みなさま、こんばんわ🌜

本日は昨日の続きです🙂

長くなりすぎて、投稿ができる範囲を超えてしまったので、分割させていただきました。

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📖 『統合失調症グループで炎上』シリーズ

  1. 『統合失調症グループで炎上①』(2021年5月10日公開)
  2. 『統合失調症グループで炎上②』(2021年5月11日公開)
  3. 『統合失調症グループで炎上③』(2021年5月12日公開)
  4. 『統合失調症グループで炎上④』(2021年5月13日公開)
  5. 『統合失調症グループで炎上⑤』(2021年5月14日公開)
  6. 『統合失調症グループで炎上⑥』(2021年5月15日公開)
  7. 『統合失調症グループで炎上⑦』(2021年5月16日公開)
  8. 『統合失調症グループで炎上⑧』(2021年5月17日公開)
  9. 『統合失調症グループで炎上⑨』(2021年5月18日公開) 👈 いまココ
  10. 『統合失調症グループで炎上⑩』(2021年5月19日公開)
 
09
主治医の先生の意見②
1 診察の内容②
🍀 「統合失調症グループ」で炎上した件について

実は、私はSNSで「統合失調症グループ」に所属しています。

そのグループでは、私が何か投稿するたびに炎上する んです。

どうしてなのか、わかりませんでした。

私も今でこそ発達障害ですが、元は統合失調症でした。

統合失調症グループのメンバーと私は、同じ精神障害者 だと思っていました。

でも色んなメンバーさんとコミュニケーションをとり、同じ精神障害者でも、私とは立ち位置が全然違うことがわかったんです。

私は精神障害者も、社会参加し、社会で活動することを前提に、通信制大学で卒業研究を進めているのですが、統合失調症患者さんの中にはそうでない人もいるんです。

私にとって、社会参加を希望しない障害者がいることが、衝撃 でした。

中には「統合失調症だから治療に専念できる」とか、統合失調症であることを肯定的に捉えている人もいる んです。

実希

主治医の先生

統合失調症は、患者さんが今まで「できなかったこと」の理由 になりますからね。

社会でうまくやれなかった理由が、統合失調症だったからということで、ご自身の中で説明がつく んです。

「統合失調症グループ」に関わってみて、私はやっぱり統合失調症じゃなかったんだと確信を持ちました。

私は一応正社員でありながら、通信制大学で学び、更に大学院に進学しようとしていますが、こんな風に活動できている人はいません。

統合失調症は社会参加する場合には、著しく不利な条件になります が、社会参加をしない場合にはあまり関係がない んです。

私は統合失調症から発達障害にチェンジできる人はしたほうがいいと思っていますが、これは 社会参加を前提とした場合 だったんです。

実希

主治医の先生

発達障害を無理強いしてはいけません よ。

中には本物の統合失調症患者さんもいるのだから。

本当にその通りですね・・・。

実希

🍀 患者さんの意向を無視して治療すると裁判に負けてしまう件

主治医の先生

患者さんの思いを尊重しないといけない んです。

患者さんの思いを無視して勝手に治療を進めてしまうと、裁判になったら確実に負けるじゃないですか。

例えば 宗教上の理由で輸血できない患者さんもいます

このままでは死んでしまうからといって、患者さんの思いを無視して輸血してしまって、裁判になった ことが過去に現実にあったんです。

この話知ってますか❓

知ってます❗

教科書に載っていました❗

有名な事例ですよね。

実希

主治医の先生

例え命を守るためであっても、宗教上の理由で輸血できない患者さんにとっては、輸血をされることは死よりも辛いこと なんです。

患者さんの意向を無視して、独りよがりの治療をしてしまうと、たとえ患者さんの命を守るためであっても、後から裁判に負けてしまう んです。

そのことは知っていましたか❓

いえ、そこまでは・・・。

私は看護師だったので、入院時に患者さんに宗教を聞いて1号用紙に書いて、手術前に輸血同意書にサインをもらうだけだったので・・・。

そうなんですね😅

実希

🍀 精神障害者の友人とうまくやっていくコツ

精神障害者の人とうまくやっていくコツは何ですか❓

実希

主治医の先生

