋川清彦。平山祐介。玉木宏。小澤征悦。佐藤浩市。大沢たかお。
王都奪還から半年後。

隣国の魏が秦への侵攻を開始する。

秦軍も出陣し、信は歩兵として同郷の尾兄弟、伍長の澤圭(たくけい)、子どものような風貌の羌瘣(きょうかい)と共に伍(五人組)を組むことになる。

※以前に見たものの、ブログにアップしていなかった。

映画第2作。

本作も豪華な内容。ここから原作で人気の羌瘣が登場する。

配役に清野菜名が発表された時はなるほどと思った。ぴったりだと思う。




メトロポリス ★★★☆☆
1927独。104分。フリッツ・ラング監督。ブリギッテ・ヘルム。アルフレート・アーベル。グスタフ・フレーリッヒ。

未来のディストピア世界。資本家たちが支配し、労働者たちは地下に押しやられている。

労働者の娘・マリアは階級社会の矛盾を説き、労働者にストライキの空気が広がる。

それを知った社長のフレーダーセンはマリアを監禁し、彼女そっくりの人造人間を作って地下へ送り込む。

労働者の分断を狙ったものだが、労働者はアンドロイド・マリアに扇動されて暴徒化する。

白黒の無声映画。

後の様々な作品に影響を与えた傑作とされている。

この時代に既にこんな映画があったのは驚きで、今でも通じる内容だと思う。

映像の粗さや冗長さなど、そのまま見るには古すぎるのも確かだけど。

演出や演技が演劇のようだった。

古い映画を見ると、結構そんな感じのものが多い気がする。


映画で描かれているのは100年後の世界。

公開が1927年だから、2027年になる。そう思うと興味深い。

再来年は話題になるかもしれない。


wikiを読んでいたら、

前年の1925年に製作された『戦艦ポチョムキン』と並んで、当時の資本主義と共産主義の対立を描いた作品

という記述があった。

当時はそういう話が受けたということか。これもまた興味深い。




パーフェクト・ストレンジャー ★★★☆☆
2007米。109分。ジェームズ・フォーリー監督。

ハル・ベリー。ブルース・ウィリス。ジョヴァンニ・リビシ。


女性記者ロウィーナ・プライスは、幼馴染のグレースから

広告業界の大物ハリソン・ヒルの不倫スキャンダルで記事を書くよう依頼される。


しかし数日後にグレースは変死してしまう。ハリソンの口封じでは無いかと疑い、


大スクープを得るべく新聞社時代の元同僚・マイルズと組んで調査を開始、偽名でハリソンの会社へ潜入する。



ブルース・ウィリスはハリソン役。よく似合ってる。


ハル・ベリーがきれい。





許されざる者 ★★★☆☆

2013日。135分。李相日監督。渡辺謙。佐藤浩市。柄本明。柳楽優弥。忽那汐里。小池栄子。近藤芳正。國村隼。滝藤賢一。小澤征悦。三浦貴大。


明治初期の北海道開拓時代。


かつて「人斬り十兵衛」と恐れられた釜田十兵衛は人里を離れ静かに暮らしていた。


日々の糧にも事欠く暮らしの中、元幕府軍の仲間・馬場金吾が十兵衛の前に現れ賞金首を狙おうと持ちかける。


警察署長・大石一蔵はそんな彼らを付け狙う。



クリント・イーストウッド監督「許されざる者」(1992米)のリメイク。とてもそうは見えなかったけど。


佐藤浩市(大石一蔵)がジーン・ハックマンだと知ってなるほどと思った。


北海道開拓時代は確かに、西部劇リメイクの舞台に合っているかもしれない。





新聞記者 ★★★☆☆

2019日。113分。藤井道人監督・脚本(共同)。松坂桃李。シム・ウンギョン。本田翼。岡本天音。西田尚美。高橋和也。北村有起哉。田中哲司。


東都新聞・社会部の若手記者・吉岡エリカは記者会見で一人鋭い質問を繰り返し、官邸への配慮が蔓延する記者クラブで厄介者扱いされている。


彼女はある時、大学新設計画の調査を命じられる。


調査を進める内、内閣府の神崎という人物が浮上するが、その矢先に神崎は自殺してしまう。


神崎の自殺について調査を進めるエリカは、内閣情報調査室の杉原拓海とめぐりあう。



話は面白かった。ただ、なんか暗い。


内容的に明るくとは言わないけど、もっとニュートラルというか、普通でいいのにと思うんだけど。


あと、新聞記者というより内閣情報調査室でしょう、タイトルは。


どう見てもこの話で新聞記者は主役じゃない。松坂桃李に時々話を聞きにくるだけの存在。


主役にするならもっと描きようがあるかと。


シム・ウンギョンは最初誰かと思った。韓国の俳優だとは知らなかった。





スタンドオフ ★★★★☆

2016加。86分。アダム・アレッカ監督・脚本。ローレンス・フィッシュバーン主演・製作総指揮(共同)。トーマス・ジェーン。エラ・バレンタイン。ジム・ワトソン。


少女のバードは墓参りに行って偶然にも殺し屋の犯行現場を目撃、カメラに収めてしまう。


殺し屋はバードを追うが、バードは森に隠れ、カーターの家に逃げ込む。


カーターは家に押し入ってきた殺し屋と対決する。



シチュエーション・サスペンスとでも言うのか、カーターの家の1階と2階で殺し屋とカーター、バードが対峙するという場面の作り方がまず上手い。


カーターが持っているのがショットガンで弾が1発しか無いとか、膠着状態に陥ることに説得力があった。


そして、1時間余りに渡って繰り広げられる殺し屋とカーターの緊迫したやり取りがとても面白かった。


カーターが息子を失っているとか、バックグラウンドも練り込まれていた。



最後はちょっと惜しいかな。奥さんアホすぎ。


あれでカーターが勝てるのもちょっと無理がある。


とは言え、佳作と呼ぶに相応しい映画だった。





舞妓haaaan!! ★★☆☆☆

2007日。120分。水田伸生監督。宮藤官九郎脚本。阿部サダヲ。堤真一。柴咲コウ。小出早織。京野ことみ。植木等。伊東四朗。


東京のカップ麺メーカー「鈴屋食品」で働く鬼塚公彦は、京都の舞妓と野球拳をするのが夢だった。


京都支社へ転勤が決まり、恋人の富士子とも別れた鬼塚は勇んで花街へ出掛けたものの、お茶屋に上がるには常連客の紹介が必要で「一見さんお断り」だと知る。



コメディ。植木等の遺作。


ハチャメチャなコントといった感じ。これで2時間はキツかった。


wikiを見たら興行収入は20.8億円も上げている。そんなに受けていたとは。