みなさま、こんばんわ🌜

本日は昨日の続きです🙂

長くなりすぎて、投稿ができる範囲を超えてしまったので、分割させていただきました。

RELATED LINKS

📖 『統合失調症グループで炎上』シリーズ

  1. 『統合失調症グループで炎上①』(2021年5月10日公開)
  2. 『統合失調症グループで炎上②』(2021年5月11日公開)
  3. 『統合失調症グループで炎上③』(2021年5月12日公開)
  4. 『統合失調症グループで炎上④』(2021年5月13日公開)
  5. 『統合失調症グループで炎上⑤』(2021年5月14日公開)
  6. 『統合失調症グループで炎上⑥』(2021年5月15日公開)
  7. 『統合失調症グループで炎上⑦』(2021年5月16日公開) 👈 いまココ
  8. 『統合失調症グループで炎上⑧』(2021年5月17日公開)
  9. 『統合失調症グループで炎上⑨』(2021年5月18日公開)
  10. 『統合失調症グループで炎上⑩』(2021年5月19日公開)
 
07
誰がために「診断」はある❓
1 私がこれから研究して証明したいこと

私が今すでに、通信制大学での卒業研究として進めており、今後大学院に進学して更に発展させようとしている研究は、統合失調症と誤診された発達障害者を、正しい診断名(発達障害)に変更するための研究 です。

私が取り組みたい具体的な研究内容
  • 心理学研究として 過去に統合失調症と誤診を受け、今は診断名が発達障害となった方 を対象に当事者研究を行う
  • インタビューによるケーススタディとなるので質的研究になるが、質的研究も数をこなせば社会的事実となる 事実を利用し、対象者を発掘し、同様のケースについて 論文を書きまくる
  • 発達障害者に対しては統合失調症として治療を行うよりも、発達障害の診断名でより正しい治療を行う方が、確実に患者のQOLを向上させる ことを証明する

私がいじくろうとしているのは、精神疾患そのものではなく、診断 です。

診断書というたった1枚の紙 についての研究です☝🏻

根治療法とはほど遠い・・・。

でも 当事者にとっては重大 なことなんです。

診断1つで人生が大きく変わってしまいます

🍀 「統合失調症」の診断を受けた後、診断名が「統合失調症」から「発達障害」に変更になった研究対象者は存在するのか❓

います。

私は現役の発達障害者なので、「統合失調症グループ」とは別に「発達障害者グループ」にも所属しています。

研究対象者は 「発達障害者グループ」 の方にいます。

私は既に研究対象者からインタビュー(予備調査・本調査)をさせていただきました。

通信制大学の卒業研究が、「統合失調症の誤診」に関する第1回目の質的研究 になります。

地道な研究ですが、これを続ければ、未来はきっと変わっていくと思います。

2 精神医学における「診断」とは何か❓

私がこれほどまでにこだわる 「診断」 とは一体何なんでしょうか❓

💡 「診断」とは

「診断」とは、診察や検査を行い、そこで得られた諸情報を用いて医師などの専門家が、患者の健康状態や病気の状態を判断することWikipedia

福井大学 子どものこころの発達研究センターの杉山登志郎先生は、こうおっしゃっています。

診断は、治療のための病気の分類。

つまり、診断によって治療法が示されることが前提である。

杉山 登志郎 先生(1951年~)

「診断」とは、患者さん疾患に対し、これからどうやって治療をしていくか、ということを明確にするためのもの、と言えると思います💡

診断 ≒ 治療法。

更に精神医学の場合は、理念型の診断 とのことです。

私の予想では、理念型の診断 とは、今までのたくさんの精神疾患患者さんの症例を振り返って、症状についての情報を集積し、集積した情報から共通する症状を導き出し、「〇〇病は△△の症状がある」から「△△の症状があると〇〇病である」を導き出し、理論としてまとめたタイプの診断ではないかと思います☝🏻

3 精神医学の診断に対する精神障害当事者の希望

患者の身分で僭越ですが、できれば、正しい診断 をしていただきたいと思っています。

つまり、発達障害で苦しんでいる人には、発達障害の診断をして発達障害の治療を

統合失調症で苦しんでいる人には、統合失調症の診断をして統合失調症の治療を

「診断」の上に治療法が積みあがっていくので、診断名が正しくないと治療の意味がどこまであるかはわかりません

ということを、主治医以外の精神科の先生に相談させていただいては、今まで怒鳴られてきました😅

先生が優しいのは、患者さんとご家族さんにだけです。

看護師には・・・ハハッ・・・そんなわけないやん・・・ハハッ・・・(笑)