その人の希望や生き方を尊重すること です。

患者さんが社会参加したくないなら、それを受け入れることです。

自分の考えを押し付けることは良くない ことです。

つまり、社会常識に照らして、客観的に不幸な状態にあっても、本人が満足していたらそのままにしておく、ということですね。

実希

主治医の先生

まぁ、そういうことですね。

しかし、放っておくと、「金魚鉢の金魚」になってしまう場合はどうしたらいいですか❓

「金魚鉢の金魚」というのは、春日先生の『はじめての精神科』という本に載っていたのですが、ずっと引きこもって社会参加もせず、毎日同じ日課ばかりして過ごし、何年経っても何十年経っても、金魚鉢の金魚のように、ずっと代わり映えのない人生を送る患者さんのことです。

実希

主治医の先生

ははあ(笑)

ご本人さんは、変化のない生活に、安泰とされているんですね(笑)

そうなんです。

それでもその方が本人が幸せなら、その状態を黙って受け入れたほうがいいんですか❓

実希

主治医の先生

それは違います(笑)

そういう場合は、まず 信頼関係を築いてから、少しずつ望ましい方向に誘導 するんです。

その時に、決して急いではいけません。

そうだったんですね・・・。

私は 信頼関係を築く前に、自分の本音を言ってしまった からこうなったんですね・・・。

心のどこかで、同じ精神障害者同士だから「わかってくれるはず」 という 甘え があって、それであんな風に本音を言ってしまったんや・・・。

実希

🍀 「統合失調症グループ」で炎上したが、それでも私は研究をしたい件について

精神科の場合、私は 誤診ありき だと思います。

「統合失調症グループ」の他にも、複数の精神障害者グループに入っていますが、正直何の病気なのかわからない人もいます。

私の場合も、発達障害の二次障害なのか、何だったのかわかりませんが、統合失調症の誤診を受けました。

自分が精神科の医師になったつもりで患者さんが何の病気なのかを考えると、あからさまなものはわかりますが、絶対に一定数、何の病気かよくわからない患者さんもいますから。

実希

主治医の先生

まぁ、ゴミ箱的な診断もありますからね・・・(笑)

それに、精神疾患の診断基準は時代とともに変わっていきます からね。

1度ある病気だと診断されても、30年もすれば全然違う病気になっている んです。

「統合失調症グループ」でのことはショックでしたが、やはり、私は自分がやろうとしている研究をしようと決意しました。

先日、緩和ケアの研修で聞いたのですが、ベテランの精神科の先生でも、患者さんが何の病気かハッキリわかるのに、だいたい2年ぐらいかかる そうです。

しかし、診断は初日にしなければならない。

2年経って、「一応統合失調症にしたけど、やっぱり違う。自閉症スペクトラム障害ではないか❓」と思った場合、診断名を自由に変えられる方が、より適切な治療を受けられる と思うからです。

それに、今は色んな当事者や家族さんの努力によって、ちょっとずつ患者さんが望む形での診断がされるようになっていってるんです。

実希

主治医の先生

今は、患者さんの同意を得られるような診断をしますからね。

例えば、「眠れない」という主訴のある患者さんで、でも統合失調症が疑われる場合、ご本人さんが最初は不眠症での治療を希望している場合は、まず睡眠薬だけ出します。

睡眠薬で様子を見てみて、それでも幻聴などがあって症状が改善しない場合は、やっぱり統合失調症ではないかということで、次に抗精神病薬での治療を提案します。

今は 患者さんの同意を得られないまま、一方的な診断はしないのが普通 です。

先生はたまたま私の発達障害の検査結果に柔軟にご対応していただけるいい先生だったから良かったですが、しかし中にはいまだに発達障害を認めない先生もおられます。

そういう先生方にも、「発達障害ではないか❓」と疑いを持った場合に、治療方法を考え直していただきたい んです。

しかし、私は看護師の資格しかなく、医師ではありません。

看護師がこんな研究をしてもいいと思いますか❓

実希

主治医の先生

誰がしてもいいと思いますよ(笑)

ムカつきませんか❓

私は別の医師の先生に、私がやろうとしている研究のことをご相談させていただいたときに 「どうしてもやりたければ、先に医学科に行って免許を取ってこい❗❗」 とすごい剣幕で怒鳴られたことがあります。

