*前回の台湾滞在記はこちら!
飛行機を降りた私は人の流れに逆らわず(要するに皆さんの後ろをついて行った)、「入境(イミグレーション)」方面に向かって歩く。
↑空港内にあった高雄名物てんこ盛りのイラスト。
85大樓の展望フロア、復活してほしいなぁ。
人の流れについて行ったおかげで、すんなりと入国審査場に到着。
桃園国際空港ではとぐろが出来るほど長い列が出来ているが、こちら高雄国際空港ではすぐに自分の順番が回って来た。
係官にパスポートを見せ、顔をカメラに向け、指紋を採取されて終了。
「入国審査と言えば」な「旅の目的は?」「滞在は何日間?」という事を最近訊かれる事がなくなった(世界的に?それとも台湾や韓国だけ?)。
そもそも台湾では入国カードすら事前にオンラインで登録しておく事が出来るのである。
無事台湾に入国出来たので、お次は預けていたスーツケースが飛行機から下ろされ、出て来るのを待つ。
こちらもまたわりとすんなりと受け取る事が出来た。
*周りは日本旅行を終えて帰って来た台湾人ばかりだったが、大きなスーツケースを複数個持っている人も珍しくない。
円安という事で、爆買い隊はコロナ開国後ますます元気いっぱいなのである。
今回は以前高鐡駅で購入した馬鹿でかいタグを目印に付けてきた。
おかげで自分のスーツケースが出て来た事がすぐにわかる。
色や形がプレーンなスーツケースなので目印は必要なのだ。
↑高鐡台中駅にて購入(2020年2月)。
再び私の元に戻って来たスーツケースを転がし、わくわくしながら到着ロビーへと出た。
…さて。
現在台湾では海外からの個人旅行者を対象に「旅くじ」キャンペーンなるものをやっている。
☆「旅くじ」について、詳しくはこちらをお読みください
↑キャンペーンは2025年6月30日まで!
出発前に事前登録が必要なので、当然私も登録していた。
5000元の電子マネー(もしくは宿泊クーポン)はデカい。
当たればこれはめちゃくちゃ嬉しい。
若干勇み足でくじ引きコーナーに向かうが、やはりと言うか何と言うか、結果ははずれだった…。
しかし、くじ引きコーナーでお世話をしてくれたスタッフの女性がめちゃくちゃ可愛かったのでかなり癒され、残念な気持ちが半分以上吹き飛んでしまった(これは本当)。
その女性はまるで少女のような外見(小柄で可愛らしい)であり、声も喋り方も可愛らしかった。
少女のようではあるが、外国人相手の仕事をテキパキとこなし、外国語である日本語を流暢に話す彼女は立派な、いや立派過ぎる社会人であるのだ。
そんな彼女に「台湾での旅を楽しんでくださいね!」と言われると、「5000元外れた…」と言う気持ちよりも「そうだよね!台湾を楽しもう」と前向きになれたのが我ながら不思議である。
何はともあれ、外れてしまったものをどうこう言う気持ちはスッと消えて行ったのであった(負け惜しみじゃないっ)。
その後両替を済ませ、スタバにて台湾限定モノをチェックした後、ベンチに移動して上着と靴下を脱いだ(ここから先は暑いと思われるので)。
スーツケースに脱いだ上着と靴下を仕舞って準備完了。
さぁ、KMRTに乗って台鐡高雄駅へ移動しよう。
空港を出ると湿度の高い空気が身体を包んだ。
曇り空ではあったがやはり暑い。
暑さと湿度に弱いので、滞在中耐えられるだろうか…と一瞬不安になったが、ここまで来たら順応するしかないのである。
↑5年半ぶり!KMRT(高雄捷運)。
前回の「おばさん台北弾丸ひとり旅」の際に悠遊カードにチャージしたお金は多少(本当に多少)残ってるはずだが、さらに残っていた小銭を券売機兼チャージ機で「加値(チャージ)」しておく。
改札を通って月台(ホーム)へと降りる。
やって来たKMRTに乗り込み、空いていた席に座った。
高雄国際空港から市街地へは近く、台鐡高雄駅まではほんの8駅である。
釜山の金海空港から市街地へも近いが、あちらは途中で乗り換えなくてはならない。
スマホを見ているとあっという間にお馴染みの三多商圏、美麗島駅を過ぎ、次が高雄駅であった。
高雄駅に到着し、台鐡に乗り換えようと改札を出て「!」。
何と目の前にあったのはアニメイトだった。
高雄のメイン駅の乗り換え口にあるとはアニメイト恐るべしである。
*いや、そう言えば台北駅の地下街にも「宅男(オタク)ストリート」的なものがあるな。台湾宅男カルチャー強し!
↑まだ新しいのかめちゃくちゃ綺麗なお店だった。
↑シティハンター!?
動揺を隠せないままさらにエスカレーターを上がると、ようやく台鐡高雄駅が姿を現した。
ここに来るのは前回高雄に来た時以来であるが、その時はちょうど駅が地下化する直前だったのである。
という事で、駅が新しくなってから来るのは初めてだった。
台鐡でも悠遊カードの類(一卡通など)は使えるが、特急電車に乗りたかったのでチケット売り場へと赴いた。
「To 台南ステーション、ONE。自強號(ズーチャンハオ)で」と英語・台湾華語・日本語のちゃんぽん(情けない…)でお願いすると、すぐさまお金と引き換えにチケットを渡された。
乗るホームを間違えないよう電光掲示板で確認してからホームへと向かう。
さぁ、これで約30分後には台南だ。
しかし、当初「台南に到着するのは夕方かな。いや、まさかな」と思っていたが、本当に夕方になってしまった。
初日はすでに2/3が過ぎてしまったという事である。
台湾は近い。
近いが、こうして移動してみると思いの外時間がかかる。
移動の時間も旅の一部だし、その時間も楽しいけれど、結局今回の旅でも郊外へ行ったりする時間の余裕はないようだ。
でも、その分今回の旅では台南の街をしっかり歩こうと思っている。
これまでの台南の旅では目的地から目的地までタクシーで移動、という忙しなく点と点を結ぶような移動が多かったが、今回は線で、いや面で旅をして台南と仲良くなりたい。
そんな事を車窓を眺めながらぼんやり考えていると、「Next Station is Tainan」というアナウンスが聞こえて来た。
慌ててスーツケースを手に乗降口に向かう。
「よいしょっ」とスーツケースを持ち上げて降り立ったその場所は、台南だった。