4 私の研究の前提は「精神障害者も社会で活躍する」ことだった

私の研究の前提は「精神障害者も社会で活躍すること」でした。

しかし、ここに誤算があったんです。

統合失調症患者さんの場合、統合失調症になる以前から社会性の問題を抱えておられる方が多く(70%)、たとえ統合失調症が軽快しても、全員が社会参加できるわけではなかったんです・・・。

「統合失調症グループ」で、私が投稿するたびに炎上していたのは、「全ての障害者は社会参加を希望しており、社会参加は障害者の権利でもあり、義務でもある」という 私の見解 と、「社会参加をするかどうかは個人の自由であり、社会参加を強制されたくない」という「統合失調症グループ」のメンバーの見解 が、前提そのものから大きく食い違っていたからでした。

社会参加に対する私と「統合失調症グループ」のメンバーの意見の相違

提唱者 意見
実希(私)
  • 全ての障害者は社会参加を希望している
  • 社会参加は障害者の権利でもあり、義務でもある
統合失調症グループ
のメンバー
  • 社会参加をするかどうかは、個人の自由
  • 社会参加を強制されたくない
  • 社会参加をするしないは、人間の尊厳には影響しない

私は精神障害にいいも悪いもなく、上も下もないと思っています。

というか、私自身が現役の精神障害者だから敢えて言いますが、精神障害がある時点でダメ だと思います。

ならば、どうして統合失調症はダメで、発達障害の方がいいか というと、それは 社会で活動する場合、発達障害の方がずっと生きやすくなるから です。

残念ですが、統合失調症にはかなり重い精神疾患というイメージ があります。

しかし、発達障害は個性とも言えるような性格の延長線上の軽いイメージ があります。

社会で健常者に混じって同じように活動していく場合、発達障害の方がずっと生きやすいんです❗

これは私の実体験です。

5 統合失調症の社会的機能の問題
🍀 『DSM-5』の統合失調症の診断基準の基準B

『DSM-5』の統合失調症の診断基準の基準B に、こんな記載があります。

 

ええ、こんなこともあろうかと、母校の大学図書館の医学分館で、『DSM-5』の統合失調症や発達障害のところを、一通りコピーしてファイリングしておいたんです😊

 

⭐ 『DSM-5』の統合失調症の診断基準の基準B

障害の始まり以降の期間の大部分で,仕事,対人関係,自己管理などの面で1つ以上の機能のレベルが病前に獲得していた水準よりも著しく低下している(または,小児期や青年期の発症の場合,期待される対人的,学業的、職業的水準にまで達しない).

診断基準の基準Bは、社会的機能の障害について です☝🏻

統合失調症の診断には、職業的および社会的機能の障害を伴う一連の兆候と症状を確認することが 必要 と書かれています。

望ましいじゃなくて、必要

社会的機能の障害というのは、つまり、前は働いていたけど働くことができなくなった とか、学校に通っていたけど学校を続けられなくなった とかだいたいそういう意味です。

🍀 統合失調症の診断を受けた人の社会的機能が、病前のレベルにまで回復したらどうなる❓

一旦、統合失調症と診断を受けた人の社会的機能が、病前のレベル(もしくは年齢的に期待されるレベル)にまで回復したらどうなるんでしょう❓

例えば私。

私は統合失調症の診断を受けました。

それから、障害者雇用の在宅ワークではありますが、正社員フルタイムで働きながら、通信制大学で普通の大学生と同じように勉強して単位を取得しています。

仕事と通信制大学の勉強と並行して、更に大学院入試に向けて勉強をしています。

家庭における主たる家事従事者は私です。

私は仕事・通信制大学・大学院入試準備・家事にてんてこまいですが、この状態を何年も維持しています。

社会的機能の面だけ見れば、もう既に病前のレベルにまで回復しているのではないでしょうか❓

実際は、統合失調症患者さんの中にも、クローズ就労で病前と変わらず、正社員でバリバリ働かれている人もたくさんおられるので、社会的機能だけでは診断名が変わらないこともありますが・・・。

6 統合失調症の診断は社会で活動できる障害者にとって大きな足かせとなる

一旦統合失調症の診断を受けた人が、社会的機能が病前(もしくは年齢的に期待されるレベル)にまで回復しなかった場合で、ご本人さんにこだわりがなければ、もう統合失調症のままでいいとは思います。