実希

主治医の先生

まぁ、そういう先生もおられるでしょうね・・・(笑)

想像がつきますが・・・(笑)

私は元々精神科ではない一般科の看護師だったのですが、他科は「軽快」「治癒」という概念があって、治療には終わりがある んです。

でも 統合失調症 は1度診断を受けると、症状が良くなってもそれは「寛解」というだけ で、一生涯治ることはありません

症状がなくなっても、予防的に抗精神病薬を一生涯飲み続けなくてはなりません

誤診で必要のない薬を飲むにしては、副作用が大きすぎます

しかし、医師の先生は看護師がこんな研究をしていることを知れば、ムカつかれるんでしょうね・・・。

実希

主治医の先生

ははは(笑)

2 診察を受けて
🍀 「Let it be」主治医の先生と私の違い

いつものことですが、先生はすごく親身になってお話を聞いてくださいました。

この日は 45分間 も(当たり前ですが、患者さんの込み具合によって診察時間が異なります)。

先生の診察を受けて、先生と私の違いは 患者さんをありのままに受け止めているかどうか にあるとハッキリわかりました。

先生は患者さんを否定しない。こうあるべきとも思わない。患者さんを1人の人間として受け入れている。

でも私は、こうあるべきという前提をもって患者さんと接していた。

「その人をありのままに受け止めるのか」「先入観を持って自分が望む方向に無理やり引きずっていこうとしているのか」が、先生と私の違いであり、精神障害者とうまくやっていけるかどうかの違いだとわかりました。

🍀 精神障害者の人間の尊厳

例えば、社会で活躍すること、働くこと、身近な人から承認されること、豊かな生活を送ること、生涯の伴侶を得ること、子どもを生み育てること・・・。

私はそんな社会常識にとらわれすぎていたのかもしれません。

私の考えは 社会的に はきっと間違っていないと思います。

でも、「統合失調症グループ」で炎上したことは、結果的に、社会で獲得するべきとされているものを手に得ることができるかどうかに関わらず、全ての人は1人の人間として尊重されるべき だという 人間の尊厳 について、改めて考え直す機会となりました。

🍀 統合失調症のスティグマ(偏見)

そんなことはとっくにわかっているのではないか❓

と思われるかもしれません。

でも、これは 医療従事者と患者の上下関係をはらむ構図 ではなく、同じ精神障害者として同じ目線で話している からこそ、難しい部分でもある んです。

私は今でこそ発達障害者ですが、つい1年前までは統合失調症患者でした。

頭では自分が発達障害者であることは理解していますが、統合失調症患者であったときのスティグマは強烈で、統合失調症患者さんのことをいまだに心のどこかで 自分と同じ だと思ってしまうところがあります。

たとえ治療のためであったとしても、1度自らに 「統合失調症患者であるという病識」 を植え付けてしまうと、意識を変化させていくのには時間がかかるのかもしれません。

🍀 INVISIBLE PEOPLE(社会から見えざる存在)

強者が弱者を駆逐することが当たり前となっている現代社会において、社会的弱者を無視することは簡単です。

なぜなら、障害者のような社会的弱者は社会から隔離されており、INVISIBLE PEOPLE(社会から見えざる存在)となっているからです。

社会的弱者は最低限のものを与えられるだけの存在であり、その声は社会には届きません。

でも私は 同じ障害者の1人として、社会的弱者を暖かく見守る存在でいたい

必要な時に、手を差し伸べられるような存在になりたい。

同じ同胞として、手を取り合い、笑いあって生きていけたら・・・と思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました😄

また来てね~😄👋

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📖 『統合失調症グループで炎上』シリーズ

  1. 『統合失調症グループで炎上①』(2021年5月10日公開)
  2. 『統合失調症グループで炎上②』(2021年5月11日公開)
  3. 『統合失調症グループで炎上③』(2021年5月12日公開)
  4. 『統合失調症グループで炎上④』(2021年5月13日公開)
  5. 『統合失調症グループで炎上⑤』(2021年5月14日公開)
  6. 『統合失調症グループで炎上⑥』(2021年5月15日公開)
  7. 『統合失調症グループで炎上⑦』(2021年5月16日公開)
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