症状が回復しなければ、治療を続ける以外にどうしようもないですし・・・。

 

実際は抗精神病薬が効いていなくて、「どうしたものかな❓💧」という状況になっていることも考えられるので、誤診の疑いが濃ければ、診断名とともにお薬も変更してあげた方がご本人さんは救われると思いますが・・・😅

ということを、主治医以外の精神科の先生に相談させていただいては、「看護師の分際で何を言うか❗❗💢💢」と怒鳴られてきております😅

 

でも、社会的機能が回復し、社会で活動できるようになった時。

ただ生きているだけでいい状態から、より良く生きることを選べるようになった時、統合失調症の病名はとてつもない足かせになります

7 ほとんどの精神疾患には生物学的マーカーがない

統合失調症を含むほとんどの精神疾患には、生物学的なマーカー(バイオマーカー)がありません

精神疾患は一般科のような検査ができません・・・というか、ありません。

つまり、精神疾患には証拠がない んです。

胃潰瘍や骨折などのようなオーソドックスな身体的な疾患には生物学的マーカーがあり、例えば上部消化管内視鏡(胃カメラ)、レントゲンなどで画像でバッチリと証拠が残ります👌

細胞診といって、細胞をほんのちょっとだけ採取(採る)して検査する方法もあるんですが、その場合は モノ が目に見えて存在します。

私は元は一般科(精神科のような特殊ではない診療科)の看護師だったのでわかるんですが、診断をする前に、一般科では 問診+検査 を行います。

例えば問診だけで一切検査せず、「あなたは確実に胃癌なので、これから手術を行います。」となることは絶対にありません。

手術のような侵襲的(体を切ったりして患者さんにダメージを与える)な治療の場合、実際に治療を行うまでに必ず何段階か検査があり、やったほうがやらない場合よりも利益がずっと大きい場合にのみ治療を行います。

しかし 精神科は目に見えない精神を治療するので、ほぼ問診しかないような状態 です。

8 精神疾患の診断名は時代とともに移り変わる
🍀 自閉症の診断の変遷

精神疾患の診断名は、変わらないようでいて、実は時代とともに移り変わっています。

1962年の時点では、自閉症も統合失調症でした。

でも今では、自閉症は自閉症スペクトラム障害に含まれ、発達障害者となります。

🍀 精神疾患の診断名には時代によって流行りすたりがある

診断名にもファッションと同様に流行りすたりがあるので、時代と共に変わっていきます。

かつて精神医学界で大流行していたのが統合失調症で、現在は発達障害フィーバーです。

つまり、放っておいても精神疾患の診断名はコロコロ変わっていく ということです。

🍀 どうせ変わるんなら、患者が好きに診断名を選べるようにしてもいいのでは❓

それなら、ある程度回復して社会で活動ができるようになった時、本人の希望やライフスタイルに合わせ、本人にとって都合の良い診断名を選んでもいいと思いませんか❓

誤診の場合、統合失調症から発達障害に脱出できるだけでも、社会的には大きな前進 となります。

私は自分で診断名を選びたいです。

だって、私の人生だから。

9 誰がために「診断」はある❓

私たちは誰もが、他の誰でもない、かけがえのない人生を生きています。

誰もが、望むままに、自分らしく、自由に生きていきたい。

一方的に押しつけられ、制限された望まない人生を生きたい人など誰もいません。

その思いは、障害者のような社会的弱者であっても何ら変わりがありません。

「診断」ができるのは医師だけです。

医師の免許も持っていないのに、「診断名」を一方的に変えてほしいと願うのは、患者のわがままかもしれません。

こういうことを主治医以外の精神科の先生に相談させていただいては、「医師免許も持っていないくせに生意気な❗❗ そこまで言うなら医学科を出てから言え❗❗💢💢」と怒鳴られてきております😅

 

しかし、誤診の場合 は、より自分らしくより自由に生きるには、「診断名」を変更していただくことが1番効率がいい と思っています。

なぜなら、紙1枚(診断書)で解決が可能 だからです。

高価な薬剤も、高度な医療技術も必要ありません。

誤診であったのなら、検討の結果、妥当だと思う診断名に変更していただき、その人が本当に必要としている治療をしていただくことは十分可能と考えます。

10 発達障害の誤診の問題
🍀 発達障害の「誤診」

誤診の問題は統合失調症の誤診だけではありません。

発達障害の診断 もです。

今は発達障害フィーバーで、発達障害者は急増しています。

でも、統合失調症と同様に、発達障害もやはり生物学的なマーカーがありません

初めから 誤診ありき の診断です。

私は3歳で発達障害と診断され、その後成人した後に、やはり発達障害ではなかった とされた人を知っています。

🍀 発達障害者はこれから人生を大きく制限されていく

発達障害の誤診の場合の問題点は多数あります。

発達障害があるだけで、今後は人生が大きく制限されていきます。

例えば、発達障害の診断名があると、第3次産業の仕事に就けなくなる。

教育機会が制限される。

成人後に 子どもを作れなくなる子どもを断念しなければいけなくなる

🍀 「社会の不寛容」-発達障害者が子どもを持てない理由

発達障害者が子どもを持てなくなる理由 は、発達障害は統合失調症よりもより遺伝的要因が強いとされているため、確実に子どもに遺伝すると考えられているからです。

統合失調症の子どもへの遺伝率は12% とされていますが、発達障害の場合は80% とされています。

社会が発達障害者の存在に不寛容で、発達障害者の増加を許さないから、という事情もあります。

🍀 えた・非人などの被差別民がつくられた理由

被差別賎民 えた ひにん

昔々、政策によって身分制度ができ、何らかの理由で祖先が差別され、差別された祖先から代々と係累が続くことにより、次第に身分制度の外にある えた・非人などの被差別民 がつくられていったのだと思います。

しかし、21世紀においては、発達障害者の烙印を押される と子孫を作ることが難しくなるため、一代限りで終わる ことが予想されます。

発達障害者として差別を受けた国民が、世代交代とともに失われていくだけで、被差別民の形成は困難と考えられています。

ただでさえ少子超高齢社会なのに、こういうことを続けていれば、いずれ民族としての危機に直面することになるのは考えるまでもありません。

🍀 自然淘汰されていく発達障害者たち・・・相当数の「誤診」が含まれていると予想

発達障害児も色々で、本当に大変な子はとてつもなく大変なので、そういう子には発達障害の診断が必要だと思います。

「発達障害者グループ」で、そういったお話をたくさんたくさんお聞きしています。

適者生存の社会において、適応できない者が自然淘汰されていくのは止むを得ないことでしょう・・・。

しかし、その発達障害の診断自体が 誤診 であれば、どうなのでしょう❓

🍀 急増する子どもの発達障害と「誤診」

今は 発達障害フィーバーで、子どもの発達障害が急増 しています。

それは発達障害は大人になってからは如何ともしがたいので、子どものうちに少しでも発達障害の傾向が見られる子どもをスクリーニングによってより分け、早期に発見 し療育することで、大人になってから社会参加を容易にできるようにするためです。

しかし、子どもの発達障害には、相当数の誤診が含まれていると思います。

極端な例でいうと、3歳で自閉症の診断を受けた人が、成人後に健常者枠で普通にサラリーマンとして就労している人を知っています。

子どもうちはまだまだ未熟で成長過程にあるので、子どものうちは発達が遅れているように見えても、大人になれば問題なく成長できている人も多いのです。

🍀 発達障害の「誤診」が子どもの未来を潰す可能性

子どもの発達障害が急増している理由は、療育によって子どもの未来を切り開いていくための 善意 によるものでした。

しかし、診断を受けることで、成人後に社会から差別・偏見を受け、発達障害者の未来が潰されていく可能性があります

地獄への道は善意で舗装されている(The road to hell is paved with good intentions)とはまさにこういうことです。

🍀 SAVE THE FUTURE OF CHILDREN❗❗

社会も発達障害児にもっと寛容になるべきです。

しかし、もしも 誤診であれば、いらぬ差別・偏見を受けないために、未来と人生を守るために、発達障害者から健常者へチェンジするべき なのではないでしょうか❓

 

統合失調症の問題を解決した後、今度は発達障害の誤診の問題にも取り組み、誤診の場合は、最終的に 障害者から健常者戻れる制度を作りたい と考えています。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました😄

また来てね~😄👋

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📖 『統合失調症グループで炎上』シリーズ

  1. 『統合失調症グループで炎上①』(2021年5月10日公開)
  2. 『統合失調症グループで炎上②』(2021年5月11日公開)
  3. 『統合失調症グループで炎上③』(2021年5月12日公開)
  4. 『統合失調症グループで炎上④』(2021年5月13日公開)
  5. 『統合失調症グループで炎上⑤』(2021年5月14日公開)
  6. 『統合失調症グループで炎上⑥』(2021年5月15日公開)
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